映画館でも家でも映画をよく観ている6月上旬の日記。

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6/10・コメンタリー
 このたびのKENの散財に対し、プロジェクターマン1号のおしりさんが表BBSに激励の言葉を残してくれた。
 そこには、おしりさんも目から鱗が落ちたという名言「お金を使えば使うほど若返っていく、散財する事で私は生気あふれる若者に戻っていったように感じる。」と記されていた。
 この魅惑的かつ危険な呪文は、人々の脳裏に焼きついたことだろう。だが裏BBSに書かれた「ダメなで妖精」と同義語にも聞こえるところが、いかにも”表と裏”らしくて面白いと思うのであった。
 さて、今日は『裸の銃を持つ男』を"コメンタリー音声"で観る。監督ほか制作者3人の座談会である。
 コメンタリー音声で映画全編を見るというのはこれが初めて。会話の中には最初の試写会が散々なもので落ち込みながらかなり修正した話や、テレビ版(フライングコップ=POLICE SQUAD!)は第1話放送直後に打ち切りが決定したこととか(裏番組は「私立探偵マグナム」)、面白い話が満載。LD時代は字幕がないのでいまいち日本で人気のないコメンタリー音声も、DVDではもはや標準でついてきてほしい最も嬉しい特典のひとつといえよう。
 ちなみに先日観た『叛乱』にはメイキングのスタッフインタビュー映像が収録されていたが、なんとこれが字幕なし(吹き替えももちろんなし)。手抜きと言われても仕方ない仕様であった。
 なお、この『裸の銃を持つ男』のDVDには吹き替え版も収録されていたのだが、レスリー・ニールセン(フランク・ドレビン)の声が中村正。吹き替えの訳が良くないせいもあるのかピンと来ない。
 先日リンクさせてもらったHP「声の出演」によると私が観たテレビ版はどうやら羽佐間道夫だったようだ。わーん! そっちのほうがいいー!!
(なお記憶では若山弦蔵だった気もしたが、それは多分『フライングハイ2』や『皇帝密使』のピーター・グレイブスと混じったんだろうな)。

6/9・魔導物語
     KENからの電話で起きる。サラウンドアンプを買うのでいくつか質問があるのだという。
 昨日までは家にある4chで充分だと言っていたのに、一晩で気がかわったらしい。まさにこれこそが物欲の魔道なのであった。
 KENは私と同じヤマハの2万のやつでよいと言っているので、気になりそうな点=リモコンが無いこと、センタースピーカーが物足りなくなる可能性があることを伝えておく。
 電話を切り窓を開けるとまるで初夏のような陽気であった。慌てて洗濯機を回しながら、ふと窓を見ると透明度の低い網戸が気になった。そういえばここに越してきてから2年半、まだ一度も網戸を洗っていない。
 気がつくとパンツにTシャツといういでたちで風呂場で網戸を洗っていた。とりあえず大きいものばかり3枚。シャワーで水をかけるだけで黒い水がしたたり落ち、風呂場の床を黒ずませる。雑巾にしたタオルはあっという間に真っ黒になった。
 濡れた網戸はベランダに置いておくとすぐに乾いてくれた。
 続いて洗濯物を干し、やっと朝食にありつく。ベーコンエッグを口に運びながら読んだ新聞で、テレ東の昼の映画で「盗まれちゃってフィギュア」……もとい『愛されちゃってマフィア』を放映すると知る。実はこの映画、ビデオ化された当時どこのレンタル屋にも無くて前から観たかった映画だったのだ。
 シアタールームの窓を、半分だけ雨戸・半分は網戸にして映画を観る。この位明るくても鑑賞に堪えるのがこの機械のステキなところだ。
 ミシェル・ファイファー、マシュー・モディン主演の本作は、ジョナサン・デミ監督のコメディ映画である。ジョン・カーペンターといいウォルター・ヒルといい、どんな監督も一度はコメディを撮るのだね。80年代全開のファッション(1988年作品)が演出とは別の意図で笑えるものの、まぁまぁ楽しめた。
 その後、少し作りすぎ気味になったカレーライスを食べながら日本×ロシア戦に備える。外はいつになくひっそりと静まり返っている気がする。今日ばかりは構わないだろうと、網戸にしたまま大画面・大音量で日本戦を鑑賞。結果が結果なのでひとりで大騒ぎ。
 その後なぜか『空飛ぶモンティパイソン』を2話分鑑賞。
 ポニーキャニオン版『空飛ぶモンティパイソン』(最初にビデオ化されたもの)には未収録話が2話あって(第2シーズン10話と12話)、それを初めて見たのだ。
 未収録回があるという衝撃的な事実は、実は随分前に知ったことなのだが、まだその当時はDVDが出てなかったのですっかり忘れていて、すっかり埋もれていた記憶であった。今日、改めてその情報をネットで読み「じゃあ今手元にある(ポリドール版)DVDに入ってるんじゃん」というところまで記憶が行き着いた。DVDを購入して1年以上経ってからのことであった。
 この番組を見始めて約15年ぶりに『空飛ぶモンティパイソン』の新作(苦笑)にご対面。ベスト盤や『アンドナウ』やCDで聞いていたネタも多かったけど「発掘した」気分で嬉しい。……私がバカなだけですが。
 今日の教訓=買ったDVDはさっさと観よう。
 寝る前にKENとMSNが繋がったので、今日の散財の結果を報告してもらった。彼は結局、私の当初買うつもりだったアンプの倍の値段をするものを買ったという。なんでも私の伝えた問題点を店員に言ったところ、口車に乗せられるままよく値段も見ずに買ったらそうなっていたのだという。さすがスーパー高給取りである。
 KENは結局この土日だけで30万近くの買い物をしたことになる。「とりあえず高いほうを買ったほうが絶対後悔が少ないよ」とフォローする私であった。

