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涙の最終日を終えて期が変わった。あちこちにある空いた席にいる仲間たちと共に戦うことはもうないのだ。しんみりとした一日を過ごしていたら2/28に退艦報告を聞かせてくれたKさんがやってきた。あれ? 何でも荷物を取りに来るがてら、社内を回って寄せ書きを集めていたとのこと。寄せ書きって自分で集めるものなの? と思いながら受け取った小さなスケッチブックを開くと、副社長のコメント付きサインがあった。その後もそうそうたる面子が続く。なるほどそういうことか。むしろ恐縮しながら私も彼への別れの言葉を書き込んだ。当人が目の前にいるのに。 |
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2日目にして有給休暇を取るスチャラカ社員。今日は8spotsに付き添ってお役所巡り。国民年金問題でごった返した社会保険事務所の脳みそ使ってないぶりに8spotsが半ギレ。絵に描いたような「お役所仕事」を体験。結局書類1つ提出するだけのために1時間半くらいかかった。 帰り際、何気なく目に入った風景に思わず足を止める。 よく見ると、右のビルと左の建物の両方に同じ名前と思われる事務所が並んでいるのがわかるだろうか。そして、この2つの苗字のルビが違っているのである。 これが右の看板をアップにしたもの。「うしろさこ」とルビが書いてある。 そして次。 こちらは左の看板。「うしろせこ」になっている。 この2軒は普通考えればこんなに珍しい苗字だし同じ職業なのだから同じ会社、或いは親戚同士と考えるべきだと思うのだが、もし親戚なら読み方が違うはずがない。ではライバル関係とか? 伝統を重んじる頭の固い父に、家業を継ぎつつも反抗心を持った息子が、父に見せ付けるように近所のビルを借り、それどころかハローページで父よりも自分の事務所を先に載せるために(「ああ探偵事務所」理論)わざわざ読み方を変えたとか!? いろいろ妄想が尽きませんが、司法書士には用は無いので謎は放り出されたままとさせていただきます。あしからず。 あえて一番ありそうな想像を書くなら、事務所の隣りにきれいなビルができたので引っ越して、前の建物の看板はめんどくさくて外してないだけ、引っ越す際に気分転換に読み方を替えてみた(「未来講師めぐる」理論)同じ事務所。 仕事を終えた8spotsが美容院に行っている間、私は町を散歩。西口の変わりようはいつ見ても新鮮。 帰宅後ゆっきさんのmixi日記にあったweb漫画を読み進めたら終わらなくて小一時間を過ごすようなのんびりとした時間。せっかく休みを取ったのだからと、寝る前にビデオでも見ることに。 『ロイヤル・テネンバウムズ』(☆☆☆☆) 先日ガツンとやられた傑作『ダージリン急行』を撮ったウェス・アンダーソン監督の出世作である。デビュー作『天才マックスの世界』が面白くて、慌ててこのDVD買ったのにずっと観ないままだった。 この監督の映画は全部そうなのだが、やっている手法はどちらかというとコメディの文法なのだが、扱っている内容はいつも「家族の崩壊・再生」という感動映画系の題材。そのためどちらかというと泣ける映画なのである。 主演のおちゃめなジジイを演じるジーン・ハックマンをはじめ、ベン・スティラーに脚本もやってるオーウェン・ウィルソンの2人にと、脇役も含め豪華で好みのキャストなのだが、最初は観方がわからずというか、くせのある流れが正直結構退屈だった。しかし中盤以降、映画のリズムが体に入ってくると俄然面白くなってきて、ゲラゲラ笑いながらしんみりできる。 本作は登場人物が多い群像劇でありながら、それぞれのキャラクターがうまく描かれていて最後にはかなりきれいに風呂敷が閉じられる。ただ、それだけに非常に策士としての「俺のセンスいいだろ?」「俺天才だろ?」という空気、インテリっぽい撮り方、金持ちっぽい撮影手法が鼻につくので減点。 その後、次回作である『ライフ・アクアティック』でそれらのイヤなところの頂点を極めてから、最新作の『ダージリン急行』では同じ問題を持っているのに作品が全然イヤに感じないのは監督の進歩を感じる。 |
