PS3が発売されたものの、今のところ関心は薄い今日この頃の11月中旬。

11月上旬の日記日記メニュー

11/11・スタンド使い
 ツタヤで配布するPS3の整理券で運試しするのをやめたのは、その音で目を覚ました朝の豪雨のせいだ。7時くらいからしばらく続いた大雨のタイミングは、疲労困憊で並んでいた都内各地のPS3購入行列者たちの「もうすぐ買える!」という気持ちに水を差すように降り注いだことだろう。
 ……こんな嫌がらせができるのは私の知る限り、あの天気を操るスタンドを持つあの人しかいない。

 二度寝してから昼過ぎに再び目覚めたときには、雨はかなりおさまっていた。8spotsの青山行きに付き合うため外出した頃には小雨に。東海道線へ。
 すっかり"ポケモンだいすきクラブ"な8spotsは乗り物酔いする体質のくせに、久々の外出移動中も席に付くなりDSを取り出した。
 彼女が本体の電源を入れたそのとき、窓際に立っていた見知らぬ男性が我々のところにやってくる。
「あの、すみません。」
 おお! これがあの憧れの野良ポケモン交換&対戦なのか!?

「もしかして、やだよさんですか?」
 は? 私?
 見知らぬ男性が話しかけたのはポケモントレーナーの8spotsではなくなぜか私だった。愛用のカバンのマークが彼の記憶にヒットしたらしい。結局電車を降りるまでの間、これから秋葉原でテルミンを習いに行くという彼と世間話をしてしまった。

 新橋経由で青山。そしてその後久々の外出でへばった8spotsと別れて鶯谷へ向かう。今日はゆっきさん主催の"いいおにく"を食べる会が催されるのである。いつものようにおしりさんと父猫さん夫妻と計5人で集まったのだが、駅にやってきたゆっきさんはひとり傘を持っていなかった。彼が最後に駅に着いたとき、雨は完全にあがった。
 確か今日は一日雨という天気予報だったのだが、夜の分の雨もすべて朝に降らせてしまったようだ。つい「ちょっと朝の雨は意地悪すぎません?」と進言しておく。

 さて今回のターゲットは焼肉屋「鶯谷園」である。
 あの伝説の肉汁永久機関「くにもと」に匹敵する味という言葉を信じてやってきた価値はあり、特に「ロース並」に関しては絶品といえる。あとスープ系がかなり美味しかった。お値段もくにもとと比べるとリーズナブルだ。
 「本当においしい肉は生が美味い」と誰が言ったか知らないが、生で食べる派のおしりさん&ゆっきさんは、少し火で炙ったくらいで十分らしくどんどん金網に載せた肉に食らいつくため、彼らの胃が満たされるまでなかなか私や父猫夫妻が肉を食べられなかったという食欲魔神エピソードも残す今日のイベントだった。
 なおゆっきさんは、おしりさんに続いて短期間の北海道旅行に行ってきたそうで、そのお土産をいただくのも今日のイベント開催の理由のひとつである。PCで見せてもらった風景の数々は確かに壮大で美しいのだが、おしりさんの北海道旅行記を一部なぞるように移動するその観光地写真は少々デジャブな気もしないでもない。
 「実はおしりさんと2人一緒に行ってきたのでは?」という怪しい疑惑は、我々がそう思う前にまず自分で突っ込んでいた。

 なお、このお店、確かに食事は美味しかったのだが、宴もたけなわのタイミングである1時間後、突然ガスが原因不明で止まってしまったことも記録しておきたい。
火が消えた
 みんなその場を楽しむために大きくツッコミを入れなかったが、金網の上で乾いていく肉を見つめる15分間(くらい?)は相当長く感じた。