6/8・5人目の適格者
   渋谷まで出かけてから急に予定がキャンセルになったので、KENのプロジェクター購入の最後の一押しをすることにする。
 秋葉原で待ち合わせると、KENは埼玉時代の友人・RIM-SHOTと一緒であった。彼とはラグオルで会っただけなので初対面。3人でアバックへ乗り込み、単刀直入に価格交渉に入る。現金で金を持っているKENはもう背中を押すまでも無くノリノリであった。
 結局、とにゃさん、ゆっきさん、T崎さんに続く、私の知り合いで5人目のTH-AE100ユーザーが誕生した。スクリーンはOSホワイトのスプリングローラー。
 DVDプレイヤーは在庫がないとのことで別途購入することになったが、RIMは次の用事があるためこれで制限時間いっぱい。2人はAE-100とスクリーンを積んで去っていった。
 私はその後御徒町〜上野〜秋葉原を回る。上野でアジアのいかしたTシャツを数枚と、廉価になったDVD『スタートレック・叛乱』『裸の銃を持つ男』、アバックで30%引きだった『ラスベガスをやっつけろ』の3枚を購入。
 夕食後、中国の試合が痛々しいので早速『〜叛乱』を観る。劇場で一度観ている作品だが、目当ては5.1chサラウンド対応の日本語吹き替え版。
 長年吹き替えで慣れ親しんだ作品だけに、吹き替えでも観ておかないとピンとこないのである。
 劇場版を観た当時の感想は「内容のこじんまりさはテレビの2回スペシャル版レベルだが、それはそれでスタートレックらしくて良い」。その思いは吹き替え版で観ることによってより一層強くなった。続編はこの話の続きと当時制作者が語っていたがホントかね。
 なお、KENはスクリーンを家に運び入れてから再度単身外出し、新宿でソニーの新型プログレッシブDVDプレイヤーを購入したそうだ。めでたしめでたし。
 またしても魔道に落ちた男がひとり。

