寝正月を続けた2006年最初の日記。

12月下旬の日記日記メニュー

1/1
 元旦で映画の日なのだが気が乗らず家にいる。替わりに近所のゲオに初めて足を運んで、特典ディスク目当てで『マスター・アンド・コマンダー』の初回版などを購入。
 でも夜はハイビジョンで先行放送となる『新選組!! 土方歳三・最期の一日』。土方が主人公となるまさかの外伝。前半は史実通りの話がちょこちょこあって、「その時歴史が動いた」みたいな唐突感もあったが、後半からはおなじみ独自解釈による悲壮感漂う人間ドラマになっていた。
 五稜郭の話なのでオリジナルメンバーはほとんど登場しないところもあって本当に外伝ドラマのつくりではあったが、三谷版の土方ファンは十分に喜べる内容だと思う。
 この番組にはすっかり泣かされっぱなしの私はラストよりもむしろ途中のなんでもない回想シーンでの試衛館メンバーが勢ぞろいするところが一番ぐっときた。撮影した時はキャストもさぞや楽しかったろうと思う。
 ラストの話は激しくネタバレになるのでまた後日? でも3日は『古畑』観ながら『里見八犬伝』を録画、もしくはその逆の予定。

 夜は大晦日に続き元旦らしく華やかに『エイリアン2・完全版』(アルティメットエディション)。1作目と違ってこっちはテレビでもよくやってるので観る機会も多いがちゃんと最初から最後まで観たのは久しぶりかも。後これも中学生の時に映画館行き損なった(いつの間にか終わってた)映画なので、大画面で観るのは初めてで、その辺も嬉しかった。深夜1時にしては爆音だったかもしれないけど正月なので許してください。
 いつ観ても宇宙海兵隊は最高だ。バスケス(字幕がバスクエスになってた)もキュートだなあ。(☆☆☆☆☆)。

1/2・今日も映画
 毎年恒例の親戚一同での新年会に出席。挨拶してトランプ大会して美味い飯をたらふく食べて帰宅。手には途中のヨドバシで買った『エイリアン3』『エイリアン4』『大脱走』のアルティメットエディション。
 丁度楽しみにしていたTBSの新春ドラマ『里見八犬伝』の前編が始まるところだった。ただし冒頭から原作をかなり無視したプロローグで八房の存在自体がカットされていることがわかったので、タッキーが登場したところで観るのをやめる。こんなの北一輝の存在をカットして作った映画『226』以来の無意味さ。さらば八犬伝。
 大幅に時間が空いた。
 大晦日、元旦に続き、早速買ってきた『エイリアン3』を観るかと思ったものの、買ってきて言うのもなんだが私はこの映画はどうかと思ってるクチなので(いや今度観れば好きになるかもしれないと期待して買ってきたんだけど)、今日は外出で疲れたこともあり、元気の出る名作にしようと『トータル・リコール』をdtsで堪能することに。一応ダン・オバノン繋がり。
 フィリップ・K・ディック原作の映画は数あれど、ディックらしさが最も出ている映画といえば、ダントツでこの作品だと思っている。とはいえ原作は(寺沢武一の『コブラ』で露骨にパクられたことで日本人には有名な)冒頭の部分だけしかなく、細かいディティールや火星に着いてからの一連は完全に(多分ダン・オバノンの)オリジナルだ。しかし映画を彩るひとつひとつのエピソードがどれもディックらしく、脚本のディックへの敬愛ぶりがよくわかる。
 脚本以外にもテレビでしょっちゅう使われるゴールドスミスの仕事でも特に完成度の高いメインテーマといい、バーホーベンのマキシマムオーバーキルでフリークスな演出といい、どこをとっても一生愛し続けたい映画。
 今回の新発見?といえば、火星遺跡をビジョンで見るときのカメラワークが『スパイダーマン』並に気持ちよかったことと、冒頭のシュワちゃんを誘惑するシャロン・ストーンのネグリジェからチラチラ見える乳。学生時代に映画館で観たときはそんなもの見えるとは気にならなかったのに。シャロン・ストーンはそういう目でしか見られなくなったアフター『氷の微笑』効果なのか、ただ単に私がオヤジ化したからなのか。今度コメンタリーで見直さなきゃ!(☆☆☆☆☆)

