多忙でも映画を愉しむ11月上旬の日記。

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11/1
 こうやってせっかく毎日日記書いているのだから、たまにはだらだらした日常話も書いてみる。

 珍しく上司2人が定時になっても出社しない。事故でもあったのじゃないかと思っていたら辛そうな顔で昼になって現われた。午前4時まで、さらに上の黒い上司に付き合って飲まされていたのだった。おかげで我がチーム本日半壊。

 昼休み、会社の後輩がニンテンドーDSの『秘密結社鷹の爪』(本当の名前は『THE FROGMAN SHOW DS だって、しょうがないじゃない。』らしい)を見せてくれた。これが現物を見ると何気にインパクトがある。というのもDSのしょぼい画面でも全く非劣化。オリジナルキャストのままでフルボイス。ゲームがつまらなくても味に見える。これは凄い。クオリティが落ちずにインタラクティブというのは、ある意味映画化よりも豪華かもしれない。話は30分しかないらしいけど。

 京都からの宿題を黙々とこなす。締め切りは来週の水曜なので1週間切っている。8月末に夏休みの宿題やってる気分である。
 今年に入ってからずっと作り続けてきたビデオ約50本分の映像を再利用させてもらえるという、滅多にないありがたい機会に恵まれたのだが、前の部にいたときに使っていた共有PCの外付HDDに残した分がすべて消されていたことが発覚。涙。諦めて残してあった劣化版を使うことに。
 それにしても仕事量が多すぎて終わらなさそうなので、思い切って恐縮しつつこの辺の仕事を関係者に頼んだら、私が半日掛けてやるつもりだった仕事を1時間くらいで終わらせてくれた(きっと実質はもっと短かっただろう)。人に頼むのは重要だと思う。
 おかげで時間が少し短縮できたので、一部の映像は作り直すことに。こういうことするから仕事は終わらない。

 帰宅して、そういえば観るのを忘れていた『スカルマン』の最終回をチェック。なんか凄く面白かったぞ? 普通のテレビ番組なら3話分くらいの密度の話を1話できれいに描いている。このアニメ、中盤までは擬似昭和の風俗の丁寧な描写を楽しむ雰囲気アニメだったんだけど、後半は何やら無駄に盛り上がり、最後は伏線関係はほとんど放り投げて、やりたいアクション全部やって、まさかの衝撃的なエンディング! あれー!!!??? いやこれは流石に予想していなかった。
 アンハッピーな話の連続で、このいたたまれなさが不快感になりかねないようだけどギリギリで楽しめる。石森漫画って結構こんなの多かったんじゃないかということで、よくできたパスティーシュというのが、あまり石森漫画は読んでない私の感想。

11/2
 京都の宿題がやはりどうやっても終わらなそうなので今週も日曜出社決定となった。昨日も愚痴ったが1月以降に作った編集済み映像のマスターデータを消されてたのが痛い。コンテンツを記録・保存しないことに関して日々憤りを募らせていたのに、こうして自分の目の前でも同じ過ちを犯すことになるとはなあ。今後はきちんと自分で管理、保存しておきます。まったくもって手遅れっぽいけど。
 日曜出れば何とかなるかと思ったら開き直ったりして、あまりに劣化の激しいビデオはこつこつ作り直してみたり。そういうことするから終わらないんだというのはわかってるんだけどさ。
 帰宅して、夕食の後ベッドでねだる猫の背を撫でていたらそのまま寝落ち。もはやHALOどころではない。目覚めたのは7時前だったので、それから着替えたり歯磨いたりしてもう一度寝る。

11/3・『バイオハザードIII』
 明日が仕事になってしまったので今週も休みは土曜のみ、ということで映画を観に行くことに。『バイオIII』は今日が初日、109シネマズ川崎だとDLP上映。実は実写映画のDLPはまだ一度も体験していないので喜び勇んで向かう。

