Xbox360に大いに振り回されて、ゲームをプレイする前に、既に金額分の興奮を味わった2006年最後の日記。

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12/21・高打率
 そんなわけで昨日の日記で振った通り買いましたよ、Xbox360イ・ビョンホンパック!!!
 朝イチでヨドバシに向かい10分くらいレジに並んで買ってあまりの重さに一度家に帰ってから仕事へでかけた。
 いつものように夜中に帰って来ると、もはや疲れて何もする気が起こらないのだが、せっかく買ったのにその日のうちに繋がらないのもどうかと気を取り直し、一念奮起してせめて繋ぐところまでやってみることにする。

 まずはこちらがイ・ビョンホン。
巨大な箱だよねえ

 先日KENが「本体買ってからソフト探して回ったのだけど重くて死ぬかと思った」と言っていたが、いや本当に重かった。
 あんまり重いので開封前に体重計に乗せてみる。
7キログラム
 ちょっと反射して見にくいけど7キログラムだった。(人間用の体重計だから正確なのかわからないけど)思ったよりは重くない。『鉄騎』んときは9キロだったっけ? あれは重くても嬉しかったなあ。

 重さを確認したところで早速開封してみた。
隣りのマシンがさながら周辺機器みたいだ
 でかいでかいと覚悟していたので思ったよりでかく感じない。毎月数台の旧Xboxをやりくりしているせいもあるかもしれない。
 でもって買った人はきっとみんな同じ事を思ったと思うのだが本体を含め、入っているビニール袋の多言語対応なグローバルっぷりが面白い。
テレビ接続ケーブル 本体の入っていた袋
 『マトリックス』というか何というか。きっとここにKEYがいたなら「ようこそようこ」とか見つけて喜んでくれたに違いない。

 次にどこに置くかだ。テレビの下のスペースを思い切って整理することにする。
 先日Wiiの出現によりゲームキューブがお役御免となって収納しておいたのだが、今日はドリームキャスト(春にサービス終了したドリームカラオケ付き)とスーパーファミコンのフロッピーディスク(あれ?)一揃いを収納してしまうことにした。『エグゼリカ』を買う予定の無い私にはそれで良いだろう。さらばドリキャス。
 空いたスペースに残った機材を並べてみる。
美しいスペース
 旧Xbox(現役)を一番下に。ボディの曲面が一体化すると評判の360をその上に。そしてその上をラック上にしてみる。もちろん通風孔は開けてある。
 これで準備完了。プロジェクターで付けると混乱しそうなので、とりあえず今日のところは普通のテレビに繋いでおく。そしてついに「スイッチ、オン!」
 画面いっぱいに出る球状のXbox360専用・新「X」マーク。そして……
初期不良画面

初期不良画面

先週のファミ通の「いい電子」より
 おお、これが有名なXbox360で多発しているという「初期不良」か。私にしては珍しく、悲鳴も上げずに静かに本体を箱に詰める。
 既にみずしな先生の漫画を読んでいたおかげで全く動揺せず自分に今起きたことを冷静に客観的に理解することができた。みずしな先生ありがとう。ファミ通ありがとう。マイクロソフト死んじゃえ。

12/22・長期戦の予感
 といっても仕事のほうではなく。いや仕事のほうは既に長期戦に入っているんですが。
 というわけで今回もほぼmixiの転載ですのでご了承下さい。

 こまんだーさん曰く
 「当たりを引かれましたか。
  マイクロソフトなのにATARIとはこれいかに。」

 と言われるくらいのアタリを引いてしまった我が初期不良Xbox360。

 MSのサポート電話開始は朝10時からなので出社するなり躊躇無く会社から電話をかける。
 状況を説明すると「HDDを外して起動してみてくれませんか?」という。故障の原因が本体にあるのかどうかを確認するためだ。家に帰らないとチェックできないが、どちらにしろさっさと交換して欲しいので明日の引取りを頼むことにする。
 「こちらに交換品が届くのはいつ頃になりますか?」
 「お受け取りから10日後となります」

