混迷の世界で、神の降臨に目を輝かせた1月中旬の日記。

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1/11
 久しぶりに朝からUメさんが来て、世間話半分の会話2時間。話題は横道ばかりにそれていたのは私のせいばかりじゃない。
 結局今日は終電だったけどやっと休み明けの5日間が終わった。
 休み中なるべく考えないようにしてたんだけど時折(特に湯船につかってる時とか)思い出しては胃を痛めていた問題を、今週いっぱいかかって、ともかく取り組むことができたので一応なんかほっとした。解決した案件は半分ないけど。

 11月に届いたGYAO+の無料期間が終わって本日返却した。結局ナディアも前半くらいまでしか見てなかったので12月後半からは沈黙させたままだった。PCなら待てるページ表示のアクセスのラグがお茶の間のテレビだと鬱陶しく感じるとか、いちいち階層たどっていかないといけないシステム、たくさんあるコンテンツから自分のお気に入りを見つけ出す難しさなど、まだまだ発展途上な感じが強い。でも『ドグマ』観られたから良かった。

1/12・危険な過去への旅
 待ちに待った休み。何もしない喜び。
 ネタ用に発掘してきたGTV制作の「メガドライブ・パーフェクトビデオ」をHDD録画。貰い物なんだが92年に発売されたビデオで、当時のメガドライブゲームの紹介と六本木GIGOの紹介がメイン。『ランドストーカー』のCMとかゲームアーツへの『ゆみみみっくす』インタビューとか、コナミが『TMNT』で参入とかいう時代。
 紹介されるゲームの中には『ゼノン2』や『洗脳ゲームTEKIPAKI』など幻のゲームも出てきているのが若干レアなのかも。
 先日録画した『サイトロン・デジタルビデオプレス』(レンタルビデオ無料貸し出し宣伝ビデオ)1・2巻は88年〜89年。『MOTHER』発売直前の糸井重里インタビューとかAOU出品のコナミ『急降下爆撃隊』プレイ映像とか、最新ゲームだった『パワードリフト』のSSTバンドライブ映像とかこちらの方がレアっぽい。
 共にDVDに焼く予定なので欲しい人は言って下さい。

 夜は前から気にしてた『バブルへGO!』が早くも放送していたので途中から料理しつつ観る。
 『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に露骨なオマージュを捧げた映画で、わざとあの映画を思わせるシーンを全編に入れていて、くすぐりもすべてあの映画と同じ作り。でも最大の違いは「古い時代の方を私は知っている」ということ。
 "たった"17年前であるはずの1990年の世界はどう見ても昔々の情景。ロボットみたいな肩パットでロンゲにトサカ頭な女性陣に見覚えがあると思ったら、昼間見たメガドライブのビデオに出ていた渡辺浩弐のアシスタントも同じ格好だった。映画そのものも予想以上に笑える良作で、生き返ってデビュー時期の笑顔を見せるようになった広末と、いつもの阿部寛はどちらもいい感じ。予約してちゃんと観れば良かった。
 当時は不快感すら感じていたホイチョイプロ作品がこうして楽しめるんだから今は今で良い時代になったんだね。

