年に何度かの締め切りが近づいているのと会社の組織変更にゆれる5月中旬の日記。

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5/11・サイオー馬
 会社の知り合いのモバさんにセッティングしてもらった酒席は隣町に20時。毎日0時を過ぎても仕事が終わらない私には酷な時間だけど、なかなか会えない人だし、仕事のお礼も言いたかったので20時半に現地着。
 地図を片手に店を探すが、地図が分かりづらく5分後に店を発見。早速入るが予約が入っていない。知り合いに電話すると「やだよさん、それ月末の話ですよ」
 「金曜でいいですか」とだけ聞いていたので、メールの日付になど目をくれなかった。なんだかその場に座り込んでしまいたくなるような気持ちになる。

 丁度偶然会社を退社して、この付近を歩いていたというモバさんと電話を切って30秒後に再会。笑顔の彼の「今日は帰れってことですよ」という言葉を聞くと同時に、つい2時間ほど前に受けた電話のことを思い出す。久々にGYOさんが急な出張で広島から上京していて、しかも今日の泊まりのホテルは川崎にとっているとのことだったのだ。先ほどは「今日は先約があるので」と泣く泣く断ってしまったのだが、早速ヨドバシで買い物中のGYOさんに「すみません、急に会えることになりました」と連絡してcube barで飲む。
 以前よりもさらにスマートになったようなGYOさんに近況を話していると(ただし私の日記を読んでいたらしく大体知っていた)、仕事で探し物をしていることを思い出し、試しに聞いてみると「それなら持ってますよ。押入れに入ってると思う」というので借りる約束を取り付ける。
 おお、これが「今日は帰れ」ってことだったのだ。神様ありがとう。

5/12・ありえない2本立て
 疲労が大きすぎて全然起きられない。今日は一日家に引き篭もることにしよう。
 DVDレコーダーのHDDがまたいっぱいになってしまっているので夜も遅くなってからビデオ消化。

『阿弥陀堂だより』 (☆☆☆☆☆)
 黒澤明の正当後継者である小泉監督の2作目。晩年の黒澤映画のゆったりさに、さらにやさしさを加えたような作風。
 年寄りが「ああ、こういう暮らしがしてみたい」という、あまり現実感の無いファンタジー映画なのだが、そんなものは黒澤映画だってそうだったし、それはそれで好きだったのだ。今回はひたすら北林谷栄を愛でる映画として傑作。途中に僅かに出てくる是枝監督の『ワンダフルライフ』みたいな、素人に素のままをやらせる半ドキュメンタリーシーンがあるのだが、そこに出てくるばあさんよりもずっと本物の、理想のばあさんを演じている。岡本喜八の『大誘拐』で見せた(『殺したい女』の)ベッド・ミドラーもかくやという好演からさらに12年も経っているのに(これは2002年の映画)全然変わらない。凄い。
 さらに特別出演扱いの田村高廣が好演。丁度1年前に亡くなったのだが個人的には『助け人走る』の"仕事人"以外には正直あまり特別な作品が思いつかない俳優であった。最後にこんな良い役が貰えたのは嬉しかったのではないか。
 そのほか、寺尾聰がいつもの感じで、樋口可南子がともするとウザい役になりそうな妻を好演していたし、小西真奈美が初めてかわいく見えたので俳優陣もかなり満足だ。

 観終わったのは午前2時半。暫くぼんやり映画の読後感を味わっていたら、点けていたテレビから『エミリー・ローズ』が始まった。タイミングが良すぎて勢いで観る。

『エミリー・ローズ』 (☆☆☆☆)
 法廷ものとエクソシストものの融合+実話ベースというトンデモ映画なのだが、すべてがきれいにまとまっていて法廷ものとしても見応えがあり、エクソシストものとしても恐くて、最後は実話ということで考えさせられる、そんな映画。
 被告である悪魔祓いを行った神父が証言台でどうしても語りたいという事件の真相とは一体? という引きで最後まで引っ張るのだが、それが「なるほど」と言えるだけのオチとして非常に面白いものだったのでラストまで満足できた。
 後ろのドアが閉まったりとか特にエクソシスト関係の演出にはハイビジョン放送・5.1chが非常に効果的な映画だったため(TS録画にしていなかったので)録画で観なくて良かったが、観終えると時刻は4時半。空は明るくなってきていた。来週の生活がまた辛そうだ。

5/13・アメリ2
 週末だけど引き篭もり。映画館まで足を運ぶ気力も足りず。プロジェクターでHDD消化に充てる。

『グッバイ、レーニン!』 (☆☆☆☆☆)
 ドイツ製『アメリ2』。(この映画は『アメリ』の2年後に公開)
 スタッフ的に同じなのは音楽だけらしいのだけど、同じ音楽家を起用しているところも含めて(実際同じ既存曲を使ってみせたりする)明らかに多大な影響を及ぼしている。
 映画の構成や文脈なども非常に似ており、まさに換骨奪胎という感じだ。
 舞台も物語も設定も何もかも『アメリ』とは違うのだが、生きる目的を特に持たずに生きていた若者が、とある身近な事件をきっかけに人を幸せにするために一念奮起するというテーマは同じ。
 ラスト間近での展開は、あえて余計な客観的な説明をせずに主人公視点で描いているところなんかも含めて非常に好感。
 2年半くらい前に獄・楽さんに半額DVDとして買ってきてあげたこともある映画なのだが、今回のは1年前に撮ったBS放送の録画。もっと早く観ておけば良かった。

