ガン=カタに震えた4月上旬の日記。

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4/1・レッドドラゴン
 一日だけトップの絵を変えてみたり。
 つーわけで新学期。今日からのなーんさんが復活な訳ですわ。スーツで出社してきて、いやがおうでも目立つのに注目度上がりまくり。
 送り損なっていた2年前の送別会2回分の写真を渡してから(とほほ)、『キングゲイナー』の話とかを小一時間ほど。休業していたブランクはほとんど関係なし。昨日まであったかのような日常。「昨日まで元気だったけど会社来たら調子悪くなった」と冗談めいて話す、相変わらずのお人なのでした。暫く歓迎会ラッシュになりそう。
 名物・日暮れ過ぎの飛び込みの仕事を片付け、私は川崎へ向かう。たった1本ではあるが映画サービスデーを『レッド・ドラゴン』で楽しむためだ。
 日頃レクター教授の弟子を自認しているヒロターズに声をかけてみたところ、先週末に一緒に飲んで以来のめまいをおしてやってきた。
 映画はそれはそれは丁寧な作品で、『羊たちの沈黙』の見事な姉妹作に仕上がっていた。
 正直なところスリラーとしてはいまひとつ、というか先の読める展開が続いて意外性が無いのだが、美しく格調高い映像と、ストーリーの残虐さとは対照的に上品な俳優陣によって、まさに一流の映画になっていた。
 原作ファンのヒロターズに言わせると原作の旨みもよく残しているそうなので、これはもう大変よくできた映画と呼んでいいのだろう。

 帰宅後、むっきーさんに電話し『マズルフラッシュ』に初参戦してもらう。1時間弱の戦闘レクチャーを行ってからいざ実戦! と思ったら誰も参加してこない! 客はみんな『ソウルキャリバー2』に取られてしまったのだろうかねえ。

ジョン・クリーズ
おまけ。川崎チネチッタを覆い尽くすジョン・クリーズのタペストリー。こんなのがそこらじゅうにある。


4/2・リベリオンとか
 第1水曜日は東京映画サービスデー! ……ではなくなってしまったということに気付いたのは、休みをとって自宅で明日の映画上映スケジュールをチェックしている時であった。
 今月より、東京も神奈川県などと同じく「毎月1日」がサービスデーになったのだそうだ。でも流石に月初を定期的に休むことは難しそうなので、来期の給料がとっても上がったりしない限りは今後は映画館が遠くなりそうな気配である。
 さて、安くならないとはいえ休んでしまったものは仕方ないので、昨年末から期待の映画『リベリオン』を観に行く。
 これがホントに期待通りの快作。『華氏451度』『マトリックス』な世界観で『ゼイリブ』する映画かと思ってみたらホントにそうだった。
 話題のアクションは、私としては『VERSUS』以来の興奮。つまり傑作。体術と拳銃の融合である「ガン=カタ」の魅力に完全にノックアウト。劇場で一人笑いっぱなし。
 美術も、ナチっぽい国旗はともかく、あのダサい旧日本軍の軍服や、神父の法衣をモチーフにしたと思われる制服が個人的ヒット。
 世界観がステレオタイプだとか、シナリオに無理があるとか、演出が適当っぽいとか、どこかできいたことある話だとか、そういうので面白さが減っちゃうような残念な人もいるかもしれないが、B級映画を本気で愛せる人には宝物のような映画だと思います。
 以下どうでもいい話。ネタバレっぽいので伏せるが(りえ姐さんお気に入りの役者、ショーン・ビーンが、すっかり裏切り者役者として定着しているのが笑えた。『ゴールデンアイ』でMI6、『ロード・オブ・ザ・リング』でアラゴルンたちを裏切った彼は、もうこれから出るだけで「裏切る」と思われるに違いない。
 あと例のシーンについては他の人も絶対書いてると思いますが私も書きます。ええ。あれはどう見ても「アイフル」。
)。
 とにかく私のような映画ファンは必見の快作。ところがアメリカでは不発だったとのことで21世紀の『ブレードランナー』……は大袈裟なので『ゴーストハンターズ』になりそうな気配。