1/13・『AVP2』
 昨夜メッセンジャーで見つけたこまんだーさんを誘って、昨年末に観損なった映画を観に行くことにする。

『エイリアンズVSプレデター』(☆☆)
 ある意味予想通り、ある意味さらに期待を下回った。
 冒頭から子供を二度に渡って殺したりするとろから、この映画は容赦しないという空気満点で始まるドラマは、よく言えば群集劇。悪く言えば主人公不在。無名の役者ばかりの主演陣は、誰が生き残るのか、はたまた全滅なのか最後まで予想が付かないものの、誰にも感情移入できない(していない)ので死んでも「ああこいつは死んだか」くらいの気持ちに。そのくせちゃんと風呂敷を畳みたいのか、さして重要ではないキャラをちゃんと1シーンずつ使って殺していく丁寧さも。
 エイリアンとプレデターがある意味あまりガチな戦いの印象が無い前作(ただしおぼろげな記憶。そうでなかったらごめん)から、今回は割と全般的に戦いが多く(主人公はプレデターではないかという話も)、ラストのプレデリアン(オフィシャルな名前らしい)とプレデターとのバトルだってそれなりにちゃんと撮られている。
 戦闘シーンは一応それなりのボリュームがあるし、エイリアンに目を背ける女性被害者とかリプリーもどきのおばさんとか泳ぐエイリアンとか、各シリーズ作品を思わせるというか低レベルなオマージュもあったりするが、後半は「いやそれエイリアンと関係ない映画だから」「ちょwおまwww」とツッコミ入れたくなる露骨な別映画(というかゲームなのかもね)イベントもあって、最後まで一度も緊迫することも手に汗握ることもなく、だらだらと安い物語だけが続く94分。予想以上に長く感じた。こまんだーさんの隣りのお客は途中から入ってきたくせに寝ていたらしい。
 あくびをしながら観ていてふと思い出した。そうか、これは福田純のゴジラ映画みたいなものなのだ、と。でも後で考えてみると、それなら『ロボコップ3』くらいオモチャ売り目的にしてはっちゃけても良いんだよなあ……。
 高い知性と、最新の装備で用意周到な戦闘をしているなのに原発を不用意に攻撃しちゃう(下手するとお前死ぬだろ)気が短くておちゃめなプレデターは最後まで何がしたいのかよくわからないやつだった。
 多分今後もこの映画シリーズは作られて、そのうちTVシリーズとかにもなりかねない(着ぐるみできないし無理か)感じすらする本作ですが、エイリアンと共に映画を観てきた私としては気力が続く限り今後もお付き合いすると思います。

 映画終了後一旦自宅に戻り、口直しに、昼間、こまんだーさんに会う前に買ってきておいた、昨年の私のベスト1映画であり、最近もっともバカっぽかった映画でもある『アドレナリン』を8spotsと3人で鑑賞。二度目でも十分面白かった。AVP2と同じ尺である94分とは思えない息もつかせない抜群のテンポと緩急のあるドラマ。やはり名作だ。しかしこの映画の続編作ってるって(フレメンさん情報)本気か。
 今度本編以上の尺がある100分の特典映像をチェックするのだ。

 映画2本観てからピッツァ サルヴァトーレ クオモでピザ3枚パスタ1皿ともろもろ。ハリソン・フォードからしょこたんの兄貴分の話まで。
イーグル・シャーク・パンサー
 気が付けば信号機になっていた3人の頼んだカクテル。

 そういえばヨドバシでやっと買えた「ゲームサイド」今月号のゾルゲ実録漫画がなんか凄かったよ。

1/14・惚れた
 昨日3人で観た『アドレナリン』の、本編より長い100分もあるという特典映像をチェックすることにした。その真相はメイキング映像や出演者インタビュー、監督たちの顔が見えるインポーズ映像付きコメンタリーだった。つまり"オーディオ"じゃなくて"ビデオ"コメンタリーなのだ。ブルーレイではあるそうだけど、旧DVDでは珍しいよね。ちなみにこのコメンタリーで初めて日本劇場公開版(DVDもだけど)が北米公開版より7分長いロングバージョンであることを知った。北米版は87分。そういえば『ウルトラヴァイオレット』も劇場公開版は90分弱だった。向こうは90分の壁があるのかしら。ともかくロングバージョンを上映した日本配給元・ムービーアイ偉い。『ウルトラヴァイオレット』のソニーは偉くない。
 中身のほうも結構満足の行く内容。「どうやって撮ってるんだろ?」と思っていたバイク関連の撮影はなんとカメラマンがローラーブレード履いてバイクに掴まってた。ショッピングモール裏の通路とかも。トニー・ホークじゃないんだから! と思ったら実際にそういうのの撮影やってたみたいで。
 そして「どうみてもCGやブルーバックに見えないんだけど」と思ってた空撮は本当に空で撮っていた! すごすぎるよ、監督&ジェイソン・ステイサム。さらに惚れた。
 すぐ忘れるから監督の名前も書いておこう。マーク・ネヴィルダイン&ブライアン・テイラー。今後追っかけます。2001年に『VERSUS』、2003年に『リベリオン』、2006年に『トゥモロー・ワールド』観た時と同じ臭いがするんです。

