日記。

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7/1・男性不満度=100%?
 映画の日だが仕事につき、夜のみ。『メラニーは行く!』をヒロターズと観る。
 見ものは主演のリース・ウェザースプーンが南部女の正体をさらしていく様をキュートに演じているところであり、それがすべての映画である(あ、個人的には南部軍服のフレッド・ウォードもあったが)。田舎っていいよねー! という物語は原題「SWEET HOME ALABAMA」の通り、終始アットホーム。
 その反面期待していた「ひねりのあるオチ」は、ええ。はっきり言ってそんなものはありません。最初に誰もが予想するであろう通りのオチが待っています。ラストの唐突さも相まって最終的に大きく肩透かしを食らいました。
 この日記を読む奇特な人のうち、この映画に興味を持っている人は少数だと思うのであえてネタバレで書きますと、NYで成功した南部出身の主人公がエリート男性にプロポーズされるも、帰省中に初恋の男(旦那)と寄りを戻すという話。だからこれまでにたくさんあった恋愛映画と同じように楽しむのが正解で、意外性を期待させる日本の宣伝にへんに踊らされると危険。
 というわけでスタッフロールを眺めながら、映画館を出たら「このオチ、どうよ?」ってヒロターズにツッコミ入れようかと思っていたら、場内が明るくなる前に隣りから「なんじゃこりゃあ!」と叫び声が。宣伝文句「女性共感度=100%」が99%になった瞬間である。

 映画館を出ても、デコぴん連打した時のトロかNOVAウサギのように「ムキー!」と、いしいひさいちの漫画みたいな目で地団太踏んで怒るヒロターズをなだめながら居酒屋へ。
 2人で「如何にダメか」「どこがダメか」と語っていれば、映画の肩透かしによるストレスも軽減。私にしてみればこうしてヒロターズとの話の種になればそれはそれでOKだったりするのでした。

7/2・THE地球防衛軍
 昨日買ってきたSIMPLE2000シリーズの『THE地球防衛軍』をプレイ開始。PS2のゲームを遊ぶのは実に『激写ボーイ2』以来ではないか。
 メーカーサイトにあったムービーを見て興味を引かれたのが直接のきっかけだが、これが予想以上の面白さであった。
 MATの隊員みたいなプレイヤーがアサルトライフルとバズーカだけで街中にいる敵を1人で薙ぎ倒すというこのゲーム、元になる作品を辿ると『インデペンデンス・デイ』、『スターシップトルーパーズ』、『巨大蟻の帝国』、『ゴジラ』なんかが一応浮かぶのだが、むしろその映画の影響化にあった&元ネタになったもの、つまりタイトルの通りウルトラマンなどの円谷&東宝特撮ものの集合体というべきゲームである。
 最初一瞬だけ『グランドセフトオート3』を作ろうと思ってたかもと思わせる巨大な街マップ&乗り捨てられた乗り物、処理オチなどモノともしない膨大な敵の量、そして圧倒的に強いEDF極東支部隊員であるプレイヤーの圧倒的な攻撃力と強靭な体力・移動力、どこを見ても存在感ありありのゲームである。
 なかでも巨大怪獣との一騎撃ちとなるステージは見もの。体長40メートル(昔のウルトラマンと同じ高さ)の怪獣が、逃げ惑う街の人々を口から吐き出す火炎放射で焼き尽くしながらやってくる迫力は、これまでどんなゲームでも味わうことの出来なかった存在感である。その怪獣に距離を置きながらバズーカを撃っていくプレイヤーの絶望的な攻撃方法は、アラシ隊員ら怪獣に対してまだ自力で倒す望みのあった頃の警備隊員の気持ちを味わうことができる(そして間違ってバズーカの弾をビルに当ててしまい、1発でビルを倒壊させるとスレッジ・ハマー刑事の気持ちを味わうこともできる)。
 大木"ジュンくん"淳が喜びそうな夕陽の中UFOと激闘を繰り広げたり、水平線から迫る多脚砲を浜で待ち受ける焦燥感といい(モデルが突然現われたりしないどころか、むしろ空気遠近感まで持たせている技術力!)、巨大アリに埋め尽くされた画面に「俺は砂糖工場なんかじゃ働かねえ!」と思わず叫びたくなる生理的な恐ろしさといい、いろいろな意味で今後の特撮ゲーム(ってそんなジャンルあるのかわからないけど)のエポックメイキングになる予感。
 しかもこれで定価2000円。デフレにも程がある。ゲームの本質的な面白さとは何かというのをよく現してくれた名作として今後も長く語り続けたい。ありがとうD3パブリッシャー、ありがとうサンドロット
 そんな感じで夕食後もくもくと遊び続けていると、獄・楽さんから電話が入る。「なんで映画の日に『チャーリーズエンジェル・フルスロットル』を観ていないのか」という叱咤激励の連絡であった。ジョン・クリーズファン必見の映画とのことで、フレメンさんの最高評価(A+)もあるし一刻も早く観ないとまずい映画であるようだ。あとは『THE地球防衛軍』はもちろん買ってるとか『マトリックス・リローデッド』の評価が甘すぎないか?とかいろいろ与太話。

