2003年1月中旬の日記。男同士の尻の痛い話。

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1/11
 8spotsと青山→原宿。
 ラフォーレから無印良品に行こうと8spotsが言うので、私が、「ここからなら近いよ」と裏口から外へ出たまではよかったが、出口の目と鼻の先、ものの30mほどの距離のところを、私は何を勘違いしたか手前の道を右へ折れてしまい、駅に出てしまった。
 8spotsに「とりあえずYさんの回り道提案は聞かないようにします」と、聞き覚えのある台詞でツッコミを受け冷や汗。
 ともかくなんとか買い物を済ませ、夕食の後8spotsを連れて帰宅。

1/12・男の社交場
 新年会とは名ばかりの、『HALO』対戦大会。
 参加者はKEN、おげしょ、YOS、KEY、FAT、しょっちゃん、おっち。これに昨日から泊まっていた8spotsもいたので、6畳二間+台所の家に9人の30代の大人が集まる。狭いよう。
 2つの部屋に4人ずつが分かれて、初の8人同時プレイによる4VS4のフラッグ戦。
 (フラッグ戦=正式名称:キャプチャー・ザ・フラッグ、とは2チームに分かれて敵陣にある旗を自分の陣地に運び込むというルールで戦う電脳「陣取り」である)
 もちろん2台の液晶プロジェクターを稼動させているので、部屋の明かりを暗くすれば4分割でも画面はばっちり見える。また、チーム別に分かれているので、チーム内で状況を報告し、会話によって刻々と変わる戦況に対処するのがまた面白い。今日も時間を忘れて楽しむ。

 途中、一試合終わって一息ついていると、美容院から戻り、台所に退避していた8spotsが血相を変えて飛び込んできた。
「キミたちさあ! 自分たちが叫んでいる言葉、自分で何言ってるのかわかってて言ってる? なんかね、こんな言葉が聞こえてきたのよ!

 『しょっちゃん、今俺たちが何しているかわかる?』  ※1
 『俺の"後ろ"から来て!』 『"後ろ"から突っ込んでいい?』  ※2
 『イタタタ!』 『イテェよ!』 『いきなり突っ込んできた!』  ※3
 『奥までイクよ?』 『中のほうまでイッてみて』  ※4
 『俺、出るよ!』 『ああっ! 俺もうダメ!』 『もう死んじゃう!』  ※5
 『俺の"後ろ"は誰がくるんだ?』 『お前が行け! やれ!』  ※6
 『もう俺、先イっていい? イクよ? 出るよ?』 『いいよ! 一緒にイこう!』  ※7
 『ああっ! もうもたないよう!』『がんばれ! もう少しだ!』  ※8
 『あと一発! もう一発で俺もう死ぬゥ!』  ※9
 『アアアアアアーッ!』(全員絶叫)  ※10

 天気のいい昼日中から、家中の雨戸締め切って、大の男が八人もあつまって、大声出して、一体何してるんだろう? って、きっと大家さんは不安がってるよ」

※1 フラッグ戦初参加のしょっちゃんに戦闘のコツを教えてるところらしい。
※2 2人で前衛と後衛に分かれチームを組んで敵陣に侵入しようとしていたらしい。
※3 敵からの攻撃を受けているらしい。
※4 敵陣に潜入したところらしい。
※5 勇み足で、敵の集中砲火を浴びているところらしい。
※6 乱戦になっているところらしい。
※7 敵基地を左右から挟んで突入の合図を痺れを切らせて待っているところらしい。
※8 フラッグを持った無防備なプレイヤーが敵に攻撃されながら自陣まで走ってるらしい。
※9 体力ゲージが残り1になってるらしい。
※10 フラッグを敵に奪われて試合終了してしまったらしい。