5/14
 異動になった部の結成飲み会ということで、先週空振りに終わった隣町へ再び足を運ぶ。
 50人以上の規模の社内飲み会に参加するのは久々。新部署なのだが、元々いろいろ仕事していた関係で周りを見回すと知り合いばかり。
 疲れが残っているのに酒をいつになく飲んでしまい、家に帰って横になったらそのまま寝てしまい、夜明け頃目覚めて8spotsに怒られる。

5/15
 対外イベントがありほぼ終日外出。ホリイさんとお仕事始めてもう何度目かわからない当日納品のため、現地へ着いたのは遅刻ギリギリだったが、そのおかげで直前に降った豪雨の通り雨に遭わずにすんだ。
 スーツにやわらかい絨毯での革靴という窮屈な半日間だったので明日は足が棒になってそうだ。
 忙しすぎて昼ごはんを食べ損なったが、夜には残り物のホテル飯にありつくことができた。
 イベント終了は20時だったので会社に戻れば2時間くらいは仕事できる、と思ったが、直通電車に乗ってしまうと帰宅の誘惑には耐えられず、珍しく街に灯があるうちに帰宅する。

5/16
 案の定足が棒になっている。会議のためのビルからビルへの移動がおっくう。「まるで脚部ブースターの壊れたモビルスーツのよう」とかナチュラルに考えてしまったりするのはヲタの証明。
 この2日間ほとんど残業していないためか仕事がやけくそに貯まってきてメールの処理も追いつかない。落ち着くレベルまで片付けておくかと思ったけど終電まで働いてもそうはならなかった。

5/17・名機
 むっきーさんに「デスタンクツヴァイ起動用のセーブデータが欲しい」と頼まれて、部屋を捜索。パワーメモリーのデータチェックのため久々にサターンを起動する。
 物置と化した和室の奥深くに眠るサターン2台と、昔大崎まで足を運んで買ったキョーワの業務用アナログRGBモニタ。おお無事に動いた。
いまここからはじまる
 壊れるとやっかいな品々になりつつあるので定期的に電気を入れておくべきかな。
 認識しないと評判のアイテムであるパワーメモリーもすぐにチェックできた。良かった良かった。
 結局うちにはまだ3台、実家にはさらに2台ほどのサターンがあると思うのだが、それでも壊れてしまったときの不安には勝てません。

 それから最近8spotsは2匹の猫を段々慣らせることにチャレンジ中。
 先日やっとほっちゃんが悪い病気にはかかっていないことが判明したので、今週からは同じ部屋に入れてみたりしているのだ。

 で、2匹はケンカこそしないのだが、興味を持ちつつも牽制しあって面白いことになっている。
2階建て
「なんかいる?」
確認
「ここに誰かいるような気がします」
こっちも確認
「あれー? おかしいなー? 誰かいると思ったんだけどなー」
wktk
「ねえねえ、本当に誰もいない?」

 マジボケなのかどうかはともかく、とても楽しそうで何よりです。

5/18
 今週はドタバタしていてぐずぐずしてしまったが締め切りを1週間延長させることを本日決定。幸い今のところ大きな問題は出ていないのできっとこのくらいで何とかなると信じたい。
 とにかく何とか終息を目指さねば、宿題が貯まって首が回らないよ。
 昼締め切りの写真撮影と週明け締め切りのビデオ編集を完了。今日も綱渡りだ。やれやれ。

5/19
 今週はちょっと働きすぎたようだ。一応昼も遅くに目覚めたがまだだるい。テレビでは赤パジャマことミッチーがわだつみに家族の写真を飾る死亡フラグ中。
 その後もぼんやりしてしまうので、体内の乳酸を抜こうとラゾーナまで買い物散歩。
 夜は映画を観るかと思いながら貯まった『名探偵モンク』とか『鋼鉄神ジーグ』とか観てたら終了。

5/20
 年に一度のマンションの理事総会。朝10時集合は普段の生活よりは遅い起床なのだが日曜であることを考えると極めて早い。総会自体はほぼ滞りなく済んだが、早くも部屋を売りに出してるところもあったりするらしく、10年とか経つとゴタゴタするのかなあ。

 帰宅しても10時前だ。『グレンラガン』とか観てぼんやりしていたらすぐに時間が過ぎてしまうので、近所の美容院の予約を入れる。ほぼ1時間半後だったので阿部寛の『奇談』(WOWOW録画)を速攻で観て時間を潰すことに。
『奇談』 (☆☆☆)
 阿部寛映画としては特に極まった演技も無いのだが、出ているだけで存在感満点なので、下手な演技されるよりずっと楽しめる。
 内容、制作費共にテレビ映画レベルに見えるのだが、無駄の無い登場人物とテンポは決して悪くない。超有名原作は未見だけど、トンデモなドラマも含めて結構楽しめた。
 主演のもうひとり、藤澤恵麻はこのアクの強いドラマにあって、NHKの後光を輝かせるニュートラルな(平坦ともいう)演技で、映画をヘンテコ映画のままで終わらせないバランスを保たせているような気がする。これが菅野美穂とかなら怪演して映画が台無しになっていたことだろう。

 夜は猫(ほっちゃん)用で窓に置く家具を探してみるが、そうそう簡単には見つからないね。手ぶらで帰宅。
 その後久々にメッセンジャーでたけぴぃを発見し、未だ結婚祝い飲みを開かずに10ヶ月近く経っていることを詫びる。
 たけぴぃからこっちの忙しさに関して「日記の滞りが1週間とかあると、ああ、煮詰まってんだな、とw」と言われて、何となくほっとしたのも事実。一方通行の近況報告も役に立っているということなのか。
 と安心してばかりもいられないのでえいやと来月の飲みを提案。さて、無事に実行できることでしょうか。

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