いろんな女性のいろんな生き方に心ときめく6月下旬の日記

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6/21
 目覚めの音楽は『ムーンクレスタ』のファンファーレ。仕事仲間・A山さんからの携帯への呼び出しだった。
 寝起きの私は人に優しいらしく、彼の仕事を手伝うため、メール転送をしに会社へ行くことになった。
 2時間後、真昼の誰もいない会社でメールを送り終えると、またしても携帯が鳴る。半年前に卒業した、うりうりさんからだった。
 「お久しぶり! 今さ! 起きてテレビ点けたら、Aちゃんがアップで映ってるんだけど!? 俺まだ夢見てるの?」
 冷静なうりうりさんらしくない、興奮した声だった。
 ひと月ほど前、盛大な結婚式をあげたAちゃんは、なんでも仕事のコネを使って『新婚さんいらっしゃい』に出演するんですと嬉しそうに言ってたっけ(周りの人は誰も羨ましがらなかったが)。それのことかな?
 ともかく興奮した彼を落ち着かせてからしばらく近況を語り合い電話を終えると、にむにむさんとぎどさんが揃って出社したところだった。
 Aちゃんがテレビに出ていたらしいという話を2人に話すと「ええっ! なんでそんな重要な話をみんなに言わないんだ!」とか驚く。その上でぎどさんは「いやでもオレはいつも『新婚さんいらっしゃい』見てるけどあれは日曜です」と務めて冷静なツッコミをしてくれた。毎週見てるんですか。
 彼女の話で、どうやら彼が出たのはフジの『なまあらし』らしいということがわかった。見損なったのは残念だが「でもAちゃんのことだからaviでCDに焼いて、会社の共有サーバに勝手に置くよ、きっと」と納得し合う。
 なお、にむにむさんの話ではAちゃんの結婚式のスケールはハンパではなかったらしく「あんなにでかいウェディングケーキは初めて見たよ。それこそH2ロケット……いやあれはサターンロケットだな」と語っていた。お金持ちの考えることはよくわかりません。
 その後、珍しいスカート姿のぎどさんを冷やかしたりして気がつけば5分で済む仕事で2時間以上会社にいてしまった。まだ俺、朝飯食べてないよ。
 陽が暮れてからKENに借りたDVD『スペースカウボーイ』を鑑賞。イーストウッドらしい淡白というか実に潔い演出は、楽な気持ちで楽しめる。やはり真っ暗な部屋で観る宇宙空間は格別だ。
 観終わった直後、普段使わない携帯に今日3度目のベルが鳴った。自宅療養中のもこなさんだー。
 夕飯に誘い、近所のファミレスで長話。いろいろ近況を聞き込みするが、その中で衝撃の事実を知る。安売り反対ーっ! まわりの男どもは何やってますか。

6/22・新宿マターリ
 まさかロフトプラスワンの地下でまったりするとは思わなかった。
 JH吉田さん司会の洋ゲートークショーに言ってきたのだ。「去年は3時間しかなくてビデオも見せ切れなかったんで」……といっても昼の2時開始、8時間イベントというのはやりすぎではないのか。
 私とこまんだーさんが夕刻に到着した時、既に店内は3時間のビデオとトークでまったりとした空気が流れていた。
 最初から居るマーズの北山さんは「夜行バスでやってきたのに、ステージから全然およびがかかんないんですよー」と泣きそうなのか眠そうなのかわからない笑顔をしている。
 ステージで流れていたのは、E3の模様だが、ゲームの宣伝という名目で延々と会場で実施されていたという、バックヤードプロレスリングのオーディエンスショットだった。セミプロ?らしきレスラーの小さなリングでの戦いがかぶりつきで撮影されている。「この技はなかなかだね」「こいつのパフォーマンスは素敵だ」「うわ! この技もろに入ってるね!」「ここはよくお約束ができてる」……すでにTVゲームとは遠いところにいってしまい、友達の家でホームビデオ見せられている気分になってきている場内。ビデオというよりこの部屋の空気自体が面白い。
 吉田さんに挨拶ができたら適当に帰ろうかと思っていたのだが、そんなこんなで気が付けば最終・10時半までいた。結構面白かったのかも。
 ラストまで居たおかげで思いのほか良かったのは、プレゼント配布だ。遠慮がちな他の観客を尻目に「はいはいはーい! 欲しいでーす!」とハイエナのように貰いまくった。だってただのお客さんだもーん、私。
 最終的にマーズブランドのララ・クロフトTシャツを減価割れ500円(!)で2枚買って、ゲームと全然関係ない「アメリカンプロレス徹底ガイド」を歌舞伎町ローション付き(何に使うんだ?)でいただいて、造形作家の方の「ヤフオクで高値ついてる」という「モウコネエヨ!ウワァァァァン!」「しぃ」のAAキャラストラップをジャンケンでゲットして、なぜかソウルキャリバー2のヒロインのアメコミ調水着ポスター付き海外雑誌とかもいろいろもらった。まったくもって大漁だ。鞄の中いっぱい。
 こまんだーさんも『メタルギアソリッド3』の工作キット付きプレスシートをゲット(事前に吉田さんに紹介したため「この人は世界一の魂斗羅ファンサイトの制作者なんです! 最適ですね!」と紹介される)したし、十分モトはとったなっ!

