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2週間前の夜にスーパーへ買い物へ行った帰りにパンクしてしまった自転車。先週は病院だ実家だと暇がなかったので行けなかったが、今日は以前一度パンク修理をしてもらったことのある近所の自転車屋へ押していった。すると、自転車屋の主人はタイヤを見るなり、「これはタイヤ自体がいかれているので結構かかるよ」という。よく見ると潰れてへこんだタイヤのゴムが裂けている。運んでいるうちに痛んでしまったのだろうが基本的には経年劣化だろう。さらにうちの自転車はシャフトドライブというややこしい自転車のため、分解するのにも工賃が結構かかるのだ。「小一万掛かるけど、それでもいい?」と言われたので、それなら購入場所でタイヤ交換したほうがいくらかマシだろうということで、無印良品に電話すると、パーツの取り寄せだけで再来週になるということだ。1ヶ月以上自転車に乗れなくなってしまうことになった。今の自転車は外に置いていることもあってあちこちダメージも大きいが、十数年前に8spotsが初めて自分の稼ぎで買ったという自転車なので、ドクターストップになるまでは使い倒してあげるのが筋だ。待ちましょう。 その後、月曜に洗った布団がまだ臭うので再度コインランドリーで洗濯し、その後、映画館へ飛び込んで、今一部で話題になってる映画を観た。 『ウォッチメン』(☆☆☆☆☆) 豊作だった昨年と比べると、今ひとつガツンと来る映画のなかった今年だったが、昨年秋の『落下の王国』以来、衝撃を受けたステキ映画。 最近かなり増えたアメコミ映画の1つだが、昨年多くの人を魅了した『ダークナイト』が私にはまったくピンと来ないくらいだったし、監督の前作『300』も楽しい映画だったが、後に残る映画ではなかったので、他の人が絶賛していても私にはきっと合わないだろうなあと思いながらの半信半疑の鑑賞だった。ところが(今回は『ヒストリー・オブ・バイオレンス』のような変化球じゃなく)まぎれもなく「これぞ」アメコミ映画なのに、私にとっても傑作だった。素直に面白かった。 ヒーローが現実に存在しその行動が法律で禁止されている世の中という設定や、年老いたスーパーヒーローの姿を映すなど、この作品は『スーパーマン』や『バットマン』ら正統派のパロディであることは言うまでもない。そのため結構笑える映画になっていてもおかしくないと思ってたのだが、冒頭から重くのしかかる20世紀中期から後期にかける混沌としたアメリカを移す世界観と、そして冒頭で殺されるヒーロー「コメディアン」のまだ何の紹介もないのに、その姿から映し出される「哀しさ」が、この映画の見方を方向付けさせてくれる。この辺のあったかもしれない現実世界の重さはどちらかというと『トゥモロー・ワールド』のような、懐かしいたたずまいを見せるSFと同様のイメージなのだろうか。(そういやこの映画も高層ビルの窓からみえる風景にピンクの象?のアドバルーンが某LPジャケ風にあがってたね) イメージといえば、この映画のビジュアルは自分の好みではないんだけど、どれも魅了される。まるで絵画展に来たかのような完璧な構図のシーンがいくつもある。特に忘れられないのは、Mr.マンハッタンとコメディアン、そしてベトコンの3段階の奥行きを持ったベトナム戦争のシーン。赤と青のあざやかさ、そして、先週も聴いたばかりの「ワルキューレの騎行」のテーマの組み合わせる悪夢っぷりといったらない。 主人公格となるヒーローのひとり「ロールシャッハ」が良い。暗い世界観から唯一あがいている姿に引き込まれる。きちんと謎解き映画として楽しめるストーリーが良い。見終わって気付く160分の長尺映画だが、難しい台詞を読み解くのに必死なことがあっても無駄なシーンは無く、たくさんのキャラクターそれぞれの立ち位置と彼らの考えそれぞれを理解できるのはこの尺でも素晴らしいと思う。 なお原作に忠実でありたい監督は、DVD版ではさらに長尺にして、劇場版でカットした原作のエピソードも加えた完全版を作るそうだが、原作未見の立場からすれば現状本作で足りないものは特に感じなかった。