[PR] RMT 2012年8月のやだよ日記
月記シリーズ。この月末から少し週記になって、日記としての体裁が復活しつつあった8月のやだよ日記。

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8/1
 まあとにかく日記溜めすぎて良いことは何もないよね。ということで7月2日から8月26日までの日記をまとめて更新しました。というのは8月26日深夜の話です。8月1日は映画サービスデーだったけど映画を観る暇が無かったくらいの記憶。


8/2・ピカピカの
 帰りしなのツイッターで情報を知り、その足で「小学一年生」を34年ぶりに購入。付録の電子ゲーム「ゲームイレブン」目当てだ。
 中身はこんなの。手元の電子ゲームたちと比較してみる。
 起動した途端に大音量で『コラムス』のOPが流れて驚くが中身はブロック崩しとか。こういうものが学習雑誌の付録になるとは、時代は変わったのだなあ。
 8spotsはいろいろ驚いたらしく、早速実家の義母に「やだよくんが『小学一年生』を!」と楽しげに報告していた。

8/3
 先日USTで見てたMr.ドットマンさんのサイン入りポスター当たったという当選メールが届いたー! やったー! たまにはこういう良いことないとね!

8/4・きぃとの再会
 8spotsと青山。千葉では友人たちが野外ライブを行うそうで数日前から盛り上がっていた。外は明るく晴れて良かったなあ、とか言ってたら8spotsに「雨が降る」と言われる。よく見ると少し嫌な雲が見える。天気予報では30%くらいの降水率だったはず。少なくとも帰宅する日暮れまでには持つだろうとでかけたら、13時過ぎに立ち寄った店を出ようとすると青山は土砂降りに。昼御飯は諦め、地下鉄へ駆け込んで新橋へ逃げるとこちらは晴れていた。しかし雰囲気的には間もなく雨になるだろう。
 今日は実家のプリンタを買いにヤマダ電器へ寄る。一月ほど前に「FAXが壊れかけているので買い替えたい」とも話していたのを憶えていた8spotsが「プリンタとの一体型が良い」とブラザーの機種を事前に調べておいてくれたのでほとんど買うものは決まっていたのだが、いざ実物を見たり型落ちのものとの機能比較などを始めてしまうと長考パターンに。外は土砂降りを経て雨は止んでいた。隣りのプロントで昼食取りつつ考えをまとめて結局買わずに帰宅。
 川崎で買い物の後、自宅へ帰り、一息ついたら今度は単身金沢文庫へ。高校時代の友人のきぃたちと久々の飲み会である。参加面子は他に幹事のしょっちゃん、おげしょ、しじみ、種。
 去年末から鬱で倒れてたきぃは9ヶ月ぶりの酒とのこと。まだ復帰までには掛かりそうだが、去年のバーベキューで会った時より元気そうだったのでほっとした。
 結局予約していた居酒屋で4時間半飲み続け食べ続ける。店を出ようとしたら面子がカウンターの客に話しかけられる。高校時代のクラスメイト(もりもっちゃん)だった。23年ぶり? まあ私はニコニコしてるだけで、誰だったか全くわからなかったのだけど。

8/5
 昼まで起きられず。何だか物凄く疲れているらしい。何とかOKに買い物へ行くが外は絶好調に晴れている。今日も千葉では野外ライブで盛り上がってるはずだが、皆さん大丈夫なのだろうか。
 昨日買い損なったプリンタは悩んだ末に結局ブラザーのMFC-J705DWに決定。5年保証のあるビック.comで購入。清盛が見たいので今日も映画へは行かず。

8/6
 朝から凄く後悔のある仕事。説得失敗。金曜にあと1時間残業していれば! 本当に今この日記を書いている8月末になってもまだ後悔してる。スピードが足りないよ。
 そんな折JH吉田さんのところでお子さん誕生でFacebookにリアルタイム報告。興奮。

8/7・秋葉原会議
 ドットマンさんのポスター届いた!
 早速額装。美しい。

 先月末に引っ越してしまった部署との毎週の打ち合わせがあるため、今日から会議のために秋葉原へ行くという何だか納得しづらい移動。
 数年前から営業していたけど直接出向くのは初めてとなる秋葉原の分室に行くと、なんとそこは、何度かお邪魔していたホリイさん家の前だった。すげえご近所さんだったのか。