『バイオハザードIII』(☆☆☆☆)
 ポール・アンダーソン伝説を巻き起こした1作目に対して、派手なアクションやそっくりさん出演などが目立った反面、すべて映画の個性を消してしまって凡作だった2作目。そして3作目だったが、結論から言えば大きく持ち直した。
 2作目でコケた映画の3作目というのは大体観客の想像のナナメ上を行くものである。ロボコップは空を飛び、エルム街はフレディと全面戦争、トレマーズは(そういやバック・トゥ・ザ・フューチャーも)西部劇になってしまった。
 そしてこのバイオ3はゲームもゾンビも飛び越えて『マッドマックス2』になった。まあそもそも『マッドマックス』からして、なんで2作目でああなるのか不明だったんだけど。つまりポールは既にこのゲームの映画化には飽きていて、他の遊びに興味が向いたのだのだ。とはいえゾンビ映画としては、ロメロ3部作の3作目『死霊のえじき』に準じて、世界はゾンビで溢れている。ゲームはやっていないがこんな展開はゲームには多分、ない。当然科学者はバブ君よろしくゾンビの飼育にご執心となる。こんな展開もゲームにはきっと、ない。
 マッドマックスといえばオーストラリア、といえば当時ポスト・ジョン・ミラーだった、イノシシ映画『レイザーバック』だとポールが思いついたのか、『ハイランダー』にすべてを捧げて人生を終えたはずのラッセル・マルケイが監督に登板と聞いたとき、誰もが不安を抱いたに違いない。名作とうたわれる『ハイランダー』ですら、1作目はまだしも2作目の酷さは当時大きな話題になったものだし(3作目はもっと凄いらしいが確か私は観てない)。すっかり引退しているものだと思ったらTV映画とか撮ってたらしい。
 すべてが実にナナメ上の映画なのだ。しかし! これがちゃんと面白い。ポール伝説の復活である。
 世紀末砂漠もののお約束を押さえていて、もちろんゾンビ映画にもなっていて、前作のキャラがきちんとシリーズを繋げていて、そして新作映画としての新機軸も押さえている。まさかあの2作目の後とは思えないほどの良作ぶりである。
 『ウルトラヴァイオレット』でさらにパワーアップしたミラのアクションは、かなり爽快である。やはりバイオを極めるとこうなるのかというナイフプレイ中心のアクションは南斗水鳥拳のように流麗。そしてあの一目で惚れた衣装! 西部劇のガンマンみたいなコートの下は娼婦のごとく。ノーブラの薄い胸がセクシー。正直あの衣装が観たくてこの映画観に行ったといえる。そして映画観終えてパンフ見て驚いた。『リベリオン』と『ウルトラヴァイオレット』のジョセフ・ポロだったよ!! この人、天才じゃないか? 正直映画の衣装でここまで惚れた人はいない。

 というわけで、勢い優先なので少々ぎこちない部分もあるんだけど、ここまでシリーズを持ち直したことに拍手したい。観たいと思っていたシーンが、驚くシーンが観られる。映画はそれでいいじゃないか。
 ただあまりに風呂敷広げすぎて、このまま話を続けると4作目はもの凄いバカ映画になりそうなので、続けることにはちょっと賛成しかねる。もちろん作られたら観に行きますが。
 えーっ、『エイリアンズVSプレデター』ってポール参加してないの? 前作がアレだった上に予告観ると予想以上に駄目そうだけどきっと行く。そういや『フレディVSジェイソンVSアッシュ』マダー?

11/4・やっと帰って来た「スパイ大作戦」
 予告どおり勤務。帰りにヨドバシに寄りたかったのだが目の前で閉まる。
 帰宅後、ハイビジョン録画しておいたWOWOWの『ミッションインポッシブル3』を観る。