 ……?
 ……?
 えーっと、今日はこまんだーさんの誕生日の22日だから、10日後というと明日から換算して……1月2日

 ……みずしな先生、最近はあんまり修理は迅速じゃないみたいです。

 ちょっとムッとしたので、試しにあの台詞を使ってみることにする。
 「すみません、返品したいんですが」

 「申し訳ありませんが弊社では返品は行っておりません」
 そりゃそうだろう。
 「ただしお店によっては返品をしている場合もありますのでお店に問い合わせて下さい」

 ……耳を疑う。つまり、自分は引き取らないけど買った店の負担でするのはOKってことですか。凄いな。

 ともかく会社を憎んでサポート担当者を憎まず。とりあえず反面教師として20分の講義を終了させてもらう。

 昼休みにmixiを覗いてみると昨日の日記にかつてない反響が。
 党首からは「ワシん家も出ましたよええ」という報告まで。打率高すぎっスよ360ー!!
 しかも党首はHDDの上に貼ってある保護フィルムを剥がしたら起動したとのこと(ええーっ)。とりあえずメモしておく。

 その後会社でMSのサポートの件を言いふらしておくと「やはり買った店で交換してもらうのが無難ではないか」という助言を多数いただく。それもそうか。

 さっさと決着を付けたかったのでヨドバシが閉まる前の21時過ぎに帰宅(いや本当に珍しいんですよ)し、今日教わったいろいろを試してみる。

 まずは党首から聞いた「保護フィルムを剥がす」
べろーん
 そして念じながら電源を起動。
げーん
 ……残念ながらエラーは変わらない。……まあそれが普通だよね?

 次にMSサポートの人から聞いた「HDDを外す」。
 ……起動した!
 つまり原因はHDDにあるということがわかった。
 でもこのままではセーブできないのでゲームをする意味が無い。
 試しにHDD挿し直してみたけど再びエラーは出た。

 最後に、購入したヨドバシへ電話して交換を希望した。ヨドバシの店員さんはMSのサポートの10倍くらい親身になってくれたが、残念ながらイ・ビョンホンパックもHDDパックも品切れで(ここでムネタチさんが喜んでくれることだろう)、交換する商品がないという。そこで私は「原因がHDDなのがわかっているのでHDD単品と交換できないか」と提案したところ、確認のため一旦電話を切ることなった。
 3分も待たずに電話がかかってきた。既に在庫が切れていたイ・ビョンホンパックを他店にあった最後の1つを取り寄せて交換してくれるというではないか! しかも電話していた時刻は22時前なのに明日の開店時間の9時半には用意しておくとのこと。

 ヨドバシ、最高だよ!! 涙が出てきます。
 「クリスマス前なので店内はきっと混んでいると思いますがレジの横から声を掛けてくださいね」
 「私も来ていますが周りにも伝えておくのですぐわかるようにしておきます」
 ああ、なんて親切なお店なんだ。こっちはメーカーに見捨てられるような客に過ぎないのに。MSと比べなくても、例えばビックでは絶対出てこない言葉だよなぁ。
 
 というわけで速やかに仕舞われる我が360。ビニル袋に全部何用のものか書いてある(各国語対応)ので返品の収納もどの袋に戻せばいいかわかってばっちりだ。きっとMSは常に返品を想定してここまで親切に書いてあったのだろう。流石だ。

12/23・復活の時
 休日であるにも関わらず10時起床でヨドバシへ向かう準備。同時にMSのサポートに引き取りキャンセルの電話を何度も入れるが、一時期のヤフーBBを思わせるほど一向に繋がらないので断念して、7kgの本体一式を運んでヨドバシへ向かう。
 ヨドバシはクリスマス需要とPS3の入荷でてんやわんやだった。こまんだーさんのイ・ビョンホン本もあったがとりあえずレジの行列を見て断念。パニック状態の店内で店員さんからの丁寧な対応を受け交換してもらった。
 これを持ってあちこち歩くのははばかられるが、昨日出た『げんしけん』9巻は一刻も早く読みたかったのでヨドバシの上の紀伊国屋へ。無事特装版確保。実は秋にセブンイレブン通販で予約しておいたのだが到着が月曜といわれたので(店員にも勧められて)キャンセルすることにしたのだ。本なんてすぐに読みたいから予約するのに何考えてるんだ、と思ったがアマゾンとかも遅れるよね。