たーんといただきました モウコネエヨ!



6/23・アニマトリックス
 「なめろう」って名前は誰がつけたんだろう。何とも挑戦的な名前にも見える。
 ともかく、アジを3枚におろし野菜類を混ぜてからそれを包丁で叩いて叩いて強くなる『シャイニングウィズダム』のような料理が「なめろう」なのだそうだ。
 そのなめろうを「作りすぎました」「じゃあ私が食べる」ということで半ば強引に話を進め、晩飯時にヒロターズの家に上がり込んでキノコスープと共に美味しくいただく。
 「飯さえ食わせれば大概の男は落とせるよねえ」「自信はあるんですけど、そのことを事前に伝えたら相手が食べることを拒否してきました」という伝説などを話したり。
 ヒロターズのSSサイトは明日で開設1周年である。お祝いに昨日ゲットした「ウワァァァァン」人形をプレゼントする。
 喜んでくれたのだが曰く「私は自分のことは(・∀・)だとおもってるんですけど、みんなヽ(`Д´)ノだっていうんですよー」。……ごめん、私もヽ(`Д´)ノの印象が強い。
 お腹いっぱいになって幸せ気分で帰宅してからしみっちょさんから借りてきた『アニマトリックス』を観る。
 感想は「日本のアニメーターに金と時間を与えると、物凄いものをあげてくるなあ」。みんなもそう思ったかと思うけど。ここまでいろいろなテクニックを駆使していろいろな視覚体験させてもらえるなら、お話がアレでも許せる、かな?
 個人的に好きだったのは写実絵&写真加工絵の面白さで7「ビヨンド」と8「ディテクティブ・ストーリー」。あとで気づいたが共通点は「猫が出てくる」。
 以下ざっと感想。既にテレビで観ていたが1「〜オシリス」は最も原作に近い映像。むしろ本編の前座に入れるか、アバンタイトルで組み込んじゃうべき内容だ。本編、アニメ、ゲームでのパラレル展開は、むしろ本来1つであるべきものを無理矢理バラしているように見える。作品自体は逆にデザイナー先行というかCGの技術デモの側面が強く、映像的な感動はむしろ薄いのが残念。でもメイキングに入っていたプレゼン映像はちょっと素敵。むしろこういうのが見たかった。
 いい幕開けで始まるが2、3の「セカンド・ルネッサンス」は噂通り最悪。どこまでも頭悪い話に意味無しのエログロ。ウォシャウスキーの意向とはいえ前田真宏の評価を下げる内容。4「キッズ・ストーリー」は「テイク・オン・ミー」とかの進化形。どこまでも実験ぽい。『リローデッド』に出てたリンク(だっけ?)の話らしいけど、映画で繋がるのはかなり強引だったなあ。
 5「プログラム」はいつもの川尻作品。これは『ゴクウ』の新作、とか言われても納得。かつて『妖獣都市』があまりにも面白かったので高校の文化祭で上映して(今思えば著作違反だ)、廊下に最大音量の喘ぎ声を響かせたこともある私は、今さら感もある。
 6「ワールドレコード」は絵に抵抗感があってちょっと。7「ビヨンド」といえばルチオ・フルチだがそれとは関係なく、大友系漫画の再生産作品。それでもこの存在感は素敵と思った。8「ディテクティブ・ストーリー」は普通に主人公がエドワード・ノートンになった『カウボーイ・ビバップ』。物足りなさもよく似てる。9「マトリキュレーテッド」は……最後に不快なやつ持ってきたなあ……という感じ。演出は冗長。かわいくない『うる星やつら』。これ最後にしなくてもなあ。
 といろいろ不満は多いがメイキング映像が意外と面白げなので、続きは明日観よう。