 ちなみにやしゃまも『トータル・リコール』はかなり気に入ったらしく、冒頭の赤く伸びる美しいスタッフクレジットをじっと見つめていた。
アカイアカイカセイガアカイ


1/3・テレビ三昧
 ヒロターズの誘いで資産家が道楽で経営しているという北品川の小さなとんかつ屋に昼食へ。
 「今日はこれしかないよ」という高級とんかつ定食(1800円)はフライパンで焼くようなタイプのとんかつだった。ソースをつけずに食べるのだが、肉にかなり良い物を使っているらしく肉本来の味がたっぷりでなかなかいける。個人的にはソースべっとりかけるのが好みなのだが、たまにはこういうのもありだ。
 店のテレビでやっていた駅伝復路では六郷橋が映っていたが、店を出たときは目の前の道にも人だかりが。もうすぐこの品川まで来るのだ。読売新聞が旗を配布している横を抜けて、クリスマスに食べなかったコルドンブルーのケーキを買いに行く。
 コルドンブルーでパンの福袋とケーキを買って御殿山を出るとランナーが走っているところだった。

 帰宅後は文字通りTV三昧。まず『新選組!』の総集編1
 ビデオ持ってるのに見ちゃうんだよなあ。結果的に多摩編はかなり面白かったし、ここを見てないとその後の展開が100%楽しめないという1年番組の罠だったなあとしみじみ思う。

 続いて、ビデオで『電車男・もうひとつの最終回スペシャル』
 最初に録画してもらったとにゃさんに会えないまま日々が過ぎ、結局ゆうちゃんから貰った。昨日からの一挙放送でやっと第1話を初めて観たので、その流れでスムーズに見ることができた、なかなかの快作。『街』のZAP風の演出で送る2人の脇役の同時進行話は、本編を見てきた人だけが楽しめる展開としてよくまとまっている。
 没シーンと思われるカットの使い方も上手く、見られて本当に良かった。始めはどうせダメだろと思っていたTV版がこんなにハマれるとは。去年のドラマのベストだったかもしれない。

 次はNHKhiで『特撮TV大全集』
 hiで始まる新番組『生物彗星WoO』放送用の特番として、『ウルトラQ』から『ウルトラマンマックス』までの円谷プロのTV作品をまとめて紹介。『ファイヤーマン』『レッドマン』から『グリッドマン』、特撮じゃない『ザ・ウルトラマン』までちゃんとフォローしていて素晴らしい。
 番組最初の紹介番組が『ウルトラファイト』だとか「『ウルトラQ』は、子供たちの"目は体を離れて"釘付けになった」とか楽しんで書かれたナレ原稿など制作スタッフのノリのよさが伝わる。スタジオに突然ゼットン星人が登場し「ケムール人というのは素人」とか言わせたりと無駄に凝ってる。
 個人的には『恐竜探検隊ボーンフリー』や『恐竜大戦争アイゼンボーグ』を久々に観られて満足。

 その後『古畑任三郎』第一夜
 やはりこの番組は2時間番組くらいの尺が丁度良い。西村雅彦が演じる久々の今泉に心から満足。明日も楽しみなのだが、最近TVでCMを散々やってるおかげで、ここ数日(昔深夜にやってた『今泉慎太郎』で歌われた)古畑のテーマの替え歌「今泉のうた」を思い出しちゃってそれが耳から離れない。誰か止めて。

1/4
 短いような長いような冬季休暇も今日で終わり。ただし結局今日も映画DVDは消化せず、のんびり休息を楽しみつつ最後は『古畑』第2夜で終わった。イチロー出演は他キャストまで楽しそう。
 そうそう、それからヒロターズが報告してくれていたNOVAうさぎの新CMを、録画していた『アカギ』(傑作)でやっとチェック。永久保存。
 川崎駅前に多数並ぶNOVAののぼりは、秋ごろ「キクちゃんとシャベール」にすべて取り替えられていて、それまで長く使われていたNOVAうさぎのものは横のガード下に打ち捨てられていた(本当に捨てられていたように見えた)のを見つけてしまい心を痛めていたのだが、いつの間にかNOVAうさぎの新品に差し替えられていたよ!
 復活? 復活なの!? と、通いもしない英会話学校のマスコットになぜか心躍る私はどうかしてるのかしら。

1/5
 お仕事初日にして仕事ひとつ終了。
 古畑の3日目なのをすっかり忘れてBE地下で惣菜の半額とか買い漁っていた。おかげでまたイントロ観損なったけど3日間どれも面白かった。ただ、松嶋菜々子のアップを横から映すのはまずいんじゃないのかと思った。
 田村正和の気が変わってくれることをのんびりと待ちます。

