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半年前に受けた、定期健康診断の再検査に行く。 検査のため今朝から絶食しており午前中の仕事はなかなかはかどらず午後。西新宿のビルの中にあるセンターへ向かう。 診察室のベッドの上で服を脱ぎ腰骨までズボンを下ろすと、部屋の明かりが消された。若い女医さんは、おもむろにでかいチューブを取り出すと、透明のゼリー状のローションのような透明の液を私の腹の上にたらし、それを腹に塗りたくった。……なんだか別の何かを想像させるシチュエーションだ(よく知らないけど)。 その後、呼吸を大きく吸ったり吐いたりしながら、鈍器のような機械を何度も腹にぐりぐりと押し付けられる。 自分が何をされているのか不明だが、言われるままに行為は続き、暫くして検査は終了した。 女医さんはティッシュを何枚かとると、液でベトベトになった私の腹に置いた。電気のついた部屋で、ベッドで体を少し起こして腹に広がった液をティッシュで擦りとる。どうにも妙なシチュエーションだ。 待合室で暫く待った後、別の一室にて別の医者から検査結果を聞く。 机にはどうやら私の腹のレントゲン写真と思われるものが並べられていた。あの固いものはレントゲン写真を撮るカメラだったのか (それはレントゲンではなくエコーです、とGYOさんと父猫さんからご指摘あり・笑)。 医者はおもむろに言った。「半年前の検査で肝臓に陰があったんです。」 「ほらここ。胃に隠れてますが、1cmくらいの。この写真にも写ってますね」 指摘された写真の先には確かに何かあるように見えるが、心霊写真と同じで、言われればそうかもなぁ、といえる程度だ。 「そしてこれが今日の写真です。やはり同じものがあります。こちらにも。2箇所あるようです。」 「はあ。」 「ですが、見る限り別に大きくなってはいませんので大丈夫です。今後の毎年の定期検診で見ていけば良いでしょう。別に気にすることはありません。これまで通りに生活してください」 「そうなんですか。」 なんだかよくわからないなぁ、と思いつつ会社へ戻る。 検査結果を報告しておくかと思い、MSNの名前を「やだよ@肝臓に陰」としておいたら8spotsからすぐにメールが送られてきた。なんか動揺しているみたいなんですぐに電話してみると、電話口で号泣しているではないか。慌てて診断結果を説明する。脅かしてごめんなさい。 後でヒロターズから聞いた話だが、以前同じように医者に「肝臓に陰がある」と言われた男で、銀行から有り金全部をおろした上、キャッシュでフェラーリを買ったツワモノがいたそうだ。 つまり、それだけやばいモノなのね……。自分が良性の腫瘍で良かったということにとりあえずほっとしつつ、「では陰が大きくなってたら、どうするつもりだったのか?」と医者に聞かなかったことを少し後悔したり。 やはり30歳は若くないことを何となく感じる。 |
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このところの忙しさといったら、4,5年前の土星間航行船での強制労働を思わせる。 さて、今日も会社の中をあちらこちらへ飛び回っていたときのことだ。 4階でエレベーターに乗ろうとしたら、ちょうどドアが開いている無人のエレベーターを発見。飛び乗って「1階」を押す。反応しない。「あれ?」と思うとエレベーターは直通でそのままビルの最上階へ上がっていった。最上階。そう、そこは社長室のある階である。VIPしかいないフロアである。なんだ?と思う間もなくエレベーターはノンストップで最上階へ。 ドアが開くときは、もう心臓止まるかと思った。思わず黙って俯いていると、ニコニコ顔のおなじみT崎さんが一人で乗ってきた。 T崎さんに聞いたところによると、このエレベーター、秘書室のボタンを押されるとロックが掛かって強制的に最上階へ進むものらしい。 私がエレベーターの目的のボタンをもう少し早く押していれば問題なかったそうなのだが、一瞬秘書の方が押すのが早くて、エレベーターごと私は連れてこられたわけだ。 でもT崎さんでよかった。いやマジで。 |
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terraと話していた馬鹿話がひょんなことで花開いた2・26東京。一緒にterraのそっくりさんに会いに行く。 マクロスばりの派手なミサイルが飛び交うかと思っていたら、流石に相手は大人でした。 謙遜で固められた話の中にも職人の熱い魂が感じられたりして侮れない人であった。公式訪問ではなく居酒屋の席ではまた別の姿を見せてくれるかもしれないので、今後のterraの信頼度アップに期待してみよう。 帰りがけterraはいっぱいおみやげをもらっていて、ちょっと羨ましかったり。 |
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今調べてみたら、去年の4/25だった。沢ガニが家にやってきた日である。 スーパーの鮮魚売場で半額シールを貼られた10匹の沢ガニのうち、生き残った最後の1匹が今日無事に冬眠を終えて、石の下から這い上がり元気な姿を見せたのである。 注いだ水の中で悠々と歩く様は、昨年末に冬眠した日と何も変わらない。8spotsはもう大喜び。手を取り合って生命の神秘を賛美する。 さて、恥ずかしい話だが、うちではもうひとつ飼育しているものがある。これもスーパーで買ったものだ。それは大根。 葉のついた大根を購入し、スーパーのビニールにいれたままぶら下げて置いておいたらそのまま育ってしまったのだ。 水もあげていないのに、根の養分を吸ってどんどん葉が広がっていった。面白がって食べずにそのまま置いておいたら、今では体長が8spotsと同じくらいの背丈になり、大根の先から伸びた茎は直径1.5cmほどになった。 今日も、大きく広がった枝葉からは、小さくてかわいらしい大根の花をいくつも咲かせているのであった。 |
