[PR] RMT 2009/5/下のやだよ日記
いよいよもって迷走気味の人生を送る5月下旬の日記。

2009年5月中旬の日記2009年6月上旬の日記日記メニュー

5/21・鬼才の復活
 昨日日経ビジネスオンラインで「サンデーとマガジン」(光文社新書)という本を紹介してたのだが、その書評の中で、アニメのスポンサーだった不二家の都合でオバQが打ち切られパーマンが誕生したという「失敗」話に興味津々。早速Amazonで注文したのだが今朝はこれの到着で起こされた。早いなあ。サンデーとマガジンがジャンプに抜かれるまでの最初の15年間を語る本みたい。テレビだと全く説明されない「一ツ橋グループ」と「音羽グループ」のグループとしての紹介もあるみたいだし読むのが楽しみ。

 でも今日のメインはこれではない。ヨドバシで買ってきたDSの新作『THE裁判員』があるからだ。『ひみつ戦隊メタモルV』以来、どうたんさんの実に10年ぶりの家庭用ゲーム新作である。
 噂通りかなり読み物としての性格が強い。というかほとんど読んでいる。しかしどうたんさんの文章は久々でも冴え渡っている。『裁判官』というものも勉強になるし、法律についての解釈の話も含め、いろいろと面白い。
 しばらくベッドに寝転んで遊んでいたら、ゲームの中の最初の1日が終わるくらいでもう寝る時間になっていた。ボリュームありすぎ。クリアまでには結構時間がかかりそうだ。
 ともかく復活を喜びたい。

5/22
 異動になった部署の飲み会。前の部署は20人程度だったのだけど今回は飲み会の参加者だけで100人以上いると思われる。人が多すぎて目が回る。
 長いテーブルの真ん中の席に座ったら、左隣側は5年前まで一緒だった仲間たち、右隣側は2年前までの仲間たち(彼らも今回この部署に吸収されて奇しくも合流した)が座った。文字通り右を向いても左を向いても懐かしい面々でちょっと嬉しくなる。もちろん知らない人もたくさんいるけどほっとした。なお今年の新人(6人くらいしかいませんよ)の若々しさを見ると違う世代の人たちだなあとも思うが、そもそも私の世代でもこういう軽率な人間はいたし、世代の問題ではないかも。
 ちなみに今日の飲み会はJR蒲田駅西口駅前のビルの居酒屋で行われたのだが、ビルの中がえらく閑散としていた。よく見てみると閉店ラッシュで、どうやら今月末で店はすべて引き払うようだ。老朽化も目立つのでビルの立て替えをするのだろう。昔は上に本屋とか電器屋とかファミコンショップなんかがあって、よく通ったものだが、最後は居酒屋ばかりのつまらないビルになっていた。そうそう、駅前のロータリーの向かいにあったキシフォートもDVDショップになっていた。あのキシフォートは思いもかけないソフトが値崩れしていてよくゲーム買ったなあ。『怒首領蜂』のサターン版は発売日に夜まで待ちきれなくて昼休みにさとしゅさんの車で2人で買いに行ったんだっけ。
 気が付けば蒲田も私が初めて住んでた頃から様変わりしようとしていた。

 帰りの電車は、5年前の異動を手伝ってくれた先輩。今回の異動は年収下がって最悪ですよと愚痴ると、実は4月から5月の私の異動に彼が関与していたことをこっそり教えてくれた。これは素直に礼を言う。
 給与そのままだけどヤバい仕事、給与下がるけどこれまで通りの楽しい仕事。究極の選択だけど今は後者。1年後は笑っていられると良いなあ。

5/23
 途中買い物出かけたりはしたけど基本的に家でのびていた。体力減りすぎ。心労?

