仕事しながらも割とお盆休みを満喫しました。

2007年8月上旬の日記2007年8月下旬の日記日記メニュー

8/11
 お盆休み初日。暑くて話にならない。元来夏休みというのは、暑くて仕事にならないので休みにしてしまおうということだろうから、家で寝ているのはこれでいいのだ。

 夜はビデオ消化。
『プロデューサーズ』1968年版(☆☆☆)
 メル・ブルックスが撮ったオリジナル版。今観るとさすがに古臭さはいなめないが、モンティパイソン以前にここまではっきりナチスでネタを飛ばせるというのは結構凄かったんじゃないかと思う。何しろナチマニアの脚本家はネオナチじゃなくて「元ナチ」なのである(1968年は終戦からまだたった23年しか立っていない!)。
 ドラマの構成はリメイク映画版以上にシンプルだが、リメイク観た時の感想(2006/4/16の日記参照)でも絶賛した『春の日のヒトラー』がオリジナル版のほうが詳しくて、さらに2シーンほど観る事ができたのは嬉しいサプライズ。ヒトラーのかわいらしさが非常によくできている。非常に満足だ。
 あと、リメイク版でいまひとつピンと来なかった「なぜ興行が失敗すると儲かるのか。なぜ成功するとまずいのか」が非常によくわかったのは私が理解足りないだけですね。そうですね。

8/12
 今日もどうやっても暑い。お盆休みは全部こういうことになるのか不安になるほどだ。
 スーパーへの買い物も日が暮れてからじゃないとやっていられない。

 夜はビデオ消化。
『ニコラス・ケイジのウェザーマン』(☆☆☆)
 『パイレーツ・オブ・カリビアン』のゴア・ヴァービンスキー監督というので観てみた。私の好きな「ダメ男」なニコラス・ケイジぽいので期待もしていた。
 ところが話はとことん暗く重く、ハリウッド映画らしい解決もせず。普通に撮ればドラマチックに泣けそうなイベントは話の中ではいくつも登場するのに、そこは極力ドラマをカットし、どこまでも主人公の静かなる行動を淡々と描く。マイケル・ケイン演じる父親とのすれ違いや別れた妻とのやり取り、仲がよいとも悪いともいえない子供たちなど、とにかく空虚さやさみしさを描いている映画の中でもかなりのものである。その辺がこの映画の面白みである。でも私は映画でまでこういう気持ちになりたいとは思わないので、結構勘弁して欲しいわけだ。
 ただ、この映画のスポンジボブの登場シーンはかなりツボ。笑った。

8/13
 買い物帰りにチネチッタの前を通ったら、中庭のあたりで「砕け!ジャイアントロボ」という大作少年(OVA版)の声がする。何かと思ったら
巨大シティハンター
 アティックでやってたオタククロニクルが野外DJイベントになっていたのだ。
 ビルに映し出された『銀河鉄道999』やら『シティハンター』やらの主題歌映像は場違いでちょっと素敵だ。
巨大絵師
 先日テレビで見かけた工藤画伯が例によって模造紙にゲッターやらマジンガーやらを書いている。
 客は喜んでいるのか、白い目で見ているのか、なんだかわからない遠巻きな風景。まあこれは他のDJイベントでも同様と思われるので別に彼らのせいではないと思いますが。

 夜はビデオ消化。
『シリアナ』(☆☆☆)
 複数の接点のない登場人物を並行して描写し、特に説明を持たせないままドラマを進ませるという、わざと説明不足な展開にしている。しかも話はイスラム圏の石油利権はアメリカ政府と石油会社が影で操っているという告発もの。
 普通こういう撮り方をすると、途中で興味を失って2時間以上もある映画にはついていけないのだが、ほとんど中だるみすることもなく、最後までしっとりじっくり観られた。相当なものだと思う。
 でも面白かったかというと微妙。普通の撮り方するにはあまりにシンプルな話だ。アメリカの小説をストレートに映画化するとこういう風になるのかな。

8/14・臨時集会
 ドタキャンしたつもりが朝になってから急遽決定した臨時集会。ボランティアの皆さんまでが急遽集合していただき、今回も大きな成果が得られた。大きな問題がいくつか解決し、大きくはないもののそれなりに困った問題がいくつか発覚した。
 お盆休みだけあって、いつも乗ってる電車もガラガラ。いつも乗ってる終電車もガラガラ。

8/15・花火
 ほっちゃんの健康診断をするために犬猫病院へ連れて行く。健康そのものとのこと。これで来週に避妊手術をすることができるみたい。
 返す刀でそのまま隣りの駅の六郷土手へ。大田区の花火大会へKEY、ゆうちゃん、しょっちゃん、しじみを誘ったのだ。割と最前列な場所に陣取り、日暮れの風景を楽しみながら河川敷でビール。美味い。
 すっかり慣れた大田区のDQN花火も初体験の人にはやはりかなりの衝撃らしく、みんな満足してくれたようだ。

 花火終了後川崎に戻り、明日から仕事になるしじみと別れてそれ以外の面子でキューブバーで点心、と思ったら点心メニューがほぼ壊滅的に無くなっていた。あの死ぬほど美味かったメニューで残っているのは棒餃子と大根餅くらい。春にGYOさんと食べたのが最後になってしまった。川崎でもっとも美味い台湾料理の店が無くなったということになる。とてもとても悲しい出来事だ。獄・楽さん、この辺どうなんですか。
 ただ、多彩なお酒や新メニューのパスタはやはり美味かった。