 ちなみに『アドレナリン』のDVDは東宝発売なので廉価期待できないです。気になったら買って下さい……って別にツタヤでいいのか。

1/15・対面
 JH吉田さんが某『RAMPO』の大ファンとのことで、獄・楽さんとの対面を果たす。
 場所はベトナム料理屋・キムタン。

 このお二人のアジアを含むマルチな趣味はきっと意気投合されるのではないかと思ったが予想以上で、途中私でも付いていけないタイ映画の話などで盛り上がった。お二人にとっては『トム・ヤム・クン!』はダメで『マッハ!』の続編に期待しているらしいくらいならまだしも、タイ・中国合作で北京で撮られている『ウルトラマン』の新作が詐欺にあってるとか何で会話できてるの?

 さらには、そんな我々(というか獄・楽さんと吉田さん)があまりに楽しく映画話していたからなのか、外見でその中身を見抜いたからなのか、ベトナム人の店員さんが勝手にテーブルにやってきて会話に参加してくるのだ(この辺の雰囲気はKENのサラワク日記を思い出す)。
 最初は極・楽さんに、先日オーストラリアから購入したノキアのごにょごにょする設定を間違えたのでホニャララしたいという相談を持ちかけてくる。なんで何とかなるって思うの?
 もちろん普通の人ならさっぱり意味もわからず「?」という質問に対し極・楽さんは「機種わかります? 型番は? ああー惜しい。○なら何度でもできるんだよね。それは1回しかできない。でも……ちょっと聞いてみますよ。電話番号教えてもらえます?」とか会話が成立している。私は目をパチクリですよ。

 1時間後にまた会話に参加してきた店員さん、すっかりお友達状態。「プロジェクター最高ですよ、もう映画館行かなくなった!」「アンプとスピーカー買うときはバイクで秋葉原2週間毎日通いました」ときて、最後は「今見てるドラマは○○○なんだけど。前は主演をアンディ・ラウがやってて、そっちのほうが好きだったんだよねえ」って楽しげに話すんだけど、それ中国の連続ドラマですよ。
 私が名前も聞いたことの無いドラマに対して、しかし獄・楽さんは「ああー、それ最初の2話だけ観たんだけど、あれ長すぎるからなあ」とか普通に会話できてる。JH吉田さんに至っては「ああ、それなら観た。確か日本でもDVD出てるよ」って普通に会話してる。恐るべき2人。

 20時に会って、解散したのは0時。充実した会合でした。非常に面白かった。多分次回は私抜きで普通に成立できるでしょう。

1/16・魂の叫び
 昨年から仕込んでいた、それなりに大きめの仕事。いよいよ今月末の発表へ向けて、間に合うか間に合わないのかギリギリの攻防が続いていた。
 しかし今朝、黄色信号、いや限りなく真っ赤な信号が大きく頭上に点灯した。おなじみのあのでんきねずみ、ピカチュウの奴が私の足にかじりついたのだ。それも足がちぎれんばかりに。
 ポジティブシンキングでは右に出る者のない私だが、流石にこれは焦った。もしこの傷が膿むと今月末の発表は来期へと延期されることになるだろう。皆でここまで頑張った苦労は水の泡、そして、今期の私の到達目標も瓦解。上司共々査定はマイナス必至。
 ……この危機を救ってくれるのはもはや失われた古文書しかない。
 しかしその文書は既にこの会社には存在しなかった。それは同時に、この世界から消失し、現存しない可能性が高いのである。それだからこそ「失われた」古文書なのである。
 この行方を知る手がかりを持っているのはこの世にたった一人。その古文書を書いた人物だ。だがその人物は昨春この会社を既に去っていた……。そして最後に会ったときの彼の別れの言葉は「今度俺に相談の電話よこす時は100万円な!」だった。
 電話が100万円だけど、メールの値段は聞いていないはずだ。私は恐る恐るその人物にメールで連絡をすることにした。新人時代にかわいがってもらったことを思い出しながら。

