[PR] RMT 2011/10/中のやだよ日記
プロジェクトが始まったり終わったり中断したり。悲喜交々な10月中旬の日記

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10/11
 数ヶ月ぶりに会社の福利厚生マッサージを受ける。節電の余波で夏の間は閉店していたのだ。あまりに久々なので頭がぼーっとして仕事の効率が落ちている気がする。早めに帰ろうと思ったけど、もちろんそんな都合よくはいかないわけで。
 夜はザボーガー見てニヤニヤ。毎週一番の楽しみ。

10/12
 アリーナチッタに屋根を取り付けているところ。
 いよいよ体育館らしくなってきた。

 今日はほとんど2年掛かったプロジェクトの発売日。なんかいろいろほっとした。家に帰ってネットもチェックしたけど反響も良さそう。

10/13
 昼間からなぜか「くりぃむレモン」ネタで盛り上がるTL。もちろん仕事してます!
 珍しくホリイさんがこちらに来てるので会う。ほとんどは締め切り厳守のための脅しみたいな話ばかり。今年ももうすぐ終わりです。

10/14
 朝からちょっとトラブル。日が暮れる頃になって小部屋でビデオ編集。部屋から出ると外は大雨になっていたがその後残業していたら止んでいた。日頃の行い? まだまだ忙しいなあ。深夜はPS Vitaの予約開始日らしくツイッターの中が騒々しい。私はPSPを買ったのも2000番台からで、しかもほとんど遊んでいないためVita導入は相当ごになりそうだ。今は毎日3DSの「いつの間にテレビ」チェックするだけで時間無くなるし。

 先日成城石井で買ったクッキーの半額シールを、先週見たセガファンアニメ『ベン・トー』の影響で何となくはがしたらこんなに多層構造になっていた! これいちいち貼る方が人件費高くつきそう。

10/15
 8spotsと青山、のはずが寝坊。40分遅刻。
 本棚に素敵なTIME。
 中には若かりし頃の表紙も。
 maduで昼ごはんだけ食べて戻り、ヤマダのiPhone売り場でauのiPhone4sをチェックしたりしつつ、ラゾーナ川崎で実家に頼まれた買い物だけして帰宅。先週に続いて体力使い果たしていて帰宅早々そのままダウン。
 日が落ちてから自転車でスーパーへ買い物、気がつけばもう夜中でレイトショーにも間に合わない時間。8spotsの買い物だけちょっと付き合う。
 ヨドバシのヘッドフォンステレオ売り場がリニューアルしていた。
 ピーカー。何と堂々とした誤植。もちろんポケモングッズは売ってなかった。

 なお今日はザボーガーとキャプテンアメリカの公開日だったがどちらも行けず。3D映画割引無いのはキツい。
 夜中にやっていたテレビ東京のエセ輸入番組風ドキュメンタリー「ファミコン史」が面白かった。

10/16・『電人ザボーガー』
 昼間はのんびり過ごしつつ、日が落ちてから映画。場所は初の「横浜ブルク13」、桜木町駅前にできた「新宿バルト9」の系列のシネコンだ。観る映画はもちろん『電人ザボーガー』。

『電人ザボーガー』(☆☆☆☆)
 原作好きの人たちがマジメにつくったのがよくわかる作品だった。

 全編オマージュに溢れた第一部は、見た目や音楽などその再現度の高さには目を見張る。役者のクセまで再現した演技だけでなく、造形、演出も細かく忠実にオリジナルをなぞりつつ少しずつ改良させていて、現在のクオリティに順当パワーアップしたザボーガーが見られる。

 ただし残念なことに、オリジナル版でときめいた目に見えない部分、シナリオの妙がこの第一部では抜け落ちている。
 原作は、「巨大ロボを集めるためにビルを盗む」とか「同じ薬品がたくさん必要なので同じ工場に毎回盗みに行く」とか「爆破されたザボーガーを天才博士が洞窟で修理」とか、常識にとらわれない、独創性のあるシナリオに固定観念を崩されるところが、今の作品にない強いインパクトを与えてくれたのだが、今回のシナリオは映画ならではのドラマに力を入れたためなのか、自分で常識のキャップをはめているというか、理路整然とした新設定と、井口昇監督らしい?主にギャグを狙った演出に差し替えられている。

 結果として、原作に忠実に作られた特撮パートはオリジナルに忠実な笑いに包まれるが、井口監督が挿入したギャグ部分が挟まると笑えなくなるという逆転現象が起きたりもする。狙った演出よりも意図しないものの方が好まれるからだろう。
 追加部分が面白いとか面白くないとかいう以前に、原作の大事なときめき部分が足りないので、これはある意味オリジナルに全く愛情が無いまま、監督独自の演出を入れて台無しにする三池監督作品と同じ問題を奇しくも抱えてしまっている。

 見た目の楽しさの反面、不安定な中身に不安を感じる第一部だが、この映画には第二部がある。
 原作のその後を描いた後半戦は、オマージュだけで終わらせないスタッフの、真の原作リスペクトが始まる。ヒーローをみすぼらしく描いて笑いをとるという、ファンから総叩きを受けそうな設定を楽しく観られるのは、スタッフも役者もクソマジメだからだ。そこはある意味、第一部で欠けていた、原作のザボーガーの面白さに近いものかもしれない。
 オリジナルでは数話に渡って作られながら、登場後一歩も歩くことなくザボーガーに破壊されたジャンボメカの活躍が味わえるのも、CMで散々見ちゃった空中戦も映画らしいスケールで、TVシリーズを再現した第一部との対比としてもよくできている。