7/3・受難
 朝、出社して席につこうとしたら、尻から何か落ちる音が。携帯につけていたNOVAウサギの人形だ。気が付いてよかったと拾い上げると……耳が1本ありません! 辺りを探してみるも耳は見当たらず。まさかどこかで外国人の人に持っていかれてしまったのでしょうか。
 片耳になったNOVAウサギを暫く机に飾って見ていたが、新たに耳が生えてくる気配は無い。いっそもう片方の耳もとってしまおうかとも一時は思ったものの、それではNOVAえもんになってしまってあまりに残酷なので止めておくことにした。
 夕刻は久しぶりの外出。先を急いで歩いていたら駅前の歩道で自転車に正面衝突される。相手が減速してなかったらしく面白いくらい思い切り後ろに吹っ飛んだ。
 丁度財布を取り出すために視線を下にやっていて油断していたためなのだが、自転車に乗っていたいかにもこの辺の住民な風貌のそのおじさんは「はは! 気をつけなよ!」と平気な顔をして笑っていた。本人のその悪気の無さに、怒りよりもトホホ気分で飽きれる。ここは鬼も哭く街・カサンドラ。「歩道なんだからもっとゆっくり走ってくださいよ」と言った私の言葉はきっとおじさんの耳には入っていない。
 自転車は車輌なので法律上では本来車道を走るべきもの。歩道を走るのは安全のための黙認行為なのです。皆さんも自転車の運転には気をつけてね。
 その後、外での長い会議を終え、雨に降られながら帰宅。
 ビデオ録画しておいた今週の『スマックダウン』のビンスとMr.アメリカの腕相撲を見る。顔を真っ赤にして戦うビンスに感情移入しているうちになんだか自分の右腕もひどい筋肉痛のような痛みが走ってきた。
 そんなにビンスが好きだったのか、俺は! と思いつつ夕刻の打撲の痛みなのだと暫く後になって気づいた。30歳も過ぎるとこんなに痛みにもラグがあるのかと事故そのものよりも自分の体に一抹のさみしさを感じるのでした。
 マズルはこてんぱんだし、今日は一日ついてなかったみたい。

7/4・(・∀・)
 「今日の私はターボ入ってます。」
 ヒロターズはすこぶる上機嫌だった。いつものように夜に電話があって時代屋で飲もうと呼ばれたときは、きっと昨日10年来の友人と絶交した話をきくのだと思っていたが、そうではなかった。今日は一日会社の仲間たちの注目を集め話題をさらうヒーロー(ヒロインに非ず)だったのだというのだ(そして私もその英雄化に少し貢献したらしい)。
 ともかく周りの人間が憎いと殺意のオーラを放っていた1年半ほど前から、介護のための休職を経た1年前を経て、嘘のような変貌だった。今の彼女はすっかり会社の笑い者、いや人気者である。
 そしてヒロターズが今日もっとも上機嫌なのは、仲良しの男性に社内で一番かっこよくてかわいい人であると指摘されたということだった。「かわいい」よりも「かっこいい」と言われたことこそ彼女にとっての一番の賛辞らしい(みんな覚えておこう)。
 会ってる間ずっと顔が(・∀・)のままの彼女の頭を今日は何度も撫でてやった。