6/7・おっぺけぺー日記
   WC日本戦では、食堂のテレビ一台にみんながかじりついていた、と先日の日記に書いたが、実はそうではなかった。
 気を利かせたさとしゅさんが、仕事用で買ったというプロジェクターを食堂に設置し、用意したホワイトボードに投射したのだそうだ。なんて心憎い配慮! さぞみんな盛り上がったことだろう。私も参加すればよかった!
 さてさて今日はアルゼンチン×イングランド戦。日本戦ほどではないがやはり社内は落ち着きがない。きっと今月の会社全体の残業時間は、前例のないほど少ない月になることだろう。
 「チケット持ってるけど札幌だし、仕事もほっぽりだせないから行けないよ!」と言っていたアルゼンチンサポーターのりえ姐さんは結局16時前に会社を後にしていた。あのまま空港へ行けば間に合う時間だけど……(笑)。
 さて、そんなこんなで日が暮れると人のめっきり少なくなった社内。今日は帰りがけに寄ったO岡さんのところで、超ステキなアイテムを見せてもらいしばし感動していたのでした。
 秘密裏に開発されたというこのプロジェクト?は、すぐにでも商品化へ向けて進めて頂きたいものだが、残念ながらその目処は立っていないという。私に与えられた"新たな力"(笑)で何とかできないかなぁ……。

6/6
 学生時代、休みは連休になればなるほど嬉しかったものだが、社会人になるとむしろ水曜とか真ん中に休みがあるほうが1週間を短く感じられて嬉しくなる、という話をよく人とするのだが、前に日記でも書いたかなぁ(苦笑)。
 ともかく今日は月曜気分の木曜日で、気分上々で仕事も楽勝。
 早めに会社を出て本屋に行くと久しぶりに酒井君に会った。新刊棚の空白のところに手をやり「ない!」と叫んでいる。何が無いのか聞いたら『あずまんが大王』の4巻だって。そういう本を会社の近所で夜に探すのは難しいよね。
 いよいよ本格的にプロジェクター購入計画を立て始めたKENに、MSNMでアドバイスしながら『パタリロ西遊記』4巻を読む。

6/5・バーバー
 恒例、東京映画サービスデー。
 日比谷に出向き、『愛しのローズマリー』を観る。
 予告が始まると睡魔が襲いぼーっとしてきたところ、スクリーンいっぱいに阿部寛の顔が現れた。「ポップコーン食うなよ」と囁かれて飛び起きると、それは『TRICK』劇場版の予告だった。
 さて、『ローズマリー』であるが、私が今日観に行ったのは半年ほど前に観たテレビの紹介映像がよさげだったから。しかしこのケースで典型的な「面白いシーンは予告に凝縮」パターンで、映画そのもののクオリティを語る以前に「面白かったシーンはこうつながっている」という確認作業になってしまう映画鑑賞になってしまった。
 あと、ファレリー兄弟の映画に深い物語性を求めてはいけないのだろうが、どこまでも表面的なヒューマニズムと予想通りのベタなオチにピンと来ないまま劇場を後にする。
(以下どうでもいいネタバレ)あと気になったのは日比谷映画の館内アナウンス「スタッフロール終了後にも本編が続きますのであらかじめよろしくお願いします」がかなり余計。3秒ほどのオマケ映像のために、館内全員過剰な期待しちゃったよ。教えるだけ野暮。
 続いて日比谷シャンテシネの『バーバー』を観る。コーエン兄弟の前作『オー!ブラザー』はイマイチだったので本作もあまり期待できない。
 なお、コーエン兄弟で好きな映画は『XYZマーダーズ』『赤ちゃん泥棒』『バートンフィンク』『ビックリボウスキ』。逆にピンとこなかったのは『ミラーズクロッシング』『オー!ブラザー』。書き出してみると『バートンフィンク』以外は世間とずれている。
 で結果これが大当たり。最初から最後まで魅了され続けた傑作であった。
 主人公は理容師だけど、何処から見てもこれはハードボイルド! モノクロ映像に煙草の煙! 無口な男の一人称モノローグ! 例えるなら『カフカ』とか『ハメット』のような変化球ものなのだが、その中では王道を行くフィルムノアールだと思う。
 さて、普段映画を観ているとき「あー 終わるー」と思う瞬間が何となくわかる。でも、この予測を裏切られるとなんか嬉しい(例えば『ダイ・ハード』や『ターミネーター』がそうだった)。
 オチになりそうな印象深い絵が画面いっぱいに展開したり、まとめに入る主人公のモノローグがあったりがあると「ああ、これがラストシーンか」と思ったりしたのだが、予想に反し物語はその後も続いていく。そんなことが何度かあり「うわ、まだこの映画観られるんだぁ」と嬉しくなってしまう奇妙な映画だ。