 帰宅後は8spotsにJH吉田さんのFacebook日記の衝撃について話したり、昨日の説得失敗の後悔が続いたりして心の動揺が続く。平常心ではない感じです。

8/8
 終わったつもりの仕事がみんな戻ってきてアップアップ。
 仲良くしてたつもりの相手がなんか牙向いてきたりしていろいろガッカリ。

8/9
 とにかく仕事を頑張る。

8/10
 納会だが仕事並行。全然終わらないので納会後も残業。それでも終わらないんですが。

8/11・ああ夏休み
 WOWOWで「ウルトラマン」のハイビジョンリマスター版を見ながらお盆休みの初日をまったりと過ごす。その後は和室の大掃除で段ボール箱2箱分のいらないものをゴミ袋へ。主にいらないゲームソフトと昔玄関に飾っていたガチャガチャのフィギュア。ゴミ袋の中にはパンツ丸出しの女の子がいっぱい……小心者なので袋は二重に。

8/12
 散髪の後、両手に荷物持って実家へ。先日通販で購入したFAX内蔵プリンタの使い方を母に教える。
 帰りはバスに乗り遅れたので流星群探し。10分程度だったので結局1つも見つけられなかったが、久々に実家で見る星空は星でいっぱいだった。
 夜は貯まっているアキバレンジャー消化(別名:バーベキュー予習)。結構面白い。最初の2話はもう削除しちゃったんだけど、捨てなくても良かったかなあ。

8/13
 ロンドンオリンピックの閉会式。エリック・アイドルがいつもの歌を歌っている。
 昼から8spotsとエディバウアーで買い物の後、結局土曜と今日のトラブル対処と遣り残した仕事のために会社へ行くことになった。仕事はきれいに片付かなかったがとりあえず致命的な遅れは少し改善したと思う。

8/14・『プロメテウス』
 先月に続き東宝シネマズの日なので映画。

『プロメテウス』(☆☆☆)
 冒頭のスコットフリーの3D化にまず拍手。その後ぼんやりとした3D映像に、手持ちで持ってきた3Dメガネが曇ってるのか?」(東宝シネマズはメガネ受け取らないと100円引きになる)と心配したが、何のことは無い、リドリー・スコットのいつものフィルターのせいだった。
 『エイリアン』前史を描く予定だったがやめて独立した映画になった、とどこかのニュースで聞いていたのに、作品の序盤でゴールドスミスのOPテーマが流れてくる。あれ? でも「『誰かに見られてる』でも『ブレードランナー』のサントラ曲使ってたし」とお遊び的なものなのかなと思ったら、全然そんなんじゃなくて、普通に『エイリアン』だった。しかも思い出した。この監督は私が「大好きだけど二度と観たいと思わない」、「(観てるだけで)痛い映画」『ブラックホークダウン』の監督であることを。今回もおぞましく痛いシーンに男でもぞっとする。
 個人的に映画として興奮しきれないのは、あまりに『エイリアン』1作目の展開をなぞっていて、かつ一番の謎の部分(宇宙船)は前作知ってれば最初からネタバレしているところなのかな? ヒロインにシガニー・ウィーバーのようなたくましさ、美しさを求められないのは、いい加減シガニーでもないだろうということなのだと思うけど、単純に存在としての弱さを感じる。あのヒロインでは船長は説得できないと思う。
 HALっぽいアンドロイドの立ち居地の面白さや、会長の娘がアンドロイドなのかどうか説明がないとか、今後の続編の伏線にもなりそうなところもありつつ、個人的に『エイリアン』のファンの人へのアプローチとして正しいのかどうかよくわからない、謎が謎にならない展開のちぐはぐさが入り込みにくい映画だった。
 ただリドリー・スコットの映画なので画や美術はいつも素晴らしいし、未知の宇宙の知的生命体との遭遇と、結局その行動が何なのかをあえて語らない、謎のまま残しているところとかは楽しめてるし面白い。ただ、続編への期待はそれほど高くないと思う。

 ところで劇場版『エイリアンVSプレデター』1作目の『エイリアン』設定台無しオチと繋がらない話になっていて「やっぱ、あれは無しでしょ!」と言ってる気がしてちょっとほっとした。