7/5・戦場は荒野
 実家で夕飯だけいただいて速攻で帰ってきてから、先週末に『HALO』面子で購入した『Return to Castle Wolfenstein : TIDES OF WAR』を起動する。初プレイは初オンライン対戦だ。
 KEN、KEY、ぶちょーとメッセンジャーで連絡をとってからジャックイン。
 ……そこはどこか木造の古い家屋の、屋根裏部屋と思われる狭い部屋だった。「こ、ここはどこだ?」思わずつぶやく。ひとつだけある窓から外を眺めてみると、外は雪の積もる山村らしき場所だった。そして怒号と銃声。キーン! という耳を劈く爆撃機の飛行音と爆発の音。
 ほとんどそのまま『トワイライトゾーン・超次元の体験』のビッグ・モローな状況に陥った私は、自分の置かれた状況もわからないまま途方に暮れる。そこへ目の前にいるドイツ兵が流暢な日本語で話し掛けてきた。「お久しぶりです」……といわれても私は彼の顔には見覚えは無い(ポリゴンなんだから当たり前)。名前は……"sea otter"? 誰?
 「ラッコです。マズルのときにお会いしましたよね?」 その名前には聞き覚えがあった。どうやらゲーム設定のわかっていない部屋を作成したKENが、フレンド(仲間)専用部屋ではなく、誰でも入ることのできるオープン部屋をつくってしまったらしい。
 周りには他にも数人のドイツ兵がいるが、私の知っている者はいないようだ。部屋をつくったKENは、KEYやぶちょーはどこに?
 2、3歩歩いて自分がまだ操作もおぼつかない初心者であることを思い出した。オプション画面を開いて操作を調べる。とりあえずリバース操作に変更しなければ。
 久しぶりに出会ったばかりだというのにラッコさんが親切にも「それはですね……」と教えてくれようとしたそのとき、足元に何かが転がった。床に空いた穴から放り込まれた連合国の手榴弾だった。「あっ!」と叫んだときにはもう遅い。私を含めた部屋にいるすべてのドイツ兵が四散した。
 数秒間の復活を待って、とりあえず怒りに任せた私は「うわああっ!」と叫んで穴から屋外へと飛び出し、持っていたMP40を振り回して、外にいる米兵へ突撃した。しかし彼らの数は思いの外多い。すでに枢軸国側は劣勢であるようだ。あっという間に二度目の死が待っていた。これでは埒があかない。
 あちこちで流暢な英語の叫び声が聞こえるが、これはゲームそのものの演出なのか、参加しているアメリカ人プレイヤーの生の声なのか、そんなこともわからない状態である。とにかく今わかるのは、ここには多数のヤンキーどもがいて、自分の命を狙ってきているということだ。
 何とか操作を理解したころ、やっとKENに会うことができた。何と彼は連合国側にいたらしい(このゲームは敵軍と会話することは出来ない)。先の大戦での屈辱を忘れたのか? 国賊めが! と思ったが、きっと「Allies=連合国」「Axis=枢軸国」の意味がわからなかっただけじゃないかと後で気が付いた。
 KENに状況を説明し、一旦部屋を作り直すことを提案する。一度の終幕を経て、戦場は強制中断した。
 次に作ったフレンド専用の部屋では、先の戦場で再会したラッコさんに来ていただき、彼からゲームシステムを4人で手取り足取り教わった。なんとも複雑なシステムであることがよくわかった。自分たちだけでプレイしていたら、とても理解できなかったと思う複雑なルールもラッコさんのおかげで何とか最低限理解することが出来たのだった。会話によって教えてもらえることのありがたさよ。まさに地獄に仏。ラッコさんには本当に救われました。ここは見てないでしょうが、本当にありがとうございます。
 3時間ほどの教習を経た後、4人で今度は住み慣れた雪山=『マズルフラッシュ』へと移動した。
 先刻の『RtCW』の後だと圧倒的にしょぼいグラフィックだが、広い視界とゆったりとした展開は何とも心が落ち着く。この戦場は住み慣れた故郷へ戻ってきた感じだ。このゲーム、自分達以外にもプレイヤーがいる限りはこれからもずっとプレイし続けるのではないかと感じた。
 今日も白装束に身を包んで、青軍狩りに精を出していると携帯が鳴った。"種"ことkeijiからだ。帰宅途中で終電が終わってしまい、川崎を彷徨っているのだという。仕方ないので家にくるよう勧める。
 その後、タクシーでやってきたkeiji=観客ひとりを隣りに置いて、その後もマズルをし続ける。3時頃ゲームを終了し、僅かな仮眠の後、5時に始発で帰るkeijiを見送る。彼は明日も外出なのだという。ご苦労さん。私も明日はまた戦場だ。