 あと、私の隣りの席に座っていた女子高生にはとても感謝したい。彼女は映画の面白いシーンでクスクスと小さく控えめに笑うのだが、その笑うタイミングが絶妙なのだ。
 映画館に行く限りは、個人的にはやはり観客みんなと気持ちを1つにしたいわけだ。特にコメディ映画なら皆で大笑いするのが楽しいわけだ(きっと『少林サッカー』観た人はわかってくれるだろう)。でもコーエン兄弟の笑いは、はっきり面白さを見せず、さらっと流すくらい微妙なところにあるので、そこを面白いと思うのは人それぞれだったり、下手するとネタがわからないまま通り過ぎる恐れもある。
 しかし、件の彼女は、私がまさに「面白い!」と思ったシーンで、笑いたいタイミングで笑ってくれているのだ。この絶妙さは、まるで私専用の笑い声SEがついているかのよう。
 ついお友達になってほしい衝動に駆られるが、ここで声をかけようものならきっと彼女は映画館が恐くて来られない場所になる可能性は非常に大なのでぐっと堪える。
 ともかく、1人で映画観に行ったのに気の会う友人と映画を観たときのような、そんな楽しい気分になれた。
 当たり映画を拾って気分も上々。帰りにビックカメラで『アメリ』のサントラなどを買って帰宅。CDを聴いて帰宅後もよい気分で過ごす。

6/4・日本戦とわたし
 今日は皆仕事どころじゃないらしい。
 16時からの会議にA山さんは鞄を手に参加した。会議終了後、家へ飛び帰るのだそうだ。遠い家から通う人は大変なのだ。
 私は家まで自転車で10分。楽勝だと思っていたのだが、気がつくと18時はとうに過ぎていた。既に多くの社員が帰宅していたが、それでも帰れない人々は自分の席にいつまで経っても帰ってこない。皆、食堂にある、普段「さくら」しか見ないテレビにかじりついているらしい。
 引き続き仕事をしているが、皆いないので諦める。しかし帰るにはもう"手遅れ"な時間だ。仕事部屋の隅にて簡易アンテナと14型テレビで観戦中のグループを発見。砂嵐でほとんど見えないが、立ち見でも見えないほどの数になっている食堂よりはマシだという。最後の10分をそこで鑑賞。
 家に帰ると韓国戦が始まっていたので夕飯を食べながら鑑賞。なかなか良い試合になってきたので、食後はプロジェクターで観ることにする。
 観ているのは同じ情報なのに、大画面かつ16:9(地上波しか映らないので引き伸ばしただけ)で観ると迫力も興奮もエライ違いなのであった。思わぬ恩恵。

6/3・WC狂騒曲
 毎日プロジェクターによる素敵な生活をアピールしてきたおかげか、KENがプロジェクター購入を検討し始める。よしよし、君も魔道に落ちなさい。プロジェクター買ったら今度はきっとDVDを買い漁る羽目になるよ、きっと。
 今週からいよいよワールドカップも日本戦が始まる。会社中の人間が浮かれており、みんなここぞとばかり有給休暇と早退を駆使することになりそう。うちの社長も明日と明後日は休むそうだ。一体どういう会社だ。
 ところで新聞などのメディアでは、こぞって「6月14日」という日を連呼して書いているみたいだ。日本の1次リーグ最終戦があるこの日をWCのクライマックスとして盛り上げたいようなんだが、その日は私の誕生日だ。マスコミが皆で自分の誕生日を祝ってくれているようで面白いが、よくよく考えてみるとその日にはきっと誰も私のことを祝ってなどくれないだろう(苦笑)。
 そんなアホなことを考えながら昨日の日記を執筆。『サトラレ』のことを書いていたら、原作が読みたくなってきてつい読み直す。やはり傑作。

