油断しているとすぐに忙しくなるけど人と飲める位の生活にはなってきた8月下旬の日記。お盆休み? なんすかそれ食いもんすか?

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8/21
 仕事の電話で目覚める。疲労回復でぼんやりしているだけで結局何もしないまま休みが終わったので夜はせめて映画でも観ようとプロジェクタでコーエン兄弟の『ディボース・ショウ』観る。ジョージ・クルーニーとキャサリン・ゼタ・ジョーンズが主演なのにあまり話題にならないまま終わった映画だが、実に肩肘張らない佳作で決して悪くない。スピルバーグが『ターミナル』や『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』撮ったような、リドリー・スコットが『マッチスティック・メン』を撮ったようなもので、才能もスピード力もある監督ならたまにはこういう映画があっても良いと思う。
 一部モンティパイソンかと思うほどのギャグタッチなシナリオを主演の2人が喜々として余裕綽々と演じているのも好感。私がコーエン兄弟で最もハマった映画『赤ちゃん泥棒』を思い出した。んでもってこれまた1500円だもんなあ。デフレ極まれり。

8/22
 先週の成果が一部で出たようだ。よしよし悪くない悪くない。ぞうさんぞうさんおはながながいのね。
 帰宅すると8spotsが風邪で寝込んでしまっていた。

8/23・みんながんばれ
 今日で終わるはずの仕事が一転、また延長。こんなん続いて大丈夫なのか、私の立場。いやいや保身よりも職務ですよ。とっとと終わらせるのですよ。

8/24
 仕舞い込んだ筈の大事な荷物を見失う。自分のデスクとその周りと荷物の退避に使っていた棚から引き出しからすべてひっくり返してみたものの、結局終電時間になってもその荷物は出てこなかった。
 ただし、デスクの周りはかなり片付いた。

8/25・勇者集いし
 ゆっきさんのお誘いで、Marsの北山さん、ジャンクハンター吉田さんと夕食。場所は渋谷のシネセゾンの地下にあるブラジル料理屋TUCANO‘S。
 皆より1時間遅れて20時に到着する。北山さんとは会う機会はあるのだが、吉田さんと最後に会ったのは、確か来日していた『シモーヌ』のSFXマンを囲んで飲んだとき以来なので、実に2年ぶりくらいになる。久しぶりに会えて嬉しい。

 ここはシェラスコ料理食べ放題で、肉はシェフがステーキやハムやソーセージを巨大な串刺しにして持ってきて目の前で食べる量だけナイフで切り落としてくれるというもの。ブラジル料理はこれまで食べた記憶が無いが、どれも程よい味付けで美味い。
 次々と変わった肉が来るので「OKOK、プリーズ!」とか適当なこと言ってシェフのいいなりで皿に受け取っていると、あっという間にお腹がいっぱいになった。そろそろ断ろうと思っていたあたりで、ゆっきさんがアドバイスしてくれる。
「チーズがかかってるのが美味いから、こいつは絶対食っとくべき! 1切れ置いとけ!」
「これがこの店で一番美味い肉だ。絶対食えるから3切れくらい貰っておけ」

 吉田さんや北山さんはもちろん1時間も前に来ているので「NO THANKS」と断っていたけど、そういえば隣のゆっきさんだけは私とほぼ同じペースで肉を食べている。これがゆっきさんのパワーだなあ。それでもさすがに次のターンでは(肉料理は大体10種類くらいあって順番に持ってくる)、もう3回食べたから勘弁してくれ、と英語で答えていたらシェフが笑っていた。

