[PR] RMT 2008/7/下のやだよ日記
見たい映画が続々と公開されるので、時間の許す限り映画館へ通い続けた7月下旬の日記。

2008年7月中旬の日記2008年8月上旬の日記日記メニュー

7/21・『崖の上のポニョ』
 連休最終日はこまんだーさんを誘って映画を観ることにする。

『真救世主伝説 北斗の拳 トキ伝』(☆☆☆☆)
 シリーズ4作目は再びOVA。病人が主人公ということであまり期待していなかったのだが予想以上に楽しめた。内容は天翔百裂拳がメインで北斗有情拳、犬のところあたり。抑えるべきシーンはすべて入っている。
 脚本に第3の原作者である堀江信彦を迎えているからか、原作を非常にきれいになぞっており、あるべき台詞がちゃんと再現されていてファンは納得。
 平野綾のオリジナルキャラは完全に北斗ファン以外を取り込みたいだけの宣伝キャラで、別にいなくてもいいけどまあ許せるレベルか。原作をよく再現した劇画絵はシリーズの売りであるが、これまでのと違って作画崩壊も無く、宇梶ラオウの声も完全に慣れてよい感じ。トキ役・堀内賢雄の腹の底からの大きな叫び声というのは他の作品では聞いたことが無くレアな声のような気がする。
 前回のOVA『ユリア伝』は予算の関係なのか戦闘シーンがケンシロウ対ジャギ(八悶九断)しかなく、格闘アニメとは思えないほどの静かな作品だったのだが、本作はばっちり戦闘があって満足。残念なのは"尺"で、ユリア伝同様60分しかないこと。これがもし90分作品だったなら、ウイグル対ケンシロウといった本編の脇部分ではあるが名戦闘シーンが入っていたんじゃないかと思うので本当に残念。
 しかしクオリティはユリア伝よりずっと上がっているので次回秋公開の映画、ケンシロウ伝に期待はかけてしまうよ。

 予約した映画まで1時間半といったところで、中途半端に時間が余ったため、そのまま勢いでWOWOW録画消化。

『秒速5センチメートル』(☆☆☆)
 私は新海誠作品の何がダメって、あのベタベタな男が考えた恋愛話というのがダメ。『ほしのこえ』も『雲の向こう、約束の場所』もとにかくお話は全く受けつけない。それでも何で見るかというと、絵はきれいだと思うからだ。アニメなんて絵がよければそれで価値はあるだろうと(同じ理由で今敏作品も観続けてみるんだけど)。
 んでこの作品はこれまでで一番絵が良かった。なのである意味最高傑作。プロジェクターで観ないと楽しめない映画と言ってしまえる情報密度。よく描かれている。総尺65分でオムニバスで2話+オチなんだけど、1話目の鉄道と雪の寒さと、おげしょが喜びそうな鉄道のディテールのリアルさにとっても感心し、2話目の種子島の南国の濃い空気と暑さなんかは本当によく再現されている。あと海岸。その場にいるような感じ。恐らくこれは写真でも、現地ロケした実写映画であってもこのディティールをこの映画以上には再現できないと断言できる。そのくらい素晴らしい。映画でここまで風景描写で感心することはあまり無いんじゃないのかな。
 その一方で山崎まさよしの歌がメインテーマだったりとか例によってお話の内容はもう高校か大学で自主映画撮ると5本のうち2本くらいは出てくるレベルの臭さで、もう本当に悶絶モノだけど、ここまで絵が出来ていれば凄いんだよ。
 あと最後のオチには驚いた。別にこの日記読んでる人はあんまり興味ないだろうと思うので、つらつら書いちゃうと、例えるなら『エヴァ劇場版』。前2話で2人の女に惚れられていた男は、今はビールの空き缶と煙草の吸殻に埋もれたきたないアパートで一人暮らし。マジメに働いていたのが突然自分探しを始めて会社辞めちゃって、今は少し前に別れた女の着信拒否したり恨みがましいメール送り付けられたりしてる。一方1話のヒロインは他の男と結婚して幸せな生活を送っていましたとさ、って、あれ? こういうオチなの? 「お前らこんなありえない恋愛とかに心ときめいたり、自分ひとりの世界で生きてても結局最後はダメ人生だよ。現実を見つめろよ。ふはは」みたいな感じにとればいいんでしょうか。最初から話にのめりこめない私だから曲解してるだけ?
 それから、そもそもこんな赤面アニメを野郎2人で観てるってのはどうなのかと、8spotsにツッコミ受けて、やはりそう思われていたかと納得。観てる途中でちょっとだけそう思ったけど男女で手を握りながら見てたらあのオチは結構破壊力あるよね。でもセカイ系ファンなら普通に感動して泣くのかな。何に感動するのかはよくわかんないけど。