 帰宅後、無事に起動を確認し、まずはmixiに報告。どっと疲れが出たので開いた箱も片付けずに「げんしけん」を読み倒す。
 最終巻もかなり読み応えのある青春群像劇だった。自分の学生時代がフラッシュバックしたりするところが何ともたまらないわけだが、同人誌の方で篠房六郎が書いていたように現在はこういう空気ってもう味わっていないのかもしれない、と思うと自分が味わうわけでもないのに何だかさみしいような。
 どちらにしろこれもアニメで観たのを気に読み始めたモノなんだけど出会えて良かったと言える作品でした。

 しみじみと読後感を味わいながら、居間中に散らかした360の箱などを片付けていると、イビョンホンの箱の中に1枚の紙を見つけたので読んでみる。

 お客様各位

 この度はXbox 360 ロスト プラネット エクストリーム コンディション オンラインパックをお買い上げいただき、誠にありがとうございます。
(中略)
 補足説明
●本製品は数量限定品のため、店頭での初期不良交換は行っておりません。購入されてまもなく不具合が生じた場合、また、その他本製品に関するお問い合わせは、下記のXboxカスタマーサポートまでお問い合わせ下さい。
(後略)


……もう一度言おう。ヨドバシありがとう!

 新たなハイデフ商品の導入により春に買ったAVアンプの接続するところが早くも無くなりつつあるため、D端子セレクターを買いに夕刻より再び出撃する。しかしどのD端子セレクターにもD音声=光接続端子が無い。それでは意味が無いので結局D端子延長ケーブルを見つけてこれを挿しかえて対応することにした。
 でもってここにきてやっとイ・ビョンホン登場! プロジェクターに繋いで100インチプレイ!
 えーっと1面で早くもどこに行ったらわかりません。もういい……。
        糸冬 了
 
 と、ここでフレンドリストを見るとこまんだーさんが『ウイイレX』から『ロストプラネット』へ移動したところだったので、これなら気安く誘えるなと、フレンドチャットに呼び出し。同梱のヘッドセットを繋げて2年ぶりのXboxLiveボイスチャット。ああ懐かしい! 最近電話で人と世間話することもないし、目の前にいない友人と会話するのはホント久しぶりだよ。
 こまんだーさんもいるならと、ちょっとゲームの操作を教わってから、試しに人の試合に3ゲームほど参加。この風、この空気! これがXboxだよ! 懐かしい遊び場に帰って来た感じだ。クセはあるけど実に使い勝手が良い。
 2年前の頃ほど時間に余裕も無いので昔ほどやりこむことはないと思うけど、なんか俄然買って良かったと思いました。みんなも雪山でボクと握手!……なんてフレーズを『マズルフラッシュ』をやっていた3、4年前にもここで書いたような気がする。
 気がつくと3時間くらいゲームやっていた。一人用ゲームを自宅でこんなに長い間プレイしたのは何年ぶりのことだろうか。

12/24
 毎年恒例年賀状作り。ハガキに刷ったところで今日は挫折。宛名くらいは手書きしたいし、コメントも入れたいので元旦までには何とか投函したいところだ。
 いつものようにちょっと遠くのスーパーまで自転車で移動。途中風俗街を抜けるのだが、今日はクリスマスイブなのでどこの店にも作り物の割には比較的豪勢なクリスマスツリーが飾られていて一見ステキな街に見える。商店街の出口(入り口)には大きな門松もあったりしてメチャクチャなんだけど。
 夜は毎年恒例のクリスマスケーキを買ってくる。今年はラゾーナ川崎のモンシュシュ(トラベルカフェ)のロールケーキ。
ケーキケーキ
 生クリームたっぷりなのに合成甘味っぽさが皆無で全然胃にもたれない甘さ。去年のnish以上に当たりだった。
 元々ケーキを食べることはあっても奮発して贅沢なケーキを買う習慣は全く無かったのだが、この辺は5年前から完全にヒロターズに洗脳されてしまったとしか言いようが無い。そして彼女が買ってきたル・コルドンブルーのケーキより美味いケーキは未だに食べたことが無い。あれこそ神の創造物だ。
 そんな仲良しだったヒロターズとは今はすっかり連絡が取れなくなってしまったのだが、今年も彼女は凄いケーキを食べているのかなあ。いや以前2年に一度と言っていたから今年はお休みの年だったのかな?
 寝る前に8spotsが昨夜脱稿した数年ぶりの新作を読む。これは素敵なクリスマスプレゼントです。

