ある意味今年一番の山場を迎え、これからは目標に向かって突き進むだけなのだ。進め、やだよ!

2月上旬の日記日記メニュー

2/11・長い長いさんぽ
 先週末は引き篭もりがちだったので、今日は引越しして11ヶ月目にして、8spotsと2人で初めて近所をまともに散歩してみることにする。

 まずはうちからもっとも近いテーマパーク、ヤクザの事務所の前を見学。入口には大きなテレビカメラがにらんでいて、裏の車庫にはポルシェのエンブレムの付いたカバーが。本格的だ。
 続いて小料理屋見学。どこも「女性募集」という札が張ってある。入口の脇にあるプランターに乱暴に咲いている植物が妙に生活感溢れている。ほらほら8spots、そんなにじろじろ見るのではありません。
 ファッションヘルスのパンチラ看板を抜けて一回りして市電通りへ。

 市電通りはその名の通り昔はチンチン電車が通っていた道なため、今でも大きな道であるにも関わらず、それほど繁盛していない。時折戦前戦後からそのままというようなとても古い建物にいくつもでくわすことがあり、そんな建物をしげしげ眺めながら目の前の道に市電が走っていた光景を目に浮かべてみる。
 駅前から離れ、第一京浜よりもさらに東の方面は、まだそれほど多くの高層建造物は無く、空は広かった。

 市電通りを西に進んで、京急の高架線をくぐる。コンクリ作りで風情の無い能楽堂の横の公団マンションの入口の鉄製のきれいな地図には「国鉄川崎駅」と書かれていて、意外とこの場所の歴史が古いことがわかる。遊技場は子供が溢れていて、なんだかいい感じでとても川崎駅前らしくない。

 しかしJRの下をくぐるとそこは工場の高い塀の外からでもはっきりわかるまっさらな大地が広がっていた。
 見えるのはその先にある高圧線の鉄塔がいくつか見えるだけ。まるでこれから万博の会場を作るために山を切り開いたような、何もないところにこれから巨大なものをつくるようなそんな光景は、東芝の巨大な工場の跡地である。きっとこれからここに一大住宅地が生まれるのであろう。
 私と8spotsは実は今からもう15年位前の学生時代に川崎で一緒に暫くの間アルバイトをしていた。それは大学に募集がきていた東芝のモニター試験だった。
 TVやビデオの画質や音質を他社製品と比較する試験を半日やるというもので月に1度あるかないかのアルバイトだったが、自給は良かったので他のアルバイトをしながらも小遣い稼ぎに顔を出し、最終的に4年間でかなりの回数通った気がする。
 東芝が移転したことで、その思い出の施設もなくなっているかと思ったが、なぜかそこだけはそのまま残されていた。まるで引越しの忘れ物のように。
 交通の便がいいのでそのまま残しているのだろうか。特に面白みのない白い3階建ての建物を2人で懐かしそうに暫く眺めていた。

 田舎町の商店街そのものだった西口の商店街は、店はかなり様変わりしていたものの、昔の面影を残している。

 以前は興味もなくちゃんと歩いたこともない横路地の商店街を進んでみると、田舎町の様相で旅気分になる。なかでも一番気に入ったのはこの店だ。
ラジオの時間
(クリックで拡大)
 電気屋さんなのだが店のつくりがまるっきり開店当時のままと思われ、しかも保存(管理)状態も良い。店名に「ラジオ店」と書かれているその名の通り、質屋のようなショーウインドーにはラジオがいくつかぽつんと並んでいる。昔の電器屋というのはきっとこんなところだったのだろうと思われる、まるでナンジャタウンの施設にありそうな姿である。
 まさか川崎駅から歩いて10分ほどのところでこんな懐かしいお店の姿を見られるとは思わなかった。
看板みたいな建物
 あとまるで強情に建っているこの駅前のビル。正面から見ると懐かしい下町の建物で、駅前だけに人通りの多い下には、おにぎり屋にクリーニング屋に大衆酒屋といった、ほとんど建ったときからありそうな店がそのまま居を構えている。しかもそれだけでなく実はこのビル、横から見るとペラペラに薄い。このビルの裏は、例の駅前の再開発で完全に消失しており、向かいは巨大なミューザ川崎。
 高層建築と工事中の場所に囲まれ、台風が来たらそのまま倒れてしまいそうなこの建物だけがぽつんと駅前に建っている様はとても不自然でそこがちょっとまた面白い。(その写真を撮るの忘れているので説得力ないね)