8/15・『アベンジャーズ』
  昨日の予約がいっぱいだったので今日観ますよと昼から映画館へ。2日連続。

『アベンジャーズ』(☆☆☆☆☆)
 川崎IMAX。3Dは前寄り席が幸せなのでプレミアシートの前列中央にしてみたら、座席の段が低くて、前の観客の頭がスクリーンに被りまくる。後付けのなんちゃってIMAXは本当にダメだ。それでも近いから利用しますけど。
 上映前の予告で昨日観たばかりの『プロメテウス』やっていて、その迫力の違いを実感。やはりIMAXは観られるなら出来る限りそれで観たいと思う。評価1点は上がる。

 で、映画本編ですが、これは子供のときに観た『グレートマジンガー対ゲッターロボ』であり、『三大怪獣地球最大の決戦』の現代版。これぞ本当の「おとなまんがまつり」。しかも欲しいシーン、欲しい演出はほぼ全部乗せで、クライマックスまで作品の興奮度は本当に見事だ。特に序盤のアイアンマン対ソーなどの主人公バトルのわくわく感は「これが観たかった!」と心の中で何度叫んだことか。キャラの紹介バランスも良い。『アイアンマン2』では作品のバランスを崩し、いっそ居なければもっと(ミッキー・ロークに演出が割ける分)面白くなったと思っていたブラック・ウィドーが良い。この映画で存在感を示すために『アイアンマン2』をあえて捨てにしたのかと納得してしまう。メンバーで唯一残念なのは、ゲーム版アベンジャーズでは愛用していたホークアイ。あの特徴的な紫のコスを身にまとわないので、物凄く弱そう。
 残念なのはクライマックスの敵が超弱そうで、ラストバトルが相対的に盛り上がり切れないところ。(本編観てないけど)最近同じ街が壊されるシーンを『トランスフォーマー3』の予告で散々観てるので、あの短いヘビと、まともにカーブ曲がれない兵士では全然荷が重い。『世界侵略ロサンゼルス決戦』のマザーシップ的なものが欲しかったというか、いやどちらかというと『決戦!大海獣』みたいな展開を期待していたんですよ。最後の新版『スター・トレック』の冒頭に出てきた戦艦みたいなマザーシップを核で倒せちゃうところもアメリカっぽい。ハルクがアイアンマンを助ける感動的なシーンを予告で既に観てしまってるのもポイント低い。超ネタバレじゃないですか。
 というわけで決して満足してないラストバトルなんですが、それでも「まあいいか」と思ってしまうくらい、そこまでは楽しかったので実に満足です。

 帰りに、来週で閉店となるモンシュシュで堂島ロールを購入。久々に食べるけど、やっぱり美味しい。お土産や来客用の定番だったので閉店は残念だ。
 ただ成城石井とかでほぼ同じクオリティのものが食べられる(しかも少し安い)のも事実。乳製品不足になった際に1000円→1200円に値上げした時のインパクトは結構大きかった。あれで買う回数は減った。
 また美味しいお菓子の食べられるお店が入ることを期待したい。

8/16・特撮博物館
 何年も前から仕事で知り合ったお友達の馬波さんのお誘いにより、TETSUさん、ムネタチさんと男4人で東京都美術館で開催中の「特撮博物館」へ!
 ↑このブルトンみたいなオブジェは別に展示とは関係ないみたい。

 十分な時間を確保して行くべきと言われて正午集合で向かったわけだが、結局4時間以上を費やした。これで入場1400円+音声ガイド500円は安い。
 特に感動したのは、巨神兵映像(ナレーションにより映像が台無しになっていて、作品としては決して面白くは無い)の後にある、第2部ともいうべき倉庫展示。倉庫ならではのいかがわしさ、雑多な感じが凄く今回の展示に似合っている。朽ちたサイボットゴジラの中身やボロボロの戦車たちがこの展示方法により凄く輝いている。
 また平成ゴジラやキングギドラ、モスラの気ぐるみ展示も素晴らしい。もちろん入場直後に展示されてる昭和メカゴジラ2は最高だった(首だけ初代カラーなのはなぜなのかな)。
 ムネタツさんは仕事で早退、残る3人で記念写真を撮りまくった後、新橋まで30分バスに揺られて、駅前のスパゲッティ屋で雑談。仕事以外のプライベートで会うのは初めてなんですが楽しい1日でした。