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20世紀末から去年まで、えらく長いこと愛用していたブルーのバックパックがあった。うちの子会社が某イルカさんのキャンペーン用だかで作ったアイテムを譲ってもらったものなのだが、その後ずっと使い続けたくらいかなりのお気に入りのカバンだった。 とはいえさすがにボロボロになってきたので、昨年末、丸井のバーゲンに行った際に買い替えたのだが、今日になって再び新品をいただいてしまった。 まさか手に入るとは思っていなかったので、それはもうウキウキしてしまい、ついさっきまでその子会社に向かって「地獄さおちろっ!」などと叫んでたことなんて、そのときはもうすっかり忘れていました。 |
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遠方よりホリイさんに来ていただいて、いよいよ本格的に佳境となる次のプロジェクトの打ち合わせなどを2時間半ほど。本当はファミレスでドリンクバー使いながらぐだぐだやりたいところなんだけど、いろいろ話すことが多すぎるので時間は効率的に使わねばなりません。 終わって席に戻ってくると、上司に新ネタを授かる。2時間半前にわかっていればもっと嬉しかった重要情報じゃないですかー。秋までの仕事が1つ、あっさりと内定しそうな予感。 |
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8spotsの付き添いで青山に行ってから、帰りにチネチッタに寄ると上映時間が丁度良かったので、そのまま勢いで『クローバーフィールド』を観る。以下、それなりにネタバレになりそうなコメントも交えつつ感想。 『クローバーフィールド/HAKAISHA』(☆☆☆☆☆) よりドラマとヒーロー性を抜き取ったスピルバーグ版『宇宙戦争』。或いは『トゥモロー・ワールド』のクライマックス長回しと素人映像の融合。完成された実験映画。 遠くに映る貿易センタービルの崩壊と、それを悲鳴を上げながら眺める住民たちという、一生忘れない9・11の、あの衝撃の映像。でも、あれを見た映画関係者はきっと皆、不謹慎だと思いながらも心のどこかで「この衝撃を何とか映画に取り入れられないものか」と思ったに違いない。普通ならさすがに思い直すその考えを「いやこれ怪獣ですから」という一言で、直球で、あろうことかニューヨークを舞台にして映画にしてしまったというのがこの映画の本質だろう。 ある意味一発ネタで出来た映画であるのだが、それだけに終わらないのは「ドラマ」の存在だ。正直この映画に「ドラマ」があったことには結構驚いた。この映画は既存の映画を盛り上げるためのテクニックが多数封印されているのでドラマは無理だと思ったのだ。 緊迫感やパニックを演出する音楽、観ている人を物語へと引き込むカメラ演出、アクション繋ぎなどのカッコいい映像編集。それらはこの映画では使われない。そんな武器もない状態でドラマ映画が成り立つのである。既存のドキュメンタリー映画とも違う、この映画のためだけの特別な演出と編集テクニックでもって、冗長になりがちな"記録"映像を、物語にたらしめている。 また、ドラマを展開する上で、ある意味主演であり、ナレーターであり、カメラマンであるアメリカの"木口小平"君であるハッドというキャラクターが秀逸である。 冒頭で、とても他の映画で重要な役になりそうもない、もの凄くどうでもいい感じの人物として登場し、そのまま最後まで、正義感を奮うこともなく、聖人みたいな行動もとることもなく、機転も利かないし頭も回らないが、ただひたすらに映像を撮っているなかで、観ている方が何となく彼に「好きじゃないけど嫌いにもなれない」という微妙なポジションを与えさせるところなんか、かなり秀逸なんじゃないか。彼というキャラ造詣のおかげでこの映画の観客の立場は、スムーズに映画の中に登場人物の1人として参加でき、特別な1本になったんじゃないかと思う。 その一方で(リアルさを出すためのひとつの方法なのかもしれないが)、この手の映画でありがちの演出、「愚かな行動により途中退場する脇役」「仲間割れ」「この先どうするべきかを登場人物があーでもないこーでもないと考え続ける議論シーン」などがないところも面白い。恐らくそういうのを入れると中だるみしちゃうんだろうけど、冗長さが無くなっていて、本当に最後まで息つく暇が無い。集中力を最後まで持続させることが必要な映画である。おかげで終わった時の疲れはハンパ無く、(手ブレ映像による乗り物酔いのせいもあるのかもしれないが)、ラストのスタッフロールで流れる、東宝の特撮音楽を一生懸命コピーした感じが笑いを誘う「クローバーフィールド:オーバーチュア」を聴いている間中ヘトヘトであった。 パンフ読むと、早速続編の予定もあるみたいで、さすがに同じ技法でもう1本撮れるのかな? とも思いながら、これだけオンリーワンな映画を見せてくれたスタッフの次回作なら期待したいと思う。 最後に2つ記録コメント。まず劇場予告編はいろいろと見せすぎ。印象のあるシーンは大概予告で見たシーンだった。予告見ずに見られたら多分もっと面白かっただろう。 もう1つは、多分この映画、mixiとかのネットの多数決的映画批評では総スカンだと思います。 |
