社内外に仕事を回していくもまったく減る様子の無い5月下旬の体力限界日記。

2007年5月中旬の日記2007年6月上旬の日記日記メニュー

5/21・黒い炎で焦がしてあげる
 というのは確か『バトルゴルファー唯』のライバル「蘭」の台詞。
(と書いたら載せた翌朝、Zさんから「それは唯です」と訂正が入りました。感謝。「黒い」というとつい「蘭の花」と繋げちゃうので間違えたみたい)
 それとは関係なく昨日たまたま読んだ先週の「ヤングサンデー」に島本和彦が(読み切りを経て)新連載を始めていたのだが、この『アオイホノオ』という作品、『燃えろペン』シリーズ新機軸というより、つまるところ80年代版(大阪芸大版)『げんしけん』なのか。次々と登場する実名描写が気持ちいい。プロ野球ゲームやレースゲームがいつの間にか全部実名表記になってたのと同じく、これからの回顧ものは実名が基本になったりして。
 とにかくすこぶる面白かったのでI坂さんにも勧めておいた。非常に喜んでくれた。

5/22
 久々に会社からメッセンジャーを繋いでおいたら珍しくゆいたんが話しかけてきた。おめでとうの言葉をかけてから、ふと時計を見ると22時過ぎ。キリがいいので帰ってしまおうと22時半に会社を出たのだが、乗った電車が途中で止まってしまった。結局普段よりも30分くらい遅く川崎に到着。カバンに入っていた先週の「R25」を久々にじっくりと隅から隅まで読んでしまった。

5/23
 探し物をしに少し離れた社屋に移動。ついでに同じビル内にいるHさんのところへふらりと顔を出す。
 仕事の状況報告の後、先日一部で話題になったセガカラが無くなるというニュースの話となり、「このままでは二度と『バーニングレンジャー』の歌がカラオケで歌えなくなってしまう」と無駄に嘆いてみる。実際「世界の兄貴たち」とか「Dreams Dreams」とかセガカラでしか歌えないのが結構あるのだ。もう何年も歌ってないけど……(だから潰れるのか)。「アニメの大王」とかはもうどこかで歌えるのかな。ヒーローマン……。
 最近ネットで「Burning Hearts〜炎のAngel〜」の完成前バージョンを聴いたという話をしたら、ニコニコ動画のことは当然のことのように知っていた。あの打ち込みバージョンもいつかサントラで聴いてみたいよねえ。
 あと党首に工作の頼みごと。いつも人に頼ってばかりです。しかももの凄く強力な人たち。

5/24
 昨日のことだが、打ち合わせから戻ってきたら机に去年度の昇給評価の回答シートが戻ってきていた。平均より良かったんだけど、個人的にはなんかもっと良くてもいいんじゃないの? と(1年前のクビになりかねない失態の禊も終えたことにして)いつになく高慢になっていた私は、今日は上司に面談をしてもらうことにした。
 残念ながら今回の組織変更で直属ではなくなってしまったのだが、一応組織図的にはまだ部下ではある。
 面談で、今回の評価はもっと高くてもいいんでは? とストレートに聞いてみた。すると上司は私に非常にわかりやすい回答をしてやろうと思ったのか例えを使って教えてくれた。(以下一部内容をフィルターにかけてお送りします)
「この一番上の評価、これは赤い車を乗り回したときか。何年に一度出るか出ないかの評価だ」
「次のここ。これは……そうだな、青いのがここかな。……いやあれはやはり一番上かな。とにかくここも非常に少ない」
 なるほど。カーストのピラミッドは評価にもあるらしい。
「で、この真ん中は標準。もう8割はここなんだよ」
 つまり標準より上なんだから今回のは良い評価には違いないということらしい。

 自分の今回の評価はポケットティッシュでもお菓子でもないが1000円の商品券じゃないかという不満だったのだが、その上が世界一周旅行とか宇宙旅行じゃしょうがないのだな。でもそれって、当たりクジがほとんど入ってないくじ引きってこと? 夜店でテキ屋がやってるようなヤツ。ロープの先に、経年劣化で外箱が朽ちつつあるファミコン本体がぶら下がってるような。
 ともかく給料が下がったりせず、したい仕事ができているんだから、今はこの夢がずっとずっと続いていればいいって祈るということで。
(なお割と生々しく読めてしまう関係者の方々は、このネタで話題を振りまかないようよろしくお願いします)

