鉄騎大戦日記。

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3/21・カウントダウン
 IZAYOIさんの●代最後の日を皆で祝うイベント開催のため銀座へ。
 彼女自身のリクエストによる本日の会場「迷宮の国のアリス」はルイス・キャロルの世界観をモチーフにしたお洒落なレストランということなのだが、メイド系店員の水色のエプロン姿はアリスというよりはコスプレ喫茶、つまりアンミラみたい。
 今日の主役であるIZAは久しぶりに氷雨を従えていていつもどおり元気そう。氷雨もがんばれ。主役含め7人の面子が集まり、料理とカクテルを楽しむ。
 食後はカラオケへ。KENの「日本ブレイク工業・社歌」で始まり、KENの「ターンAターン」(見てないのに)で終わる。KENは今日この2曲しか歌ってないけどな。
 帰宅後、いかりや長介追悼の意味を込めて買ってきたDVD、黒澤明の『夢』の第七話「鬼哭」のみ鑑賞。いかりやがカミナリ様 鬼になった人間を演じるこのパートは舞台劇要素の強い本映画の中でも特にその印象が顕著な1本で、寺尾聡扮する主人公を聞き手にしてぼろきれをまとった鬼へと変わり果てた男、いかりやが延々と独白を続ける。彼の(半)マジメな演技と存在感が当時とても新鮮だった記憶があるが、今回観てみると思ったより自然に見られた。LDで何度か観てるせいもあるんだろうけど最近はすっかり演技派だったからかな。
 俳優の死というのは実感が湧きにくいものではあるが、こうして個人の中でも再評価しておきたいところだ。
 その後はいつものように鉄騎。KENと共にボロ負け転戦を続けた。

 普段ならこれであとは寝るだけなのだが、最後に冒頭だけでも観ておくかと軽い気持ちで点けた今日の『砂の器』「最終回前編」のあまりの気合の入りっぷりに驚いて、思わず襟を正して画面に見入る。結局就寝時間を大きく越えつつ最後まで一気に観てしまった。
 今回は何か別のオーラを出していた。今までと全然違うタイトルバックと田舎の風景の美しさに見入っていると唐突に展開する仲居君の号泣がなかなかイケてる前半パート、そして渡辺謙の演説による後半パートでは、前半以上に驚く意外な展開が。まずは掟破りの「津山30人殺し」、そして原田芳雄の逃亡シーンは普通なら1分間で終わるところを20分間台詞なし&交響楽のみで描いてしまった。もはや1時間ドラマの常識を覆したのではないか。先週まで観ていたドラマと同じものとは思えない内容と展開に圧倒されてしまった。
 特に映像美に関してはTVドラマでは『ケイゾク』の変化球でも無ければなかなか注目することはないのだが(でもアレもTBSだったね)、今回は直球で魅了された。TVらしく人物への寄りが多いものの、それでいてワイドを意識したカメラの美しさ(地上波デジタル放送万歳)。
 特に逃亡シーンにおいては原田芳雄と子供の2人を象徴的に映すためにかそれ以外のシンボルになりそうなものは一切排除しつつ、絵画のような美しさにこだわって撮影されていた。全国のTBS系列局のロケハン担当総動員だったんじゃないか? その甲斐あってか原田芳雄は本州縦断どころか日本一周旅したみたいな壮大な逃亡劇を繰り広げていましたが(誉めてます)。ともかくSP録画しておいてよかった! と思える保存版クオリティだった。BGVとして流しておくのも一興だろう。中盤が八つ墓村だけど。
 肝心のドラマも、核心に触れる最後のネタばらしは(当然のことながら)来週へと持ち越しとなっているのでそちらも気になるが、こんな前半見せられると映像部分も楽しみだ。
 ところで、これ『砂の器』なんだよね。原作からは遥か離れたところへ来てしまったっぽいけど私は読んでないので問題なし! でも映画は今度見比べてみたいかも。

3/22・マイクテスト
 コンビニで買った肉まんを口に押し込みながら鉄騎。
 実は昨日、掃除機をかけたときにXBOXのコントローラをひっかけてしまいXBOXLIVEのボイスコミュニケーターの頭につけるバンドとの接合部分が壊れてしまったのだ。昨夜はガムテープで応急処置したものの戦闘中にマイクがとれてしまっては致命的だ。ただこの状況、聞いた話だと結構よくある話らしく「ヘアバンドで上から止めるという方法もありますよ。耳痛くなるけど」というStrayDogさんなどは既に3個目だとか。
 幸い今日はドリームキャストポイントバンクでゲットした超小型電話機に付属していたマイク付きイヤホンを使ってみたところ無事に使えました。むしろ軽くなってかえって具合が良い(インナーホンなので片方のスピーカーからの音を拾いにくい難点はあるけど)。
 でもマイクがよかろうとコミュニケーションが上手く出来なくてはしょうがないわけで、連絡ミスも重なり今日も1勝2敗。別行動だったKENと後で話したら3連勝だったそうだ。やはり私は「疫病神」なのか?
 寝る前にDVD焼きをしようと思っていたのだが、つい焼く前にチャプター打ち、サムネイル選択などをいじってたら気が付くと2時間経過。ダメ人間っぷりを存分に発揮。