6/24・Captain CHAOS
 だん・だん・だーん!(富田耕生の声で)
 さて、今日はおとぎのくにへ行ってきたよ。
 末期色……もとい真っ黄色の壁面のおへやで楽しい昔ばなしをきいてから、社内、もといおとぎのくにを一周してきました。色あざやかでやわらかいクッションいっぱいの保育施設はあるし、図書室もあるし、寝室もあるし、オーストラリアから取り寄せた特注の家具、イスは1つ13万えんだって! まるで「ビフォアアフター」を生でみている気持ちです。脳内でサザエさんが語りかけてくれます。住み心地よさそうだなあ、と思ってしまった。
 社会見学が終わってから、ヒロターズのSSサイト・開設1周年祝いで、彼女が父親と壮大なバトルをしたことでも思い出深い店という大門の中華料理屋「新亜飯店」で乾杯。
 この一年を振り返って、創作スピードとサイトの充実ぶりは本当に凄まじかったと傍観者としても改めて感心。連作を分けて数えれてみれば、実に30作以上書いたことになる。週に一度の更新ペースでは遅いと言ってのけたり、一度に3本更新して読者の反響が遅いと嘆いてみたり(皆はそんなにすぐに読み切れません)、いろんな意味ではやり彼女には"暴走"という言葉がよく似合う。
 帰りがけに寄ったコンビニでフルタの「スタートレックフィギュア」を発見。歴代シリーズの戦艦が入っている食玩である。少々高めの300円という値段にたじろいでとりあえず3個だけ購入。
 家で開封すると中身は「クリンゴン・アタッククルーザー」(新スタートレック)、「生命体8472のバイオシップ」(ヴォイジャー)、「カーデシア・ガロア級戦艦」(主にDS9)。う、マニアックすぎる。連邦の戦艦出ないし「生命体8472」の話はまだ観てないよ。
 でも、よくよく考えてみれば日本でスタートレックのおもちゃを300円で買えるなんて幸せじゃないか、これなら10個くらい箱買いすればダブらずに買えたかも、とか今さら後悔。

6/25
 帰りがけに昨夜「スタトレフィギュア」を買ったコンビニまで遠出して(ダブリ対策)残りをまとめて買おうかと思ったら売り切れてるじゃないか。
 仕方ないので別のコンビニで見つけた6つを全部購入。ダブリ1個で買えたのはいいが、まだあと3種足りない。しかも不足分はエンタープライズAとバード・オブ・プレイとレアのロミュラン・ウォーバード(多分)という最もメジャーな船ばかり(といいつつこれ読んでる人には何が何やらでしょうけど)。逆に8/11種なのでこのまま買うと泥沼の予感。どうしてくれよう。といいつつも、うちの玄関に戦艦が続々と終結しつつある。
 家に帰って数日振りに自宅で夕飯つくる。そういや土曜からずっと外で食べてる。冷蔵庫を見たら温存していたこだわり屋のコンビーフがイカレていて大ショック。ヒロターズに「やだよさんのお通じがいいという理由がわかったような気がします」とへんな納得をされる。
 食後は『アニマトリックス』の特典映像の残りを見る。とにかく金と時間がかかっているという裏づけがとれるコメントばかりが続いて笑えた。あとアメリカ人はすぐ日本を原爆と結びつけて納得したがることとか。
 夜は久しぶりに『マズルフラッシュ』。お客さんがいないかわりにボイスチャットで見知らぬ人たちとまったり。こんなにまったりするFPSって今後もないような気がする。さすが純日本製。

6/26・エプロン
 社内でも人気の後輩が最近会社の近所で一人暮らしをはじめたのだという。「昼休みに一度帰って、作っておいた肉じゃがとか食べてるんです」……何だかとても素敵なエピソードである。
 そんな話が弾んだ勢いで、つい「じゃあ、それを実際に見てみたい」とこぼしてしまったところ、それを聞いた彼女は「いいですよ」と答えた。
 気が付けばそこは男子禁制のマンション。玄関ではエプロン姿の彼女が笑顔で迎えてくれた。夢じゃないかしら。こんな素敵なシチュエーションにありつけるなんて、神様ありがとう!
 ……後はこれが業務じゃなくてプライベートだったら本当に最高なんだけど。

6/27
 社員震撼の発表があるはずだったがどうやら結論が出ず、今日の告知は回避された模様。とはいえ死刑宣告は延期されただけなので近いうちに必ず“それ”は出るわけなのだが。
 というわけで特に今日はどうということもなく仕事してました。あーどきどき。