12/25
 今月中旬に終わらせるはずの仕事が年越ししそうな感じ。やはりシマリのない1年になりそうだ。このダラダラとした時間が無駄な経費とストレスを生むんだけど、こればかりはどうしようもない。

 帰宅するとWOWOWの来月の予定の載った小冊子が届いていたのだが表紙を見て驚き。ゲイリー・シニーズじゃないか!
奇跡の一冊
 テレビでレギュラーやっているのは知ってたけど、まさかパンフ程度とはいえ表紙を飾ることになるとは。世界初なんじゃないのか。近年はすっかり良い人役が増えたよね。
 ゲイリー・シニーズと言うと、なんか凄い端役で出ていていつ活躍するのか待ってたら待たせに待たせた上にあっさり死んじゃう役をポール・アンダーソンの『ソルジャー』だか何だかで観た気がするのだが、今見たら『ソルジャー』のDVDも誰かに貸したままロストしているよ。しょぼーん。

12/26
 今年最後の大雨。こういうときに限って会社の別のビルで会議。細かいところでも雨男ぶりが確認できる日常。
 大きな話題もなく定例会議は終わった。仕事は山盛りとは言え冬期休暇前の一週間、今週は消化試合にしたい気持ちでいっぱいなのだ。アメリカもヨーロッパも今週は既に冬休みらしい。羨ましい気持ちもありつつ彼らは1月2日から働くらしい。それは日本人として耐えられないわ……。

12/27
 年内に終わるはずの仕事が結局当初の予定から半月延びてまだ終わらない。というわけで今日は進捗という名の査問会議。「ごめんなさい。がんがったけどもうだめぽ」とゲロったが、皆もっと重い案件を多数抱えているので全然気にせず。あっという間に私のパス1を了承してもらい、心も軽く年を越せるようになった。
 会社用の年賀状を全力で書く。住所も手書きで30枚くらい。左利きなので長い時間の手書きはすぐに文字がへろへろになるが何とか書き終えた。家にはまだペンでは手付かずの年賀状が山盛り。もうどう考えても元旦には届かない。大晦日までには何とか頑張ろう。そうしよう。

12/28・年の瀬の散財
 冬休みの秋葉原はそれなりに混んでいた。ヨドバシのレジなんて別に特別なものがあるわけでもないのに大行列が起きてるし。
 1/1発売の『ウルトラヴァイオレット』のDVDが早売りしていたので買ってくる。北米版からdts音声が追加、唯一「24」が聴ける貴重な劇場予告編集が追加、その関係でメイキング映像は別ディスク化とそれなりに努力の認められる出来。ただし僅かに期待していたカート・ウィマー監督のコメンタリーは入らず。いろいろ言って欲しかったのだが、あの謎の劇場公開カット版についての不満が大いにありそうでソニーに怒られちゃうのかもしれないね。
 後は最近出張が無いため一向に進まない私の私の『ポケモンパール』(まだバッジ4つ)に対して8spotsが痺れを切らせているので「ミクラス頼む!」とばかりに買ってきた『ポケモンバトルレボリューション』。これがあればCOMの対戦相手が充実してるしオンライン対戦も容易に可能だ(いやDSだけでもできるけどさ)。しかしうちの無線LANはWii(DSも)の相性がすこぶる悪いため、こちらの買い替えも必要である。この冬の設備投資はかなりのものになっている感じ。
 後は実は(後半は)割と好きだった『忘却の旋律』の1巻のDVDが980円だったので購入。箱が無駄にでかいのでちょっと後悔する。『桜蘭高校ホスト部』も安くならないかなぁ。
 改めて気づいたが、あれだけよく見かけたXbox360の980円ソフト群が完全に姿を消している。乳4とかほぼ定価に戻ってるし。恐らくこの秋から冬にかけてハードが普及していったということなのだろう。私も買ったからには頑張れXbox360。