 結局18時の予約から2時間食べて20時に目的は果たしたとばかりに全員解散。なんて健康的なイベントでしょう。

 帰宅後も思ったより時間があったので8spotsとビデオで『ゴーストワールド』観る。後で調べると監督も原作(コミック)の作者も男なのだそうだが、中身は女性監督映画によくありがちの「世間と合わないアタシ」世界が全編にわたって展開する映画。近年だと『ロスト・イン・トランスレーション』みたいな気まずくてイライラするところが映画の展開のポイントなので、このイライラを楽しめるかどうかが映画を判断するポイントである。
 普段から世間にイライラしていると「なんで映画でまでこんなにイライラしなくちゃいけないのだ」と拒否反応してしまうに違いないが、私はイライラするほどでもなく、さりとてこういう人間に共感できるほどでもないので客観的に「ふーん」と感じる以上にあまり感動がないのはじじいだからなのか違うのか。ぽっちゃり系のソーラ・バーチが、最初から不快感満点なのだが、途中部分的にかわいらしく見えてこないでもない。
 観終わってから8spotsが言った「この映画のタイトルは『バス女』にするべきだ」は、なんだか凄くしっくりきたけどどうですか。是非皆さんにも通称として使うのをオススメ。(☆☆☆)

11/12・『父親たちの星条旗』
 一昨日たまたま読んだソニーマガジンの雑誌「デジモノステーション」のクロスレビューで最高の評価を受けていたソニーのカナル型ヘッドフォンMDR-EX90SLが気になってしまい店頭へ。発売は半年前なのだが、なんと2日前には定価半額の廉価モデルまで発売されていたことも知る。
 ラゾーナ川崎のビックカメラにはインナーフォンを試せるコーナーがあってかなり貴重な存在であるが、インターネットでのユーザー評価では「ほぼ同じ」と言われていた音質は試聴してみると圧倒的にオリジナル版のほうが素晴らしかった。たくさんの人が使ったインナーフォンを、自分の体の穴に入れるという行為は正直抵抗がないわけではないが、それ以上に試し聴きできるというのは大きかった。
 結局1万円出して最初の方を購入。(ただし買ったのはさくらやで。値段同じだったらさくらや応援しておきたいんですよ。競って欲しいのに今にも潰れそうなんだもの)
 実際使ってみると、音漏れが大きいというのはネットの評判どおりだったが、先に聞いていたのであまり驚かないで済んだ。問題は私が普段聴く音楽はPSGとかSCCとかモノラル音源だったりするので良いヘッドフォンが本当に効果あるのかどうかという問題だ。
 夜は8spotsを誘いイーストウッドの『父親たちの星条旗』を観にチネチッタへ。あの超タカ派映画、『ハートブレイクリッジ 勝利の戦場』を撮った監督とは思えないほど悲痛な戦争を描いている。
 上陸から占領に至る激しい戦闘シーンは『プライベート・ライアン』から経った年月の分だけ表現力もパワーアップしており、結構違うシチュエーションではあるものの、より効果的な演出を見ることができる。特に戦闘機視点は素晴らしい迫力。また『プライベート・ライアン』のノルマンディーでは、判で押したような丸坊主の無個性なドイツ兵が敵として登場していたが、本作は(次回作で日本視点になるためか)敵兵の姿はほとんど描かれず、米兵を狙うのはあくまで"砲"であり"銃"であった。日本人としてはこのほうが安心して見られるのは確か。

 ただ作品で描いている話の中心はどちらかというと戦争そのものよりは「あの英雄は実は」というような歴史の秘密を描いたスキャンダル・ニュースだ。そのためそれほどドラマのスケールも大きくならないが、わざとわかりにくくしているようにみえるシナリオと人物たちを最後まで興味深く観ていられた。センチメンタルな話をさっぱりと撮るイーストウッドの映画は観易いよね。
 アメリカ視点の太平洋戦争映画はあまり観た機会が無いのでそういう点でも新鮮。歴史に残る名作ではないが、またいつか観てみたい。もちろん次回作も観ます。(☆☆☆☆)

11/13
 週が開けるとやっぱり皆、PS3の話題で持ちきりだった。「引いた抽選券が当たっちゃったから」と妹の分まで2台のPS2を買った人、渋谷ビックに行ったら「緊急入荷しました!」との呼び込みが始まったにも関わらずスルーした人、さまざまだが、結局ゲーム買ってプレイした人は1人もいなかった。そんなハードってことで。

11/14
 会議は3連発くらい続くものの比較的落ち着いた一日。今週末へ向けた準備ということで。
 というかこんなに書くまでに時間かかっちゃったらその日に何やったかなんて覚えてないという。

11/15
 先週休戦したやつがまさかの再起動。何コレ言いがかりじゃないの? そんなん言われて今からでも間に合うの? 無茶が通るように道理を引っ込ませて、それからずっとてんやわんや。