3/23
 朝、何気なくテレビ表示した地上波デジタル放送の番組表で、今点けてる「はなまるマーケット」の下に「ガンダムSEED」の総集編特番「後編」があることに気づいた。慌ててビデオ予約するがすっかり見忘れてしまったよ>前編。
 なおこの総集編、新たな新作カットが主に濡れ場とかシャワーシーンに充てられているのが最大のポイント。アニメの特番と聞いて当然深夜番組だろうとすっかり勘違いした監督のおかげとの噂(?)だが、もちろん実際に放送されたのは日の出てるほうの午前中。それでも流すTBSは豪気だ(というかまだ私は観てないけど、例のシーンちゃんと入ってるよね?)。なお会社に行って周りにきいてみたけど多くの人が見逃していた。
 このところ多忙ではあるのだが、今日は夜の歯医者の予約に間に合わせるために会議を切り上げて会社を飛び出す。無事に10分前に到着することができたが4畳半の待合室は満杯で、2人ほど既に座れずに立ってる。受付で「何時に始められますか?」と聞くと「9時過ぎになると思います」と回答。それまでこのすし詰め状態を待つのは耐えられないのでせっかくだけど予約をキャンセルすることにした。ここの病院はインフォームドコンセントの徹底など評判のいい歯医者さんなのだが、規模に対して受ける客が多すぎるよ。
 何のために会社を早引けしたんだろう。きっとそれはヒロターズと飲むためだ! 早速彼女にメールを打ち、そのまま自転車を走らせる。そして彼女の帰宅に合わせていつものまぐろの美味い飲み屋で彼女の快気祝いを行う。寒い日は日本酒が美味い。まさか私が日本酒を飲むようになるとは自分でもびっくりだ。なおヒロターズはまだ体調は万全ではないようだが元気は取り戻していた。その後ほろ酔い気分で西友を回遊。
 帰宅して早速鉄騎を起動するが今日も3連敗。このターンで勝ったのって一体合計何回くらいなんだろう。

3/24
 「帰宅時間が遅くなったけどご飯炊けるまで待ってると鉄騎する時間が減る」という短絡的な発想でレトルト食の夕飯。以前買ったSBのラ・ベットラ提携パスタソースで種類は「ボロネーゼ」。レトルトでもベットラならちょっと素敵。ところで自分で買っておいて何だがボロネーゼって言われてもあんまりピンと来ない。粉チーズまで付いてて何だかミートソースみたいだ、と思ったら同じものなんだと後でヒロターズのサイトで教わりました。グルメの道は遠い。
 パスタが半分残ったので更にそれをレトルトカレーで流し込んでかなり胸焼け気味に。いかりやシフトを敷いたテレ朝のドリフ>NSを観ながらKENと申し合わせていざ鉄騎を起動。
 本日第3ターン最終日、初戦のジャカリタ森林地帯にて初のガス欠を経験。オーバードライブ点けっ放しだった(ちなみにガス欠でもプラズマトーチでちゃんと前進したよ)。最終的には勝利するもののM1を2機失い赤字決済。その後はいつものサン・クチン地下要塞で一進一退の攻防戦を連戦するが全敗。KENの「(称号が)アヒルからカトンボになった!」の悲鳴が耳に痛い。こうして今回のターンではすっかり環太平洋機構の成績を下げつづける疫病神ぶりを存分に発揮する結果となった。来週は頑張りますから左遷しないでー!