 ところ今朝は実家からメールが来ていた。母の部屋のエアコンが、リモコンだけでなく本体もおかしくなったとのこと。朝起きるとエアコンの前が水漏れでびっしょりとのこと。買い替えなのか。グレムリンなのか。

8/17
 今日はうちの仕事。実家で壊れた2台目のエアコンは結局私に委ねられた。価格調査など。ヨドバシもビックも価格はいまひとつ。やっぱりヤマダで買うのがいいのかなということにする。

8/18・グレムリン大暴れ
 8spotsと青山へ。実家の壊れてしまったエアコン(ちなみに先々月は父の部屋。今日は母の部屋)を購入。来週着。それにしてもこの夏はエアコン、プリンタ、冷蔵庫、そしてエアコンのリモコン、そしてもう一度エアコン。どうなっているのか実家の家電。グレムリンにもほどがある。

8/19・三浦海岸バーベキュー2012
 年に一度の三浦海岸バーベキューデー!
 電車で見える青空と入道雲で早くも気持ちは高鳴る。
 海が見えてきた!
 本当に海きた!

 さて、今年のお誘いで参加して下さったのは、せりいぬ&つぼーん夫妻、正二朗さん夫妻、そしてイケダミノロック一家。先日会ったばかりのムネタチさんは仕事の都合で昨夜ドタキャンで来られず。スギモリさんやしおつくさん、父猫さんやゆっきさんも不参加となってしまったが、逆に例年お誘いして来られなかったせりいぬさんや正二朗さんが来て下さったのは幸いだった。せりいぬさんと正二朗さんのところは、偶然、旦那と奥さんの職業がそれぞれ同じ、姉さん夫婦なのも同じという境遇で奥さん同士で意気投合してた感じ。

 ちなみに今日は時折太陽が隠れるくらいの居心地のよい晴天だったと思っていたのだが、思った以上に太陽は凄かったようで、全身に日焼け止め塗っていたはずなのに帰宅するとバッチリ土方焼けだった。
 風も強くてテントがグチャグチャ。
 バーベキューなので肉を焼きます。
 毎年恒例?のスイカ割り。
 あまりの日差しにやられたのか、せりいぬさんたちが早めに帰宅、正二朗さんたちもいつの間にか退散。イケダ一家も1次会で退散ということで、気が付けば今年も私一人で二次会に参加。
 2次会はトークも美味いが、飯が美味いんですよ。今日もまぐろ三昧。マグロのユッケウマー!
 そして花火ももちろんやりました。
 
 今年はアキバレッドのイケメンさに「髪型、服装、言動で人はいくらでも変わる」ということを存分に感じました。

8/20
 お盆直後の久々の出社。貯まったメールを処理するために1時間早く出社するものの、全然片付かない。締め切りもあって結局残業になる。

8/21・3Dデジカメ買い増し
 仕事で恵比寿でKRG&ホリイさんに会い、そして秋葉原会議ハシゴ。
 打ち合わせが終わった後に意を決してヨドバシでREAL 3D W3を購入。
 2年落ちモデルとはいえ17,800円+ポイント10%。実質16Kくらいである。信じられない。W1を3年前に買った(2009/9/24の日記参照)金額の4分の1の値段だ(当時V1込み7万)。
 デジカメのことについては、もう1台長年愛用していた2DデジカメのZ1のことも触れておく。2005年の夏に買ったのでもう7年使ってきたデジカメだ(2005/9/11の日記参照)。
 こちらはもはや電池の接触が悪くなっており、電源を入れる度に初期設定をしなくてはならず、シャッターチャンスを逃すこともしばしばだった。そろそろ買い替えかと思いつつ1年以上過ぎていたのだが、先月に至っては、触ってないのに机に置いてあるだけで勝手に電源が入るという怪現象まで始まり(もちろん初期設定になっているのでピコピコ音を出す)、もう流石に持ち歩くこともできなくなっていた。ところが2Dデジカメの買い替えの値段よりW3が値下がりしてしまったのだ。
 なので同じく持ち歩いていた3DデジカメのW1とセットで引退いただくことにした。W1→W3だけでも500g軽くなっているので、私の鞄はかなり軽くなったことになる。
 もうこの2年間ずっとモヤモヤしてたわけだけど、結局新型機が出ないまま製造終了になってしまった3Dカメラだ。フジには頑張ってもらって是非いつか3機種目を発売してもらいたい。