『ジャンパー』(☆☆)
 「中二病」映画という噂は本当だった。
 「人殺しをしていないから悪くない」というだけでそれ以外の悪の限りを尽くしている主人公が不快感満点で、さすがはアナキン。『クローン・ウォーズ』はあんなに素敵キャラなんだけどなあ。せっかくの「ドラえもん」的世界旅行が楽しくない。視覚効果は部分部分で素晴らしく、砂漠に二階建てバスとか個人的にはかなり好きなんだけど、予告で散々見てしまったためインパクトはない。☆1つで十分な気持ちもあるが、『アレックスライダー』と比べたら100倍マシであった。
 あまりにズッコケたので、深夜にも関わらずもう1本口直ししたくなった。でも一緒に観た8spotsは喜んでた。「『月世界旅行』以来の古典的なひねりのない撮影技法で最新映画を撮ってるというのがそれだけで面白い」って。
 多分みんなもそうだったと思うのだけど、ラストシーンでスタッフロールが始まった瞬間、2人で「えーっ!?」と叫んでしまった。劇場で観ていても絶対声に出していただろう。危ないところだった。

5/24・はじめてのおつかい
 朝からマンションの管理組合の年に一度の定例会を済ませ、午後から生まれて初めて同人誌即売会に行った。ええ、コミケは今まで一度も行ったことがありません。
 今日出向いたのは「ゲームレジェンド」というレゲーオンリーのイベント。目的は『奇々怪界』の同人誌、そしてIKaさんにお会いしたり、lessさんら数名の知り合いに挨拶をすること。インフル対策でマスクをしていったのだけど、予想以上に役に立った。みんなの目の前でマスクを外すと「ああっ」とか言って反応してくれるのが変装してるみたいで面白かっただけなんですけど。
 イベント終了後、会場で出会ったホリイさんらと高田馬場ミカド見学。『スターブレード』とか『メタルホーク』とか『ABコップ』とか。

『バンテージポイント』(☆☆)
 劇場版『24』を狙っているのは別にそれでいいと思うし、途中のご都合主義は娯楽として目をつぶってもいいけど、あのラストは無い。脚本家が「俺の作品になんてことしやがるんだ!」って叫んだんじゃないかと思うほど、そこまでの緊張感が台無しのエンディング。爆笑必至。
 デニス・クエイドはますます熟年時のハリソン・フォードっぽい顔つきになってきた。焦り顔にまったくインテリジェンスがないところとかそっくり。
 フォレスト・ウィテカーもそうだけど、犯人グループの綿密な計画をアホが台無しにする話ってハリウッドでたまに観るけど、何かのお約束なんだろうか。

5/25・ジャンプ!ジャンプ!(せん水かん)
 異動先の部署には残業が付かなくなると知ってはいたが、まさかここまでとは。給料日である今日、期初の昇給も確認できたので、来月以降に入る給料が実質確定した。同僚を含む複数の人間がここを見てるのを承知でぶっちゃけて書いてしまうと、手取りで月額大体5〜10万円、年収にして100万円以上のダウンが確定です。げーん。いやまじでこれはこれまでの生活を維持するのは困難。
 結局これまで自分がキャリアで得たと思っていたものはただの残業代にすぎなかったのです。いや実際そんなことわかってたけどさー、これは幾らなんでもやりすぎ。
 しかも困ったことにこの年収ダウン、異動による雇用形態の変更によるものなので、会社の経営状態とか不景気とは無関係。いくら好きな仕事だとはいえ、このままだと本当に干乾びてしまうので、状況を打破すべくいろいろ行動に移さないといけない。今日の敗北感を忘れぬよう、こうして今日は日記に記しておく。ああ、2月末の自分に今の境遇を教えてやりたいよ。

5/26
 新人の頃にお世話になった先輩が業界を卒業するという記事を読む。卒業するだけでこんな記事になるんだから凄い人だね。軽い気持ちで読んだらやけくそに長くて、読むのに30分以上かかった。最後に会ったのは昨秋の五反田のライブハウスだったが、その時と同じような話してた。彼とは私なんかよりずっと親しい関係だった今の上司に「読みましたよ。長い記事でしたね」って話を振ったら、あれでも半分にしていて、記事が終わってからばっちりカラオケしてから帰ったのだそうだ。元気そうだ。子門真人の物真似、上手かったなあ。