『崖の上のポニョ』(☆☆☆☆☆)
 観る前に「ポニョって、内田春菊の描くシーラカンスに似てるよね」と8spotsが言っててツボ。あのどこ見てるのかよくわからない目とかそっくし。
 それはともかく映画の方は説教臭さもなく、とても、非常に面白かった。やはり前情報無しに映画を観ることの大事さを今回も改めて感じた。恐らくこれから絨毯爆撃のように出てくる作品の中の話や感想やテレビ特番やCMや予告があることだろう。そんな中でほぼ知り尽くしてしまったシーンを繋げるための作業で映画館へ足を運ぶことのなんと空しいことか。
 黒澤明や鈴木清順らが晩年(って清順生きてるけど)自分の撮りたい映画を撮っていたように宮崎駿も、自分の好きなエゴの塊みたいな映画を、鈴木敏夫の誘導なしに作ったらいいのに、と思うことはあるのだけど、でも今回の映画に関しても、実は本人の意思なのかな? と思ったりもした。『千と千尋』で子供たちに向けて撮ったつもりが大人ばかりが楽しんで、『ハウル』も大人ばかりが感動したので、今度こそ子供の目線で子供が楽しめる映画を作ろうとしているのかなと。説教臭さはせいぜい「大人は子供の邪魔をしないで! 自由にさせてやって!」っていうメッセージくらいで、別に鼻に付かなかった。
 直前に観た『秒速〜』が最近流行りの写真取り込みの写実描写なのに対して、この映画はフリーハンドの手書き絵。家の輪郭ですら曲がった線になっているところが、ああ"CANVAS"。(ついでにブリュンヒルデといえばワルキューレ=ヴァルキュリアw PS3も買わないとなあ!)同じアニメでもいろいろな技法があって面白いねえ。
 ともかく、さすがに生まれてこの方ずっとこの人の作品観てると、特別大きな衝撃は感じたりはしないのだが、何年に1度こうして新作を観られるというのは大いに安心感を与えてくれる。

 日記的追記。ポニョ観ていたら地震に出くわした(20時半)。映画館が5階にあるからなのか、よく、長く揺れた。映画の上に地震警報が出なくてなんかとてもほっとした。
 日記的追記2。ポニョ直前の予告がなぜか『20世紀少年』だった。ラストシーンのトモダチが映った直後、私の右2つ隣りにいた子供が「とっても恐い……」と怯えた声でつぶやいて、私と8spotsがツボった。

 で今日は図らずも三種三様のアニメをまとめて観てしまったわけだが、どれも楽しめた。だが日本一はどれかといえば、もちろん今は「わかさ生活」、もとい『ファイアボール』であることにまったく揺らぎはないわけだが。今日も再放送録画したぜー!

7/22・夏ノ暑サニモ
 いつものように社内食堂で食事を取っているとプロフェッサーK執行役員が隣の席に座った。おもむろに見ると、顔も腕も全身大やけどで真っ赤になっている。見ているだけで痛々しい。昨日は会社対抗のフットサル大会があったのだった。
 改めて社内を見回すと、執行役員と同じように体中が焼けただれた者多数。試合に参加した人だけでなく応援に行った人も皆被害にあっているのだった。
「スポーツドリンクの差し入れがあったから良かったけど、あれ無かったら誰か倒れてたで」
 この地球温暖化の中、屋外スポーツは文字通り命をかけた娯楽になっているのだった。

 そういえばうちのチームは実はKさんのほかにもS執行役員も参加したりする。相手チームも早々攻撃に出られないような気がする。
 午後、社長のブログを見てみたら、社長も見学に行っていたらしい。
「腕の1本、足の1本折れたくらいでは仕事に支障はないからがんばれ」
 凄い激励を残していったようだ。足はともかく腕はもろ支障出ると思いますよ。確実に。

 で、昨日は冷房の聞いた部屋でアニメ三昧だった私だが、今日は来客にTシャツ1枚で出迎えたら応接室が寒すぎて風邪引いた。お客返してから久々にホットの缶コーヒーとか買っちゃったよ。ほくほく。