『M:i:3』(☆☆☆☆☆)
 多感な中学生時代を『スパイ大作戦』と『宇宙大作戦』の再放送で過ごした私は、現在の映画好きになるのは運命だったが、それだけに最初に映画化された『ミッションインポッシブル』の無残な出来には本当にショックだった。主演だけでなく初プロデュース映画だったトム・クルーズは「テレビ版は観てなかったけど、あれは古臭い」みたいなことを公言して、ファンの怒りを買った。そんな映画だから「2作目はジョン・ウー」とか、もはや知能戦とは間逆の監督が撮ってるだけでその中身は想像の範疇、未だに観ていない。
 でそんな中での3作目である。噂では興行収入は前2作を下回ったらしい。でも今回の敵役が8spotsお気に入りのフィリップ・シーモア・ホフマンだったのと、予告の橋上での爆発シーンが良かったのと、インタビューで「今回は一番テレビ版ぽい」とか言われていたことなんかも含め、WOWOWなら観るだろ、ってことでチェックしたのだが、これがすこぶる良かった。ちゃんと「スパイ大作戦」の映画だった!
 確かに『トゥルーライズ』からユーモアを外したようなシナリオには目新しさはないし、引退して教官になっていた主人公が教え子の事件で現場復帰、っていうのもそういや『新スパイ大作戦』の第1話と同じネタだ。そして映画としてもトム以外に彩りになりそうなキャスティングもない、が、これが良い。
 「スパイ大作戦」の面白さのひとつに「最初に立てた作戦を成功させる」という気持ちよさがあるのだが、これがきちんと出来ている(何しろ1作目はアバンタイトルでしか作戦らしきものは無く、後はいきあたりばったりに近い亜流ボンドだった)。ハラハラしながら、ちゃんとメンバーのすべてが機能し作戦が遂行される爽快感。
 登場人物のバックボーンが無くても人間性が垣間見られる演出も良い。別に細かいキャラ紹介なんてしなくても、人間味が伝わってくる映画はもうそれだけで良い映画だ。今回の脚本はきちんとテレビ版をわかっていて、そしてちゃんと映画としてのスケールも残している。これは本当に大事なことである。ラロ・シフリンのメインテーマとかザ・プロットとか流れて満足できるものではないのだ。
 そして演出。特に今回の映画は撮影が素晴らしい。8spotsのお気に入りは例のCMで散々流れていた、橋のシーン。奥の車が爆撃され、その衝撃波でトムが手前の車に吹き飛び跳ねる。橋の上を横切る戦闘機にカメラが少しパンし、すぐに戻るとトムがそのままアクションを続ける。私の好きなシーンは、これもベタだが、電話でトムがサイモン・ペッグ(あの愛すべき映画『ショーン・オブ・ザ・デッド』の主人公の人! 全然変わらない)の話を聞きながら、2階の窓から飛び出し、屋根ぞいに上海の街を眺めつつ、路地に下りていくクレーンの動き。
 今回のカメラは主人公に寄り添う傍観者としての人間的な視点を持ち合わせており、映画のあちこちのシーンで生き生きとした動きをする。

 正直本当に期待していなかった。それだけにもの凄く満足した。これで次の映画では是非(1作目で唯一良かったアバンでの)敵を騙し終えた後の堂々としたネタばらしシーンもやってもらいたい。
 ちなみにこのJJエイブラハムズ監督の次回作は『宇宙大作戦』のリメイクですよ。カーク船長ですよ。恐らくこれまでの『スタートレック』映画の中で一番テレビっぽい、人間性に溢れた映画になるに違いない。

11/5
 というわけでもちろん月曜日もフルタイムで仕事。京都の宿題提出まであと1日。
 日曜一緒に出勤する予定だった上司に「土曜にしたんですか?」って聞いたら「1日家でバーチャロンやってた。おもしれー」と回答。いいんだか、悪いんだか。
 帰りの時間には雨が降り出していたので、置き傘にしていた折り畳みを取り出したところ、いざ出口で差そうと芯を引っ張ったら伸びて、そのまま抜けた。仕込み刀じゃないんだから抜けなくていいですよ。
 大学時代から使ってたような気がするのでかなりの長持ちだった。ともかく仕方ないので結局濡れて帰るはめに。

11/6・懐かしの流行歌
 遅れてきた光吉猛修ファン新人のゆいたんに、トトロの全身パジャマ着てステージでココロジー歌っていた「R三郎丸」時代からのファンである私からオススメ曲の話をしていたら、なんだか自分も聴きたくなってきた。
 でもお気に入りの『バーニングレンジャー』のCDにKEYに貸したまま幾年月。そうそう何か代わりになるものがあったよ、と押入れの奥から出てきたのが『セガコン』のCD-BOXだった。
 セガのゲーム音楽のベスト盤・CD3枚組で上・下巻なので計6枚。
『阿修羅』とか『アレックスキッドのミラクルワールド』とか入ってるVol.1はiTuneに落としたんだけどVol.2には当時それほどの魅力を感じず、数回しか聴いていなかった。

 しかしこの度改めて聴いてみたら感想が180度変わった。で気がついた。あれからさらに6年経っていたのだ。このCDが出たのが2001年末。まだかろうじてドリームキャストも現役で、『PSO』とか徹夜でやっていたあの頃。6年経ったら良い塩梅に「思い出」になっていたのだ。
 当時は中途半端に感じた「ベスト盤」というつまみ食いなつくりが、時代を総括する意味で、かえって重くならず、流して聴くのに丁度良いバランスになっていた。そして6年目にして初めてわかる名曲チョイス。まさか『サクラ3』を懐かしく聴く時が来るとは。『エターナルアルカディア』のテーマとか完全に記憶から消えてたし。