 あんまり『リベリオン』が面白かったので続けて観るのがちょっと心配ではあったが、その後に観た『007:ダイアナザーデイ』は、案の定面白いことは面白いが『リベリオン』には及ばなかった。
 『トリプルX』などのヒットを受けて危機感を持ったのか『消されたライセンス』以上に変化球のシナリオは、おなじみ派手なギミックを楽しむ以外のところが今ひとつ。
 普段のボンドガール以上の活躍を見せるジンクス=ハル・ベリーもなんか中途半端なんだよなあ。かつて『インディ・最後の聖戦』でハリソン・フォードとショーン・コネリーがW主演しちゃったために結果として主役がぼやけてイマイチだったことと比べると、現在の出しゃばりくらいがギリギリのラインなんだと思うけど。
 ただ、Qの部屋の小道具いっぱいは、DVDなら静止してじっくり調べたいほど懐かしいアイテムだらけでちょっと嬉しかった。あと、(以下若干ネタバレ=ラストのマネペニーは「おお! 20周年にしてついにマネペニーが!」とちょっと感動した。VRであるっていうオチは薄々わかっていたけど、できれば本当にこのオチにしてくれてもよかったと思う)。

 今日はまたしても売っているのに出くわしたGBASP(今度はシルバー)を購入し、ついでに悩んだ末、結局自分用の『ソウルキャリバー2』(XBOX)も買って帰宅。でもキャリバーは開封しただけで遊んだのは『マズルフラッシュ』。やっぱり人と戦うほうが面白いもんねえ。

4/3
 うちの部内のアルバイトの女の子。前から小柄な子なぁとは思っていたけど、コクリコと身長・体重が同じってことを教えてもらい、何かそれ犯罪っぽい、とつい思った朝。
 今日は昨日の反動で、自分の周りの映画好きに今年最大の傑作映画『リベリオン』を薦めまくる一日となった。
 往来の多い私の席に顔を出す先輩・後輩に、社員食堂で一緒に座った人達に、勤務中も隣りのビルまで出向いて徘徊しながら、「リベリオンいいですよ! でもすぐ打ち切られると思うから早く行きなさい!」と布教して回る。
 ショーン・ビーン好きのりえ姐さんは(またマニアックな……)まさに今晩観に行くそうで、明日はショーン・ビーンのシャイ男っぷりを語りながら昼御飯を食べられそうだ。
 布教が終わり次第とっとと店じまい。
 先日ヒロターズから借してもらった「大東京ビンボー生活マニュアル」を読んで、80年代中盤の学生生活が、まるでトキワ荘の頃のような懐かしい空気を持ってしまっているのを感じ、そりゃ私も年取るよ、と思いながらご飯が炊けるのを待つ。
 夕食後は今日から始まったNHK教育のダイビング講習番組を見て海への想いを募らせた後、『ソウルキャリバー2』。暫く遊んでからクエストモードで購入したものをチェックしてみたら、女性キャラの演舞とか3Pコスチュームばっかりであった。まあそういうゲームだし。
 続いてソフトを『マズルフラッシュ』に替え、XBOXLIVEにサインインすると、むっきーさんがいたので早速乱入。そこは丁度むっきーさんが会社の後輩2人に操作を説明し終えたところだった。
 4人で個人戦を何度かやった後、一般部屋にしてチーム戦。とても相手チームには聞かせられないやばそうな会話連発で、周りに敵がいないことを祈りつつ一人どきどき。ちなみに結果は返り討ちボロ負けでした。