7/23
 NHK・BSでペーターゼンの『Uボート』が始まったので思わずぼんやりと見ていたら、突然ドイツ語ではなく日本語の音声が! そして画面を覆うテロップ。地震警報だ!
 予報が入った数秒後、本当に揺れた。すげえ! 本当に事前に連絡が来るんだ! 火も使ってないし、震源地は岩手と報告されていたので、どきどきせずに済んだ。ただ、それだけ震源が遠ければそんなに凄いのは来ないだろうと思って、たかをくくっていたら、テレビを乗せたエレクターがぐらぐら揺れるくらい揺れたのは驚いた。
 今後は、地震そのものよりも8spotsが慌てふためいている方が課題になるだろう。

 そして、任天堂のWiiでの期待作『ディザスター』は、引き続き発売が無期延期されるわけだな。

7/24
 『キングゲイナー』の7巻は一体本当のところ、いつ出るんだろうか。

 明日は社内引越しが行われる。今回は1年半ぶりなので、早いともいえるし遅いともいえる。小学校レベルで席替え場所替えのある会社って他にあるのかなあ。
 普段なら業者を入れてやるものなのだが、普通に数百万円とかかかる引越し貧乏にやっと気付いたところまではよかったのだが、引越しをやめる方には考えが及ばず今回は自前でやることになった。準備も入念に。夜は隠し物置部屋へ、コソコソ自分の荷物を突っ込んで体を軽くする。
 明日は午後から仕事にならなくなりそうなのだが、本当にそれでいいのだろうか。

7/25・手弁当引越し
 お引越し当日。皆で力を合わせて何かするというのは悪くない。引越し整理自体も機材をプチプチで梱包しなくてよくなった分、手間は減ってるし。社屋間の引越しじゃない限りは今後もこれでいいんじゃないかと思った。かくして引越しは無事に終わった。引越し先は1年半前にいたフロア。これまでそこにいた人たちが私のいたところに移動になったが、彼らも1年半前にいた場所へ戻った。……深くは考えないようにしよう。
 さすがに配線工事はこれから業者にやってもらうため、本格的な整理整頓は来週までお預け。今夜は仕事にならないので久々に早めに帰ることにする。帰りに閉店間際のヨドバシに寄って昨日発売のXbox360の『ギターヒーロー3』を物色するものの売り切れていた。なんだか気になってしまいそのまま家に帰って、勢いでネット注文。先週買った『ブームブロックス』もまだ遊んでないし、ここしばらく家でゲームやりこむこともなかったのによく買うよ、と自分でも思う。

7/26・『歩いても歩いても』
 8spotsの付き添いで青山。帰宅に乗った地下鉄は浴衣の若い男女がいっぱい。隅田川の花火大会へ向かっているのだろう。花火は大田区ので十分なので私は映画へ。

『歩いても歩いても』(☆☆☆☆☆)
 豊作の中にあって今年ベスト映画に遭遇。ともするとオールタイムベスト5に入るかもしれない映画。
 大学時代に映画を撮っていた私にとって是枝監督のデビュー作『幻の光』は、失礼ながら自分の撮ってる映画と雰囲気や撮影の仕方などが非常に似ていると思って、感動した。正直大学卒業時にこの映画に出会っていたら、きっと今の会社には入らずに是枝監督に師事していたんじゃないかというくらいだ。
 その後の映画ももちろん毎回劇場で観て、『ディスタンス』以外は本当に毎回惚れ込んでいるのだが、毎回撮る映画が違う。『誰も知らない』で有名になった後の前作『花よりもなほ』に至っては時代劇で人情劇だった。元々ドキュメンタリー監督なのに。
 で今回の映画。前情報は可能な限りシャットアウトして臨んだのだが、冒頭のシーンから驚いた。私の地元で撮られている。私は大学時代につくった映画のほとんどを地元で撮っていたので、本当に驚いた。自分が映画で大成する未来が、もし数億分の一ほどの確率であったのなら、きっとこんな映画を撮影できたのではないかと思いつつ、いやこれほどのディティールは私にはとても撮れないと思い直した。
 主演の阿部寛はじめ出ている役者は有名人ばかりで、他の映画やテレビなどで散々観ている人なのだが、この監督にかかっては、まるでドキュメンタリー映画のように見える。他の映画やバラエティでの絵がダブって見えないのだ。あのカン高いYOUの声ですら、親戚のおばさんに見えてくるのだ。とにかく登場人物の存在感、舞台となる家の存在感が半端ない。本当にそこにいるかのようだ。
 脚本が良い。主人公が家族と共に久々に両親の住む実家に帰り、一晩泊まって翌日帰る。それだけの映画なのだが、家族が喋る台詞ひとつひとつが、まるで自分の家族、自分の親戚の言葉のように思える。自分の人生の中で身の回りで聞いたことのある言葉が、台詞にダブる。本当に実家に里帰りしたかのようである。

