多分今年一番の仕事の成果が試された週。割と興奮。

2007年10月中旬の日記2007年11月上旬の日記日記メニュー

10/21
 引越しして2年半経ったけど初めて近所の県立図書館へ行く。競輪場の向かいというロケーションで建物も戦後の雰囲気を残すものだった。「科学と産業の情報ライブラリー」ということであまり私には縁は無さそうだ。
 帰りに昨夜フレメンさんの昨年のベスト20をチェックして、記憶以上に上位にいたため、これは買っておかねばとアダム・サンドラーの『もしも昨日が選べたら』を購入。1990円。
 早速観ようと思ったんだけど、ハードディスクがまた足りなくなってきたので(秋の新番組を録画しすぎてるからだ)、昔録画したままの映画を観ることに。手始めに本広克行 監督の『サマータイムマシン・ブルース』を再生したのだが、開始10分を待たず(ビダルサスーンネタあたりで)もはや生理的に拒否されたので停止、ゴミ箱へ直行、別の映画にする。

『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』(☆☆☆☆)
 半年くらい前のBSの押井特集の録画。懐かしい。劇場で『すかんぴんウォーク』と一緒に観たのは横須賀中央の米ヶ浜シネマだったかなあ。その後TVで一度くらい観たのかもしれないが少なくとも20年は観てないはず。
 1984年の公開当時私はまだ12歳。小学校を間もなく卒業する時だったが、映画なら何を観ても大概面白かった時期とはいえ、その中でも随分面白かったと思った記憶がある。その後、この映画は未だ私の周りには絶賛派と全然面白くないという人と二通りいるので、今回はどう思うだろうかと思ったら、全部筋覚えてるのに結構面白かった。というか全部筋覚えている私に驚き。去年観た映画の筋忘れる人間なのに。やはり当時のインパクトが強かった証拠だろう。その後の押井作品では鼻につく作家性がこの映画では心地よい。12歳の自分に戻るのだろうか。
 こういう破天荒な映画は既に『バンデットQ』という傑作を観ているため、顎が外れるようなことは無かったが、恐らくこの映画を観ていなければ私の(一旦の)アニメ卒業はもう少し早まっていたような気がする。
 それからやはりこの映画の制作時に既に古臭く描写していた風景描写は、今さらに懐かしくなっている。小林七郎の描く昭和の世界は居心地が良い。でもツタヤの『元祖天才バカボン』や『ガンバの冒険』のDVD BOXは高いので我慢だ。

10/22・幽霊チーム
 先日「ショウビズカウントダウン」を見ていたら新人監督のデビュー作になるはずが試写で観客の受けが悪かったため、売れっ子監督が引き継いで完成させたというコメディ映画が紹介されていた。つまり一度完成させていたにも関わらず、そこから撮り直し含めスクラップ&ビルドしたわけだ。
 試写会で映画を作り直したという話は昔からハリウッドに多い。半年かけてネタをファミリー向けに変更したというスティーブ・マーティン版『ピンクパンサー』の大人向け版とか、残念ながらDVDにも入っていなかったけど一度見てみたい。8spotsが泣き損なった『ザ・インタープリター』のラストの改悪のきっかけになったのもこれのせいだと監督がコメンタリーで語っていたっけ。とにかくこういう場合、見てもいないし見られないけどとりあえず最初の監督に同情を禁じえない。
 で、私も去年の冬から春までやってた仕事は、異動に伴い途中で強制的に引き継ぎさせられたので、最後まで面倒を見切れなかった。そもそも元々完成していたものをいじる仕事だったし、設計図の図面引きも組み立てはほとんどやっておいたので後は終わらせるだけでもあった。きっと後任の方には面白みの薄い仕事であったと思う。
 それでもやはり最後まで面倒を見れなかったというのはどうにも気持ちが悪いものであった。やはり最後まで自分でケリを付けたかった。
 そんな仕事の完成品を本日後任の人からいただいた。手にしてみるとやっぱりこれは自分の子のような気もして、一応笑顔は浮かぶのである。

10/23
 来年2月の商品の仕込み会議。ロングテール目指して作ってたはずが限定商品になりそうな勢い。今は市場がそういう空気だし、実際明らかにみんなが売る気になってくれているのでこの方向性に間違いは無いんだけど、結果的に180度の方針転換であるのがよくよく考えると不思議な感じ。まあ私は商売抜きでモノつくるのを頑張るだけなんだけど。
 でもって3月以降の商品のほうもそろそろ本腰入れないとやばいんだけど、ついつい目先の「今週締め切り」「来週締め切り」の仕事しちゃうんだよね、ってそりゃ当たり前か。

10/24
 チャンプから『化猫』『モノノ怪』のDVD届イター! 職権濫用ー! ありがとうー!(でもここは多分見てない)
 でも忙しくて家に帰っても気力が無くて見られない。
 年末が近づくにつれ見えてくる期末。来期の予定が全然見えない、というか立ててないー! こんな楽しい環境にいるのに打って出て行かないなんてありえないよねえ。

