2007年もよろしくお願いします。

2006年12月下旬の日記2007年1月中旬の日記日記メニュー

1/1・年男
 あけましておめでとうございます。今年もよろしく。

 元旦は一日ぼんやり過ごすもの、というのが私の理想ではあるのだが、今年はそうもいかなかった。大晦日の夜に息を引き取った実家のAVアンプの代替機を用意しなくてはならないのだ。
 ヨドバシへ行ったのは昼の14時くらいだったが、着いてすぐ向かったゲーム売り場でいきなりWiiの行列に遭遇。発売日以来ついに2回目の遭遇は列の人数も十数人。反射的に並ぶとまだ残り十数台残っていた。並んでから会社のお友達のO堤さんに「もし売ってたら連絡頂戴ね」と言われていたのを思い出し、早速電話すると「今から取りに行く!」とのことで御屠蘇気分よりもWiiらしい。
 30分後にコーヒーを飲みながら手渡すと、3人の娘さんを持つO堤さんは大いに喜んでくれた上に「妻が一言お礼を言いたい」と電話でまで感謝の言葉を貰う。「今度是非お食事にいらして」などなど、まるで命の恩人かという反応に元旦からなんだか良いことをしたという実感いっぱいであった。年男だし今年は良い年になりそうな気がする。

 で肝心のAVアンプのほうはヨドバシアウトレットによさげなものを発見するがアウトレットだけに付属品が全部無い。リモコンだけでも欲しいところなのでちょっと悩んで今日は退散。

 元旦最初に観た映画は、正月らしくおめでたそうな映画ということで『チャーリーとチョコレート工場』にした。ティム・バートンとシニカルな児童文学の相性は、多少悪趣味で残酷な部分がベストマッチングしていると感じる。あとティム・バートンは今後すべての映画の主演をジョニー・デップにしたら良いと思うが、そういえば既にそんな感じになってるよね。私がわざわざ言うまでもないことだった。
 ダニー・エルフマンは歌唱力含め? 彼の代表作と言っても良さそうな力作になっている。今年はまだ遊べなさそうなXbox360期待の新作『FABLE2』でも是非彼に担当してもらうのが良さそうな感じ。
 というわけでティム・バートン映画は世間で絶賛されているほど好きではない私には非常に良いバランスで楽しめた。(☆☆☆☆)

1/2・Wiiのある風景
 毎年恒例、親戚の親戚の家での新年会に出席するため早起きして外出。
 最初に昨日悩んだAVアンプを実家へ発送手配してから、これも毎年恒例、途中のヨドバシ上大岡店にて『トム・ヤム・クン!』日本版と『シャークボーイ&マグマガール』立体メガネ4ケ入りを各2007円で、「日曜洋画劇場」の解説だけが計52本130分入っている『淀川長治の名画解説』を2250円(こちらは新作)で購入。
 親戚の家は今日も大いに賑わっていた。乳幼児以外全員参加の15人によるローカルルールのトランプ大会は何と私が総合優勝。しかも12試合中3回は、1ターン目で上がるというほとんど「ツミコミ」と言わんばかりの手札と運で、いよいよ今年はなんだかラッキーなんではないかという実感を大いに感じた。
 夕飯前に一度試してみたくてカバンからWiiとリモコン4つを取り出すと、みんなゲームには興味ないのに知っていたらしく歓声が上がる。ソフトは『Wii Sports』1本だけだったが、4人用テニスを含めたすべてのゲームをみんなが大喜びでプレイ。本物の経験がスコアに影響を及ぼすボーリングはもちろん、まさかの女性同士のボクシング対戦など、直感的なリモコン操作のハードルの低さが10代から50代までの人が夢中になるというまさに任天堂の思惑通りの反応を見せた。改めてWiiの凄さを実感。

 帰宅後今日は『1941』を鑑賞。アメリカではとっくにDVD化されている本作だが、ディズニーの絡みがあるのか未だ日本での発売予定がない。今日はWOWOW録画版でのチェックだが、元々劇場で観たことのない映画なのでシネスコ大画面が新鮮。
 CG全盛映画ではなかなか味わえない画面の存在感と、無駄な金の掛け方(白人が黒の、黒人が白のペンキを被るというネタ1つのために、戦車がペンキ工場を壊して進んでいくスペクタクルなシーンがあるとか)が特に顕著に感じられる。
 また始めて観たという8spotsに言われて初めて気がついたが、この映画には宮崎アニメっぽいシーンが結構多い。陸軍兵と海軍兵による壮大な群集バトル、車も壁もなぎ倒し突っ込んでいく戦車など、ほとんど「この映画が元ネタ?」と思しき宮崎アニメの名シーンがいろいろ想起される。この映画が公開された1979年の宮崎駿といえばまだ『ルパン三世』の赤ルパン放送中の頃。きっと宮崎監督も部分的かもしれないが楽しんでいたのだろう。
 初めて観た中学生くらいのときは本当に傑作で、なんでこの映画が大ゴケしたのかわからなかったが、今になるとコケたところは分かる気がする。無駄に長かったり悪趣味丸出しなシーンも目に付かないではない。でも登場人物全員がバカなところとか、金の掛け方間違ってるシーンの数々など、多くの人には勧められないがファンは多そうな歴史に残るカルト映画ではないかと思う。(☆☆☆☆☆)