7/6・火山高
 予告編はなかなかよさげだったものの、公開当時のあまりの評判の悪さに二の足を踏んでいた『火山高』をDVDで観た。日本公開版は短縮版ということなので本家・韓国版で鑑賞(音声は日本語吹き替え版)。
 総尺が2時間以上ということでそれなりの覚悟が必要だったが、見始めてびっくり。……「何だ、めちゃくちゃ面白いじゃないですか! みんな嘘つきだなあ」(フレメンさんのレビュー無断転用) 本当に面白かったよ、これ。
 本作は『週刊少年ジャンプ』で好評連載中、数年前には格闘ゲーム化もされて大ヒットした学園熱血バトル漫画を韓国でTVシリーズ化したもので、本作はそのうち第1話〜6話までを再編集した作品である
 ……というのはウソである。でも事情通でない人なら「ああ、やっぱり」とか言ってみんな信じるのではないか。本当にそんな映画なのである。
 "たった"2時間で、まるで「原作漫画数巻分を1つにまとめた」くらいの密度の濃い"お約束"を次々と展開させていく様は見事だ。この辺は制作者が暴走しているとしか思えない節があり(本国で現在展開しているというマーチャンダイズ商売への伏線だったのかもしれないが)、そのため「原作を知らない人には人間関係が多少わかりづらい」「主要キャラクターをなるべく登場させようとしたために1人1人の見せ場が物足りない」など、原作付き映画にありがちな要素を、"原作が無い"にも関わらず持っているという小さな問題にすらなっている。ただしこの辺は枝葉末節で、前述の通りの方程式で行けば「原作読んだこと無かったけど結構面白いね」あたりの話で片がつくだろう。
 お手製ワイヤーアクションやCGも『修羅雪姫』や『あずみ』よりもずっと新鮮で目を見張るものがあるし、ヒロインはどうみても『VERSUS』の一億倍かわいい。個人的には上戸彩よりずっといい。
 一方元々日本の漫画・アニメのパクリ映画なので、吹き替え版で観るとより違和感は無くなる。腕っぷしは強いが女にゃ弱い熱血主人公を関"ドモン"智一、言葉少なだが気が強いヒロインを林原"綾波"めぐみ、勝気で男勝りなヒロインの親友を宮村"アスカ"優子、主人公の親友となる三枚目を山口"ウソップ"勝平、生徒を束ねる孤高のナンバー1を子安"冬芽"武人、ってもうベタベタ。主人公のライバルを森川"オビ・ワン"智之、最大の敵は磯部"ホーク"勉ってのもかなり素敵です。
 ところで磯部勉が声をあてる役者が小林稔侍そっくりなのはこの手の学園バトルものの大元のベースとなる仁侠映画へのオマージュなのかしら。途中で民明書房よろしくインポーズされる奥義秘術の解説を千葉繁がやっていれば完璧だったかもしれないが、やりすぎといわれていたかもしれない。
 また日本公開版では音楽を元SIAM SHADEのDAITAがやっていたことも売りのひとつだったが、実は韓国版の音楽がなかなか良い。エンディング曲とかどう考えても韓国版のほうがカッコいい。でも日本のアニメとかでも、物語と全然関係ない主題歌がつくところなんか同じなので、これはこれでいいんだろう。
 ともかく『北斗の拳』『魁!男塾』などの漫画・アニメが好きで、『私立ジャスティス学園』なんかを遊んだこともあって、『VERSUS』などの手作り感溢れる映画に抵抗の無い人がいれば、、、これは貴方の為の映画です。