12/29
 明日から冬季休業ということもあり、夕刻からは仕事そっちのけで大掃除。部内でももっとも散らかっていると思われる我がデスク(だって小さいんだもん)を片付けること数時間。途中でゴミを捨てに行くとまた他の人のゴミの捨て方の乱暴振りに納得いかず、ダンボール潰したり雑誌の大きさまとめたり、産廃を別にしたりとこっちでも片づけを始める典型的A型人間。行ったり来たり途中メール書いたり(これは通常の仕事)、気がつくと周りはほとんど誰もいなくなっていた。
 今年は序盤からいきなり会社をクビになりかけた事件が起きたり、それでいながら夏には無間地獄(いや私には天国)プロジェクトに組み込まれたりといろいろ事件の多い一年であったけど、こうして来年の仕事もワクワクできるわけだから良い状態なのだと思います。来年も仕事を通していろんなステキな方々に会って楽しく過ごしたいですね。

12/30
 先日裏面だけ印刷を終えた年賀状への宛名を
 書いた! 書いた! 書いた!

 宛名を書き終えた年賀状へコメントを
 書いた! 書いた! 書いた!

(実のところ夢枕獏の本は一冊も読んだことないんだけど)
 答案二枚返しかゴッドハンドかというスピードに私の左腕(サウスポーなんです)がついてこない。元々日本語の文字は当然ではあるが右利き用にできているので左での連続使用はかなり腕を酷使する。
 足ではなく腕が棒になったのでとりあえず遠方の親戚の分だけでも先に出すかと外出。ポストへ到着すると今日の最終集荷が終わった5分後だった。何ともいえない気持ちで年の瀬の街を彷徨う。
 私の使っている無線LANがWii及びDS非対応だったので、買い替えのために目をつけていたコレガのルーターが、ビックでヨドバシよりも2割ほど安くなっていたので購入。評判がすこぶる悪いコレガのルーターだが、安かろう悪かろうでついつい使い続けてこれで3代目。早速家で繋いでみると、やっぱりトラブル。まあこれいじってるのも馴れたものですから適当に付き合いますわ。
 早速Wiiを設定したところ、安定して繋がった。ショッピングチャンネルで何か買おうかと思って眺めてみる。永遠の定番コラムスか、意外にも不人気ナンバー1なシャドー・ダンサー(好きなのに)のどちらにするか悩んでいるうちに、私にはもっとすることがあるのを思い出した。

 というわけで引き続き年賀状のコメントを書く。深夜2時くらいにやっと書き終えた。一日で年賀状書き終えたのは生まれて初めてかもしれない。宿題を夏休みの最終日にやっている子供の気分をばっちりと味わった。本当は映画とか観に行きたかったんだけどなー。
 静かな街を歩いて裏道にある最寄りのポストへ出向くと、住処の裏に広がる小料理屋街が繁盛していた川崎の夜。

12/31・2006年ベスト10
 大掃除に精を出す8spotsを尻目に私は買い物で出たり入ったり。
 今年は久々に大晦日にでかけず家で過ごしていると実家から電話が。テレビを見ていたら音が出なくなったという。どうやらAVアンプが壊れたらしい。
 実家のテレビ視聴環境は私がいたときの名残で「AVモニター+ビデオデッキ+AVアンプ」というものになっていて、つまりいわゆるチューナーの入った「テレビ」が存在しない。そのためこのどれが壊れても何か不都合が出るのだが、AVアンプだけ代替機がない。よりによって大晦日に壊れるとは。まさに「新聞で今年亡くなった人特集をやった後死ぬ有名人」だ。父は仕方ないので仕舞っておいた14インチテレビを使うという。元旦セールで買って送るか。
 何となく行く年来る年を眺めつつ、このところ何も映画を観ていなかったので夜からルリりんから借りたDVDで『ユージュアル・サスペクツ』観る。
 ほぼ冒頭のやりとりでラストのオチがわかってしまうところはアレなんだけど、それがわかっていても楽しめるのはテンポが抜群だからだ。少ないシーンで登場人物が実に魅力的に個性的に描かれていて思い切りの良い編集とシーン作りだと思った。(☆☆☆)