『グレートブルー』や『エイリアン2』のように、ディレクターズカットより劇場公開版のほうが出来が良いこともあるので、ここは是非劇場公開版も観ておいて欲しい。 残念なのは、暴力とSEXがかなり蔓延した映画なので、普通の人にオススメしにくいところだ。しかしこの映画に観られる暴力は、スプラッタ映画のような「花火」的な暴力ではなく、登場人物の感情や行動を表現するための必要悪としての暴力描写だと思うので、こればかりはどうしようもないよなあ。地上波で放送することがあれば、かなりふぬけた映画になりそうだけど、そもそも深夜でも放送できないか。 ひとつ関係ない覚書。中盤のクライマックス、刑務所でヒーロー2人が活躍するシーンで流れる曲が、かなり『リベリオン』ぽい。クラウス・バデルトと関係はないんだけど、ここのテーマは超カッコよかった。 |
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HDDに貯まっていた『ギャラクティカ』をまとめて3話分観て、暗い気分を十分に満たしてから(それでも「ギャラクティカ」という名のおかげで観てしまうんだ)渋谷某所のワインバーへ。 そこで大学時代の仲良しだった友人が1人でライブをやるのだ。先日突然数年ぶりの電話が掛かってきたときは驚いた。 店へ向かう途中、渋谷の南の外れにある、大学時代よく利用したファミレス「ジョイタイム」がいつの間に復活していたので、小腹を満たしに寄ってみることにした。 目的地のワインバーは、渋谷郊外の雑居ビル地下にあるカウンターだけの小さな店で、12人で席は満員。私は13人目のお客だった。前の演奏者の時間も含めた時間中、立ち見でワインを堪能するはめに。 到着から1時間ほどして友人「カリフォルニアモンクホテル」の演奏になった。しかし「せっかく同級生が来たんだから撮影してくれない?」とビデオカメラを渡されたので、私はハンドキャリーで撮影しながら1時間の演奏を聴くはめになっていた。 彼の歌をまともに聴いたことは無かったと思うが、ギターとハーモニカのフォークスタイルで聴く彼の歌は懐かしい感じがした。 彼に会ったのは友人の映画上映会のときだから3年ぶりくらいだし、その前も10年ぶりくらい会ってなかったので、今日は久々に話ができるかと思ったのだけど、私がその後話をしていたのは彼とではなく、彼のお兄さん(渋い弟と間逆で押井守とメガドライブとドイツのファンの40代)夫妻、そして彼の実家の隣りに住んでいる親子(27歳にしては幼い女の子)だった。それはそれでとても楽しい時間だったので、それも面白いからいいか。 彼の友人の女の子と2人で渋谷駅へとぼとぼ歩いて帰ったのもなんか大学時代っぽくて懐かしかった。 そして帰りの地元駅で、この衝撃のポスターに出会ったのであった。 |
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夜に8spotsがやしゃま用猫砂の掃除をしていたら、なぜかほっちゃんが8spotsの布団に粗相。前回から1週間後の出来事であった。自分の分なら「したいのにできないから場所を替えてする!」ということなのかと思うが、今日はまだほっちゃんのトイレには手をつけていなかったのに。「トイレを掃除すると粗相をしたくなる」という条件反射を覚えてしまったのか。これだからダイレクト世代(私の最近使ってる造語)の若者は困る。 禁煙半月を越えた8spotsにまたもや大きな試練だったが、今回も何とか乗り切った。 それから8spotsがほっちゃんを叱り付けると、よこでやしゃまがウーウー言い出して怒るのは一体何故なのか、これも解明したいところだが、怒るシチュエーションは二度と起きて欲しくないのでもういいのだ。 これまでの経験から、布団の洗濯をするコインランドリーは夜は閉まっている店のほうがよさげということがわかり(24時間営業をしているところのやつは水が少ないタイプだった)、明日の朝一番で洗濯することにして今日はさっさと寝る。 |
