2002年6月中旬の日記。誕生日を迎え31歳。その数字の重みを実感。

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6/20・食神、そして再会
 会社を休み、キネカ大森に『周星馳電影的世界 其之二』を観に行く。演目は『食神』(1996)と『喜劇王』(1999)の2本立。『少林サッカー』でにわか周星馳(チャウ・シンチー)ファンになった私としては大変ありがたい特集である。
 最初に観た『食神』のあまりの面白さに大興奮し、休憩時間KENへ「すぐ来るように!」とメールを打つ。実写版「ミスター味っ子」とも言うべき本作は、実写版「キャプテン翼」な『少林サッカー』を楽しめた人の8割くらいは同じように楽しめると思う、傑作であった。
 残念ながら『喜劇王』はシチュエーションコメディの域を出ておらず、おとなしい内容でピンと来なかったが、本当にお得な2本立であることは間違いない。
 なお、今回で1月に買ったテアトル系列株主券をすべて使い終わった。結局6か月で『修羅雪姫』『コンセント』『モンスターズインク』『とらばいゆ』『華の愛』『食神』『喜劇王』、計7本を3000円で観たことになる。1回500円。超お買い得なチケットであった。また売ってないかなぁ。
 映画館を出ると外は雨になっていた。まだ夕刻だったので、川崎の無印へ注文しておいた自転車の部品を取りに行く。
 『食神』のDVD売ってないかなぁと思いながら川崎各地のDVD売場をうろうろ。そもそも品薄なのに『少林サッカー』の人気もあって絶望的ともいえるソフトなのだけど、つい探してしまうのは仕方の無いところ。
最後にヨドバシのDVD売場へ行くと、なんとそこで懐かしい顔=のなーんさんに会う。
 1年ぶりに会ったのなーんさんは未だ自由を謳歌していた。以前は仕事で見られなかったワールドカップを12年ぶりに満喫しているそうで、試合観戦はもちろん、地上波の試合は全部見ているという。
 立ち話には場所柄やばいネタが多くなってきたので近所のジョナサンへ移動。御飯を食べながら続き。いろいろ悩んでいる仕事の相談もしたが、むしろワールドカップの韓国びいきな報道とか最近のネオジオの動向とか世間話もいっぱい。
 3時間くらい話していただろうか。キリが無いので別れる。家に帰って『ビッグマネー!』見た後、KENになんとしても明日映画を観に行くように伝え(明日までなのだ)、来週に迫ったオフ会の告知を表BBSに書き込んでから寝る。よろしければ今年もみんな来てくださいねー。

6/19
 来週の旅行の計画を立てながら通常業務をこなす。そして帰りがけに有給休暇を申請。今月は定時帰宅とサッカー離席が頻繁にあるので、労働時間はかなりボーダーラインぎりぎりになりそうである。
 この会社、残業時間が少ないと査定に間接的に響いたりしそうで恐い。が、今月はワールドカップだから大丈夫でしょう。

6/18・爆裂サッカー
 雨の中プロジェクターを背負って出社。社長は宮城、部長は休みであった。
 15時になったのでプロジェクターとケーブル類を持って1階にある社員食堂に向かう。プロジェクターの入った小さなバッグを右手に、ケーブルを左手に持つ姿を「電気工事の人みたい」と冷やかされながら、てきぱきとプロジェクター設営。2回目なので今回はスムーズに投影完了。
 前回同様、かなりの人数がひしめく食堂だったが、ノリノリの前回とはうって変わって胃の痛くなる2時間。みんな静かに見守るしかなかった。
 試合終了の声を聞くと皆、音も無く去っていった。「あー」とも「うー」とも叫ぶことは無く静まり返った部屋であった。
 突然の会議のため観戦できなかったりえ姐さんは、意気消沈する皆を見て「(アルゼンチンファンの)私の気持ちをみんなも味わったでしょう」と言っていたが、確かに会社全体の仕事の士気は格段に落ちていた。
 重い気持ちで机に向かうと8spotsから報告が。受けていた仕事がスポンサーの都合で無くなるとの連絡を受けたのだという。泣きっ面に8spots。
 その後どんな仕事をしたのだかよく覚えていないが、ともかく韓国のキックオフ直後に家に着いた。夕飯を作ろうと立ち上がると、韓国戦でも昼間に見た「コーナーキックからのヘディングシュート」がまたしても再現されていて悪夢が甦る。
 その後も1点が取れないという昼間のドラマの再現にもとれるが、昼よりもさらに白熱した試合。慌ててプロジェクターを設置し直し、後半戦鑑賞。
 「なぜだ! 奴らにはもう立ち上がる気力など残っていないはずなのに!」「実力差は明白のはず! 貴様をここまでさせたのは一体何なのだ!」など、ジャンプな台詞をイタリアチームに吐かせたくなる大逆転劇は大いに盛り上がらせていただきました。