6/2・映画三昧
 今日は予定も来客も無いので、家で映画鑑賞に充てることにする。
 最初に観たのは水晶龍さんに借りた『ほしのこえ』
 ひとりで25分のアニメ作品を作ったということで話題になっている作品。で観てみたけど、確かにCGクオリティはかなり高く、現在の商業ベースのまともなアニメCGと比べても引けを取らないものである。凄いなぁと素直に感心。
 ただ中身(設定、演出共に)はホントに『トップをねらえ!』なので、この、技術とつり合わないどうしようもないほどのオリジナリティの無さが、昔よく言われた「日本の典型」にも見える。どうして個人作品なのに、こんなに商業色強くないといけないのか? というよりこれをオリジナルだと思ってしまうのだろうか。作家性をアピールするものではなく技術屋のプレゼンビデオになっているのが残念。
 続いて観たのは『フォロウィング』
 先日『メメント』とセットで買ったクリストファー・ノーラン監督のデビュー作だ。80分弱の短編で、出演者も役者志望の学生らしく、限りなく自主制作映画に近いものなのだが、クオリティは高く、全く安さは感じさせない。引き込んでいくストーリーはなかなか魅せる。
 時間経過を交錯させた演出は彼のお約束らしくこの作品でも見ることができるが、フィルムノアール風の全体的な雰囲気も相まって正直こちらのほうが好みである。
 期待したほどではなかった『メメント』だけに、もしDVDを単品で買っていたら『フォロウィング』は観ることは無かっただろう。勢いでDVDボックスを買っていて良かったと思う。なかなか。
 小休止には、ネットで配信も開始された『パンツァードラグーンオルタ』のムービーを大画面で見ることにする。
 すげー! かっこいー! CGムービーもゲーム画面も期待以上。XBOXじゃないととてもこのクオリティは生み出せなかっただろう。これならDCが滅んでも止む無し、と言える。
 でもXなんだよな……。これが出るまでにさらに値下げとか、本体小型化とか、少なくともリージョンフリーなユニバーサルアダプターが出ていて欲しい。そうでないと私の愛するゲームの最新作『トージャム&アール3』が遊べないもの(きっと日本じゃ未発売だろうし)。
 その後、先日タワレの館内放送でかかっていて気になっていたパンテラ風の新バンドKILLSWITCH ENGAGEやアリチェンのギタリストジェリー・カントレルの情報を調べていたら、どちらもレーベル元のロードランナーのサイトから新曲のmp3がダウンロードできた。モノによってはビデオクリップまで観られたりして、日本では考えられない情報量。アメリカって寛容だなぁと、8spotsとMSNMしながら感動する。
   で、あっという間に夜。今日の最後は、先日テレビで録画しておいた『サトラレ』を観る。
 日本の漫画を実写化したとき、原作のファンが満足できる作品というのはなかなかお目にかかれない。私も過剰な期待はしない程度に観てみたが、原作3本分をまとめた映画化はまぁまぁ成功しており、原作のよさを残そうと思っている映像化は(実はどの作品もこれが一番できてない)、それなりに好感を持てる映画になっていた。
 ただ、この映画観る時間あれば原作2冊を読破してもらうほうが有効な時間だとは思うけど。

6/1・アトランティスのこころ
 川崎のゴキブリ映画館にて『アトランティスのこころ』を鑑賞。
 最近のスティーブン・キングものはすっかりハートウォーミング映画の定番になっている。以前キングといえば自分の作品が映画になると、大体こき下ろした批評を語っていたものだが、最近はあまり聞かない。やはり『地獄のデビルトラック』以降はトーンが下がったのだろうか?
 ともかく今回の映画も安定した内容であった。名優の割に何でも出る気がするアンソニー・ホプキンスが今回も安定した演技を見せてくれる。それなのに日本での宣伝も集客もいまいちパッとしないのは、主役である子役の顔が日本人好みじゃないからなんだろう。子役の名演ぶりは、英語のわからない私にはイマイチ伝わらないし。
 大作感は無いが、短い中でぐっとストーリーに観客を引き込む感じは、個人的に藤子・F・不二雄のSF短編作品によく似ている気がした。キング映画も今は”すこしふしぎ”SFなのであった。
 映画鑑賞後、無印良品にてやっと自転車を回収。結局、前後のタイヤとサドルを交換し、工賃含め1万円ほどかかった。安くない買い物だがしょうがない。
 暮れていく街の中を自転車で帰宅。玄関に回覧板が置いてあって少し驚く。2年半ぶりくらいのような……。
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