3/25・落ちていくのも人生なのと
 獄・楽さんからモンゴル帰りのメールが届いた。上海とか台湾とかみんなアジアで活躍しているのねえ。私は……。
 さて明日は会社の花見の予定日らしいのだが、戻ってきちゃった冬はまだ居座ったまま動こうとしない。本当にやるのかな?(ちなみに場所は靖国らしい) ともかくそんな寒くて毎日しとしと雨の降る日に、ピンク色山盛りの巨大な袋2つを両手に抱え雨に濡れる夜の私。この荷物はすべてヒロターズが会社でゲットしてきた戦利品である。まあつまり今日も荷物運びだ。すっかりいいように使われているわけであるが、「見返り期待し人に親切」(冗談社)の社是に則り、後でこの袋の中に入ったタッパーいっぱいに何かご馳走してもらうんだっ。
 駅前のレストランにてパスタとピザと二度揚げのフライドポテトで胃袋を満たす。前回来た時も空港からの荷物いっぱいで来たところなのでお店の人は「何でこの人いつも荷物抱えてるんだろう」って思ったかもしれない。食後は家でいただいた紅茶がとても美味しかったよ。
 帰宅後はKENと合流して鉄騎大戦・第4ターン。新たに傭兵部隊が登場し、これまで軍の正規品で構成されていた我々環太平洋機構軍も少しずつ乗り手による機体の個性が出るようになってきた。
 このターンは、ベータテストで敵巨大兵器ビヒモスをディサイダーとビッツで倒したという歴代でも唯一マトモに活躍した山岳面(2003/12/8の日記参照)がある。今ではすっかり敵軍の餌になってるけど、皆が新しい面に慣れる前に勝ち数を稼ごうと気合も十分で出撃。
 早速遭遇した敵の弾をスライドステップで華麗にかわすはずが、山岳の横にぽっかり空いた谷底へと飛び出し、自由落下する我が愛機と私。呆然として脱出に失敗するところだったよ……。
 結局その面はその後の仲間の活躍により勝利したものの、私は通信係にして撃破数0、被撃破数3のダメ成績。今度こそ功績を残すぞと再チャレンジした次の試合では、なんと虎の子の(給料の1.5倍もする)機体・プロミネンスM1を混戦の末、足を踏み外して崖に落とす。すっかり崖恐怖症。

3/26
 寒風の吹き荒ぶ夜であったが結局会社の花見は行われたらしい。なお主宰者に「早くやろうぜー」と日程を繰り上げさせた張本人である元社長は、モンゴル(正確にはその近くらしい)帰りの獄・楽さんと2人で飲みに行ってしまった。ひでえ。
 私はというと今夜もヒロターズとまぐろを食べに行く。寒い日は日本酒ですよ。長野ファンタジスタ連合についてひとしきり熱く語っていると、隣りのカウンターに花束を持った父親くらいの年齢のサラリーマンが座った。赤坂モードが発動したヒロターズは、牙を隠した屈託の無い笑顔でもってそのサラリーマンに話し掛けていた。58歳のそのお父さんは今日で定年だったのだということで、普段厳しい上司を演じていた彼も今日は部下からモテモテだったとご満悦なのであった。35年もの歳月を同じ会社で過ごすというのは我々の世代にとってはもはや想像し難い人生だが、高度経済成長時代に入社したサラリーマンの、会社と社員との幸福な出会いというものがそこにはあった。
 家に帰ると1時を回っていたが、鉄騎を繋ぐとKENがいたので合流。ここでも敵味方の多数の兵士が「軍の行動に疑問を感じ」正規軍を離れゲリラや傭兵部隊へと転職していた。今日も戦力を浪費するだけの戦闘が続き、全く勝てない自分の戦術スキル、戦闘スキルに憤りを感じる。

3/27・来訪後2ヶ月
 久しぶりに8spotsと青山で再会。時間を大幅に超過したものの何とか補給物資調達に成功、作戦は無事に終了した。同時に大量のDVDを回収し、そして新たに貸し付ける。
 猫(夜叉丸。通称:やちゃやちゃ)を飼ってついに2ヶ月になった彼女は彼の病気やら、夜鳴きやらで完全に育児ノイローゼとなっていた。可能な限り元気付けるが、元気の絶対量はまだまだ足りないのであった。
 猫のことが心配な彼女は夕飯もそこそこに帰って行った。
 帰ってから今日も鉄騎。ついに今日は一勝もできず。作戦・通信・射撃・回避・接近戦すべてに疑問符を持たせるというパイロットとしての適性を疑う結果にすっかり意気消沈。KENに「俺だって調子出ないことはあるよ」と慰められる。