11/16・トラウマ漫画
 昨日からの複雑な事態もあるのに今日はなぜか久々に秋葉原へ。
 GBAの『どりるれろ』が980円だったり、GENESIS3のパチモノがソフト付きで999円だったりとついつい細かい買い物をしてしまう。特に後者についてきたのはソニック1、ゴールデンアックス1、コラムス、ベアナックル1、ザ・スーパー忍1、スーパーハングオンの6本のゲームが入っている純製ソフト。話題のWiiで始まるサービス、バーチャルコンソールで遊ぼうと思えば1本600円するゲームなのだから3600円以上の価値があるように思えたり。あとパチモノ本体の裏にはディップスイッチが入っていて北米・欧州へのエリアコードの切り替えも可能になっている。「そんなこと言ってもあんたメガドラもGENESIS3もユニバーサルアダプタもその6本のソフトも全部持ってるでしょ」って言われたらその通りなんですけど。きっとWii買えたらバーチャルコンソールも落とすんですけど。

 戻ってきてから石川賢の急死の報に絶句。「テレビマガジン」愛読者だった私にとって、マジンガーは永井豪の作品ではなかった。特に「東映まんがまつり」公開に合わせて描かれた「グレンダイザー対グレートマジンガー」は全編死屍累々の作品で完全にトラウマ。クライマックス、敵に奪われたグレートは全身に人質が縛り付けられて登場。攻撃できないダイザーへ、グレートは人質つきの腕でドリルプレッシャーパンチを放つ。ヒットしたその手の甲は血まみれ。陰惨すさまじい作品。インパクト十分なグラビアと共にまだ実家に残ってるかなあ。とにかく私にとってのマジンガーシリーズはアレでした。ご冥福をお祈りします。

11/17
 日曜スタートなのに結局今日まで掛かってしまった我が軍。こんなんで大丈夫なのかと思ったら案の定大丈夫じゃかった。でもまあ、完全敗北というわけでもないので、まだ終わってないけどきっとアメリカ戦は引き分けになりそうな気配だ。次の日本戦では勝利を収めたい。

11/18・ぶちょーあしょぼー
 すっかり寒くなった日の21回目のHALO2例会。常連かつ強敵でもあったぶちょーは今日を最後に半年間(予定)の育児休暇をとることになった。本拠地も実家近くに移して万全の状態で臨むようだ。果たしてジュニアの名前はKEYの思いつきで言った"みそか"ちゃんになるのかどうかは後1ヵ月半待ってみないとわからない。

 いつものように先に来たメンバーと歓談しながら参加者の到着を待っていると、今日は仕事で不参加のゆうちゃんから電話がかかっておかしなことをいう。
 「今電話したのはこれで3度目だよ。さっきは何度声を掛けても誰も応対してくれなくて、遠くで皆の喋る声が聞こえるだけなんだ」
 携帯電話は側に置いてあったが、着信音は鳴らなかったし誰も触っていない。だが、
 「しじみがラゾーナ川崎の話をしている話をしていなかった?」
 と聞かれると確かに5分前にしていたことを知っていた。
 ゆうちゃんは幽体離脱してまで今日のゲームに参加したかったんじゃないのか、などと笑っていたが、切った後着信履歴を見ると確かに今の電話は3度目だった。ええっ、じゃあ本当に勝手に着信したのか? この電話。
 猫も長い間生きると人の言葉を喋るというが、この電話も思えば使い続けて幾年月。そろそろ自らの意志を持ち始めたのかもしれない。
 「いい加減、携帯買い替えなさい」
 「そうします」

 さて、そんな怪奇話はおいといて、今日もおげしょ、しじみ、ぶちょー、しょっちゃん、KEYの6人戦となった本日の試合は、ぶちょー、KEY、おげしょVSしじみ、しょっちゃん、私という対戦。
 一見不利かと思われた我が軍だったが、相手を出し抜ける3人対戦だけあってトリッキーな戦闘で蓋を開けてみれば3:0で勝利。ただし陣を替えた第2試合は2:3で敗れる。どちらも自陣基地前で敵に旗を奪取されるというシチュエーションも多く、白熱する試合であった。
 その後余った時間でジャガノートなど。
 ステルス無しの試合を最後に1回やったときの結果がこれ。
圧勝
 ぶちょーの圧勝。この結果はつまり5人で束になってもかなわなかったということで、最後にぶちょーを接待したかのような幕引きとなった。