 夜サインインすると、種改めルルと名乗るケイジが、ラ・チッタデッラの屋外ステージの場所を尋ねてきた。うちのすぐ近所だと教えてあげる。なんでも週末にここで行われるライブに行こうと思っているのだそうだ。
 そのバンドとは「妖怪プロジェクト」というそうだが(ケイジ好きそうだ)、その公式サイトで彼らの前回の公演場所を見つけてビックリ。「森戸大明神例大祭」って、実家の前の神社の祭りのことじゃないか。

 こんな私の住処の近場ばかりで演奏をするなんて、もしかして私、妖怪に憑かれてるのか?

10/25
 とても珍しい2本立の日。たくさん仕事してるとこういうこともあるのね。人の声が気になってなかなか仕事がはかどりません。

 帰宅後、本日発売のWiiのガンシュー『ゴースト・スカッド』をプレイ。実はガンシューは結構好きだったりする。で、このソフト、「Wiiザッパー」というプラケースにリモコンとヌンチャクをはめ込んでガンコントーラにするというアイデア商品が付いてくるんですが、組み立てていたらうちの子が興味津々。
目がキラキラ
 身を乗り出して、ザッパーに襲い掛かろうとしていたので慌ててケーブルを隠す。

 とりあえずザッパーのお試しに一周プレイ。どきどきしながらネットランキングに送ってみた。ランキングがアップできるだけでなんか楽しいね。

10/26・絹の唇
 昨日、mixiでの会話を除くと数年ぶりに出した遠藤さんへのメールに返事が来ていた。丁寧なお返事に感謝する。
 実のところ私が親しくさせてもらっていたのは、むしろうちの両親と親交の深いお母さんの方で、ご本人と実際に会ったのは数回なのだが、会うずっと前から作品をよく知っており、というかファンだったため、一方的に知っているのだ。油断すると失礼を働いてしまいそうだ。
 ともかく近々ご飯食べようということになった。最近このシチュエーションが多いなあ。このところ数年ぶりに旧交を温め続けている気がする。私の場合基本的にあまりモテないので、自分が積極的に動かない限り、あまり親しくおつきあいさせてもらうことが少ないのだが、こちらからのアプローチでも会ってもらえるだけでありがたいものである。

 昼のニュースでNOVAがやばいことになっているのを知る。私はNOVAを受けたことはないのだが、久々にテレビでNOVAうさぎを見られたのでちょっと得した気分だ。いやそんな悠長なことを言ってはいけないのだ。その後慌てて家に帰った後に公式サイトのCM動画を保存しておく。

 そして恒例の月末最終金曜日。残念ながら今日は祭りに参加できないだろうという自覚は私にも上司にもあった。といいながらも結局気になるわけで、ついつい張り付いて時間を浪費。
 夜は京都から突如届いた無茶な注文の対応をこつこつとやっていた。このえげつない作業量。やはり京都の人は油断できない。

 昨日の成果もちょっと報告があった。他の人にはともかく個人的には検討してると思ってるんですが。
 目に見える仕事をして、それがお客さんに喜んでもらえて、会社にも迷惑をかけない。そして(3年くらい前には全く考えられないことだが)今、仕事と趣味の境界線があまりない。私にとっては理想じゃないかと思う。この夢が、ずっとずっと、続いて欲しい。後はも少し会社の業績が上向いてくれればなぁ。
 なあんて思いながら、昨日の給与明細をおもむろにプリントアウトしてみると、先月の残業が少なかったことを思い出す。だって手取りがガクンと下がっているんだもの。
 思わず「何もかもがうまく行っていると思ったら大間違いだ」と言われているようで、ひとりニヤニヤ笑ってしまう。

10/27・『グッド・シェパード』
 父猫さん主催の懇親会によっしーさん経由でお誘いを受けたのだが、会場が屋形船だったので急遽中止に。台風凄い。

『グッド・シェパード』(☆☆☆☆)
 マット・デイモン主演のCIA誕生時の男の人生を描くお話。監督はデ・ニーロ。
 一人称ではあるが寡黙な主人公の表情を見ながら、彼の胸の思いをこちらが推察していく映画である。ラストまで観終わった直後よりも、その物語を暫く噛みしめた後に、主人公の生き様の重さに潰されていくような感じ。
 子供の頃肌で感じ、学生時代は映画や小説の中で味わった冷戦の真実を知る映画でもある。途中、亡命してきたKBGの将校がLSDを打たれて喋る台詞に「ソ連なんて別に大した国じゃない。でもお前らは緊張状態を維持するためにソ連が脅威でなくてはいけないんだろ」というようなものがある。
 ソ連が崩壊して知った彼らの真実を、今更ながら自分の中でやっと認められたような気がした。
 家族や組織を描きながら、実に真っ向からアンハッピーな映画なため、気持ちが塞がれるのでご注意。