8/16
 死ぬほど寝たので特に書くことなし。
 夜はビデオ消化。
『スカイ・ハイ』(☆☆☆☆)
 ジョン・ヒューズもびっくりの王道青春物をヒーロー風味に仕立てた映画。どこまでも何度も見たことのあるテンプレ話をすべてヒーローキャラにして展開する手法は、清水義範的パスティーシュっぽさすら感じさせる。しかしこれが少しも不快感が無く、何のひねりもない話を最後まで飽きさせず、終始笑顔のまま観られる良作。
 別の言い方をすれば『Mr.インクレディブル』+『Xメン』。ただし「÷2」せずにいける。そのどちらよりも個人的には好き。直球なヒーローネタ、俳優が仕込んであるのも好感。

8/17
 実質のゴロ寝最終日。その割にはほっちゃんがうるさくてよく寝られず。
 昼過ぎに起きると交代で8spotsが寝てしまったのでビデオ消化。

『劇場版ポケットモンスターアドバンスジェネレーション ポケモンレンジャーと蒼海の王子 マナフィ』(☆☆)
 劇場版のポケモンは、いつも話が説教くさくてアレなんだけど、ポケモンの動きの生き生きとしている様を観ているだけで十分に満足できる。これもそんな感じ。ピカチュウが欲しいよう。
 ラストのマナフィとの別れのシーンは結構グッと来てしまったのはきっと歳のせい。実写映画では『アメリ』くらいしか泣けない私は『のび太の恐竜』の影響かアニメには弱いのかもしれない。

 夜は徒歩数分内でいける範囲の買い物(ヨドバシとか無印とか)に出かけた後、またビデオ消化。
『インソムニア』(☆☆☆☆☆)
 笑顔のヒラリー・スワンクが登場した瞬間、涙が出そうになった。どうやら『ミリオンダラー・ベイビー』のショックが半年以上経ってもまだ残っているらしい。幸せそうで良かったよう。
 『バットマン・ビギンズ』はいまひとつだったクリストファー・ノーラン監督だが、この映画は『メメント』『フォロウィング』以上に美しい映像と叙情的な展開で魅せる傑作。少ない出演者ひとりひとりが脇までも光る。オリジナル映画があるようで、実際物語自体も非常に面白いのだが、むしろカット1つ1つの構図であるとかライティングであるとか、役者の重みであるとか、そういうところが刺激的。

 このお盆休み。結構ハードディスクが減った。映画フォルダもついに残り90時間を切ったよ!(一時的問題解決)

8/18・里帰り
 年に一度の大学時代の友人たちと地元で海水浴、のはずが、いつもリーダーシップをとる主催者が多忙すぎて、私も多忙だったので日帰り旅行。久々に天気が曇ってくれたので安心して外を出歩ける。
 面子はいつものたまとカーツ。いつもの菊水亭でしらすピザとか。
 昼間からビールって休みっぽくていいね!
すてきなごはん
 でも私は体調不良で飲めず。
 その後カーツはすぐにデートだからとトンボ帰り。

 先日ゆうちゃんに「地元にスタバができた! 秋にはもう無いだろう!」と教えてもらったので見に行く。スタバは本当にあったんだ。
すてきなたちばな薬局
 それよりもゆうちゃんが「潰れてた」と行っていたたちばな薬局がちゃんと営業していたので、元クラスメイトの私はほっとしたよ。むしろスタバとカラーコーディネートもバッチリ。
 ただ、確かに商店街はシャッター通りの時代を越えて、道路拡張工事などのため、もはや消失していた。

 実家まで歩いてその後はまったり。夕食食べてから帰る。後日、カバンに入れっぱなしの旭屋のコロッケがいかれていましたよ。

8/19・おしりさんの旅立ち
 お盆に2度目、計4度目のボランティア集会。ありえない回数に付き合ってくださる街の巨匠に感謝。しかしこの仕事終わらない。いつまで出るんだ。殺虫剤欲しい。

 前回は深夜0時まで帰れなかったけど、今日はそうは行きません。急遽沖縄へ旅立つことになったおしりさんの壮行会に参加するのです。
 場所は品川のウイングにある日本酒の店。8spotsを連れて行けたので私にとっては初の全員集合。おしりさんの過去のいろいろな「事件」を楽しく聞きながら、どれもこれも、ワインみたいな、ジュースみたいな、美味しいお酒でした。
 おしりさんとはこれで暫くのお別れ。ゆっきさんは「よし秋にはおしりさんの新居へ皆で集合だ!」と元気いっぱい。父猫さんが「そんなこといったって皆そんなに金ないですよ」と言っても聞かない。そういえば私がおしりさんとゆっきさん(と(よ)さんに)強くダイビングを薦められたのも品川だった。半年後本当に行ってライセンスを取って、海は私の心の故郷になったのだ。故郷にはいつか帰らないとね。

 最後に家の近所のデニーズでお茶しながら、私のお盆休み終了を静かに感じつつ、明日からの大戦争に備える。

8/20・決戦
 お盆休みも終わり、とは言っても昨日も朝から晩まで会社行ってたわけだが。
 明けてすることは何といっても8/10の続き。「もう一度チャンスをくれ」と副社長に直訴することである。
 パートナーのギラさんは午後から外出のため、まずは私ひとりで休み前に直訴した広報室に経緯を確認することである。ここを攻略できたら次は秘書室、そして副社長へと繋がるのだ。

 いつ連絡をとっても掴まらない広報室長が夕刻になってやってきて、私と上司に状況説明をしてくれた。そっちの責任のもとでやりなさい、という副社長の伝言が何人かを経て出たらしい。
 つまり一語一句変えなくてもいいの?(って何の事かわからないですよね。すみません日記なので書いてる人がわかればいいのです)
 というわけでもう一度チャンスを貰えたみたいなのでコンティニューすることに。うっしゃー。

 とりあえず今日のところはここまで。ちなみに今日終わるはずのメイン仕事は終わってない。 

日記のメニューへ | HPのTOPへ |