 ……今日は徹夜にはせず全員が帰宅する。8人のお客のいなくなった部屋はなんだかがらんとして少しさみしかったです。

1/13・判断基準
 昨日のおみやげの残りであるシュークリームとエクレアをご飯代わりに(糖尿病……)、8spotsに録画してもらった『テレバイダー』最終回のビデオを観る。
 主音声で本編、副音声で名物「裏番組速報」をやっているので、ビデオなら落ち着いて2回楽しむことができるのだが、一度公開放送で見ている訳だし、めんどくさがって両方の音声を同時再生して観てみた。
 ところが無関係な2つの音声を聞き分けるというのは思いのほか頭を使う。テレビの前で頭を右に振ったり左に振ったりしているうちに馬鹿馬鹿しくなって結局途中から音声切り替えをすることにした。
 普段はまず押す機会はなく、人によっては一生使うことが無いかもしれない「音声切り替え」ボタンを押しまくる。10秒に1度くらい。生まれてこの方こんなに音声切り替えボタンを押したのは初めてだ。
 もはや番組を楽しむことよりも、いかに2つの情報を理解しているかに関心がいってしまい、これではただの作業なのではないか? と気付いたころ、ヒロターズが川崎へ買い物に行くというので付き合うことにした。
 用事を済ませてから帰りに京急川崎駅併設のスタンドでおにぎりを2人で頬張った後、またしてもヨドバシのDVD売場にふらふらと引き寄せられる。
 本日は『コクーン』(800円)、『ブラス!』(1000円)を購入。
 私もDVDは無尽蔵に買ってるわけではなく、値段以外に結構気にしていることがある。例えば「スクウィーズ収録」でないものはまず買わない。プロジェクターで見たときに、スクリーンより2回りは小さい画面で観るのはなんとも悲しいからだ。
 また「4:3収録」というのもトリミング収録ということもあるので恐がって買わないことがある。
 逆に、多少ショボそうな映画でも「dts音声」収録と書いてあるだけで購入欲が高まるのは、いかにもメーカーに踊らされていると思う。
 また、高価なソフト(といってもLD時代から考えるとずっと安いけど)も2枚組(特典ディスク付き)だと「廉価のときに2枚目がカットされそうだし」とか言って買ってしまう。ただし、最近2枚組廉価ソフトも登場しているので危なっかしい。
 かつてTVゲームを買い漁っていた時は「初回特典付き」に踊らされつつも、稀少ソフトとダブツキ値崩れ確定ソフトを見分けるまでに腕を上げたものだが、映画DVDでも今後は選択眼を養うことが重要だ。例えば「ワーナーはどうせすぐ廉価になる」とか。
 ええ、ケチですみません。
 夜はDVDで『ラン・ローラ・ラン』鑑賞。
 この映画を一言で言うと、映画版『街(〜運命の交差点〜)』。ストーリーは全く違うが、作品がやろうとしたことはほとんど同じである。いうなれば『街2』というか、ドイツ版『街』というか、そんな感じなのだ。
 『街』の発売が1998年、この映画のドイツでの公開も1998年。つまりパクリの可能性は低いのだがこの相似ぶりは非常に面白い。というか『街』のシステムが映画に、と言われてもゲームしか知らない人にはピンと来ないかもしれないが、観ればきっと納得してくれると思う。イシイさんはこれ観て(きっと観たでしょう)どう思ったのだろう?
 日本とドイツで同時多発的に生まれた2作であるが、せっかく「前書き」も書き直したことだし、うちの「ゲーパク」コンテンツに載せてみようと思う(なお、試しに「ランローララン・街・チュンソフト」で検索してみたところ、結構ヒットした。さすがに誰もが思うことだろう)。

1/14
 こう連休が続くと、会社に働いていることがとても不自然な気分になったりして、頭も体もなまってしまってしょうがない。
 年末の大仕事が終わり(そして無事に成功している模様)とりあえず一息ついている状態なので、定時帰宅も違和感が無い。
 家に帰ってカレー作りながらテレ東で始まった『吸血キラー・聖少女バフィー』を見る。ルトガー・ハウアーが資金まで援助しながら全く冴えなかった映画『バッフィー・ザ・バンパイアキラー』のTVリメイクなのだが、アメリカで大ヒットしているドラマである。『ナイトフォール』とか『バフィー・恋する十字架』とか邦題がいくつもあるのだが、今回のもさえないなぁ(原題は「Buffy the Vampire Slayer」)。映画の邦題が一番マシな気がする。
 あの映画がどこまで面白くなったのか気になるところだったが、今のところ敵首領の声が麦人さんであることが最も素敵なポイントであった。かなり浮いて聞こえる主演の水谷優子の声に耳が慣れる頃には面白くなるだろうか。暫くチェックしてみる。
 でもテレビ観ながら料理するのは止めておこう。なんか水加減が足りなくてドロドロしてます。