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いろいろやりたいこともあったのだが、広島産・新豆の魅力の前には無力。止められない止まらない。会社から持ち帰った仕事すら手一向に進まないし。……だめじゃん。 夕刻、ヒロターズからシュークリームの試食お誘いの電話。 ル・コルドン・ブルーの料理教室で昨日覚えてきたというシュークリーム。絶品。サクっとしたシューといい、バニラたっぷりのとろけるクリームといい、今まで食べたどれよりも美味いのである。ヒロターズの手掛けてきた菓子の中でも最高傑作だろう。味にうるさい8spotsも、最も美味しかったシュークリーム(上野毛の小さなケーキ店)と同じ味だと太鼓判。 「神田エイジもこれなら落とせる!」と褒め称える。でもヒロターズの想い人の嗜好はむしろ橘圭一郎(=超辛党)だったりするので世の中うまくいかない。 ともかくヒロターズには今の仕事は引退し、ケーキ屋を開くよう勧めておく。 |
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昨日、猫の日に入籍をすませた父猫さんより封筒が届く。中は1枚のカードCDであった。これが45M容量のカードCDかぁ。初体験だったのだが、なんだかカッコイイです。素敵なプレゼントをありがとうございます! 早速中身をインストールして楽しんでいると夜。 今晩は氷雨君と会う約束をしているのだ。北海道で優雅な花嫁修業をしているIZAに『ポケモン』のビデオを送る使命を受け、車でわざわざビデオを受け取りに来た氷雨君は、入籍前から、いや初めて会った時から完全にイニシアチブをとられているのであった。 しかも話を聞いてみると、先日聞いた婿入りの話はほぼ内定の気配。それでも彼の笑顔には曇りが無いのであった。 野郎2人で顔を突き合せていても悲しいので、引っ越しを共に手伝ったもこな嬢を加え、近所のインド人が経営するカレー屋で夕食。近況を語り合う。 もこなさんからはバレンタインのチョコを戴き、何とも幸せなのです。 そういえば今日はぴあんさんの誕生日なのです。おめでとうございますー |
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延々と終わらない仕事。バイク便を待つ合間に手元のドリマガを捲ってみると、普段は読まないコラム記事に目が止まった。 そこには、なんとJH吉田さんの話が書かれているじゃないか。 雑誌の記事ではわからない割とプライベートな話題をも交えた丸々吉田さんの話題に終始したそのコラムは、きっと普段の記事でしか吉田さんを知らない人には意外に思えるだろう。 まぁ、吉田さんのファンはドリマガ読まないだろうし、あのコラム読む人も少ないだろうけど。 ということで忙しいはずなのに吉田さんに電話してみたら、案の定読んでいなかった。記事の内容の話をしたら、結構恥ずかしがっていた様子なので、みんなはこっそり楽しみましょう(笑)。吉田さんと暫くATARI話(池袋のCSGで見た『ピットファイター2』とか)で盛り上がる。 そんなことしてるからじゃんと言われそうだが、仕事の終わらなさに嫌気がさし自転車で逃走。『TRICK2』放映の2分前に帰宅。そのままリアルタイムで楽しむ。今回(ゾーン編)は今までで最も面白かった。そうだ、これが私の知っている『TRICK』だよ。 夜、とにゃさんのHPにて入籍の報を知り、BBSに書き込み。 |
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急遽ビデオ撮影をすることになった。 頼んでおいた人が当日になってインフルエンザで倒れてしまったのだ。 仕方なく自らビデオカメラを手にする。固定ではなくカメラ撮影するのは(例のおもちゃカメラmoviを除けば)9年ぶりである。 代打に不安がる周りの気分を払拭させようと「これでも元映画祭撮影賞受賞監督です!」と意気込んで見せた開始早々、ビデオテープを入れる場所がわからなくて(最近は底にあるんですなぁ)、横にいた人に教わる不安な出発。 昔(って10年前)は30分もすれば切れてしまったバッテリーが今ではあんなに小さいのに8時間とか持つのだから凄い世の中になったのだと感心。 外部から手配したプロのスチルカメラマンの人と被写体の周りをぐるぐる回って悪戦苦闘の5時間。 気がつくと、液晶モニターを見つめすぎたせいで目が真っ赤になっていた。眼精疲労は頭痛を引き起こすので、その後は仕事の効率が落ちまくり。メロメロの状態の私を見たA山さんは「大変でしたね、でも楽しかったんじゃないですか?」と言った。そう、確かに、久しぶりの撮影は面白かった。 普通は三脚に固定してFIXで撮るだけのところだったのかもしれないが、今日は手持ちで上から下から回り込んで、という撮影を繰り返していたので、人から見れば「何でそんな無駄なことを?」と思われたことだろう。 実は、日曜に偶然聴いたラジオで、敬愛する岡本喜八監督の最新作『助太刀屋助六』の撮影ではなんと9割以上を手持ち撮影で行なわれた(しかも映画のカメラなのにブレない!)という話を聞いていて、それに感化されたことは否めない。 夜中に帰宅してからも眼精疲労と寒気が酷く、夕飯も食べずにばたんきゅーであった。 |
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