6/28・強運
 8spotsと昼に青山で会うはずが、気が付くと夕方だった。でも会えた。ならよし。
 用事を済ませてからいつもの喫茶店が改装中だったので別の店に入ってからふと路地を見ると、雑居ビルのギャラリーで「宇野亜喜良60年代ポスター展」というのをやっていた。8spotsは学生時代に自分の個人誌の挿絵にしていたほどの宇野亜喜良の大ファンで、中でも一番好きなのがこの時代の作品なのであった。これもめぐり合わせとそのまま入っていったら、、、、そこには宇野亜喜良・本人がいた。
 本を買うとサインしてもらえるとのことだが、並んでいるのは10人弱のお客さんだけ。楽勝じゃないか。いつもは極めてクールな8spotsがすこぶる興奮した面持ちで宇野亜喜良と初対面し、握手までさせてもらった。
 「こんなに緊張したのは今の師匠に会った時以来だよ」という8spotsは実にツイていた。もし私と予定通りに会ってたら、もしいきつけの喫茶店が改装中じゃなかったら、ここで宇野亜喜良には会えなかったに違いないから。

6/29
 起きたら既に1時近くでゾッとしたが、昨日4時近くまでマズル&チャットしてたから仕方ないかなあ。
 ヒロターズが川崎の買い物に誘ってくれたので、バウルーで食事とって外出。ヨドバシで特売中の『E.T.』(1980円)のDVDを買いに行ったら残り1本。危ないところだった。続いて以前から購入しようと思ってた『裏窓』と『ハリーの災難』とまとめ買い。
 西武でヒロターズと合流し彼女の買い物につきあったあと、無印でリラックスチェア用のオットマンを購入。半年前から愛用している無印のリラックスチェアだが安定感はいまひとつなのだ。どうやらオットマンを使ってバランスをとるのが基本仕様らしい。そんなこんなで無印含めかなり愛用している川崎西武だが、この夏で閉店なのであった。その後もヒロターズとお互いの散財を斡旋し合ってから帰宅。
 KENに家まで来てもらって『リターン・オブ・キャッスル・ウルフェンシュタイン』を受け取ったりしてから、夕食後DVD『ドラゴン怒りの鉄拳』を鑑賞。今さらだが、完全に初見。
 カンフーは言うまでも無く、いろいろな意味で面白かった。格闘ゲームの打撃音ってこの映画が源流なんじゃないかなと思えるほど気持ちよい重みのある打撃効果音が終始印象的。あとソーラン節に合わせて踊る芸者のストリップは『素顔のままで』の100倍エロかった。ただ、映画を観ている間『ケンタッキーフライドムービー』とか『少林サッカー』とか関根勤とかを思い出してしまうのは、どうもなんかもったいない気分になる。一度くらいは真面目に観たいよ。

6/30・イグジステンズ
 一度役者のファンになるとすべての出演作品、すべての特典映像を観なくては気がすまないりえ姐さん。ショーン・ビーンのために『リベリオン』を観るくらいは朝飯前で、先日はヴィゴ・モーテンセン出演作『悪魔のいけにえ3』(頭の弱い弟役)がDVD化されるとご満悦だった。現在、ヒュー・ジャックマン目当てで『X-MEN』通常版DVDの特典映像を追っているという。ファンの鑑だ。
 その一方、コレクターとはかくあるべしというか典型であり見本であり親玉であるT崎部長は「流石にSUPERBITは買わないよー。でも『ツイスター』は映画つまらなくても音が好きだから買ったけどさ」というツワモノ。
 そんなお二人と昼食を共にすると、自分のコレクター癖などまだまだだと思うわけなのである。
 で、今日もお二人と一緒に食事をしていたのだが、T崎部長は「結局『イグジステンズ』のトールケース版買っちゃったよ。中身同じなのに」と自爆報告していた。そんな、人によっては同じもの2本でも買ってしまいたくなる『イグジステンズ』を今夜は観ることにした。
 近未来のTVゲームの進化系となるようなゲームを舞台とした物語は、毎日オンラインゲームに明け暮れる私にとって興味もある題材だし、この映画の先見性はなかなかだったかもしれない。しかも近年のクローネンバーグ映画では珍しく、途中でお話が迷走することもなく普通にお話を楽しめることができた。
 ちょっぴりディック風味な話も好みだし、ヒロインがジェニファー・ジェイソン・リーだったのも嬉しい。『未来は今』などの彼女も嫌いではないが、『バックドラフト』の消防車の上でレッツゴーとか『ヒッチャー』の指入りサンドイッチもぐもぐとか、『グレートウォリアーズ』の腐乱死体の下で愛を語るお姫様こそ彼女の本領発揮である。比較的おとなしめではあったが彼女ならではの映画であった。共演もイアン・ホルムにウィレム・デフォーという個性的な役者が集まっていて、パッケージのインモラルさよりも普通に面白い映画であったよ。
 映画終わってからはまた雪山へジャックイン。
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