 パンフによると、元々第二部だけを書いて行き詰まり、第一部をつくることで解決したそうだ。確かに第一部はファンへの撒き餌としても大きいしこの試みは成功だったと思うが、話を広げた分付け足し感が残ってしまったのかもしれない。

 というわけでいろいろ気になる部分はありつつも、よくできた映画になっていると思う。ハリウッドも含めた一連の名作リメイク映画と比べても遜色ない。
 ただ、この映画を(何度も)観る時間があったら、役者も演出も一枚上手なオリジナルを観る時間に費やした方が幸せになれそうなところは同じ。
 極端な話、ヤマトの場合、いろいろ"話の種"にはなるキムタク実写版を観る価値はあると思うのだが、ザボーガーに映画版をわざわざ観る価値があるのかどうかはちょっと難しい。人に勧めるときには「テレビ版を観て楽しめたのなら」と言っている。

 とはいえ私もこの映画が無ければテレビシリーズを観ることもDVD BOXを買うことも絶対に無かったのだから、この映画の存在意義は計り知れない。

 以下ネタバレ余談。

 第一部で竹中直人パートを全カットして、弟とか恋愛話もカットしてシェイプアップし、第二部の家族設定を外しつつ今の話をそのまま使ったら90分以内で終わる名作が誕生するんじゃないかと思った。フィルムこのままでいいから自分にファイナルカットやらせて欲しい。

10/17・ハルサーエイカー放送開始
 ちょっと早く会社を出て閉店間際の本屋へ。週末に出た「電人ザボーガー」の2種類のムック、映画秘宝版と宇宙船版のどっちを買おうか見定めに来たのである。どちらも2000円オーバーの本だし。といいつつ結局中身を見たらどっちも気になって2冊購入。しょうがないのだ。今私はザボーガーに夢中なのだ。
 帰宅してガンダムAGEとベントーの2話を観て、web配信の『ハルサーエイカー』の1話もチェック(コレです)。
 まさか本土でこんなにすぐに観られるとは思っていなかったので、画質はともかくとても嬉しい。
 中身は『琉神マブヤー』創設時のスタッフ再結集によるまさかの新作で、雰囲気を少しずつマブヤーとは変えつつも、あの時のときめきが残っている感じでとても良さげ。温かい血の通ったドラマが味わえそうだ。願わくばHDで観られるチャンスが欲しいね!

10/18・RはレイのR
 月末からまた忙しくなるのだけど、少し余裕ができたようだ。ちょっとのんびり。そして思い出の商品とのお別れの日。思い出話をツイートしまくる。
 超・声の良いプロデューサーさんに会ったのもこの日だったかな?

10/19・『キャプテンアメリカ』
 週末に観られなかった映画を109シネマズのサービスデーのレイトに仕事を抜け出して飛び込むという大技。ところが館内はガラガラでエグゼクティブシートにすら空きが。相当人気無いようだ。
 『キャプテンアメリカ』(☆☆☆)
 究極のプロパガンダキャラクターである「キャプテンアメリカ」を何のアイロニーも加えずに直球で描いた映画。コスチュームへのこだわりなどオリジナルへの愛情はかなり詰まっているのではないかと思われる。それでいて主人公の真摯さを不快感無く描いていて、清々しく、また40年代のアメリカ風俗を3Dで見られるオマケ付き。
 ただ正直『スパイダーマン』の人間ドラマとしての深みや葛藤、『アイアンマン』のようなキャラクターのアクの強さ、『マイティ・ソー』のような娯楽としての魅力に比べると、この映画は原作の足かせが強く中途半端だ。主人公のセガールばりの安定感のある強さのおかげか、敵役のレッドスカルもヒロインも出演シーンが多い割に印象が薄いし、クライマックスも最初にオチを見せているシナリオの構成上、先がわかってしまって盛り上がらない。ヒロインとのドラマくらい決着が付いていても良かったのではないか? 主人公のドラマを次回作にお預けにしてしまってはこの映画の未完成さを感じないか? ラストのサミュエル・L・ジャクソンもいい加減飽きたが、エンドロール前のプロパガンダポスターの3Dアニメーションは非常に素晴らしい。映画のテーマにも非常に繋がってるし、これは冒頭にあって良かったのではないの? やはりオチらしいオチが無いからインパクトのあるこのアニメを最後に入れて強制的に満足させようという魂胆なのか。

10/20・急な来訪
 3年近くに渡って構想と制作を続けてきたものが正式に完全ボツに。対アメリカとの仕事の難しさをここにきて最も痛い方法で教えられるハメになった。でもまだまだ進行形の仕事が多いので、落ち込んでいる暇はないのであった。

 昨夜送ったメールに返事と同時に、「じゃあちょっとそっち行くよ」との言葉を残し、入社以来の先輩で卒業生であるK林Hさんが来訪。年賀状のやり取りはもう10年以上だが、直接2人きりで話すなんてシチュエーションは入社時も無かったかもしれない。驚きの話もいくつか踏まえて昔話をいろいろ伺う。お元気そうで何より。しかも1時間ほどの歓談中にA生さんから電話があったり、S伯さんからメールが来たりと、この建物がK林さんに呼応しているかのようだ。
 別れてから早速Facebookでフレンド登録したりとか。

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