4/4・せいれーぃしてえとしーさーいたっまー
 のなーんさんに私が今かかえているプロジェクトのことで叱咤激励される。話を聞きながら、春なのに自分のモチベーションが落ちすぎていることを少し反省したり。ありがとう、のなーんさん。
 でも今日は会社の皆が花見に繰り出していったので、私も定時帰宅。ポストにはGYOさんからの荷物が届いていた。『キングゲイナー』の続きのビデオだー!
 早速第14話(「変化ドミネーター」)を再生。のなーんさんから「14話は凄いぞ!」と言われていたばかりだったので大喜び。ありがとう、GYOさん。
 最近のガチガチの設定ヲタアニメ全盛にあって、一見そういう仮面を被りながらその実どこまでもいい加減な展開を見せる『キングゲイナー』は、確かに富野監督じゃないと作れない。小学生の時にワクワクしながら『戦闘メカ ザブングル』を見ていたあのときと寸分たがわぬ同じときめき。ちなみにザブングルは、ファーストガンダムを除く私の富野アニメ・ナンバー1です。
 続けて15話を観ていたらヒロターズが仕事が終わったというので、夕飯を食べに隣町へ繰り出す。
 雨がぽつぽつと降り始めていたので折り畳み傘をポケットに入れて行ったら、店を出る頃には本降りになっていた。明日は花見できないなあ……。

 ちなみにタイトルはこれの話→さいたまさいたまー(8spots、教えてくれてありがとう)

4/5
 朝から雨。ずーっと雨。しかも凄く寒いし。
 こういうときは家に篭るに限る。GYOさんにいただいた『キングゲイナー』のビデオを観、『ソウルキャリバー2』のウェポンマスターモードをちくちくと続けて過ごす。
 『キングゲイナー』はますます傑作の予感、ウェポンマスターモードもエンディングまで行ったけど、映画を1本も観なかっただけで何となく一日を無駄に過ごした気がするのはなぜなんだろう。
 夜はKENと『マズルフラッシュ』。雨の中『リベリオン』を観に行って大いに感銘を受けたKENは「俺様のガン=カタを見せてやるぜ!」と言って息巻いていたが、格闘戦の無いマズルでは無理だったようで返り討ちにあっていた。

4/6・天賦の才
 昨日とはうって変わって空はすっきりと晴れ、おだやかな日。
 誰もが花見に繰り出したくなるそんな絶好の日に、雨戸を締め切り大の大人がテレビの前でひーひー言う定例HALO集会が本日もとり行われた。
 本日の参加者はぶちょー、fat、KEY、しょっちゃん、おげしょ、KEN、そして、こまんだーさんである。いつもの面子では8人揃わなかったため、先週会ったばかりのこまんだーさんを呼び出してしまったのであった。
 FPSは『007:ゴールデンアイ』以来というこまんだーさんだったが流石『魂斗羅』ファンサイトの管理人だけあり、ビル&ランス譲りの並外れた反射神経と戦闘能力により初陣からエキスパートプレイヤーとして活躍。今日一日で一体何度殺られたことか。
 トータルのプレイヤースキルも上がった結果片時も油断できない早い展開が続き、入れたコーヒーを飲む暇も無し。今日も一日、日暮れまでずっと続けて6時間を過ごした。
 今回は敵のワートホグ(ジープ)を奪っての突撃プレイがなんとも爽快。機銃座に仲間乗せて、特攻野郎Aチームのテーマを口ずさみながら(別にコナミの『特殊部隊ジャッカル』でもC・ウォーケンの『戦争の犬たち』でも何でもいいんだけど)敵地に乗り込んでいくのがすこぶる楽しい。

 夕食をとりながらの反省会の席で、とても初プレイとは思えない奮闘をしたこまんだーさんに「普段どんなゲームするんですか?」と尋ねてみる。その返答は「そうですね、アーケード版『スーパー魂斗羅』をクリアします。立ち止まらなければ7分でオールクリアできるので、朝起きた時に眠気覚ますのに丁度いいんですよ」と素敵な回答が返ってきた。自分がオールドタイプに思えてきた。

4/7
 サイトメガロウイルス、ってなんか東宝っぽくてかっこいいね。ゴジラとジェットジャガーでパンチパンチパンチって感じ。

 さて今日も『マズルフラッシュ』
 ところが1試合目開始早々、私だけ回線が落ちてしまう。他の部屋に入る手もあったのだが、まあいいかと席を離れHPの更新をして試合が終わるのを待つ。
 手持ちの資料をスキャナで取り込んでいたらタイミングを逸して2試合分プレイし損なったが更新はできた。
 ふと部屋を見回すと、読んでない漫画や新聞が貯まっていたり、観てないビデオが貯まっていたり。『マズル』は1日2時間くらいやってしまうこともあるので、なんかいろいろと生活に弊害があるような気もするが、まあ楽しいことはいくら貯まってもいいや。