 この他にも少し路地を入ると蔵のある家屋があったりと、本当に懐かしい町の姿をところどころ残しているのが川崎西口。
 今後、西口の巨大なマンション+複合施設と、その奥の更地に建つものによって徐々に様変わりするのだろう。
 これから長い間川崎を眺めていくつもりの私としては、引き続きそういう姿も見ていこうと思う。
まるで未来都市みたいな光景


2/12
 最近精神的に映画を観る余裕が無く、観たい映画はあるのに今日も結局映画館へは足を運ばずに夜になる。これではいかんと、軽く観られそうな『ボーン・アイデンティティー』をDVDで消化。ラドラムものだからなのか落ちは大変地味に終わるが(それをスタッフが自らツッコミ入れる特典映像はちょっとびっくりした)、序盤のワクワク加減はなかなか良い。(☆☆☆☆)
 なおこの、先日HMVで690円で買ってきたDVDはある意味欠陥商品で、パッケージは通常版なのに中身はスペシャルエディションだったりする。なのでパッケージに書かれた特典映像と違うものが入ってたり、dtsが入ってなかったりいろいろ問題があるのだが、そんなに大きく騒がれていないのは所詮廉価販売商品だから、本編が見られれば誰も文句言わないってことなのだろう。そんな私も文句言わないし。

 ところで中盤のパリのカーチェイスを観ていたら、とても見慣れた町並みで、懐かしささえ感じる。どうやら1年半ほど前に遊んでいたXBOXの『ミッドタウンマッドネス3』の記憶らしい。完全にパリの街が記憶に焼きついている。『プロジェクトゴッサム』やってたアメリカ人が上野に詳しかったりするとちょっと面白そうだ。

2/13
 やっと木曜の会議の資料がまとまった。延期が続いたこともあるけど結局1ヶ月くらいかかったのかも。おかげで中身はほとんど頭に入っている。けどまだ不安は多い。

2/14
 年始に撮り逃した『蟲師』の回を父猫さんからいただいたDVDを観てみたところ、地上波アナログなのに、うちの"なんちゃって"地上波デジタル放送を録画したものより美しい。ちょっと得した気分だ。
 ちなみに市販品もついに発売されたのを知って、ご祝儀に1巻位買ってあげようかと思っていたのだが全く見かけない。試しにネットで調べてみたらプレミア付いていた。心配する必要ないみたい。安心してテレビ録画します。

2/15
 キザイカンリのヒダさんに連れられて入った倉庫で貴重なアイテムを多数発掘。私の仕事はいよいよ考古学になってきた。すべて電子部品やフロッピーでできた化石。
 会社にやってきた新しいスタッフの歓迎会を1年ぶりくらいに開催。1年前に入った人も今更歓迎される。今日は1時間15分遅れで参加できた。
 明日は来期1年間の運命を決める会議だったりするのだが、帰宅すると久々のアルコールでちょっとフラフラ。

2/16・決戦
 私にとって今年一番のメインイベントであるところの、来期一杯やる自分の仕事を信任して貰うべく会社の全体会議にかける。前準備として各部署の部長に事前報告をしておいたりとか、資料を何度も直したりとかでこの2ヶ月ほどを費やしていた。
 居並ぶ取締役の前でプレゼンしたが、隣りで見守っていた先輩曰くボロボロ。何とか通りそうな雰囲気になると誰かが心配するコメントを発したりしてなかなかまとまらず結局うやむやのうちに終わった。
 でも誰も「中止だ!」「やめだ!」とは言わなかったので通ったということにしよう。そうしよう。

 終わったという満足感、充実感は無いけれど、疲れだけはどっと出て、眼精疲労にもなってきたところで珍しく党首と桃郎さんのお誘いを受けたので3人でご飯を食べに行くことになった。
 党首がメイド喫茶という右翼にあるまじき場所に連れて行かれそうになった話や、桃郎さんの名前の誕生秘話?などを伺いつつ長い世間話。今回のプロジェクトが本当に信任されているなら来期もお二人にはいっぱいお世話になることでしょう。よろしくお願いします。(ここ見てないけど)

2/17
 昨日の会議で巨大な山場は終わったが、今週は現在進行中の2つのラインの、それぞれ別のクライマックスになっていた。ただ残念ながら結果としてどちらも終了せずに延長していた。
 自分の管理能力が無いからなのか、回避不能の交通事故なのか、それともどちらもなのか。ともかく延長する分だけ仕事が貯まっていくことは間違いないわけで、やきもきした日々を来週も過ごすことになる。
 今月中には確定申告の提出書類を早くまとめないと間に合わなくなって大損するぞ、おい。