 なお今日は映画観た以外は部屋掃除して『RtCW』して『マズル』しただけの引篭りの日だった。

7/7・バベルの塔
 「組長! オツトメご苦労さまです」
 先の人事で返り咲いた専務が社内を訪問すると聞いた私は、エレベーターの前で煙草とライター片手にそんな挨拶をしてみてはどうかと提案してみたが、「そんなの誰も覚えてないです」と一笑に付された。どうやら仁義はもうどこにも残ってないらしい。
 そんなことはさておき夜。
 今日も西ヨーロッパの銃声の響く街を歩いていると、路地から仲間が現われた。
 「あれ、こんなところでお会いするとは。こっちに来てたんですかー」という相手は、マズル仲間であるROIさんだった。
 週末不参加だったおげしょの初プレイを見届けるため、KEN、ぶちょーと共に普段より早くはじめた今日の『RtCW』は、同時にフレンド以外のメンバーとの本格的な初プレイでもある。
 先日のラッコさんに続き、今日はROIさんから親切にゲームシステムのあらましを教わりつつ、我々もこのゲームの奥深さを少しずつ理解した。顔も見たことのない友人がいつの間にか増えていることに喜びを感じる瞬間。
 操作を教わっている間にも途中参加可能である本作は、敵味方それぞれプレイヤーが次々と増えていった。程なくして戦場は多数の兵士で溢れ返る。そして驚くべきことに、いつしか人種の坩堝となった。当初予想した日本人は結局ROIさんしか現わなかった。敵国である連合軍側の声を聞くことはできないものの、表示されるキャラクター名や(連合軍から寝返った)日本人の話によると、どうやら大半はアメリカ人である様子。
 そして枢軸国はというと、ROIさんを含めた我々マズルチーム以外は……台湾? 韓国? ともかくアジア圏の言葉を話しているではないか。もはや言語によるコミュニケーションは全く不可能です。「アニョハセヨー」とか言ってみるか? でもそれ以外の言葉知らないぞ。
 ともかくここにアジア人混成グループによる軍隊が誕生した。ゲルマン民族の優性をうたうドイツ軍が東洋人だらけという根本的な問題はさておき、ヤンキーどもを蹴散らしてやるという心意気は同じはず。一致団結してアメ公どもを八つ裂きにしてやるのだ!(とか叫んでいたらROIさんに「そんなにアメリカ嫌いなんですか……」とマジ突っ込みされた)
 ただ、ちょっとだけ気になるのは、なんか仲間の会話の中から微妙に日本人への嘲笑らしき笑みが聞こえてくるんだよなあ。くそ、お前ら回復してやらないぞ!(主に救護兵やってた)
 その後も連合国の上陸作戦を阻止したり、仲間のおげしょに火炎放射器で焼かれたり、仲間のおげしょの至近距離からのパンツァーファウストの爆発に巻き込まれて四散したりしてたらあっという間に深夜。このゲームはマズル以上に止めどころが難しい。
 ともかく今日は「うわー! もっとちゃんと英語勉強しておけばよかった!」 この言葉に尽きる。今日は皆でこの言葉を何度呟いたことか。

7/8
 外での打ち合わせのついでにオヤジの街・新橋へ立ち寄る。キムラヤを回るとDVDのワゴンセールに遭遇。
 ウェス・クレイブンのヒット作『スクリーム2』『スクリーム3』、ベン・アフレックでジョン・フランケンハイマーの『レインディア・ゲーム』、ジョン・ウイリアムズとビリー・クリスタルでアイバン・ライトマンの『ファーザーズ・デイ』、マーティン・ローレンスの『ビッグ・ママ・ハウス』の計5本を購入。各980円。微妙なラインナップもこの価格ならつい手が出る。その他『ラット・レース』が1980円だったりしたので興味ある方はキムラヤを巡回してみてね。
 あとオヤジの思念集合体であるところのニュー新橋ビルにて、この夏一番の期待作『地獄甲子園』の試写状をゲット。劇場公開直前の上映ではあるが、元々レイトショーのみなのでむしろ試写会のほうが行きやすいという。
 というわけで散財というほどでもないが大量の購入でもう今日は何しに出かけたか目的を忘れたまま一日を終える。

 帰宅すると父猫さんから小包が届いている。先日、誕生日プレゼントを送ってくれると言ってたっけ。早速開封してみたところ……なんか"ビミョー"な表情のソフトケースが顔を出した。間違いなくメーカー非公認のこのアイテム、ホンモノにはちっとも似てなくて全然かわいくないけど、むしろこっちのほうが私に似ている気がするぞ。ともかくありがとうございますー!
 その後一日早く麻婆豆腐食べたら、眠くなってうとうとしていたらマズルやり損ないました。