5/27
 今日の来客は我々にとって伝説の人であるT山さん。本題に入る前に30分、本題の途中で30分とか話が横道に 逸れる 広がるから2時間くらい喋ってた。転びようによっては非常に良い話なんだけど、私のモチベーションがいつまで続くか自信がない。
 今日も昔のデスクの横の機材を借りにきて雑用をやっていたら、3年前までの上司で、去年までは組織の長だった人が冷やかしにやってきた。
「なんだ? あっちは住み心地悪いのか?」
 今は組織図的に私の上にいない立場の人ではあるが、今私がいる組織の長だった人である。ここぞとばかりに年収ダウンの話をぶっちゃける。
「えーっ? そうなの? そういう人事制度なの?」
 自分の束ねてた部署の人事制度も知らないなんて、とても長だった人の発言とは思えないんですけど。そりゃ会社も傾きますわ。
 結局「そりゃ確かにヘコむわなあ。気の毒だなあ。」という感想を漏らして去っていった。多分これで何か変わることはないだろう。でもまあ愚痴を言えたのは悪くない。

5/28
 これまでほぼひとりでやってた仕事のひとつが、自分の仕事の事務処理。事務の女の子にさせろというのが新部署のルールなのだが、自分でやるより教えるほうがずっと面倒なのはお約束。給料が激減したことといい、本当に別の会社も同然の生活。そして、この余計に仕事を頼むことによって生み出される人件費増がこの会社がいつまでも儲からない理由のひとつなんだろうと何となく気が付いた。社長にメールしたら読んでくれるかな。

5/29
 実家向けに体重計を買ってから1時間遅れで出社して青ざめる。昨日事務の女の子に頼んだ仕事がいきなり(一番やって欲しくない)地雷を踏んでおり、朝から悪夢を見かける。雲丹さん(部長)にも睨まれることに。こっちの部署にはまだ味方はいない。皆さん、知らなくて良いことがあるんだよ、という言葉をぐっと飲み込みすべてを丸く収まるよう祈る。すべてを知ったら何を言われるかわからない。
 その間もめんどくさい引継ぎ用の資料作成が続く。これも絶対余計な時間。異動ひとつでここまで人を不幸にさせるものかと呪いの言葉を吐きつつ、人に仕事を託しておけばいつ私が倒れても何とかなるんだから、と自分に言い聞かせる。
 夕刻以降は今月も祭りには不参加で、新上司を連れて僻地へ。真面目な会話半分。与太話半分。提案した今期の仕事は、どれも私にとって魅力的な仕事なので、本当にくやしい話だ。いっそ仕事も不幸せなら思い切りもつくのに。ともかく紹介した新上司は業界でも顔が知れてる人だったのですぐに打ち解ける。良かった良かった。サンフランシスコでプレゼンできちゃうくらいなので、チビテクちゃんが生き生きしていて私も嬉しい。
 後はMオカさんをJH吉田さんに紹介しようと思ったのでメモ。

 夜は珍しく駅前の居酒屋で5人で呑み。気が付けば終電なので、慌てて新上司を連れて帰る。

5/30・『スター・トレック』
 8spotsの青山付き添いの後、時間があったので髪を切りに近所の美容院へ。若い兄ちゃんが頭を洗ってくれるときに「そのTシャツ、良いですねー。どこで買ったんですか?」と尋ねた。エコ吉だった。
 いやこれ会社の貰い物なんですよ、と答える。「エコロジー関係のお仕事なんですか?」と言われるので、いや全然関係ないと弁解する。ややこしいのでドラマの主人公が着てるものなんだと言っておく。「いや、カッコいいですよ。エコなのにそのかわいくないキャラってクールですよ」 作った人に報告したくなるような賛辞だ。そうか、若い子にはこれはちゃんとクールなんだ。「じゃあこれ着てるとみんな気が付いてゴミ捨てるのやめてくれますかね」「いやそれはないですね(笑)。川崎ですから」 仰るとおり。
 終わってからスポーツジム帰りの8spotsを誘ってチネのレイト。