5/25・プリティ
 同じ部の向かいでいつも共に残業を重ねているS原さんが珍しくスーツ姿だと思ったら、会社から個人表彰を受けたのだそうだ。なんでも昨年出したわが社の商品の実に2割がS原さんのものだったらしい。そりゃ忙しいはずだ。……あれ、じゃあ私が忙しいのは?
 ともかく前線を生きる戦友の吉報に心から喜びの言葉を言いたかったのだが、S原さんのウルトラCは前期よりも前々期のほうが凄かったのを知っている私としてはちょっと納得いかなくもない。これが実績の積み重ねってやつなんだろうか。

 それから今日は月に一度の祭りの日なのだが、それよりも2週間前に日付を間違えて途方にくれたモバさんの飲み会の日だったので、祭りの頭だけ見届けて隣町へ。
 今日は学生時代にかなりお気に入りだったバンドのギターをやっていたミッキーさんと飲むのであった。ミッキーさんと飲むのならと、数人のファンで彼を囲んで昔と今のヤバい話をいろいろ聴いたり話したり。音楽との関わりについてやバンド結成のいきさつ、今の作曲活動についてなど、いろいろ興味深い話を聞いた。人に話すとヤバい話もいろいろ聞いた。
 なおミッキーさんの奥様(雑誌で見たことがあるが超美人だった)は、今や電波ソングの第一人者になってしまっているのできっと高額納税者になっていると思われるわけだが、旦那さんはそういうのは全然門外漢らしく参加作品を聞いてもピンと来ないのが面白い。

 初めて彼のバンドのライブに行ったのは1989年2月9日のことである。当時高校生だった私は、親戚が亡くなったことにして新宿の厚生年金会館で行われたイベントにたけぴぃを誘って行ったのだ。
 なんでその日付までさらっと言えるかというと、その日ライブの帰りに父のツケのきく飲み屋で飲んでさあ帰ろうと駅へ行ったら、キオスクの新聞に大きく書かれていた文字が「手塚治虫死去」。これのおかげでネットを調べればすぐに出てくる。ちなみにその横の小さい見出しには「若王子さん死去」(マニラ事件の)とあったのも忘れられないんだけど。

 ともかくあの時に夢中になってヘビーローテーションで聴いた曲の数々が今同じ人の手で復活する面白さ。まさに趣味と実益を兼ねているというか、楽しくて仕方がありません。

5/26
 唐沢なをきの「まんが極道」を買いに行ったら随分前に「R25」で紹介されていた「コロコロ伝説」の1号が出ていたので一緒に買ってきた。
比較
 どれもこれも中身が暗くて最高。
 隣りはうちにある一番古いコロコロである第2号。以前ヒロターズに「分かいドライバー」を読ませるために実家から持ち出してきたのだが、今回の未収録作品を優先して載せてるはずの「コロコロ伝説」にも残念ながら載ってなかった。確かに屈指の名作ではあるんだけど人気サイトに載って過剰反応されてるとしか思えないよなあ。もったいない。
 とか言うと、万が一うちのサイトのせいで過剰反応されて復刻されないゲームが出てきたら嫌だなあ、とか自信過剰な心配もしたりもするのですよ。お恥ずかしい話ですが。

5/27・富士通、キッコーマン
 劇場公開をスルーされたばかりがDVDまで発売が長引いていた『最終絶叫計画4』が、この週末ついに日本版発売となった。もう本当に待ちくたびれた。この手の映画は旬が大事なのにどういう仕打ちなんだ。
 といいながら、2年前に前作のDVDを慌てて買った(3980円)後半年弱で半額(1980円)、その直後にさらに半額(980円)になったのは父猫さんじゃなくてもちょっと警戒したくなる。というわけで今回はツタヤでレンタルして観ることにした。