 今年に入ってまともにアルコール取ってなかったのに2日続けて取ったからか、今夜は1日遅れで頭がふらふらする。

2/18
 今日も8spotsの付き添いで青山へ向かう。いつもの目的地から近いところにある「表参道ヒルズ」が開店していたが、遠巻きに見てみると案の定もの凄い混雑ぶりだ。勇気を出して少し覗いてみたものの、中は上野動物園のパンダ状態の行列(昭和的表現)が地下深くまで続いていた。早々に立ち去る。
 かわりに、裏路地へ地図を片手にやってきた家具屋アートスタイルマーケットが8spotsのツボだった。どれもこれもステンレス製のものばかり。私はずっと探していたDLPプロジェクターを置く台が内定。食卓も決まりそうな感じ。引っ越して11ヶ月目にしてやっと家具を買うところまで来た(でも実はまだ照明入れてない部屋があったりするので先は長い)。

 夜は『神はサイコロを振らない』と『時効警察』を二本立て。平日が忙しいとすぐにHDDが貯まる。今期はこの2本で満足してるが世の中的には『西遊記』が視聴率最高らしく、世間とのギャップは再び開くばかりだ。

2/19・ロリコンベッソン
 買ってきた柳の木の植え替えを行うため、窓ごしにべランダで奮闘している8spotsをやしゃまと一緒にぼんやり眺めながら、1週間に使い果たした体力を少しずつ回復させる。私はいつからこんなに体力を失ってしまったのだろうか。
 KENの『アギト』一気見に対抗しているわけではないが、『ウルトラマンマックス』のバルタン星人前・後編を見て、まともな作りを素直に感心。

 夜はセガールの『暴走特急』をやっていたので暫く見ていたが、もう何度も観てるのでラストの戦闘を待たずしてDVDに切り替え、早稲田の名画座で『リベリオン』と併映だったんだっけとか思いながら『トランスポーター』を観る。
 元軍人で今はやばい商売やってるストイックな男が、ロリ系ヒロインのせいで組織に追われることになるという、ほぼ『レオン』と同じ設定なのはさすがベッソン脚本なのだが、これがセガール映画に引けをとらない"わかりやすい"映画。何の奥深さも必要なく疑問を持った人の負け。物語の奥深さは格闘ゲームについたお話レベルであり、物語の展開もベルトフロアアクションレベル。敵セットを1つ終わらせると次のセットが出るあたり最高。別にそういうのもたまには嫌いじゃない。(☆☆☆☆)
 主演のジェイソン・ステイサムは『ゴースト・オブ・マーズ』の影の薄さが嘘のような好演で、スキンヘッドにしたのは正解。
 アメリカでは半年ほど前に公開されたはずの続編が早くDVDにならないものかと楽しみにしていよう。

 週に1本くらいは映画観ておかないと、とても生活が追いつきません。

2/20・ALL OF ME
 週が開けたら道が開けていた。

 どうやら先週木曜の会議のプレゼンは通っていたらしい(適当)。やたっ! これでとりあえず今年も好きな仕事して過ごせるよ。
 ちなみに目標は5万。契約は全部1万以上。約束を守れなかったら「怒るぞう!」と我が部の部長に言われた。なんか面白い会社だよね。

 そういえば去年末にゆっきさんとモミノキさんに協力してもらったやつを本日初めてまともに聞くことができた(その節はありがとうございます)。これが思ったとおり面白い。誰でも面白いかどうかは不明だが、とりあえずあのどさくさでやったものとしては上出来ではないか。これを入れるのって去年立てた密かな野望の大きなひとつだったのだがこうしていよいよ達成しつつある。みんなお楽しみに。

 夕飯を食べながら数週間前の「ショウビズカウントダウン」を観ていたら、スティーブ・マーティンによるリメイク版『ピンク・パンサー』の予告がツボにハマり、かなり笑い転げる。そういえばすっかりマーティン映画も観てないなと、既に0時を過ぎていたのだが、そのままDVDで名作『オール・オブ・ミー』を観ることに。最初に観たのは中学だか高校の時。今観ても面白いのか不安半分だったが、カール・ライナーのしっとりとしていて軽薄でもある暖かさにすこぶる満足。(☆☆☆☆)
 ラストのリリー・トムリンと踊るダンスのシーンは、それ単体では別にそれほどおかしくないのだが、ラストの物語の終幕としての安心感が格別で未だに忘れられないシーンである。
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