3/28・花見の宴
 父とその友人たちが毎年行っている地元の花見へ参加するため、電車で1時間+バスで帰郷。
 花見には絶好のうららかな日和、見晴らしの良い地元の小さな公園を占拠するようにゴザを広げ、宴は大いに盛り上がっていた。
死体は埋まってません
 私のようにはるばる東京からやってきた人と地元の人で半々くらい、例によって30人くらいいたであろうか。買ってきただんごと交換に、他の人の持ち寄り料理を皿に一杯よそって花見と食事を楽しむ。
 毎年見かける常連の方々に混じって今年は叔父や常盤新平さんなどの姿まであったが、大概、周りの人は私のことを知っていても彼らの名前を私はほとんど覚えられないのであった。不義理である。年齢の近いてっぺい君(今はフリーのデザイナーをやっているそうだ)やかなちゃん(昨年5月に出た新刊を私はまだ読んでない)らとこーじんの思い出について語ったりして過ごした。
 夕刻、父と海岸線を歩いて実家へ帰る。実家の居間には見慣れない"猫タワー"が建っていた。
猫もおだてりゃ 今日のにゃんこ
 マンション暮らしになってから完全家猫になった愛猫が腎臓の病気になったので運動不足解消のために購入したのだというが、私にしてみれば毎日分け与えている酒のつまみによる高カロリーの問題じゃないのかと。早速「お医者さんにはナイショだけどなー」といいながら刺身あげてるし。
 『砂の器』の最終回に間に合うように帰宅してから、その後実家で回収した資料で久々のサイト更新を計るものの最後に保存ボタンを押した瞬間ブラウザがハング、作業がパーになって放心。並行してやっていた『砂の器』の最終回2話分を1枚のDVDにする編集に精を出す。結果的に最終回を続けて観ることになった。今回のこのドラマ、最初に見出したときは普通だったのだが、この最終回2話でかなり印象が強まった。実のところ脚本は決して出来がよいとは思わないし(根幹の部分の良さは原作によるものだと思う)先週絶賛した美しい映像も自分好みなわけでもないのだが、とにかく徹底的に丁寧につくったスタッフ&キャストの情熱が端々で訴えてきていて、それが何だか心に響くのだ。今回の最終回は先週に引き続き直球で突きつけられた1時間だったが、物足りなさも無く見終わった後には安堵感が。
 原作の根本を変えているところに不快感を持たれる可能性はあるが、私にとっては知らぬが仏、最後を楽しめたのはよかったよかった。

 で、どんな一日を送っても最後は鉄騎。敵機撃墜数がついに通算100機目達成しました!ぱちぱちぱち! 世の中には既に4桁の撃墜数を誇るエースパイロットもいる訳だけど自分なりによく頑張った! 98機目倒してから10試合くらいした気がするけど気にするな! ただし試合自体は新たに計画した作戦がなかなか健闘するものの結局全敗。すっかりカモられています。

3/29・コネロス強襲
 尻が痛い。
 とか書くとゆいたんにまた誤解されそうなのできちんと説明するが、正確には足の付け根の臀部あたりが筋肉痛なのである。
 昨日、花見の会場へ向かう際に子供の頃の記憶を頼りに近道をしようとして間違って別の道へ入ってしまい、気が付いたら45度くらい(?)の勾配の道を駆け上っていた。きっとあれがいけなかったのだろう。地元の道には精通しているつもりだったので「傷ついたよ、プライドがね。こんなミスをおかすなんて」と意気消沈。しかも翌日来た筋肉痛は体が老化してる証拠だ。
 というわけで寝不足もあったし比較的早めに帰る。『新撰組!』とかエロSEED総集編観てから鉄騎を開始するが回線状況が悪すぎて試合開始前の通信エラーが各地で続出。通信エラーを起こすとゲームが中断されるばかりか使用機体をすべて失ってしまうのが大きな問題である。
 結局私のディサイダーは最初に出撃用の5機をまとめてロストし、直後に配給申請したのが届かず5機ロスト、その後さらに補給所で1機ずつ申請するも2回ミス、計12機のディサイダーを戦うことなく失った。これはさすがに続行困難と見てKENと2人で早あがりことにする。XBOX本体の電源を落としながら、「ぜ、全滅? 12機のディサイダーが全滅? 1度も出ずにか?」とスクリーンに向かってつぶやく。傷ついた心の私にディサイダーが12機も。馬鹿者か……。