 私は途中からなのだが、クセのある面子なだけに今日の話題は多岐に渡った。先日の地震のせいで電車が止まってホールに一人で100インチスクリーンでカンフービデオ見る羽目になった北山さんの苦労話とか、ドイツでは『ガラスのうさぎ』とか『ファンタズム』8巻組みでDVDが出てるとか、『悪魔のいけにえ3』とか『ファンゴリアビデオマガジン』はDVDにならんのかとか、『コンティニュー』は仁義に反しているという話とか、あのヤクザ映画をWinnyで流せば神になれるだろうとか、某誌の某座談会が危険極まりなくて面白すぎるとか、妻の勧めで家の前のマンションのゴミ捨て場でPS2本体をジャンクハントした話とか、タイトーのメモリーとか、人を殴り殺せるくらい巨大なカステラ2本分の消費電力のキツい巨大鈍器の話とか、「○○○の○○○」が(この後記憶忘却)とか。
 うちのサイトを何とか本にしたいけどライセンス取るのが難儀すぎて無理ねえ、という話もあったよ。ゆっきさんと年末に会ったときには夏コミで売る予定だったのに! 今から来年の夏コミに向けて準備したら間に合うでしょうか。
 最も素敵だったのはブラジルの隣の国メキシコの話。吉田さんは2,3年ほど前に武者修行と称してメキシコを1ヶ月ほど旅行している。そしてゆっきさんも丁度1年前にダイビングツアーでメシキコの海を回っていた。2人とも「メキシコは楽しい。でも結構ぶっそうだ」という話で一致するのだが、微妙に話が違う。吉田さんのはオリジナリティありすぎる。「子供の集団にナイフ突きつけられて脅された」とか「襲われたけど、丁度パン持っていたのでそれを上げたら解放してもらえた」とか「1000円くらいの連れ込み宿みたいなホテルに泊まったら、布団が虫だらけで」とか、武者修行にしてもワイルドすぎる。全然行きたくなくなる。
 どれもかなり美味かったデザートと、キツそうなゆっきさんの送り酒(ピンガをロックで)を終えて暫くして閉店時間になったので解散となる。

 階段を上がると外は台風で大雨だった。

 吉田さんは例によって(豪雨の中)バイクで去り、傘を持っていないゆっきさんを私と北山さんで駅まで傘に入れて送る。きっとゆっきさんてば生まれてこの方、傘なんて持ったことがないのだろうと思った。やはり先日の潜水病で体調が優れないのがこうしてスタンドにも影響を与えているのだ。お気の毒なことだ。
 歩きながら、今度吉田さんと一緒にLAへ行こうというゆっきさんに、北山さんから吉田さんとアメリカに行くのは覚悟が必要だという、ためになる話を聞く。
「あの人、黒人がいるとすぐ『ニガー』って言っちゃうんですよ。本人全然気にしないんですよ。街中でもドライブインでもどこでも黒人に会うと必ず言うんですよ。カーチェイスとかするんですよ。何度も命の危険に晒されますよ」
 『ケンタッキーフライドムービー』を地で行く人、ジャンクハンター吉田。

8/26
 火曜に起きた突然のトラブルから3日、やっと光が射した。ホリイさんありがとうありがとう。まだ完全に終わったわけじゃないですけどこの安心感は金では買えないですよ。
 これで安心して日曜に『HALO2』が出来るというものだ。

8/27・『ヒトラー 最後の12日間』
 2週に一度のお約束で8spotsと青山。久々に早く来れたのでCafe Maduでパスタランチ。
 ヨドバシで『タイトーメモリーズ下巻』を購入してから帰宅、一息ついてから8spotsを起こしてチネに『ヒトラー 最後の12日間』を観に行くと、クラブチッタ併設のラウンジバー・アティックに巨大な工藤画伯の暗黒大将軍とキャプテンハーロックが。ああ、今日はオタクロだったのか! ……でも上映3分前なのでそそくさと通り過ぎる。(すみません)

 映画の方はほぼドキュメンタリーみたいな映画。劇中には登場人物によるモノローグも無く、延々と2時間以上の全編がベルリン地下の司令室が映っているような作品。多分演出だと思うのだが本当に息苦しさが伝わってきて結構精神的に参りやすい内容だが、そこはドイツ軍の軍服の無条件な魅力とドイツ語の心ときめく耳あたりの素晴らしさ(まるで『ワンダとダイヤと優しい奴ら』のジェミー・リー・カーチスみたいな話)でカバーできる。
 ただ、宣伝で監督が言っているほどヒトラーの描き方に斬新さや新鮮味は無く、これまでの印象から何も変わることは無かった。典型的な悪の組織の崩壊であり、個人的にはむしろエヴァ・ブラウンやゲッペルス婦人などのこれまで個人的にはあまり注目してこなかったキャラクターが「なるほどこういう人だったんだろうね」とその存在感に感心できるところもあって、(『ドラゴン桜』的勉強法で考えれば)多分一生忘れない印象を持たせるに十分な映画であった。あまり地上の戦闘風景は出てこないが砲撃の爆音の振動などはやはり映画館ならではの迫力。大音量でびびりたい。
 アベックも多く、土曜の夜とは言えかなり大入りの劇場を出ると外では『ドラゴンボール』の歌がクラブチッタの前に響き渡っていた。