 夜はぶちょーを送る会という事で超珍しく全員参加での反省会はボジョレヌーボーの解禁直後ということで以前使ったモナリザンへ。
ボジョレ?ボジョレー?
 (許容範囲なものの)ワイングラスや皿の交換がないとか、相変わらず接客はいまひとつ抜けがあるのだが、料理の出されるスピードと味は合格点。今後も使いたい店である。ワインも美味かった。
 下はデザートのガトーショコラなんだけど2つ頼んだら左右対称になっていたのは何故なんだろうか、としょっちゃんが妙に気にしていたので記念に1枚。
そういうこともあります

11/19・果たせ約束
 朝からずっと雨。
 毎週恒例の自転車での買い物へ行くことも、どこかでやっているであろうWiiの予約探しに行くこともできず、「これは家にいて休みなさいというサインです」という8spotsの言葉を受けて、普段家でやりたくてもできなかった頼まれ事を片付ける日にした。
 といってもそんなに難しいことはなくて、HDDで消してなかった「009−1」をダビングしてDVDに保存することと、KENに頼まれていたままだったGCの『機動戦士ガンダム 戦士達の軌跡』のおまけモード、「MSグラフィック」の録画である。
 ところが普段使わない機能をマニュアル片手に試行錯誤しながらまずは前者を行っていたのだが、3時間の変換ダビングの後、やっとDVDコピーを始めた矢先にレコーダーが突然異音を発した。どうやら何とDVDトレイが壊れてしまったようだ。DVDを入れても認識してくれないのだ。なんてこった。春に買ったばかりだというのに半年でこのざま。ハードディスクには百何十時間分の映像が残っている。これでクリアになったら洒落にならないのでぞっとする。
 後者に関しては旧型レコーダーのほうを使っていたおかげで順調に録画終了。人物図鑑含めほぼ2時間の長編が出来上がった。2年ぶりにやっと約束を果たす準備ができた。今度KENが復活したらプレゼントしてやろう。
 ちなみに「MSグラフィック」というのは古谷徹のナレーションで、マシンとしてのMSを紹介するモードで、要するに「カーグラTV」のパロディ。ジオニックとかツィマッドまでは知っていても、エンジンはどこのメーカーだとか、ライフルはどこのメーカーだとか聞いたことも無いような仕様を平坦すぎず激しすぎず語るナレーションは必見。
 このおまけモード含め、このソフト実はかなりの名作だと思っているのだが、GCでしか出ていないこともあってかあまり評価されていないような感じ。私としては『連邦VSジオン』に匹敵する名作だと思っている。今なら2千円以下で売ってるし、Wiiでも遊べるし、希望があればフルコンプデータもコピーしますので機会があれば是非。
 あとDVDはたくさん焼いといたのでオフライン友人のみリクエストあれば連絡してください。
 夜は、今日の寒さを実感する『デイ・アフター・トゥモロー』を後半半分くらい観て、アメリカの家族愛の鉄板ぶりを堪能してから、録画したままの志穂美悦子主演のカルト映画『女必殺拳』(1974)をプロジェクターで観る。千葉真一の好演に加え(特にアニメの)「北斗の拳」が結構影響受けてる流派と奥義の文字演出など微妙な笑いどころが満載。『ケンタッキー・フライド・ムービー』より面白い。(☆☆☆)

11/20
 第2戦(日本戦)休戦。今度こそ返ってこないことを祈る。

 昨日録画した「MSグラ」DVDを配布してみた。『戦士達の軌跡』の、想像以上の知名度の低さにちょっとさみしい気持ちに。その分きっと喜んでもらえるものになるだろう。
 水曜朝締め切りの原稿執筆が思った以上に大変。似たような文章を各500字、計11本書いたのだが、自分のボキャブラリーの少なさ、文章の展開の少なさを露呈してしまい、何だかさみしい気持ちに。普段よりも対象年齢を下げなければならないのに小難しい言葉使いすぎてるとか、自分の文章が段々古臭いものに見えてきたりもしたりして。
 終電までで何とか書き終えたけど明日推敲する暇はあまりない。
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