8/22・食堂閉店カウントダウン
 ダイナマイトな日だけど、仕事はトラブルいっぱい。一昨日、昨日とドタバタしすぎて気付くのが遅れたが、なんと会社の社員食堂が今月一杯で閉店するとの発表がされていると知る。
 長年愛用していただけにショックが大きい。そして去年の夏に2ヶ月閉店してた時の食べる場所の無さに苦労していただけに、栄養事情的にもエンゲル係数的にもショックである。
 店員のパートのおばさんがすまなそうにしている。おばさんは悪くない。悪いのは、いつまでもこのビルに他部署を異動させないうちの総務の仕事ぶりのせいだ。とにかくしょんぼりなのである。

8/23
 新馬場に引っ越した新本社に初めて行く。駅から徒歩10分は結構遠いけど、何とか迷わず行けた。暑かった。
 新本社はセキュリティが厳しくて、カード式なのはもちろん、部の間にも一方通行のドアがあったりと、ほとんどダンジョン。引っ越して以来会ってない人たちに、あちこち久々に顔を出そうかと思ってたものの、あまりに厳重すぎて仕事上必要な部署以外行くことを断念。戻って引き続きの仕事。
 ちなみに新本社には小奇麗な食堂があったことを付け加えておく。遅い昼ご飯を食べようかと思ったらカードが無いと食べられないでやんの。
 帰りに新3Dデジカメを初使用してみた。
 (※上の写真は2Dです)
 うんうん。なかなか。

8/24・『遊星からの物体Xファーストコンタクト』
 仕事を同僚に振りまくり、会社を早めに抜け出して、帰宅して速攻で夕飯食べて、川崎での最終日唯一の上映になっている物体Xを観に東宝シネマズへ。

『遊星からの物体X ファーストコンタクト』(☆☆☆☆)
 80年代サイコー! あの頃に戻りたい! と叫んでしまうほど当時のテイストを残した、丁寧な前日譚。この手の映画は数あれど、オマージュ度は満点付けられる。その一方、前日譚だけに意外な展開は期待できず、『スター・ウォーズ EP3』と同様、最後のオチははっきり決まっているわけなので、その接続部分をいかに上手に作るかが肝なのだけど、この映画はストーリーだけでなく、映画のテイストそのものも前作に近づけることで、たとえば初めて観たお客さんが続けて観ても違和感を感じさせないようなつくりになっている。きっと将来の映画ファンはこの映画が30年の時を経て作られたとは思わないのではないか。
 特に感心したのは、SFXのたたずまい。凄く人形らしさが残っていて懐かしい。物体Xならではのグロテスクな中でもちょっと笑ってしまう、悪趣味なかわいらしさがある。これはオールCGでリアルに作ったら残せなかった叙情性かもしれない。あと『未知との遭遇・特別編』的展開も、80年代ぽい追加シーンになっててちょっと楽しい。
 唯一残念なのは映画の存在の立ち位置的に近い『プロメテウス』と公開が被ってること。本作は露骨に主人公が初代『エイリアン』のリプリーで、その辺も80年代テイストを感じるところなのだけど、『プロメテウス』で既にリプリーぽい活躍をするヒロインを観てるだけに食傷気味でもある。逆に観ておけば気にならなかったわけで、こっちをさっさと観ておけば良かったのかもしれない。
 最後にちょっと気になってたのが(以下ネタバレ)「ラストのピアスのシーンで、彼は本物だったかどうか。確かにピアスの位置を左右間違って手を当てたし、してないのは事実だけど、円盤の中だし落としてる可能性もあるよね? あと実際に彼が焼けるシーンがちゃんと見えてないのでわからない。
 ソフト化されたときはそこがちょっとだけ気になるので観直しておこう。