1/15
 充分な睡眠をとって爽やかに出社すると党首から贈り物が届いていた。歓喜。DVD2枚組だって。
 こんなモノもらったらもう仕事している場合じゃないのだが、帰りがけにホリカワさん、terraや雲丹さんらと「やはり1作目が一番ハジけていて面白い」とかいう話で盛り上がってしまい遅くなる。
 家に着くと、マイクロソフトからの荷物の不在通知。明日から始まる「XBOX LIVE!」の製品版ソフトが届いていたようだ。βテスト、結局数えるほどしか繋がなかったなぁ。
 阿部寛ファン、というか上田次郎ファン必見の新番組『最後の弁護人』は、推理ものにしては物語は浅いし、法廷ものにしては淡白なのだが、主役は限りなく「上田次郎」でとりあえず満足。須藤理彩の喋り方が山田風になるのは日テレいいのか?
 
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 うわー! 20時間以上経って今気付いた! 『HR』見忘れた!


1/16
 会社の前に立つマンションにずっと住んでいた雲丹さんがこの週末、遠く練馬へ引っ越すことになった。徒歩5分で来れたところだったのが来週から片道1時間以上?の電車通勤である。
 以前は弟さんとも住んでいた、それなりに広いであろうマンションを何故また引っ越すのかな? と思ったら「子供を育てるのにココじゃね。」という、まったく納得のいく理由を話してくれた。空気も環境も悪いもんなぁ。
 昨日受け取り損なった「XBOXLIVE!」の再配達を無事に受け取り、『PSO』の製品版を入手。しかし周りは誰も買ってないし、プロジェクタ部屋が寒くて繋ぐ気力がありません(で、この辺で昨日『HR』見忘れてたことにやっと気付いて落ち込む。鷲尾君……)。
 大体、一昨年に3ヶ月1000円で遊んでいたゲームがなんで1ヶ月600円なんだよう。物価がかなり上がってます。

1/17
 黒だ赤だと重めのミーティングの後、ぎどさん緊張のデビュー戦を見守ったり、新しい職務がぼちぼち本格化することを実感したり、驚愕のレポートが出てついつい周りに言いふらしたり。
 久しぶりにスガイ店長のところへ冷やかしに顔を出し、CDの水洗いのコツを教わる。あと「ボイスチャットやりましょうよー」って勧誘。夜は定番、ヒロターズに誘われロイホで夜食。人の恋路の話を聞きながらまったり。

1/18・キーングキーング
 久しぶりの予定のない余暇をどう楽しむかというと、簡単には手の出せない長尺のDVD鑑賞に充てる。
 で、かなり昔に買ったものの3時間以上の上映時間で敬遠していた『タイタニック』を今さら観る事にする。もちろん初。時代遅れですみません。
 しかしこの映画、シネスコ映画の癖にスクウィーズ収録ではない(当時気付かず買った)。「ズーム」機能で画面を拡大すると字幕が画面外に行ってしまうが、この映画をこじんまり画面で見てもしょうがないので、ズーム&吹き替えで観ることにした。結果、字幕が無いと目も疲れず一石二鳥。
 以下感想を少し。登場人物全員が最初に出てきた印象のママ、最後まで同じキャラ性格で終始するとは、なんてわかりやすいドラマなんだろう。レオ様はいい奴、ライバルは悪い奴。キャシー・ベイツはいい人、元刑事の執事は悪い人などなど。誰一人として第一印象から裏切られるキャラはいない。めっちゃわかりやすい。
 クレア・デーンズがこの映画で既に脱いでいたのが唯一の意外だったが、実物よりも絵のほうが美しかったのはご愛嬌。
 最後に、こんな3時間も終始ベタベタと恋人同士で好き合ってるような恋愛映画を、カノジョいないときに観るのは酷だと思いました。北大西洋のように寒くなります。