『最終絶叫計画4』 (☆☆☆☆☆)
 前作は『サイン』と『ザ・リング』がメインだったが、今回は『宇宙戦争』『THE JUON』がベース。この映画は他のパロディ映画と違い、元ネタが物語に影響を及ぼしているので元ネタがわからないと結構辛いことがある。そういうこともあって『ソウ』なんて、この映画を楽しむためだけに観たりしたのに、『THE JUON』を観ていなくて非常に悔しいことになってしまった。
 その他『ビレッジ』『ミリオンダラーベイビー』あたりはチェック済み。『ブローバックマウンテン』は観てなかったけど前作の『8miles』くらいのダメージで済んだかな。ここ数年、それほどメジャー映画を観ていた自信もないのでそれなりに救われた感じである。
 ともかく、前作は久々のデビッド・ザッカー作品ということもあり、劇場へ足を運びDVDも発売直後に購入したほど好きな映画だったが、今回は前作と同じくらい楽しめた。チャーリー・シーンから、マイナーなクレイグ・ビアーコに主演男優が交代してしまったので作品がスケールダウンしていることを危惧していたが全く逆。役者のギャラの分を全部他に回している感じ。
 特にメインの1本である『宇宙戦争』ネタが多いため、SFXが無駄にスケールアップしていて、かなり良質。「いいのかな、こんなに似ていて」と思うくらいかなりそっくりなものを体験できる。そんなシチュエーションでも本当に下らないのが大したものだ。
 オリジナルではモーガン・フリーマンがやっていたナレーションをジェームズ・R・ジョーンズがやっていたり、ティム・ロビンスの役をマイケル・マドセンがやっていたり、なんだか無駄に豪華なところもポイント。あと名作『殺したい女』以来久々のザッカー映画出演と思われるビル・プルマンに再会できたのも非常にありがたい。
 本編は80分強と例によって非常に短いものの、充実感は十分にあるし、特典映像が長く、特に監督・製作・脚本の3名に前作・本作、そして次回作について語ってもらう対談インタビューは30分以上もあって見応えも十分のDVDである。
 当日返却にしてしまったためコメンタリーは観ていないので、今からセルが980円になるのが待ち遠しい作品です。

5/28・延長戦
 締め切りが守れないのはとても良くないけど、目の前にあるものはとても良いものだ。1週間遅れの締め切りはまた破られることになった。
 しかし目の前のご馳走にすこぶる弱い私は、「ドラえもんだらけ」の冒頭でのび太におやつで釣られるドラえもんのように、ついつい甘い気持ちになってしまう。そしてスケジュールはいっそうハラハラ、連絡は相変わらずなかなか取れないという現実。
 先日、NHKアーカイブスで生前の手塚治虫の仕事風景を記録したものをやっていたときに、虫プロに張り付いて何日も帰れずにソファーで寝ている雑誌編集者の姿を見て自分を重ねた。毎日遅くなっても家に帰って風呂に入れるだけ私は幸せだ。

 去年の秋からやってた(これはこれで大きな)仕事を、今回の組織変更に伴う異動により人に引き継いでもらうこととなったのだが、それの挨拶を今日行った。
 はっきりここで「後は全部彼にお願いします」と言えばいいのに未練たらたらなコメントを残してしまったが、後で泥沼にならなければいいけど。

 それでもやっぱり目の前のものを見るととても嬉しいのである。

5/29・クライマックス全集
 1週間の延長戦となったラストスパートな奴と同時上映になり損なったもう1本が、さらなる進化を遂げて登場。こっちもナニやら凄いことになってしまった。こちらはこれからクライマックスが始まるところ。俺たちの進撃をもう誰も止められないぜ! っていうのは打ち切り漫画のラストだから不吉なのでやめておいて、ともかくモットーとしては、石橋は叩かず信じて駆け抜ける。

 昨日うちのモンクさんこと8spotsが怒りにまかせて本屋へ駆け、全巻買いに走った『おお振り』の単行本を読ませてもらう。ただし2巻の途中まで。アニメが楽しみなので観終わってから読むのだ。

5/30
 数ヶ月ぶりに世間に顔を出す。笑顔がひきつっているとよく言われる。

5/31
 普段はギリギリ金曜の夜まで持たせて果てる体力が、今週は水曜までに尽きてしまったらしく木曜にして死に体。
 朦朧としてめろめろな状態で帰宅して聞いたのは、GWに会いに行った8spotsの祖母の訃報だった。

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