 帰宅後、どうにも眠くて、川崎特集なので数年ぶりに買った「散歩の達人」と、個人的に最後の「熱血コロコロ伝説」4号を読みながら寝てしまった。なんかすっかり『HALO3』やれていないような。

10/28
 今日は家の前で毎年恒例のハロウィン仮装パーティーが行われるのだが、私は毎週仮装パーティーしている街で働いていた。こんなに長く滞在したのは初めてだが、確かに10代ならこんな毎週祭りみたいなところさぞかし楽しいだろう。
 しかもこの街の人々はモラルが高い。列に割り込まない。周りの人に気を使う。声を張り上げない。ただし昨今の観光地化によりそれも崩れつつあるのか、明らかに渋谷あたりにいそうなハタチ前後の女が、高笑いしながら貰ったレシートを4つに破って路上にばら撒く。店の店長がそれを1つ1つ拾う。確かに異人ども去れとか言いたくなる気持ちはわかる。

 日が暮れてから、いつの間にやら出来ていた小奇麗なビルの中にできたロイホで食事をしながら、見学に来たホリイさんと打ち合わせ。早速査定に響きそうな胃の痛い告白。いやいや早めに発覚した問題は事態を悪化させずに済むのだとポジティブシンキング。
 その後、家まで車で送っていただいたついでに近所のウェアハウスへご招待。大喜び。
 アウトランDXが壊れていたが新作として『地獄めぐり』の隣りに『ダライアス外伝エクストラバージョン』が入荷していた。
一面からシャコ
 えー、これ正規品じゃないよね……? こういうのMAMEのイメージから焼いたりするのかしら?(後で調べてみたらミカドとかにも置いてあるらしい)
 あなたのウェアハウス、恐ろしい街だ。さすが九龍城。

 ドリンクバーのコーヒー飲みすぎの上にスポーツカー1時間で完全に乗り物酔い。なのについ皆に褒めてもらいたくてネット巡回。ああ今週もHALO3やれてない。

10/29
 「俺の誕生日は11月29日、"いいにく"の日だ!」と皆に吹聴し、PSOの部屋のパスワードを1129にしたおかげで友人全員に自分の誕生日を浸透させたKENの誕生日の1ヶ月前の本日が、ゆっきさんの誕生日だとセットで覚えてしまいました。おめでとうございます。
 こうなれば12月29日生まれの誕生日の友人求む。9月29日生まれでもいいけど、その場合なんかファミコン版『ゼビウス』みたいでいいね。

 派遣の人含め全4名の我がチームで2人が風邪で脱落。今日は上司と私のみ。そしてやばい案件多数。でも昨日夜更かしして眠いから帰る。
 健康診断の結果は毎年恒例赤紙入り。再検査も毎年の事になると慣れました。肉食いすぎ、運動しなさすぎ、睡眠不足すぎ。わかりやすいが改善するのは困難を極める高脂血症。豆だ! 豆を食うんだ! よし今日は豆腐だ。明日は納豆を食おう。そうしよう。

10/30・やるっきゃ騎士
 結局1年がかりだった飛び込みの仕事と、いつものライフワークがひとつ終わって、おなじみ日々の仕事と、ライフワークの次、さらにその次、……そして残ったもう1つの仕事。こいつの正念場がいよいよ間もなく訪れる。
 今日は久々にこれの確認とかやってたら、まだまだしなきゃいけないことがざざざざざっと出てきて「やばい、これは予定通りに終わらない」という感じがしてきた。まだ凝視すると少しだけアラが見えるぞ。姑のように指で埃をこすりとるのだ。
 ホントはその先の仕込みもいっぱいやらなきゃなんだけど、まずはこの目の前の奴を精一杯やるのが今週の使命に決定。
 何しろこれが世間に出たら、多分これまでやった中では一番でかいネタ。ヘタ打ったら袋叩きだ。……ああ、書いてたらプレッシャー感じてきたぞ。よしよしこれでまた一歩自分を追い詰めた。

10/31
 ゆっきさんが会社つくったのを正式カミングアウト。見覚えのある名前の美人女社長以下、繋がりは読めてもこの組み合わせは想像つかなかった! と思う意外な組み合わせ。無関係な者までなんだかわくわくしますよ。例えば新社長に声優の仕事は楽しめるのだろうか。
 ゆっきさんに声かけたくて久々に昼間にメッセンジャー接続したら、9月の一時帰国以来音沙汰の無かったKENが携帯から繋げて挨拶してきたので驚いた。日本語使えなくてローマ字なところがリアルだ。
 私のほうは日々の仕事に追われつつ。家に帰るとアニメばかり見ているので8spotsが呆れられつつ。ただ、どの新番組よりも『コードギアス』の再放送が一番面白い。大河内さん凄い。

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