 というわけで恒例?の今年映画館で観た映画ベスト10をメモしておきます。

1 『ヒストリー・オブ・バイオレンス』
  クローネンバーグ映画は前作『スパイダー』以降、魅力が研ぎ澄まされて触れただけで血が出そうなほど。
  正直昔はこれほど好きじゃなかったのに今は一番気になる監督になってる。スタッフに恵まれているのもあるのかも。
2 『トゥモロー・ワールド』
  今年一番の拾い物。ゆっきさんが言うとおり歴史に残るカルト映画だろう。案外海外で普通にバカ売れしてるかもしれないけど。
  映画も観ないでFPSばっかりやってる奴はこういう映画を観なさい。
3 『THE有頂天ホテル』
  三谷作品は基本的に映画よりも舞台の方が面白かったのだが、それが露骨に失敗へと結びついていた前作『みんなのいえ』から一転、3作目は大傑作に。
  これは映画じゃないと楽しめません。あとこの映画もテレビで観るとCM挿入でテンポが崩れるのできっと魅力は半減しているような気がする。
4 『トム・ヤム・クン!』
  今年唯一☆6つ点けた映画。DVDでも繰り返し観てるし。『マッハ!』からハリウッド方向にシフトしたけどこれはこれで楽しめる。観たことのない映像美がここに。
  映画も観ないで格ゲーばっかりやってる奴はこういう映画を観なさい。
5 『花よりもなほ』
  勝手に私の心の友だと思っている、もし学生時代から映画撮り続けていたら彼に師事したかった是枝監督の最新作。
  時代劇なのにも関わらずドヤ街の生々しさによる映画の存在感が堪らない。
6 『ユナイテッド93』
  自分が映画を観ているという自覚も持っているのに目の前の緊迫した空気はどうみても本物としてしか理解できない。これほどの絶望的な気分を現実以外に味わえるものはない。
7 『ウルトラヴァイオレット』
  カート・ウィマーが『リベリオン』の興行的失敗をものともせずにガン=カタ新作を作ってくれただけで神に感謝したい。
  確かに戦う神父さんという傑作設定には及ばないかもしれないが、それが本作を否定する理由にはならない。
8 『ローズ・イン・タイドランド』
  久々に撮った映画『ブラザーズ・グリム』の肩透かしぶりで悲しい気持ちにさせたのが2005年。我が愛するテリー・ギリアムの本当の復活を皆で祝おう。
9 『パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト』
  映画の続編において、『ターミネーター』も『ダイ・ハード』も満足できなかった私が、『エイリアン』のような変化球をせずに作られながら1作目以上に楽しめたのはこれと『ボーン・スプレマシー』くらいかも。
10 『カポーティ』
  『ユナイテッド93』が南斗聖拳なら本作は北斗神拳。内部的な心理的ダメージを与えてくれる。心を揺り動かす映画が良い映画というならこういう映画がもっとあっても……いやそんなにあっては困るか。

 恐らくこれで全部? 今年の劇場鑑賞映画リストと結果
THE有頂天ホテル=5/星の鼓動は愛=2/ラオウ伝・殉愛の章=4/ヒストリー・オブ・バイオレンス=5/DOOM=3/プロデューサーズ=5/トム・ヤム・クン!=6/かもめ食堂=5/ダ・ヴィンチ コード=4/ピンクパンサー=4/花よりもなほ=5/インサイド・マン=5/ウルトラヴァイオレット=5/トリック劇場版2=3/ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟=4/ローズ・イン・タイドランド=5/日本沈没=4/ディセント=3/デスノート・前編=2/ユナイテッド93=5/スーパーマンリターンズ=5/グエムル 漢江の怪物=3/パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト=5/レディ・イン・ザ・ウォーター=5/X−MEN3=4/時をかける少女=5/カポーティ=5/16ブロック=2/父親たちの星条旗=4/パプリカ=3/トゥモロー・ワールド=5/007カジノ・ロワイヤル=4 全32本。詳しい感想は日記のトップから映画名で検索すると見られます。

 とにかく今年は豊作だった。ほとんどの映画に満足できた。上に上げた10作の他にも☆5つと書いた映画が、プロデューサーズ、インサイド・マン、スーパーマンリターンズ、レディ・イン・ザ・ウォーター、かもめ食堂、時をかける少女と6本もある。続編&リメイクものは今年は割と当たりが多かった。☆4つではあるがボンドもXメンもシリーズではベストの出来だと思うし。やはり映画はたくさん観ておかないとねえ。観た本数は全然行けなかった昨年(20本)の1.5倍だが、DVDやWOWOWを含めればもっと増えるし、このペース来年も積極的に観倒していきたいものです。

 それではここを観ている数人の方々。よくわかんないけど来年もよろしく!

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