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実家付近で花見。今年は天気も良く、桜も咲いていて、風も穏やかで気候も穏やかという非常に恵まれた日だった。 8つ下の弟分だったテッペイ君はなんと彼女連れ。彼の妹に至っては大学の後輩だった。今年で4年生らしく、これから卒業制作なのだそうだ。私の頃とは別の意味でカオスだが、先生のレベルは下がっていて、相変わらず個人のモチベーションが高くないとやってられないみたい。だめだこりゃ。 好きな作品を聞いたら『フリクリ』の名が。それうちらの1年下の後輩が監督したアニメじゃないか。OB訪問を強行するべしと強く勧めておく。ていうか当時の卒業制作とか残ってるんじゃないのとか言ったら、あまり保存してない上に全部八王子に行っちゃってるとか。もうダメダメ。潰れていいよ、あの学校。 どうたんさんのお母さんが来てないことに気付いてから、どうたんさん夫婦を誘っておけば良かったことに気付いた。私もダメな感じ。 帰宅後、返す刀でスーパーへと自転車を飛ばす。毎週1回の買い出しであるが、今回もあちこちの商品に「○日より値上げします」の札が。ノザキのニューコンミートなんて50円くらい値上げ。つい2年前まで100円で買ってたのに1.5倍以上になってる。物価上昇に給料が追いついていけてない危機感。とりあえず米と牛乳だけは値上げしてないのが救い。 |
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仕事中にふと横を見ると、●吉さんがキョロキョロと辺りを見回している。 「TSさんってこの辺にいなかったっけ?」 TSさんのいる部署なら1年前に隣りのビルへ引っ越しましたよと教えてあげると●さんは小さく照れ笑いを浮かべた。そして唐突に言った。 「実はさ」 「どうしたんですか? 久々にF1へ復活するんですか?」とかちゃちゃを入れようとした私の言葉は次の台詞で遮られた。 「○さんが結婚するんだけど、式の後にパーティーやることになったらやだよも来る?」 一瞬で凍りついた。 瞬時に解凍すると、とっさに「おっ、おめでとうございますっ!」と叫んでしまった。 「いや、俺に言われてもしょうがないんだけど。」 そりゃそうだ。 そして誰もが気になるであろうことを聞いてみた。 「い、いつなんですか?」 「ん、6月だって」 早いじゃないですか。 「お相手は?」 「うーん、やだよは知らないんじゃないのかな。業界の人じゃないよ」 ……そうなのか……。私の中にあった僅かな期待は砕かれた。 とりあえずそれだけ聞けばなんかもう納得したので、 「行きます、行きます! でも私なんかが行ってもいいんでしょうか? でも行っていいなら行きますので、立候補させてくださいっ!」と自問自答しながらお願いだけすると、彼は、はいはいわかったからと少し呆れた感じで隣りのビルへと去っていった。 あまりに衝撃が強くて、社内ではしばらくして戻ってきた上司にしか話せなかったが(やはりえらく驚いていた)、日記には記録しておくことにする。 これから暴風雨だというので、今日もさっさと帰ると8spotsが寝込んでいた。一人でビデオでも見るかと 『ドラえもん のび太の新魔界大冒険』(☆☆☆☆) 先日のテレビの録画。映画はクレジット含め本編にまでカットがあるくせに本編前に30分の通常放送版のアニメが1話分入ってる。声優一新してから見たのは数回だけだが、今回も相変わらず原作のテンポが全く生かされない酷いクオリティで、思わず映画も観るのをやめてしまおうかと思ってしまった。 それでも何とかTV版だけスキップして頑張ったら、映画の方は極めてよくできていた。 