1/3・ぼくの伯父さん
 昼に掛かってきた電話は伯父の死去を知らせるものだった。昨夜、正確には今日の未明に亡くなったとのこと。毎年1月2日に行われる新年会は実のところ今年は開催が危ぶまれていたのだ。毎年自身も夫婦で参加していた伯父がこの会を中止にしないよう最後まで頑張ってくれたのだろうと、そのやさしさをじっと噛みしめる。通夜が金曜にあるので会社は午後半休を取らないといけなくなりそうだ。
 日が暮れてから8spotsの買い物に付き合って外出したが、むしろ丸井のバーゲンに積極的参加して買い物を多くしたのは私のほうだったり。
 夜は『オリバー・ツイスト』。ロマン・ポランスキーがこんなに純朴な映画を撮るようになるとは、変わった未来が来たものだと思う。実に単純明快かつシンプルで楽しめる映画。出てくる男の子たちがいちいちかわいい。少女の娼婦が出てきたりそれを囲っている男がいたりするところはちょっとドキドキしたが、ポランスキーが撮っていても特別なシーンは無かった(ディケンズの原作にそんなものがあったら大変だ)。(☆☆☆☆)←何となく後で1個足した。

1/4
 冬季休暇の最終日は疲れも貯まっていたのでのんびり過ごすことにする。
 おげしょから借りた『ウルトラマンレオ』のDVD1巻と、同様に会社の同僚に借りた『ゲームセンターCX』5巻を見て過ごす。
 レオはきっと25年ぶりくらいに見たのだが、思った以上にちゃんと作られていて、思った以上にバイオレンスだった。始まって3分で子供の前で胴体真っ二つにされる父親とかどう考えてもトラウマになるだろ。夜の光の中の赤い切断面が妙にリアルに見えるし。とにかく死人多すぎ。
 先日の『ウルトラマンメビウス』でも分析されていたけど、レオは最初の変身ではほとんど宇宙人に負ける。最後にはもちろん倒すんだけど、「ウルトラマンが負ける」っていうのが番組の定番になっているところは、最近セブンとメビウスを並行して観ている私にとってはなおさらレオの特異性を再認識する。
 夜は少し8spotsの買い物に付き合って、夜はルリヲ君に借りた『ドニー・ダーゴ』観る。
 ヘンテコなSF学園モノ。謎解きを映画のベースにしている割には不条理さもあり、頭が多少固くなった年齢の私には監督の意図している感じほどは楽しめないところもある。高校生くらいだったらハマってたかもしれないが、同じ学校に対する生徒の反抗なら『フェリスはある朝突然に』のほうが私向きだし、変な生徒なら『天才マックスの世界』のほうがかわいらしい。
 『遠い空の向こうに』の主演をやっていたジェイク・ギレンホールが少しアレに似たような感じの主人公役で再登場。大人の押し付けた価値観は真っ平御免だ! と言いたいことはわかるんだけど、直球過ぎる演出は役者から得られる以上の魅力はあまり感じれない。あとこんなインディーズぎりぎりの映画にドリュー・バリモアそっくりの役者が出てると思ったら本人だった。製作までやってる。あとパトリック・スウェイズの扱い酷すぎ。落ちたなあ。
 特典映像の監督のコメント観てたらもろ映画監督の好みが同じ、多分年齢も近いのだと思うが、つくった映画そのものは部分的には嫌いじゃないものの荒削りすぎて賛同しにくい感じ。完成度の高い自主映画。(☆☆☆)