今日の収穫


7/9・六月の鯨
 ひとつの到達点だったというヒロターズの目標達成を祝し、イタリアンビールとパスタで乾杯。私の身辺周りの狂騒曲に比べて、何とも前向きで爽やかなお話であることよ。他人事でも嬉しくなるよ。
 帰りは少し遠回りしてサンクスで「サザエさんマスコットストラップ」付きコカ・コーラを大量に購入。サザエさんグッズを集めているなんて聞いたらうちの父は何と思うだろうか。
 家に付く早々、ファンタを片手に今日も雪山in『マズルフラッシュ』。『メックアサルト』、『RtCW』に加え、ついに『Soldier of Fortune II』のXBOX版(これまたリージョンフリー)までをも入手したKENと話していたのは、しょぼいしょぼいと叩きながらもう4ヶ月以上遊んでいるマズルって実は良作なんだね、ってことだ。LIVE対応ソフトの選択肢が広がっても、他のゲームに完全に乗り換える気にはならないのである。
 一昨日は『RtCW』にてヨーロッパ沿岸で上陸艇からやってくるヤンキーどもを一緒に蹴散らした(蹴散らされた)ROIさんもマズルにやってきた。やはり知り合いが多いところで遊ぶのが楽しいのだ。「先日はドイツでお世話になりました」とか挨拶するも、仲間だったのは1度だけ。ROIさんのマズルの腕は健在で、気がつくと上手い具合に背後へと回りこまれて今日も狩られまくる。
 マズルを終えて、おしりさんから届いたDVDをプロジェクターにて鑑賞。おしりさんが先月末にオーストラリアのグレートバリアリーフへダイビングに行った時の模様の記録映像である。
 中身はただのホームビデオではなく、結婚式場のビデオよろしくプロのスタッフによりきちんと編集されているものだ。現地の制作なのでもちろん中身はすべて英語。そんな中で、英語で質問されて照れたり戸惑ったりしているおしりさんが登場するのはたいへん新鮮。
 メインである海中映像は圧巻だった。私が泳いだ沖縄の海とは全く違う、南半球の海を大画面で堪能する。熱帯魚の泳ぎや大きな魚の餌付けなども面白いが、一番の見どころは巨大なミンククジラである。テレビで見るときのような凝ったアングルや細かいカット割りがない分、目の前を泳ぐクジラのスケールや雄大さがとてもリアルにおさめられており、すげー迫力と存在感に見惚れるのであった。

7/10・晒してみるもんだ
 先日誕生日を迎えプロフィールの年齢を修正した際に、別の部分もちょっと書き加えた。一番下に友人の実名を晒しておいたのだ。
 彼らは、私がモノを貸したまま10年以上モノを返してくれないジャイアニズム溢れる方々である。彼らに比べれば、CD20枚他を1年以上返してくれないKEYなどまだかわいいものだ。
 在学中の友人は、卒業してしまうとそれでおさらばになることが多い。皆どこで何をしているのか。私にはもう連絡は取れない。逆に向こうもそうといえる。だからこちらからメッセージを送らねばもう永遠に遭えないかもしれない。そこで思いついたのが「ロボット検索でここへたどり着くこともあるのではないか」ということ。私もたまにそうやって旧友の名前を頼りに彼らの現在の活躍を知ることがある。
 というわけでこれは、私から友人たちへのインターネットを使ったパイオニア10号といえよう。
 そんなことを今さら思い立ったのは、今年の2月にパイオニア10号との交信が途絶えたから、ではなく、春に大学の同窓会があったときにクメちゃんに会ったことがきっかけだった。
 彼に会ったとき私は開口一番「『ベア・ナックル』返してー!」と言った。彼の第一声は「ああ! 覚えてるよ! いつも見えるところに置いてあるんだ。今日も持って来ようかと思ってたくらいで。住所を教えてくれ。必ず送るから」……今思えば、借金取りから逃げる時によく言う口実ではないか。それから季節は冬から夏へと移り変わっていったが、彼から荷物が送られてくることは無かった(……ってことは晒してもダメってことか、と今思った)。
 まあ、それはさておき今日も『マズルフラッシュ』をプレイするために待機していたところ、あるメールが届いた。件名は「晒してみるもんだ」。クメちゃんとは別に晒していた、音信不通だった友人からのメールだった。
 彼は今日たまたま「多摩美」でググってみてうちのサイトを発見したのだという。そしたら自分の名前が載っててビックリというわけ。
 私が10年前に貸したYMOの散開記念映画『プロパガンダ』のLDがついに帰ってくる運びとなった(もうとっくにDVD出てるけどな)。前述の件があるので荷物が届くまでは安心はできないが、ともかく一歩前進だ。ああ晒してみるもんだ。
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