 映画の中には、一応普通の人ではありえない非日常的なシチュエーションや設定もあるのだが、それすらも自分の身に起こった過去のように捉えられる。映画というのは没入してナンボであるが、この映画の没入感は他のどの映画よりも深く、正直これほどの没入感を持った映画というのはこれまでには無いし、今後もこの監督の新作以外ではないのではないかというくらいだ。
 私はこれまでも人生のいろいろなことを映画で学んだが、この映画の中で起きたドラマは自分の人生であるかのような交錯した気持ちすら受ける、それほどの映画である。

 ちなみにこの没入ができたのは映画館という環境がもたらしたおかげであり、DVDでは、これはプロジェクタールームだろうと、得られないものだろう。
 そういえば絵もリアルだが音もリアルだ。これほどの存在感のある音(SE)が映画で出せるのだと感心してしまった。
 とにかくいつまでもベタ褒めしたい映画。皆に薦めたい映画なのだが、私が観たのが上映最終週で、次の金曜には終わってしまうのである。もし川崎の近くに住んでいる方は、木曜までこの映画は21:45上映があるので、是非会社帰りにでも寄って観てもらえればと思う。

7/27・『ハプニング』
 昼から起きて一昨日の夜に注文した『ギターヒーロー3』の到着を待つが、夕刻になっても届かないので調べてみたら「不在につき取り置き」になっていた。11:15に来ていたらしい。慌てて1階のポストから不在通知を回収して電話。チャイムに気付かなかったとは思わなかった。
 今日は8spotsの誕生日なので、ラゾーナのモンシュシュで初めて堂島ロールを購入。いつも長い行列が続いているのでダメ元だったのだが、今週に限ってか?夜の販売があって無事買えた。価格が1200円で、200円値上げされていたけど気にしない。帰ってから早速食べてみたら思いのほか美味い。クリームたっぷりなのだが甘すぎない。コーヒーミルクのような甘さと、懐かしいカステラ部分が非常にバランスが良い。なるほど行列が出来るのも納得だ。あんまり美味いので2人で2切れ食べたら2人で胸焼けになった。
 ケーキを食べたら丁度映画を予約した時間になったので、そのままチネチッタへ。

『ハプニング』(☆☆☆)
 昨月の私の誕生日はスピルバーグ(とクローネンバーグ)が祝ってくれたが、今日の8spotsの誕生日はシャマランが祝ってくれたようで、何は無くてもこれは観ないと、な新作。
 いつも通りのシャマラン節で、定点カメラのような引き静止カメラで事件を淡々と映すあの技法でいろいろ驚かせてくれるのはいつもどおり、なのだが、今回はいまひとつ乗り切れず。
 言うなれば本作は「シャマラン・ビギナー向け」、或いは「『サイン』イージーモード」な感じなのである。あの「今何が起こっているのかよくわからないけど大変」という感じが希薄なのだ。映画の割と序盤から今回の事件の謎解きがあっさりと行われてしまって、その後は普通のパニックムービー&ホラー。これだと今年の『ミスト』や『28週後…』には勝てないですよ。「説明不足」「何だかさっぱり」「今の何だったの?」「意味不明」といったシャマラン映画を観た観客による誹謗中傷に、シャマランが折れてしまったのかとちょっと残念に思える。もの凄く恐いシーンなのに、つい「え? ここ笑うところなんだよね? 笑っていいよね?」って観ながら自問自答してしまうところなんかは確かにシャマラン映画なのだ。気の利いた舞台がかった演出や不条理感なんかもちゃんとあるのだ。でも、これはちょっとイージーすぎる。もっと本格的な難易度のシャマラン映画が観たいのだ。
 ただ、パンフでは監督は自分のベストを前作『レディ・イン・ザ・ウォーター』と言っているみたいだし、実際今回は有名な俳優がほとんど出ていない。派手な特撮もほとんど無い。そして内容も『CBSドキュメント』(60ミニッツ)の1晩で見た3本(蜂と脳と自然破壊、みたいな)に着想、くらいの企画の簡易さも感じる。次の映画の予算を確保するための繋ぎ映画なのかも。
 大丈夫、我々は信じていますよ。また凄いの撮ってくれるのを。