 ジョナサンに入ると8spotsはちょっとお疲れの様子。感想を聞いてみると「3年前で宮古島のホテルでヒロターズさんと2人で観ながら寝た『その時歴史が動いた』のヒトラー自決の回そっくりで、ほとんどあれのスペシャル版程度の印象。ただエヴァのキャラクター像が自分の想像していた通りだった」とのこと。そのとき私は確か隣の部屋でおしりさんと潜水艦映画(題名忘却。何か艦内で『ジョーズ』観てたと思う)を観て息苦しい思いをしていたような。というわけで「その時歴史が動いた」を観ていない私は普通に堪能したので評価は(☆☆☆☆)。学生は授業の一環として是非観ることをお勧め。

 その後少し落ち着いた8spotsは、お茶を飲みながらつぶやいた。「スターリングラードのことを思い出した。あの時総統が撤退命令を出していればあんな酷いことには……」
 もちろんここで言う「スターリングラード」とは史実や映画のことではなく、5年ほど前に熱中していたサターンの『千年帝国の興亡』のことです。

 あの悲劇を二度と繰り返さないために……。

8/28・匂い付きカード
 本日は毎月恒例のHALO2定例会。
 KENがスーパー星に帰ってしまったりぶちょーが新婚中で参加が危ぶまれたりFATが引越ししてたり種が殻に篭ってたり?しているが今日も6人の面子が集まった。KEY、ゆうちゃん、私チーム対ぶちょー、こまんだー、おげしょ&少し遅れてしょっちゃんチーム。
 3:4になってからは2試合ほどをプレイ、1試合目はぶちょーチームが勝利だったが2試合目は我々の勝ち。そんな最終試合の結果は以下の通りである。

 人数が多いときと少ないときはセオリーがかなり変わってくる。多いときはロケランとスナイパーライフルの確保によって攻撃力の差で押し切るのがセオリーだが、人数が少ないときは武器を温存していると攻撃が出遅れてしまう。武器がなくとも無理矢理基地に押し入ったりしても何とかなるので結果アクティブな展開に。自力で旗を持ってこられるから多少の強引さが必要なのだ。きっと本日欠席のしじみがいたら、多分しじみのいるチームが勝てたのではないか。

 中距離戦で強力な破壊力を誇るKENの不在も戦局に変化を与えた。KENがいると中盤での戦闘が不可避になり、KENのいるチームは中盤のロケランの落ちているあたりが戦場になるのだが、今日はどちらかというと基地の周りの戦闘になりがち。旗を取られてからのフォローになりがちだったかも。こまんだーさんがバンシーを使っていてあまり地上にいなかったことも理由のひとつかもしれない(そのかわり、そのバンシーはいつまでも落ちずに両羽根がもげた後も元気に空から機銃掃射していたが)。
 おげしょにもよく殺されたけど旗でぶちょーを殴り殺したことも。少人数ならではの忙しいプレイはたまには楽しいですなあ。
 最後はクレイジーキングやって打ち上げ。キルタキュラー。

 お腹が元気じゃないKEYと新婚ぶちょーと別れ、残り5人で日航ホテルの上でレストランのバイキングを食べる。2度ほど断られていたので3度目の正直のことになった。
 思ったより店は小規模であったものの、料理の種類は結構あった。価格は1人3000円程度なので味は抜群に美味いわけでも不味い訳でもなくファミレス程度の美味さというところか。細身のゆうちゃんが欠食児童のように鉄板焼ステーキに通いつめ、6切れくらい食べていたのが残り4人にとっての強い印象となった。私は固くてスプーンの入らないアイスばっかり食べてた。