6/17
 8spotsは計2泊4日の作業を終え、自分の家へと帰っていった。2泊というのは、昨日は結局寝ずの作業をしていったからだ。なんだか申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
 会社に行くと、林さんのところから『CONTINUE』の最新号が届いていた。昨日隣町では見つけることのできなかった本なので倍嬉しいです(って林さんはここを知らない)。
 上司に「明日は15時に離席します。」と伝えてから早々に帰宅。ワールドカップを観ながら夕食をとると、ちょっと目を離した隙にゴール。やはり何かをしながらサッカーを見るのは難しい。
 試合終了後、久しぶりに旧友の”医者”とチャット。明日の日本戦はどうするのか聞いてみると「OPEがあるが出血が無ければ間に合うかも」と返され、彼の職業の特異さを再認識する。
 職場でもWCは影響があるらしく、同じ病院で働くサッカーファンの医師は、開催期間中の手術をすべて午前中にシフトしたそう。人の命を預かる仕事の割には、そういうことで左右されるのかと苦笑するが、「試合中に手術するほうが危険」と言われて納得。
 ともかく、患者は医者の人間性の部分はあまり深く知らないほうが安心できるような気がする。
 続いて、3か月ぶりに実家から東京へ帰ってきたヒロターズがMSNMに出現。久しぶりに顔を見ようと近所のジョナサンでお茶をする。
 休職していたヒロターズの顔はつやつや、目はきらきらしていた。田舎のいい空気、強制的な規則正しい生活、というのもあるんだろうけど、会社に行かないというのが、もっともストレスから解放されて人を生き生きさせるのだねぇと話す。

6/16
 昼過ぎに、実家暮らしを続けているヒロターズからアイスクリームの小包が届いた。決して小さくはない冷凍室がアイスクリームでいっぱいに。何だか幸せ。
 子供の時分父と散歩に出かけると、50円のアイスを500円で10個、夏でも冬でも買ってもらったことを思い出した。全部違う種類のものを買い、満杯になった冷凍室から1つを選ぶのが醍醐味なのだと父がよく話していたが、おかげで私もそういう大人になれた。
 8spotsが起きてきて、冷凍室へ嬉しそうにアイスを詰め込む私を笑顔で見守っていた。気がつくと我が家で3日目になる彼女であるが、今日はこの家に残された彼女の荷物の整理をするという。
 荷物は私が部屋のあちこちにしまった(隠した)ので、引っ張り出すとかなりの量になるのであった。私としてはいっしょに映画を観たりしたかったが、それどころではなさそうである。以前彼女の部屋だった現シアタールームに荷物を運び込むと、後はワールドカップを観て過ごす。
 日暮れ頃になってから思い立ち、単身隣町まで買い物へ。8spotsの師匠であるM先生の単行本5冊をまとめて買い直した。最近は児ポ禁改訂のごたごたがあってか、M先生の本はなかなか書店でも見かけなくなってしまったが、先日オープンしたビデオショップのマンガコーナーでなぜか発見したのだ。一度読んだ本を買うなんて私としては異例だが、後で買えなくなるほうがよっぽど不本意だ。
 買ってきた本を8spotsに見せると、彼女はその中の1冊を取り出し、初版で乱丁になっていたページが正しく修正されていることを確認した。さすがは弟子というべきか。
 夜も夕飯を食べながらワールドカップ鑑賞。昔からオフサイドのルールがよくわからないんだとつぶやいたところ、小学生時代にサッカーをやっていた8spotsが詳しく図に書いて説明してくれた。それは今までみたどの教科書よりもわかりやすい説明で、目から鱗であった。その他、私が学校で遊んでいるときには度々あった反則・キーパーチャージがWCでは無くなったのだという話も聞いた。
 私のサッカーの知識なんてその程度なのであるが、それでも面白いワールドカップってスゴイと思う。