『スター・トレック(XI)』(☆☆☆☆☆)
 まったくシリーズを見たことの無い8spotsを連れて行ったのは監督の前2作が8spotsに受けが良かったのと、今回は仕切り直しの1作目っぽくて、スタトレ新人でも楽しめそうな感じだったからだ。
 結果としては全然"素人"向けの映画ではなかった。めちゃくちゃ濃い、いつものスタトレだった。冒頭の戦闘でのカーク、ああ、でもこれは父ちゃんなのか、くらいはまあ普通に楽しめるとしても、その後はまったりと説明無く突如「バルカン星」とか「クリンゴン」とか固有名詞連発の中でのキャラ紹介。8spots熟睡。やはりアメリカ人にとって最低限、これらの固有名詞はきっと「一般名詞」なのね。
 逆に言えば少なくともファン向けとしてはかなり楽しめる1本。久々にスタトレ新作が見られたということだけで甘い評価になるしかない。
 今風にデザインし直された初代エンタープライズ号とともに設定も若干変更あるのはまあ許容範囲と思っていたが、あのパジャマみたいな制服(8spots談)はもちろん、SEまでもがリメイクしつつもわざわざ同じ音イメージのままに作り直ししているなど思いの外変更してない。その中には故・メイジェル・バレットのコンピュータボイスも。昨年末に亡くなった彼女の声が聞けるとは思わなかったのでちょっとぐっときた。通信機だけはさすがに変わってたけど、さすがにあの巨大携帯はダメか。でもまあ今回はリニューアルなんだよね、っていう気持ちはあったのだ。(以下ネタバレ)ところが中盤でスポック母(ノニーの復活を素直に喜びたい。あの皺はメイク?歳相応?)の死とバルカン星の消失に「あれ?」、そしてその後のスポック登場で「ああーっ!」、と私はやっとここで「そうか、これは本当に普通に正史。シリーズ11作目だったのか」と裏をかかれた気持ちになった(カークの生い立ち設定はよく知らなかった)。その後はもうスタトレとしても映画としても楽しめる展開に。「サイモン・ペッグがチャーリー役と聞いていたのにいつまでも出ない」→キターーー!!!とか。
 ただし本作がこれまでのシリーズで違う点として、映画のテンポが挙げられる。星の全景マット画を見せてくれるようなゆったり落ち着きのある展開は無く、最小限の説明で繋がっていくシーンは今風の映画である。だから中盤以降は8spotsでも楽しめたはず。意味はわからなくても。
 本作は『ジェネレーションズ』に続くバトンタッチ映画なのなら、次回はもっと早い時期に作って欲しい。そして今回に続きセワシ理論(東京から大阪までの道のりはどれで行っても辿りつく)で、いろいろ楽しませてもらいたい。
 ……っていうかDVDボックス買ったまま観るの止まってるDS9の続き(ボックス3個分)を見ろって感じだなあ。

 映画が終わって『チョコレート・ファイター』と一緒にパンフを購入。『チョコレート・ファイター』のパンフは(タイの紙封筒風の)へろへろな紙だったけど愛にあふれた内容で感心したが、『スタトレ』はシリーズで一番ダメダメなパンフだった。シリーズに全く触れてないパンフなんてありえないだろー。これなら『カーンの逆襲』の前売り特典の小冊子の方が10倍マシ。『ファーストコンタクト』や『ネメシス』のような、ただのSF映画に見せた偽装宣伝ものですら、ひとたびパンフ買えば中身はコッテコテだったのに、今回の表面しかなぞらない中身の無い内容はガッカリすぎる。濃い話はネットのコミュで語れということなのか。

5/31
 父の退院後以来の実家へ。行きに先日入り損なったカノムパンでパンを買って行く(なかなか美味かった)。
 父は木曜の通院時に出た薬が効いているとのことで元気そうだった。親子の会話をしながら、横で未DVD発売の『XYZマーダーズ』をβからDVDへコピー。
 母も元気そうだったので8spotsと2人で少し安心。
 夜は月末までに買わないといけない楽天注文と、未開封の『アイマスSP』のダウンロードコンテンツカードの使用など。PSPはほとんど使ってないので充電やらアップデートやらアクセスポイント設定やらサインアップやらすることがいっぱいあって驚き。ちなみに肝心のゲームはまだ起動してない。アドバタイズでなんか喋ってたな。

 早寝するつもりが、昨日の反動で2ちゃんねるのスタートレックスレ見出したら止まらず。原理主義者の頭が固いのはゲームと全く変わらないんだなあと感心。

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