1/5
 1週間ぶりの会社。再来週の年に1度の世界大会に向けて部長から模試を行うとの号令がかかる。準備は何一つしていないが、今日はそれどころではなかった。午後半休を取って横浜で行われる伯父の通夜へ向かう。先日新年会で会ったばかりの親戚たちに再会する。介護疲れで自身も入院していた伯母が喪主とのことだったが、この数日間だけ外泊を許されたとのことで再会することができた。思ったより元気そうで少しほっとする。
 行きに丸井に立ち寄り財布を新調するが、新品につき革が固すぎてこれまで入っていたカードがきつくて入りません。財布もダイエットしないといけないみたい。
 明日も早いので今日は映画は観ないで置こうと思ったのだが夜寝る前にテレビを付けたら『シャーク・テイル』の序盤だったのでそのまま観続けてしまう。役者のそっくりぶりやキャストの好みもあって観たかったのだが、海中かつニューヨークであるというバランスの絶妙な美術や魚になった役者のそっくりぶり、キャスティングの妙などもあってかなり楽しめた。シナリオがあって無いようなものだけど正月らしい「オールスターかくし芸大会」だと思えば腹も立たない。(☆☆☆)

1/6・泣いたり笑ったり
 涙雨になった伯父の告別式。普段の生活以上の早起きをして再び横浜へ。火葬などを経て日暮れ頃に帰宅。ある程度覚悟のあることだったので皆ゆったりとしていたが、最後の食事の席で行われた末の叔父のスピーチはぐっと来て泣けた。
 夕刻に帰宅してからちょっとだけ仕事して、ちょっとだけ『ゲームセンターCX』の続き見て、夜はベン・スティラーの『ドッジボール』。期待しつつもさすがにここまでやるのはなあ、とかバカにしていたのだが、これもまた傑作。フレメンさんに教えてもらったこのベン・スティラーという役者、今旬のコメディアンではダントツに面白い。この映画もどこまで適当に作っていてどこまで真剣なのかさっぱりだが、毒とユルさの配分が本当に私の好みのバランスになっていて素直に見ていて童心のように心ときめく。あと今回はネタとして出てくるゲストの数々が多彩、面子がいちいち個人的にツボ。
 観た後カケラも残らないが観ている間たまらなく幸福感のあるところが「探偵ナイトスクープ」に近い(☆☆☆☆)

1/7・道中の3匹の猫
 雨が上がってすっかり快晴、毎年恒例のこーじんの墓参りで鎌倉へ。今年もゆうちゃんに付き合ってもらう。
 鎌倉は妙本寺にあるこーじんのお墓は山の一番上にあってちょっとした散歩気分。今年も境内には猫がいた。
今日の猫・その1
 土足厳禁だけど長靴履くわけにもいかないのでこれでいいのだ。

 そのままこーじんの実家を訪ねる。新入りの猫と遭遇。生後8ヶ月になるという麦ちゃん(♀)はオッドアイなところがカッコいい。
今日の猫・その2
 なんと彼女の誕生日は4月20日前後らしく、つまりこーじんの命日とほぼ同じ。それは飼ってあげない理由が無い。彼女は2月の新刊で主役に抜擢されているとのこと。
 手を出したらもの凄い勢いで引っかかれて片手が傷だらけのミミズ腫れになった。

 その後ゆうちゃんと別れてこれも毎年恒例、小学生の時の恩師の元で新年会へ向かうとショッキングなニュースが待っていた。昨年50歳になったばかりの先輩が去年の夏に病気で急死したのだという。同じ恩師の元で勉学に励んだという理由で毎年正月に会って酒をかわし、麻雀を楽しみ、いろいろな話に華を咲かせたあの先輩にもう会えないなんて全く想像付かないことであった。幼稚園の理事長でありながらバイクを乗り回し、自家用船で釣りを楽しみ、毎年この会ではパチンコ屋からタクシーに乗って山積みの大入り袋をいくつも抱えてやってきた彼の笑顔を忘れることはないだろう。
 その後先生の勧めで大仏の近くにある「Original Joe's」(オリヂナルジョーズ)というイタリアンレストランで夕食。何でもこの店の原点は横浜にあった店なのだが、そこは先生が若い頃のお気に入りの店だったのだという。その店が失われてもう何十年も経っていたらしいのだが、その店の復活が自分の住んでいる家の近くにできるとは何という偶然だろうか。その店一番の思い出だったアンチョビのピザをつまみながら当時の話を聞かせてもらったり。

今日の猫・その3
 おまけ。先生の家で飼われている野良猫。

 先生の家を出てから、隣町で参加者のうち何人かと改めて飲み直し。駅前の今見るとこじんまりした商店街はあんまり昔と変わらなくて感動的でもある。「今の旦那がつまらない男で」なんて話題を小学生時代のクラスメイトから聞いたりするのは、ああなんかとても同窓会っぽくてよいね。ノスタルジーで心ときめく。