原作及び初代映画「魔界大冒険」の頃は、小学生の頃のあだ名が「ドラえもんきちがい」だった私も丁度藤子不二雄から離れはじめた頃(私は12歳。1年前に『バンデットQ』と出会って衝撃を受け、『ジェダイの復讐』や『キャノンボール2』なんかで洋画へとシフトする頃)で、原作はオリジナル連載時に読んでいたかもしれないが、あまり印象が無い。原作の面白さを再認識するのはそれから10年以上経って社会人になってからだ。 とにかく一番人気のある映画と言われても思い入れはなかったのが、今回の映画版は「ドラえもん」の原作のテイストを受け継ぎながら、オリジナル設定を上手に加えて話を少し複雑にしているがバランスは破綻させず、キャラクターの魅力も非常によく表現できていた。ロリ方面に寄ってる絵も、Fタッチということで良いと思う。 すべての面で、前作の(ある意味古典としても完成されていて、いじりにくい)『のび太の恐竜2006』よりもかなりよくできていると思った。で、よく非難されている声にもそれほど違和感が無かったのは、結局評価はアニメ全体(作画・演出・脚本など)のクオリティによるところが大きいということで、となるとやはりTV版が酷いんだよ。 最後に余談だけど、今日の日記のタイトルは『地震列島』のコピーのいただき。突然思い出した。多分オリジナルのCMだけでなく、昔テレマガの山根あおおに版『飛べ!孫悟空』でネタにされていたとかそういうのを記憶しているんだろう。 |
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なんか凄いことになってる。 駅から会社までの歩いて1分もない距離を歩いただけで、傘の骨が風圧でひん曲がったので走って出社。 昼を過ぎても天気は治まる気配はなく、外へ出るのがはばかれる状態が続いていた。 私は15時から向かいのビルで定例会議があるんでその準備を急いでいたら、同じ会議に出席する1フロア上にいる後輩の子から電話が掛かってきた。 「今日って、会議やるんでしょうか……?」 みんなこの雨の中、今も仕事のため出入りしているぞ。そんなことでどうする! もちろんやるさ! と檄を飛ばして電話を切ると、丁度隣りのビルでの打ち合わせを終えた上司が、全身ずぶ濡れになって帰ってきた。掛けている眼鏡は水玉模様になっている。 やはりその会議に参加する予定なので、恐る恐る聞いてみた。「……今日やります?」 上司は眼鏡の水滴も拭かずに私を見て言った。「急ぎの連絡がないなら、やめよう!」 私も含めてこれで3票集まったので、即座に「天候不順のため延期」の連絡をした。 おまけ。 うちのほっちゃんはジャンプしてドアを開けるスキルを持っているため、イライラしていると閉まっているドアをじゃんじゃん開けて部屋を縦横無尽に移動するのだが、最近は新しい扉に挑戦している。 |
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昨日は日記書いたらすぐ寝るつもりだったのに、久々にケイジを見つけてメッセンジャーでチャットしてたら遅くなる。彼の住むエリア11は、種が割れてた頃よりずっとまともな生活が送れてるようで、なんだかほっとした。現在の苦労は「クオリティーとスケジュールのバランスの崩壊」……って、全然ヒトゴトではないな。 久々にちょっとだけ遅くなった帰りがけ、駅のホームで眠気覚ましに『魂斗羅DS』やってたら声を掛けられた。数年前までいた部署の後輩だ。彼とは駅併設の閉店間際のスーパーでたまに会う。『魂斗羅DS』がいかに素晴らしいゲームであるか、彼にひとしきり語った後、向こうの艦の近況を聞いてみた。向こうではまだ嵐が吹き荒れているみたい。昔よく一緒に社員食堂で食事をしていた友人たちが退艦する話を聞く。もしかして私とお昼をとるのは死亡フラグ? そういえば新人の頃は避難民さんたちと一緒に昼ごはん食べてたっけ。近所の喫茶店にあった「カルボナーラ」という名の卵焼きスパゲティ、また食べてみたいなあ。 |
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ヨドバシで『マリオカートWii』を買うためにレジの前で並んでたら、NTTがフレッツ光のチラシとポケットティッシュを配っていた。何気なく受け取ってビックリ。こんなに大きなポケットティッシュは見たことがありません。帰宅してから早速比べてみた。 で、こんな写真撮る余裕はあっても買ってきたゲーム開けて遊ぶ気力は無いのでした。 |