3/30・哀戦士編
 喉が痛い。
 筋肉痛も相変わらずだし寝不足だし午後から雨らしいし今月で消失する有給休暇はいっぱい残ってるしと会社休む理由がたくさん頭をよぎるが、仕事での精神的余裕が無いので出社。単純作業やっていたら睡魔が激しく襲ってくる。そこであえて面倒だけどクリエイティブな仕事(プレミア関係)をやることにしたら何とか無事に一日が終わった。
 一昨日実家への往復で聴いていたのが劇場版ガンダムIのサントラだった(しかも3ループ)ことが多大に影響してか、帰りにわざわざ電車を途中下車して隣町のファミコンショップでGC版ガンダムを購入(今月一杯まで3980円)。商店街を往復している間にも雨はどんどん激しくなっていく。
 ただ帰宅後はソフトを開封することもなくすぐに鉄騎。
 このところはずっと「威谷突破作戦」に参加しているが連敗を重ねるだけなのは毎日言ってる通り。いろいろ試行錯誤して考えた戦術はどれも裏をかかれたりつめが甘かったりして最後には逆転されてしまう。既に10連敗は重ねたよなという時、ついにやってしまった。
 それは基地防衛の激戦だった。私は防衛線を張っている仲間の機体よりも少し突出してしまった。
2番機「1番機(私のこと)、前に出すぎてるー」
1番機「あ、ちょっと出過ぎましたか。お、前方に敵を確認。相手は1機、いや2機。1機はスカーフェイスII……と後ろはスカIです」
2番機「いや、ジャララックスだよ」
1番機「あ、ホントだ! ではやってみます。……しまった、直撃か? カッターブーム! やられました! さらに敵がこちらにやってきています!」
……あれ? 俺、脱出ボタン押してないぞ。やばいやばい! 逃げなきゃ!……よし押したぞ。でも操縦席が射出されない……。遅かった??
ぼごぼごぼごちゅどどーん(VTが爆発する音)

ざーざーざー(通信ノイズ)……NOW LOADING……でででーん
KILL IN ACTION
ぱーぱらー(敗戦テーマ)

 もう頭ん中真っ白。回線ラグも無いのに脱出が遅れて戦死しちゃいました。戦闘参加から実に31日目のことでした。長いようで短い人生。
 なおこのゲームで戦死した場合、セーブしてないRPGキャラと同様すべてのレベル、経験値、所持金、保有機体&アイテムがロストする。
 放心状態をしばらく続けた後、しかしこのままではネットワークにも接続できずKENらと会話もすることができないので、気を取り直して新たに2人目の分身作り(キャラクターメイキング)をする。予期していたが所属していた環太平洋軍は現在兵員募集を行っていないため参加できず、しばらく悩んだ末傭兵部隊である「ジャララックス」に参加することにした。これならとりあえず仲間と同じ戦線に加わることができる。
 再サインインしてからチャット部屋でKENとぶちょーにKIAを報告していると、野良犬チームのPLATOONさんがやってきた。
 「生前はお世話になりました」と挨拶をするとPLATOONさんが軍資金やディサ他機体をいくつかプレゼントしてくれた。所持金は5000円、かつての愛機も(軍属が違う為)購入できない私としては夢のようです。明日から頑張ろう。ジャラだけど。

3/31
 月末であり年度末。でも心は来期の上期末。
 本日発売の『Beep復刻版』を購入したが、スキャナで取り込んだ誌面を載せているだけの作りに驚く。売りのひとつがソノシート復刻CD2枚組だ。「高西圭のアレンジが入ってるなんてよくマスターテープ見つかったなあ」と感心していたのもつかの間、説明書きを見ると、何とレコードプレイヤーからの直録音だった!(そんなの何年も前にGYOさんに作ってもらったよ!)
 私は、ファミコン版『ゼビウス』の紹介記事に惹かれて買った創刊3号以来最後まで付き合っているので、こういうかたちでの復刻はあまり価値が無い、という第一印象であったが、読み進めていくうちにそれは間違いであった。
 下手に現在のスタッフが当時のテイストを真似て失敗した復刻誌面を読むくらいなら、回顧視点でピックアップされた名作記事を簡単に読み進められる誌面は本当の意味で懐かしい。
 それにこれ1冊で、ホチキス部分から剥がれ落ちそうな表紙を恐る恐る引っ張り出して本棚の前であぐらをかかずとも簡単にTVゲーム黎明期の歴史を体験できるのだ。何も足さない何も引かない。これはこれで価値を見出せそう。ウメさんお見事。
 終業後は、事前に宣言した通り無謀とも呼べるノルマを最後までやり遂げたヒロターズをねぎらう飲みとなるはずだったが、人の隠し持つ悪意や、ある意味暴力的ともいえる無頓着さに敏感な彼女にとって酷な事件が多発する夜となった。それもボリュームいっぱいの夕飯を終えるまでに一旦収束したので、メガネッシュと柔軟材と石鹸賛辞(なんだそれ)など。帰りは終電だったが、最後にルーから仕込んだという特製カレーを(前回運んだ)タッパー山盛りに戴いて、いまはもうしあわせ。
 帰宅後はKIA後初の鉄騎。結果はいいところ無しの2敗で終わるが、かつて共に戦った仲間たちから「生前お世話になりましたから」とディサイダーを多数恵んで貰った。人のやさしさに触れる。持つべきものは戦友。
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