 帰宅してから寝る前に前作のブルーレイを開封し、早速冒頭から観てみた。おお、そのままだ! 特にカート・ラッセルたちによるノルウェー隊の基地捜索シーンを見て二度感心。目立つ基地の破壊された箇所や部屋はちゃんと映画の肝のシーンにしてある。凝って作ってたんだなあ。

8/25・『トータル・リコール』
 朝からほっちの粗相で忙しい。8spotsと臨時の青山へ。昼御飯は表参道駅の地下道の中のお店。入り口はよく通っていたけど、中は広くていろいろなお店があってちょっとびっくり。
 川崎で買い物済ませて帰宅して、急いで徒歩15分の川崎文化会館へ。ゲームミュージックイベント「エリア・ピコピコ88」へ。行くと丁度古代祐三ステージが終わったところ。間に合わなかったか。
 それでもk-twoさんに3年越しで差し上げようと思っていたプレゼントや、ゆいたんに5年位借りたままになってたCDを渡せたので良かった。ほかにもチケットを譲ってくださった、うちの会社で前にバイトしてて今も別部署で仕事中の子とか、元上司とかに挨拶とか。
 ライブももちろん観てますよ!
 終わってから徒歩でOKに買い物に行った後、自宅で夕食食べて、なんか時間があるなということで、8spotsに背中を押してもらい、チネチッタのオールナイトへ。

『トータル・リコール』(☆☆☆☆☆)
 傑作から佳作、A級からB級にはなったが、これもまた良い映画だと思う。バーホーベン&シュワの傑作SFの公開から20年以上が経ち、リメイクされるというのは自分が長生きしている実感があって感慨深いものがある。
 今回の映画はオリジナル版映画の設定やシチュエーションをうまく残しつつ、『ブレードランナー』と『マイノリティリポート』風味を加えつつ(ディック繋がり?)、キモのところで実にベタな管理社会SFになっている。鑑賞中ずっと「これバーホーベンというより、金の掛かってる『リベリオン』みたいな映画になったな」と思ってたら、エンドクレジットで脚本のところにカート・ウィマーの名前があって、まったく合点がいった。偉い人自らが前線に出向いて軍を指揮し、最後は主人公と互角な強さで派手な肉弾戦をするのはきっとカートの仕業。彼が監督していたらきっとラストのアクションにもうひとネタ加わって、より私好みの映画になっていたことだろう。
 その他、ダブルヒロインの対決、オリジナル版を観たことある人へのミスリード(変装シーン、汗のシーンなど)など見所は増えている。「火星旅行」というオリジナル版で特にロマンのあるところを丸ごとカットしたのは、確かに前作の火星って、オチャラケ黒人が実は敵だったというお約束崩しのところ以外あまり印象にない。今回の場合だと後半戦のエレベーターアクションとフォール内戦闘がいまひとつではあるけど、前半のSF世界が楽しいので十分満足できる。
 ともかく、そろそろカートに新作を作らせましょうよ、と思いつつ、この映画、本国でもこけてるっぽい話が聞こえてくるのが……。

 夜実家からメール。先週購入したエアコンが届いて快適とのこと。音声で喋るのが嬉しいみたい。大人って単純。でもこれで最後にしないともう銀行のライフはゼロよ!

8/26
 正午に自転車でオーケーへ買い物へ。帰宅したら滝のような汗。いつになったらこの真夏日は終わりますか。
 夜はラゾーナ1階のフードコートで、明日で閉店のバンコクチキンライスで最後のチキンライス。そして日記更新。実に2か月分。そんなの日記でも何でもないや! とツッコミを自分でしつつ、4ヶ月ぶりくらいでついにリアルタイムに追いついたよ。おめでとう! おめでとう!

8/27
 今日もまたひとつプロジェクトが終わったけど、メインのものがまだいっぱい残っているので全然喜べない。来週明け締め切りで用意しないといけないものがいっぱいあるのに、全然終わる気配が無い。

8/28
 今日も会議のために電車で移動。新本社へ。2時間ほどの会議の後、今日は上の階の人に会いに行ったら、あちこちの部署にいた別々の知り合いが一同に介していた。そうか、最近見かけないと思ったらみんなここで同じ仕事をしていたのかー 不思議な感じ。世間話してたら向こうから私のアメリカボスだったハルさんがにこやかにやってきた。そうか今はここのボスなのだ。帰国しちゃったおかげで、こっちは仕事がスムーズじゃなくて大変でーすと愚痴る。