4/8
 台風みたいな天気だったが帰宅するときには月が出ていた。
 KENが今日はマズルをお休みするというので私もビデオ消化にあてる。伊東四朗節全開の『HR』最終回とか『キングゲイナー』とか。
 『キングゲイナー』は、突如シリアスな富野作品らしいクライマックス話に展開してきたが、この辺のいきなり感も富野っぽいのでファンもきっと当時喜んでいたことだろう。ついついあと1本、と結局2時間ほど観続けてしまう。
 ところで『キングゲイナー』が新作なのに昔のアニメみたいで懐かしいとは何度も言い続けているが、それが高じてついに本編を見ているときから頭の中で『スパロボ』に変換できてしまうという悪影響にまで到った。

4/9・春眠暁を覚えず
 ええ。バッチリ寝坊しました。
 起きたのが始業10分前だったりすると、意外と間に合ってしまったりするので朝から大騒動になるのだが、起きた時刻は僅かに始業後。手遅れな分急がなくてすむ。会社に電話すると後輩が出て「じゃあ午後出社にしておきますね」と言ってくれたので、それもいいかと昼休みまで自宅でゆっくりする。
 春の暖かい陽気の中をゆっくり自転車をこいで出社するのはなかなか気分がよかったが、到着するなり入口で知り合いと出くわし「よっ重役出勤!」と冷やかされた上に、社内には何やら知らない顔が多数。今日は新入社員の配属日であることに気付き、よりによってそんな日に遅刻というのはトホホかもなあ。
 んで仕事済ませて帰宅後は『キングゲイナー』である。プロジェクター部屋に篭って主題歌を毎回一緒に歌いながら一気に残り4話分を悶絶しつつ観る。
 通常1年くらいやるものを凝縮して半年でやったような濃密具合は凄まじく、『∀ガンダム』の最終回以上に濃い内容は凝縮しているというより、はしょっているようにも見える。テンポ速い速い。謎とか過去とかそういうのは別にどうでもいいが、もっとゆっくりとこのキャラクターとスタッフ両方の暴走を楽しみたかったような気が。というわけで大変面白かったけど、個人的ベストの『ザブングル』は越えてないかもしれない。
 今日も寝る前にマズるものの、相棒のKENはリアル世界での疲労を残した状態で元気がない。返事とかいつもは「おう!」なのに「う、うん。」とかぼのぼの風だし。
 ボイスチャットって生々しいなあ。

4/10・歓迎
 「みかん晴れ」である。海洋堂の世界名作劇場フィギュア第2弾が付いてくるオレンジ飲料だ(100%じゃないのでジュースじゃない)。
 前回フィギュアを付けていた、謎のゼリーのつぶつぶ入り飲料「美味搾り」は、薬の味というかいかにも合成的な体に悪そうな口当たりと味で途中で買うのを挫折してしまったのだ。今回も決して美味くはないもののまだ耐えられそうなレベルなのは救い。
 なお、最初に買って開けた1つめがシークレットのグラスに入ったティンカーベルだった。今回のはちょっと色っぽくて良いです。
 夜は「週末は慎太郎に!」と主張する産経新聞購読者のヒロターズに誘われ、区役所の食堂にしか見えない凄いロケーションの中華屋で夕飯。店の外見とは裏腹に、肉汁のあふれる餃子&焼売や卵の持つ甘さがそのまま入った炒飯など、どれを食べても他の店に無いコクがある魅力的な美味さを持った店だった。
 しかもレジにあったカードを見ると、なんと自宅から歩いて1分のところにある店と姉妹店じゃないか。同じ店名なのは前から知っていたけど外見の大衆食堂っぽさで入ったことはまだ無い。味も同じであることを期待して今度チャレンジしてみよう。
 食後のコーヒーで一息入れてから気力ダウン気味のKENと『マズルフラッシュ』。今日もKENは本調子じゃないものの、2人で1人の敵へ同時タイミングで射撃したりとか、毎日やってるだけにコンビとしての息は合ってきていることを実感できる日であった。
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