 終バスの時間も過ぎてからタクシーで実家へ帰宅。

1/8・AV大掃除
 久々の実家で目覚める朝は早かった。
 今日のミッションは大晦日に寿命となったAVアンプを先日買い換えたものと取り替える作業である。実家のテレビは私が学生時代に買い揃えたAVセットなので、残された親には不便極まりない装備。特に「チューナー付いてると高いから」と、TVを買わずに28インチのチューナー無し・スピーカー無しのAVモニタを買ってしまったため、今でも親はテレビを見るのにAVアンプとチューナー代わりのビデオデッキの電源を入れることが必要。そのAVアンプが壊れてテレビの音が出なくなってしまって困っていたというわけである。
 今回買ったのはケンウッドの2年ほど前の型のKRF-X9080D-Sというものだが、フロントに大きくボタンが付いているのが使い易そうだったから。私の家のアンプにも付いてないTHX対応なのがちょっとうらやましい。展示品処分で安かったので買ったのだがリモコンが無いのが唯一かつ激しく不便なので現在注文中。安い買い物にならなくなった可能性も高い感じ。
 とにかくこれにDVDとVHSとβとLDとカセットとレコードプレイヤーとモニタとスピーカーを装着する。
 ついでに繋いだ機械がきちんと動作するか確認すると、まずβデッキは中学生の時に買った?SONY SL-HF705。既に20年選手なので動作音含めかなり危なっかしいが、何度か操作することで無事に起動した。ただし本体のボタンは接触不良でもはやほとんど反応しない。リモコンだけが頼りだ。ジョン・クリーズの『時計仕掛けの校長先生』とかポール・バーホーベンの『グレートウォリアーズ欲望の剣』とかズッカー兄弟の『フライングコップ!』とかモンティパイソンの『ライフ・オブ・ブライアン』とかチーチ&チョンの『イエローパイレーツ』とかまだまだDVD化されていない映画は数多いのでこれからも頑張ってもらいたい。
 LDプレイヤーはパイオニアのマルチプレイヤーでこれは大学時代に入れたんだっけか。こっちのほうがβよりずっと新しいのだが、ディスクを全く認識せず死亡確定。修理に出しても無駄っぽいよなあ。LDはあまりソフトを集めていなかったからまだ良いか。
 カセットデッキも何度かいじっているうちに無事に起動したが、レコードプレイヤーは片チャンネルから音が出ない。どうやらプレイヤーから直接出ているケーブルか中が断線してるっぽい。レコードプレイヤーはまだ2つくらいあったと思うのでこれはもう諦めることにする。なおテストにかけたレコードは数年前に亡くなった叔父の形見となったマイルス・デイビス。レコードの音のスクラッチノイズまで含めた音の温かみを久々に再認識。

 最後の休みの日なので今日は早く帰ろうかと思っていたのだが、せっかくだからといろいろ雑用を済ませていると陽が暮れた。
 アンプの入っていた段ボール箱は、家の一角を占拠していた資料の山をまとめて詰めて会社へ送りつける。数年前まではガラクタ同然だったものや雑誌が今は仕事で宝の山になっている。何でも取っておくものだ。

1/9
 昨年秋から末まで続いた怒涛の仕事のうちのメインであるところの北米での戦果が一部報告された。なんていうか、全く、大勝。大戦略で言うところの「戦略的勝利」レベル。分岐は勝ちルートへ行けそうな感じ。もしかして入社して初めて会社に直接貢献したような気がする。このまま順調に続いて、自分への自信に繋げたいなあ。
 といいながら既に今月分の締め切り間際なのに作業が遅れている訳です。終わらないわけです。

1/10
 懐かしアニメを連発して放送するMXテレビで今期から「うる星やつら」が始まった。(多分)25年ぶりにその第1話を観た。既に古典と化していて、面白いというよりただただ懐かしく、連続ギャグがまた懐かしく、まだ固有名詞の発音が喋り慣れていない、当時はまだ若き声優たちの若々しくて艶のある声がまた新鮮だ。
 うる星のアニメというと原作無視のイメージが強いが、流石に最初の頃はそうでもない。元々原作も序盤はシュールだったし。なお1話は有名なラムの上半身裸のシーンが登場するため、もはやキー局では流せないみたい。「らんま1/2」なんかも同様で、そういえばメサイヤのSFC版格闘ゲームとか当時結構遊んだけど、今はCEROが許してくれなさそう。何とも窮屈な世の中になったと、ここはじじいらしく世を嘆いても良いだろう。

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