1/17・ウィザード
 私の祈りが届いたのであろうか、例の古文書を知る人物から返事が届いた。しかしその内容は、思ったとおり「既にどこにあるのかわからない」というものであった。
 そして、万一それが見つかったとしても、古文書はいにしえの超技術でつくられた石版で封印されており、現在の科学技術では解読不可能であるのだという。この3年間、考古学を学んできた私にも聞き覚えがある。それは確かに以前解読できなかった古文書と同じ石版であり、短い時間でそれを解読するのが不可能なのは明白だった。
 同時に届いていた技術班からのメールでは、我々の技術では予定内にこの暗号を解読するのは絶望的であるということだった。

 万事休す。

 私は丁寧なお礼のメールを返しつつ、その場で頭を抱えた。
 ……気が付けば夜になっていた。今期で使命を全うする隣りのチームの1人が去ることになり、その送別会が近所で行われることになっていた。仕事を残しつつ駅前の居酒屋へ。ここが中古ビデオショップだったのはもう10年位前の話か。
 楽しい酒宴と彼女の今後の健闘を祈りつつ3時間が過ぎ、ビールやサワーで赤くなった顔で上司とこの冬一番と言われる寒空の中、体をすくませながら会社に戻る。

 例の古文書を知る相手からもう一度返事が届いていた。
 そこには「気になったので調べてみた。面倒な古文書よりも直接傷を治した方が早い」と、傷の治し方と実際に試しに治してみたものが添付されていた。
 「久しぶりに見ると楽しいね」と最後に書かれたコメントの横には、おなじみのかわいらしい笑顔の顔文字が書かれていた。
 早速その実物を確認する。……確かに治ってる!!!

 悲鳴に近い気持ちを殺しながら、技術班にその傷の治し方が書かれたメールを転送する。
 ああ、これが伝説の魔法使いのなせる業なのか。かつて全世界を席巻したウィザードの妙技、久々に味わいました。青いネズミが黄色いネズミから私を救ってくれたのだ(多分)。神よありがとう。

1/18
 朝最初に見たメールは、技術班からの「これで間違いありません」という希望に溢れる言葉だった。もちろんこれは1つの傷が癒えただけで、相変わらず元々からのギリギリの攻防には変化はないし、荒療治によって転移した傷の治療も必要だったが、奇跡が起きた後だし、きっと何とかなるはずだ。

 今日は8spotsから借りた録音機材(といっても録音可能なMDプレイヤーだけど)を手に久々にインタビュー取材など。しかも当日のアポという無理難題。その日のうちにテープ起こし(MDだけど)と原稿化。ここまでで終電。清書は家でやるんだな。
 終電に乗るため会社を飛び出すと、玄関でのなーんさんと旬にあった。一緒に帰ろうと歩みを緩めたら「あっ、先行きな! 俺らこれから買い出しだから」だそうで。向こうはまさに最前線なのであった。

1/19
 久々に8spotsと青山。年始最初はmaduでBLTサンド。ベーコン厚い。美味い。
 『24』2週間ぶりに再開。まだ午前11時。半分言ってない。仕事の原稿書いてたら猫のほっちゃんが「そろそろ寝なさい!」とベッドで鳴く。この猫、夜寝るときは人がいないと落ち着かないらしい。時計を見ると4時半。声に従い途中で切り上げることにする。

1/20
 家で金曜の取材の原稿直しながら横でHDDレコーダーに録画しておいたガンダム観てる日々。具体的には『ガンダムW』(BS-i)と『ガンダム00』(TBS)と『MSイグルー』(BS11)。正月に録画した劇場版はまだ観てない。そしてテレビを付けるとファースト(BS11)やってた(「戦場は荒野」)。こんな私だけどGとかXとかまだ観たことないんだよ。奥が深いというか多すぎるというか。
 天気予報によると、ついにわが地域にも雪が降るそうなので今もわくわくしているところなんだけど、窓の外は一向に降る様子がない。これ待ってるとまた日の出待ちになりそうなのでもう寝ます。

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