 今回調べたらまだアマゾンで普通に売ってたので今更ながらにオススメしておきます。でもって、何かせっかくなのでこの日記はmixiにもコピペしてみることにしたw

11/7
 京の宿題が終わってからも締め切りに終われる毎日。上海方面へメール飛ばしまくりの電話してみたりのニセ国際派。つまり今週は修羅場。最後に頼れるのは自分のカンと腕。使うのは今。

11/8・クラッシュ
 実家のDVDプレイヤーが壊れたと聞いたのは半月ほど前のこと。実家のβソフトのサルベージも兼ねてDVDレコーダーを導入しようかと思い調べてみるが丁度機種変更時期なのか値段が高い。ならばいっそ今持ってるデッキのうち古いほう(RD-XS41)を実家に譲るかなどと考えていたのが今朝だったのだが……
 家帰ってきて先週の「タモリ倶楽部」観終わったら、メインで使ってるRD-X6が壊れた。

 「ER0001」と出てうんともすんとも言わない。ググってみるとHDDのエラーみたいで、みんな昇天してるっぽい。録画したまま観てない番組が死ぬほどあるよ。恐らく150時間分くらい。ショックだ。
 買ったのは1年半前。でも1年前に壊れてて今回2度目。保障期間外。しかもこのままだといろいろ観てる番組が録画できない。うがー! 困った。このままもう1台買うのか? お金ないのになあ……。

11/9
 壊れたDVDレコーダー話、続き。昼間、8spotsに東芝に電話してもらったところ、修理代金は見に来るだけで(修理の有無に関係なく)5,000円かかるらしい。HDD交換となると数万円はかかるだろう。痛いなあ。でも先週『M:i:III』観た後で良かったよ。
 仕方ないのでHDDに入れたまま観てなかった『げんしけん2』の原作者脚本の回(4話)をニコ動で観る。普通に漫画1話分だった。想像以上にエロかったのでちょっと困惑した。しかしこの作者、ここまで引っ張るとはよっぽど思い入れあるんだろうか。そのうち外伝を1冊分くらい書き下ろしそうだ。

 明日は6日ぶりの休みと思っていたが、大陸方面から仕事のメールが届き、やはり明日も仕事に行くことにした。送信相手は中国人なので、自宅のメーラーだと迷惑メール扱いで選別されていて苦笑。これはまあしょうがないか。

11/10
 昨日の夜更かしが祟ったのと目覚まし時計が鳴らなかったのでばっちり1時間ほど寝坊したが、珍しく朝から宅配便がやってきたおかげでギリギリ遅刻せずに出社。仕事は午前中だけのつもりだったが気がつけば結構な時間まで勤労。
 夕刻からは昨年末ぶりの「自宅仕事持込」。家に仕事は持たず、持たせず、持ち込ませずの精神だったが今回ばかりはしょうがない。会社から機材持ち込んでしまったので、これで「仕事はいつでもあなたの家の中にいます」状態。
 自室は物置状態でデスクもない部屋なため、仕事は必然的に居間。誰もいない会社のデスクと違い、仕事してると猫がやってきて「あそんでー」「ドアあけてー」と話しかけてくる。あと家でいくら働いても残業代付かない。それでも仕事の合間にガンダム観たりできるから今日は家で正解か。
 途中久々におもちさんからお電話をもらう。久々に飲みに行こうとのことだったが、こんな状態なので今回も不義理を働く。こういうことしてるから友達が減るんだよ。
 深夜になって、せめて映画くらい観に行くと休みっぽくなるんじゃないかと『ボーン・アルティメイタム』を観に行くが、オールナイト0:40の回に8spotsと繰り出したところ、窓口で教えられた席は今ひとつ。残念だけど明日に延期。どうせ映画館まで5分なんだから出直しても痛くないさ。

 そうそう今日は久々に買い換えたフライパンが届いたよ。amazonてば箱に直接住所のシール貼って送ってきたよ。さすがだ。
チェックチェック
はいはい、箱は君たちに上げます。


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