 ところでこの映画の事前予告が『ドラゴンボール』『ハンコック』『アイアンマン』『ダークナイト』と連続していて、どんだけハリウッドがマンガヒーロー好きなのかと呆れてしまったよ(ちなみにその次は『セックス・アンド・ザ・シティ』)。特に『ハンコック』の予告には大きく幻滅。3段階くらいある映画の展開を全部説明している。先日ショウビズで観た海外版よりさらに1歩先まで紹介してる。実は結構期待していたのに、この予告観たらもう観たのと同じだよ。多分これ以上の意外性のある展開はあるまい。本当に劇場予告のネタバレは勘弁して欲しい。今回一番のハプニングだよ! 『ハンコック』に期待している人は絶対に目を塞いでおくように!!

7/28・ニセモノ現る
 実家に「オレオレ詐欺」の電話がかかってきたそうだ。
「ゲホッ! ゲホゲホッ! も、もしもし、お母さん? やだよだけど」
 私をよく知っている人間ならば、もうこれだけで嘘だとわかる。
 母は即座に「どちらさまですか?」と質問したらしい。
「やだよだよ。げほげほげほ」
 何度かその問答が繰り返され、最終的に向こうが切ったらしい。
 それを聞いた父は、自分が電話に出なかったことをとても後悔したそうだ。なんでそんな面白い電話を取らなかったのかと。
「おう? いくら欲しいんだ? 100万円か? 1000万円か? すぐに振り込んでやるぞ?」
 気前のいいことを一度言ってみたかったらしい。
 あんまり面白いのでその話をわざわざ8spotsに電話して聞かせたんだからよっぽどだろう。

 数日後、実家に電話したら父が出た。
「あれ? 咳しなくていいの?」
 父はちょっと残念そうに私へ語った。

7/29・終わりが見えた
 3年に渡るプロジェクトの最後の奴が99%終わった。関連の仕事がまだいろいろあるが、とりあえず人様に迷惑はかけずに済みそうだということで、ここで一息つけたといえよう。

 祝杯を挙げたいところだが、私は昨日の夜中まで『ギターヒーロー3』をやっていて睡眠不足だし、腕は疲れるし、いろいろダメな感じ。昨日はイージーで順調に進んでいたのだが、ボスキャラのスラッシュとのギターバトルで突如連敗。なんとか勝って2人仲良く「Welcome to the Jungle」を演奏したころには深夜になっていたのだ。なので今日は続きをやるつもりだったが、全然体力が残っていません。

 早めに寝床についたつもりだったのだが、買ってきたしみちょさんの新刊(社則違反)読んでたら結局遅くなった。デビューから3年半?で7冊目の単行本って凄すぎる。しかも腕も上がってるのがわかります。そういえば私のプロジェクトが立ち上がって、まず最初に巻き込んだのがしみちょさんだったのだ。二束三文で活躍してもらった恩は一生忘れません。

7/30
 今日に至っては、何かしたというわけでもないのに、もう立ってられないくらい疲れてしまった。夕飯抜きで寝るとは思わなかった。風呂に入るのも忘れていた。昨日仕事のケリがひとつ付いたので気が抜けたのだろうか。

7/31
 朝からもの凄い行列を見て、なんか久々に衝撃を受ける。自分も一生に一度味わってみたいと思うが、多分これは一生無理だわ。どらお君よかったねえ。

 昼はウメさんが遊びに来て、レイさんと3人で昼ごはんに"ヒレカツ明太"。衝撃的な"裏"についての裏話を聞いたり、ブロークンな話題だったり。
 大変ありがたい提案を貰ったのだが、せっかくなのでもっと儲けたいよねという話で逆に切り返す。仕事は激しく大変になるけど、きっとその方が面白いと思うわけです。私としては儲かる仕事よりも楽しい仕事の方が良かったりもするし。

 夜は『プルートゥ』の6巻読んで半泣き。 

日記のメニューへ | HPのTOPへ |