1/6
 取引先のボスと夕食。席に着くなりいきなり直球でこちらの提案を話してしまったのでちょっとたじろがれる。その後は順調に話が横道にずれていき、最後は趣味の話でぐだぐだとなる。その後立て直そうと、コーヒー屋に入るが立て直せずに直近の作業の話で終わってしまい後は先方からの回答待ち状態。現在ははらはらしています。

1/7
 8spotsの付き合いで青山へ。久々に渋谷パルコへ立ち寄る。探していた『漫画家超残酷物語』をリブロで発見し購入。でも実はミニストップで注文しているためにダブってしまう可能性のある罠。
 パルコではプロジェクターを置く台を探しているのだが、なかなか手ごろな台が見つかりません。

1/8・新年会
 新年恒例、鎌倉にある友人の墓参りと同窓会。
 墓参りはゆうちゃんとワカメちゃん(子連れ)という昨年と同じ面子となった。彼の死からもうすぐ5年になろうとしている。
 このお寺の境内にはいつも野良猫が何匹かいる。お客にかわいがられているためよく懐いているのだが、今日は寺の入口で老夫婦に刺身を貰っていた猫が、お礼に彼らを遠くにある本堂まで先導していた。つねにその老夫婦の少し前まで進んで立ち止まり、また追いつきそうになると前へ進む。最終的には本堂の階段まで上って付き合っていて、その盲導犬ぶりをただただ呆然と見つめていた。猫もやればできる。
 墓参りの後、寺のすぐ側にある友人の実家に立ち寄り、暫く会話。その後ゆうちゃんと別れて私は小学校の恩師のところへ挨拶兼同窓会。
 私の号令のタイミングが遅すぎたのか今日は例年より少なめの7人ではあったが、年に一度の会話は尽きることもない。帰りの駅のホームで10分ほど待っている間にすっかり凍える。
 凍えた体を帰宅した部屋で温めつつ今日観たのは『マーズ・アタック!』。当時は『ID4』観ていて結局こっちはパスしたまま今日に至る。
 ティム・バートンの映画は決して嫌いではないものの、他の人と違って絶賛するほど好みではないことが逆に遠ざかってしまった原因なのだろうが、観てみれば当然面白い。この映画もそんな感じで、続々と登場する豪華キャスト(という割には最近見かけない人が多いな)の中に隠れて、ナタリー・ポートマンとかジャック・ブラックなんかのちょっと前の好演が観られたのも嬉しいところなのかも。リサ・マリーの完全無欠の美人ぶりというかロボットぶりはこの映画の目玉のひとつだが、この後バートンとは結婚して離婚してるのよね。(☆☆☆☆)

1/9
 3連休最終日は一日家で過ごす。何でこんなに疲れてるんだろう。寝正月だったからかしら。

 TV録画の『ブリスター!』観る。
 やりたいことを全部ぶちこんでいて、やけに語りたがるシナリオと、無駄に熱さを強調する登場人物がとてもインディーズらしい、れっきとした商業映画。アクションフィギュアブームが完全に去り、オタクが文化になってかつAボーイとか呼ばれる今観ると一部いびつさが目立ってしまうことも。後、盛り込みすぎの物語のためキャラが一面的にしか描かれていないこともあり、アニメのような薄っぺらさも感じるが、日本で初めて真面目にヲタをかっこ良く描こうとした映画として興味深い。実写版大塚明夫は期待したほどの活躍をしなくて残念。
 開けられないために無駄に場所をとるブリスターパックを収集しないで本当に良かったと思いました。(☆☆☆)

 結構楽しみにしていた『西遊記』だが冒頭のキムタクとのチャンバラ見てこりゃダメだと脱落。カレーライスを作ることにした。先日ビーフシチュー作ったばかりなのは気にしない気にしない。美味しくできた。

1/10・善は急げ
 夜に貰った一通のメールがきっかけだった。仕事の先輩に相談したら「それはメールじゃなくて直に言った方がいいな」とアドバイスを貰ったのでその通り実行することにした。秘書の人に電話して「10分で済みます」とかお願いしてアポとって、大ボスに直談判しにいったよ、ヒロターズ。
 「なんだ、用件はそれだけか?」とか言われたけど、いつでも潰す気満々かもしれないけど、とりあえず了承貰ったよ! ありがとう!

 来年度への仕込みの一番デカいやつが結構うまい具合に進みつつあります。ってこれだけでわかる人にはわかるかもしれない、そんな卒業生の友たちへ向けた日記。
日記のメニューへ | HPのTOPへ |