6/15
 誕生日から一夜明け、8spotsと恒例の青山参り。その後二手に別れて私は横浜へ向かう。なお8spotsは今晩も我が家に泊まることになっている。
 横浜へは眼科の検査に行くのだ。コンタクトレンズショップからの誕生日DMで思い出したのだが、「3か月に1度は検診を」と言われている定期検診を2年ほど行ってない。しばらく8spotsに健康保険証を貸す約束をしていたので(別居しても保険証は夫婦で1冊。大変不便です)、検査をしに行くことにしたのだ。
 で検査の結果、コンタクトの扱いはとてもよいそうだが、寿命を大幅に過ぎているので汚れがレンズに貯まってきているそうだ。この際なので両目とも新調することになった。
 検査や会計のときの回りのお客はほとんどがワンデーアキビューだったのは少し驚き。頻繁に交換する分来店も多いわけなのだが、使い捨てレンズの普及の多さはかなりのものである。私はケチエコロジストなので使わないけど。
 帰りがけ、先日柳川剛さんのHPにリンクさせてもらった記念に、SS版『カルドセプト』のサウンドトラックCDを今さらながら購入。タスキに書かれたSS版ゲームソフトの広告がまぶしい。
 SS版を死ぬほどやり込んでいた頃は、わざわざCDを買わなくてもと思っていたが、1年半も遠ざかっている今聴くと改めて楽曲としての完成度の高さに感心する(ちなみにここでサンプルが聴けます>エインシャントHP)。
 逆にいえば、『カルド2』を早々とリタイアしたのは、やはり幼稚化した音楽のせいかも、と思ったり。

6/14・大観戦
 昼食をりえ姐さんと食べていると今日の試合の話になった。私は前回同様、家に帰ってプロジェクターの前で寝転がるつもりだった。
 しかし3時半からのキックオフというのは普通の人では間に合わない時間だった。そこでこの社員食堂の出番だが、今回はさとしゅさんのプロジェクター持ち込みがないのだという。彼らの会社は大会議室で観戦するというのだ! なんて根回しがいいのだろう。
 食堂に集まる、彼ら以外の会社の人にはいつもの小さいTVしかないわけだ。話を聞いた私は人肌脱ぐことにした。
 食事が終わると自転車で自宅へと飛び帰り、TH-AE100をバックパックに入れた。
 15時=コアタイム終了と同時にタイムカードを切った私は食堂へ飛んで行き、クリーム色に変色した壁へとテレビ朝日の映像を投影した。画面はインチにして4:3で130くらいまで拡大できた。
 液晶プロジェクターの利点である、そんなに暗くなくとも映像を鑑賞できるという特長が大いに生かされ、食堂は大画面観戦室に生まれ変わった。
 ビル中から集まったと思われる老若男女の人々が、壁の画面を見て唖然としていたり、あきれて笑っていたりした。なお最前列は、りえ姐さんやうきうき君らうちの会社の連中ばかりである。いいんです。社長と部長の許可はとってます。皆でじっと壁を見つめる。
 いよいよ試合開始。一挙一動をみんなで歓声をあげたり、ため息をついたりして盛り上がる。そこへ台車を押した局長がやってきた。何かと思ったら、台車の上にはアンプとスピーカーが2つ積まれていた。でかした!
 テレビのスピーカーで代用していた音は、業務用カラオケ用アンプによって格段のパワーアップを遂げ、食堂は大音量に包まれた。
 おかげで部屋の外まで溢れるボリュームになってしまったが、今日だけは無礼講ということで許してもらう。
 それからは興奮の2時間であった。試合が終わって後ろを振り返ると、そこには60〜70人のギャラリーがいた。若い衆だけでなく、年配の管理職の人や掃除のおばさんまでいる。少しヤニを被ってしまったが、プロジェクターを持ってきてよかったと心底思うのであった。