8/29・異文化コミュニケーション
 イギリスにある子会社の担当の女性は当たり前だがイギリス人なので、日本語の私のメールは読めない。なので私の指示は、同僚の日本語ペラペラのアメリカ人に翻訳して貰っているのだけど、今日は別の部署の入社当時からの知り合いのベテランの女性から「出すぎた真似だけど」と前置きをされた上で注意を促すメールがきた。彼のメールが攻撃的過ぎないかというのだ。あれではやってくれる仕事もまとまらなくなるかもしれないと。
 彼女の心配はわかる。ただし私もメールはむしろ下手に出るくらいでと指示をしていたので、意外な指摘だ。そして私はその指摘が的を得ているのかがわからない。なのでやはり別の、英語のできる同僚2人に読んでもらうことにした。彼らは、それほどきついメールには見えないということだ。でも女性ならではのニュアンスもあるのかもしれない。そして、繰り返しになるが、私はそのニュアンスどころか英語がわからない。
 異文化コミュニケーションというのは難しい。英語は大事よね。

8/30・お宝ビデオ
 昨日の話がちょっと気になったので今日はイギリスとテレビ会議をすることにした。普段メールでやりとりしてる相手だけど、顔を見るのは実は初めて。私とのコミュニケーションは通訳を通じてだが、声のニュアンスで気持ちは伝わる。これでうまくいってくれるの良いのだけど。

 帰宅してから、会社の先輩から借りたDVDを鑑賞。1985年にうちの会社を取材したNHKのニュース番組(「トップリポート」というビジネス番組らしい)の録画ビデオだ。まだ会社の周りにも何も無い風景の後、当時の仕事場の風景がたくさん映る。またそこに映っているメンバーは私の入社した頃の上司たちだ。彼らの多くは、今は別の会社を興していたりする。昨年亡くなったK木さんも若々しい姿で映っていた。でも表情は私の知っている自身満々の笑顔だ。興奮してたら映像は15分くらいして番組の途中で切れてしまった。当時から録画に失敗してしまったのだという。これはちょっと惜しい。
 ネットでググったら、NHKではこの番組の保管があるそうだが、公開されてはいないらしい。いつかこの番組を「アーカイブス」で上映したり放送したりすることを期待したい。最後まで見られる唯一のチャンスだから。

8/31・食堂の終わる日
 社員食堂の最終日は大行列。みんな毎日このくらい来れば潰れずに済んだかもしれないのに。総務部が社内の引越しをもっと迅速にやればこんなことは無かったのに、という後悔を残して、30年近くの歴史に幕を閉じた。
 最後におばさんへ挨拶したら「来週からお弁当売るのでよろしくね」と前向きなお返事を貰った。はい、買いに行きます。

 昨日のDVDをお礼とともに先輩に返却。先輩は以前も後輩に見せたことがあるらしいのだが、反応が弱かったので、私が滅茶苦茶興奮しているのを喜んでくれた。やはり1986年という時代を知っている人でないとあの映像の喜びはわからないのだろう。何もかもが新しく見えた、あの時代に帰りたいと思ってしまった。

 夜は8spotsの勧めで、第1シーズンを観てから暫く止まってた『シャーロック』第2期1話。これが噂に違わぬ傑作。名作映画1本分の感動。☆5つですよ。前回のクリフハンガーだった部分がいらないくらい本編が美しい。脚本、台詞、編集、カメラアングル、どれも一級品。アイリン・アドラーというキャラクターのバランスが本当に素晴らしい。これまで脇としてかなりどうでもよい存在だったハドソン夫人までが輝いている。これこそ本当のプロの仕事。ホームズファンの仕事。
 ちなみに8spotsはシャーロキアンなので、犬とグラナダくらいでしかホームズを知らない私に後でいろいろうんちくを教えてくれるのもこの番組を観る楽しみ。今回もバッキンガム宮殿で「ブログで見たあの事件は良かったです」という事件の逸話とか、パスワードの4桁の数字の逸話とか、この番組が如何に一般人だけでなくマニアにもアピールできるように作ってあるかがわかる。
 こういう仕事、したいよねえ!

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