 夜はGYOさんからもらった『オーバーマン・キングゲイナー』を鑑賞開始!
 ただし曾孫くらいのコピーのため、輪郭はぼやけ画面は波打つ裏ビデオ並の画質なのでとても大画面鑑賞には堪えられない。居間の29インチテレビから3メートルくらい離れてみる。そこまでしても「キングゲイナーの物語を見られる者は幸せである」と思えるほど楽しんだ。GYOさんありがとう!
 牧歌的な世界観で、わがままで組織的な行動のできない、独り言の多い主人公をはじめ、癖のあるキャラクターがまったりと戦いをする、どこから見ても“あの頃”のアニメ。結局80年代を富野作品で生きてきた人はこういうのが懐かしいんだろうなあ。私もそうだけど。
 前情報をほとんど入れてないためにびっくりしたのは、大河内一楼氏が脚本どころかシリーズ構成にまで出世していたことだ。以前お会いしたことがあるのだが、とても物静かで感じのいい人だった。
 いろいろ多方面で面白いことをやってるが、大河内氏といえば私は『エヴァンゲリオン』劇場版のパンフレットの事典作成だ。
 エヴァの謎にすがって謎本などを必死に作ってきたファンへトドメを差すように、全部断定口調で、全くもったいぶらさずすべての謎に解答してしまったあのパンフの潔さは当時とても興奮したものだ。
 これでますますファンになります。

1/19・40,000ヒット
 今日も『キングゲイナー』の続き。あと1話だけ! とか言って結局4話ほど観てから、ちびちびHPの更新作業を行っているとヒロターズからお誘いをもらい、川崎へ。
 無印良品で買い物の後、このサイトのカウンタが本日で4万ヒット確実となったことを記念して、プレお祝いとしてケーキを食べる(口実)。ミルクレープはすこぶる美味かったが、ちょっと大きすぎて重かった。
 雨に降られながら帰宅すると、KENの40,001ヒット報告(裏BBS)のおかげで、めでたく4万ヒット達成していることを確認できた。ただしキリ番賞品であった「寿司Tシャツ」に価値を見出したのはKENだけらしく、KENの一人相撲ぶりとは裏腹に4万ヒットを踏んだ方からの連絡は無かった。ちょっと残念。
 キムタクの『GOOD LUCK!!』を何となく観た後も、さらに『キングゲイナー』鑑賞して夜を過ごす。キーング! キーング!(遅く来たにわかファン)

1/20・連続技
 かつて、テレビに出ているアイドルが自分より歳下ばかりになっていることに気付いたとき、自分が歳をとったのを実感したものだが、歳下の横綱が引退するってのはなんか複雑だ。私もそんなに歳とったか……。
 とはいえ私は別に角界に関心があるわけではない。そんな私でも忘れることができないのは、あの対宮沢りえ戦での「押し倒し」た後の「引き落とし」、そして「波離間投げ」みたいなことまでしておいて最後に「後ろもたれ」、そしてトドメに 「突き倒し」をやってのけたあの話だ(最後は「腰砕け」だったね)。
 そういう下世話なことばかりいつまでも気にしてるのは私だけかと思ったけど、朝日新聞も1面トップの記事中で、婚約破棄のときはとかなんとか書いているので、やはり国民が一番の関心を持った瞬間はあの事件だったのかも。あれほどのヒールキャラクターはもう現れないんだろうなあ。
 とにかくテレビはどこを点けてもこの話題。とはいえ別にモー娘。の新キャラには興味無かったので、結局今日も『キングゲイナー』見てゲラゲラ笑い続ける。
 ……この選択こそ客観的に考えると一番終わってる?
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