 興奮のひとときを終え、ひとり家に帰る。いつになく早く帰ってきた私はなんとなくDCを起動し、久しぶりにゲームに興じた。その後韓国戦を観ながらKENとチャット。
 試合終了5分前、駅へ8spotsを迎えに行く。約1ヶ月ぶりに会った8spotsは、私のためにケーキと料理を買ってきてくれたのであった。もうすぐ日付の変わる時間になったが、最後にやっと誕生日を祝うことができました。ハッピーバースデー、私。 

6/13
 いきつけのスーパー・丸正では、毎週木曜日だけに使えるサービス券がある。
 「牛乳20円引き」とか「惣菜30円引き」などが書かれたチラシで、めちゃくちゃお得というわけでもないので、私もまだ1回くらいしか使ったことがない。
 先日久しぶりにこのチラシをもらえたので(チラシはレジで配られる)、使うものがないか店の前でチラシを見てみた。
 するとそこには「ビデオ・DVD・スリッパ 2割引券」というものが。スリッパとDVDが同じ扱いなのはさすがスーパーだが、よく考えるとこれって結構安いのでは?
 レジの近くにある、普段は眺めるだけのDVDのワゴンを見てみると、マイナーかつB級の映画にまじってジブリのDVDがあった。定価の高いジブリならなかなかお得かもしれない。
 値札は4200円になっているので、割引券を使うと実質3割引強の3360円。ヨドバシなどではポイントを含めても2割引なのでこれは結構安い。
 『となりのトトロ』や『紅の豚』に食指が動くが、人が絶賛するほど好きな映画でもないし、どうせ年に1度位はテレビでやってることを思うと悩むところだ。食パンを入れたカゴを持って立ち尽くすこと10分強。……ついに私はスーパーでまで散財に悩む羽目になってしまった。いよいよ重症。
 結局、今日は買わずに店を出る。来週までに考えておこう。家で『ビックマネー!』(シナリオはかなり陳腐なんだけど、露骨な悪者が登場するので続きが何となく気になって観てしまう)の後、劇場版『北斗の拳』(香港DVD)を観る。
 牙大王VSラオウとかウイグル獄長VSレイなど、原作のファンなら嬉しい夢の対戦(笑)が楽しめるバカ映画だ。
 惜しむらくは、連載途中の映画なので、シナリオが中途半端に終わること。続編も意識した作りになっているが結局それが作られることは無かったのであった。
 とにかく『北斗の拳』を観ながら誕生日の日を迎えたのであった。

6/12・ハードボイルド風
 徒歩で出勤。『アメリ』のサントラを聴きながらの徒歩移動はなかなかで、朝をすがすがしく演出してくれる。人の少ない道での昼間の徒歩移動時にオススメ(なんだそれ)。
 昼頃、珍しい人から「ちょっとやだよくんに話があるんだけど」という電話を受ける。会議室で密会。
 最近とあるプロジェクトについて私が社内で嗅ぎ回っていたのだが、彼が実はその関係者であることを告白される。彼は、私の動きを知って自ら接触を試みてきたのだ。1時間半ほど話をしていたら昼飯を食べ損なう。後になってから、まるで探偵小説みたいなシチュエーションだなぁ、とか思ってステキ。
 たけちゃんにおっきなガメラ人形をもらってニコニコしてから夜は予定通りぴあんさんところへ。今月末の旅行のこと(またかい)を相談する。おっきな宿題をもらって大変です。

6/11
 『少林サッカー』のオープニングテーマが聴きたいのにCDが出ていないと嘆くKENの話を聞き、家にあるDVDから録音することを思いつく。
 ところが録音ソフトを探し出し操作するまでに1時間以上かかってしまった。ちょっといつもと違うことにPCを使おうとすると途端に行き詰まる私。ともかく感謝してくれよ! KEN……mp3にする前にギブアップしたけど。
 その後は入手したDCソフトを大画面でやろうとしたらVGA非対応。裏対応もなし。仕方なくS端子にしてみたが、こんな画質じゃダメだぁ。
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