 食後さらにしょっちゃんとこまんだーさんと家に戻り、3人で半年ほどぶりの「南斗の拳」
 既に初プレイから20年になるこの同人カードゲーム。手の汗を吸ってすっかり黄ばんでいる。「このカードなんか臭いますなあ」というこまんだーさんのコメントに苦笑。
 1試合目はしょっちゃんの南斗烈脚斬陣が北斗2人に同時炸裂。2人に5ダメージという華々しいスタートで幕を開けたが、その後血粧嘴も小ダメージしか与えられず私の北斗八悶九断を食らった後2人に蹴り殺される。北斗同士の戦いはこまんだーさんは秘孔封じで私の北斗鋼裂把を避けた後の七星点心が美しく私ヒット。闘気持ちでも体力足りず憤死。
 2試合目はまたしても南斗烈脚斬陣完成状態のしょっちゃんだったが、踏み込みを待てず奥義流しなんて贅沢なことをしているところで、次の技が完成できないままこまんだーさんの北斗百裂拳などを食らって死亡。しかもその後5分ほどして「あーっ! 俺、『帝王の血』持ってたのに出すの忘れてた!」と、南斗聖拳伝承者としてあるまじきコメントを叫ぶ。
 またしても北斗2人の対戦になったが、最後は私の蹴り勝ち? 3人くらいだと北斗強いかもねえ。

 しかしカードが剣道着の匂いがするというのはどうしたものか。干物か海草みたいに天日干しでもしますか。

8/29
 先週頭を抱えていた案件が終息を迎え一時の安息、のはずだったのだが、他に事件起きすぎ。"たすけてくれ のび太"(ポピーのガチャガチャドラえもん・歩くドラえもんもどーら)。

8/30
 夕刻ヒロターズからのメール。mp3プレイヤーを買おうと思っているというので背中を押しに仕事を放置して飛び出してみる。ミッションは成功した。
 その後は久々のcube bar。彼女を連れてくるのは初めてだったのだが、お勧めの台湾点心を食べる前に小物で結構お腹がいっぱいになってしまいミッション微妙に失敗。個人的にリベンジしたいところ。そろそろ避難民さん、どうでしょうか。
 そういえば途中イケメンの店長さんに「獄・楽さんのお知り合いの方ですよね?」と声をかけてもらう。さすが水商売の人だ! よく覚えてるなあと感動。それともよっぽどダメな会話していたのが印象的だったのだろうか。

8/31・ゲームTの集い
 丁度外出の仕事があったことをいいことに、北山さんの勧めで今日は渋谷の外れのギャラリーで開催中のTVゲーム展示イベント「Gamemachine,Bit Society」を観に行ってきた(日曜まで)。
 アタリやリンクスのパッケージポスターの下に、フルパワーアップしたリンクス2セットとか、『タイトーメモリーズ』に対しての嫌がらせのようにSSの『レイヤーセクション』がプレイ可能になっていたり、メガドラが放置されていたりする不思議な空間。ソフトもATARI2600からMSXまでバラバラ。
 ちなみにメインであるTシャツもたくさん飾られていたのだが、中でも最も気になったアイテムがこれ。
 アタリの『ミサイルコマンド』の復刻版?Tシャツ。すげー欲しいけど非売品。残念。でも右下の時のオカリナTシャツは以前ジャンクハンター吉田さんがアメリカ土産にくれたやつだったりする。
 販売しているTシャツもオブジェと溶け込んでたり、その逆もあったり。たとえばこのナムコTシャツの山の中にひっそりと潜むMSX2版『ゼビウス』なんてちょっとシュールだ。
 結局いろいろ悩んだ末に私が買ったのはSYURIKENの「会場限定・1枚限り」Tシャツの1つ「FUNERAL」
 1枚限りってそれはつまり手作りと同義語だ。
 決して広くは無いギャラリースペースだったのだが、どれ買おうか悩んでたりしたら結局40分くらいは見ていただろうか。
 こんなTシャツにまじになっちゃってどうするの。
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