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朝7時半に起床。いつもより1時間半ほど早い。昨日の布団を抱えて朝のコインランドリーで洗濯、乾燥。道行く人も心なしかさわやかで、無駄に「おはようございます」とか挨拶したくなる日差し。しかし、その後はもう眠くて仕方が無い。 布団を干してから出社するが、眠くて仕事がはかどらず、さっさと寝ることにした。 |
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JH吉田さんの誘いで銀座で飲み。先月始まった連載記事のネタ出し協力。GW進行で厳しいらしい。もっとも適任と思われるどうたんさんを紹介することに。その場で電話してアポ取って決定。飲み会開始後30分で解決した。皆さんありがとう! というわけで残りは延々と世間話。まあいつものことですが。 なお吉田さんは今日締め切りの原稿がひとつ手をつけていないらしい。編集部には「飲み会から帰ってきてから朝までに書く」と言って出てきたそう。バイタリティあるなあ。 実は今日は3人で飲んだのだけど、吉田さんと私が喋り続けて、今日が初対面のもうひと方のお話はほとんど聞けずじまい。きっと面白い話がいろいろ聞けたはずなのに。次回にチャレンジ。 |
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父の再入院のため、午後半休をとって直接病院へ向かう。前回着替えや小物は私が回収したのでそれを持っていくのが目的だ。衣類いっぱいの旅行カバンで出勤したので、皆から奇異の目で見られたのはご愛嬌。 特に立て込んだ仕事もなかったので夕刻には病院へ着いた。父の病室は前回と同じ部屋だったが、新たに窓際へ移動しており、窓からは東京タワーが見えた。入院中の患者さんの話だとオリンピック協会の視察が行われているので、いつもよりネオンが華やからしい。 予定通りなら来週にも手術が行われ、その際には1日病院にいることになる。何して過ごせばいいのだろう。DSやPSP持って行ってもいいのだろうかなあ。 帰りはスーパーへ寄って帰る。あまりに早く帰ってきたので、まだ堂島ロールが残っており、つい買ってきてしまった。 あまりに早い帰宅だったので夜は家で映画を観ることにした。 『スルース』(☆☆☆) WOWOW録画。マイケル・ケインとジュード・ロウのリメイク版のほう。映画の前は舞台劇だったそうだが、映画も2人芝居で、完全に舞台劇。映画を見ているうちに段々背景が見えなくなってくる。古畑任三郎並の人の悪さがたまらないジャック・レモンと、アホ丸出しに見えるジュード・ロウはどちらも好演。曲面によって2人の立場が何度も逆転していくのだが、その度に、別人のように見えるところが見もの。善人が悪人に、道化が策士に、そのうち彼らの台詞のどれを信用していいのかわからなくなってくるところが面白い。 個人的には、ジュード・ロウは演技は申し分ないものの存在感という意味で主演にはちょっと荷が重いかなと思ったが、8spotsは「ジュード・ロウを見直した。」と言っていた。確かに2人で90分をばっちり持たせてるんだから十分か。 途中の展開は結構読めたのだけど、クライマックスからラストへ至る畳みかける展開とオチなど結構気に入った。リメイク前のバージョンもWOWOWでやっているので観てみようかな。 |
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15日に話したどうたんさんの取材をなぜか私が引き続き調整。同席することになる。ほとんど仕事っぽいけど、これうちの会社の仕事とほとんど関係ないよね。多分会社には仕事と言って出るけど。 仕事中に父から電話。来週金曜と思われていた手術が水曜に前倒しになったとのこと。手術中は家族は待機していないといけない。水曜は次プロジェクトの合否判定会議に出席する予定だったのだが、こればかりはしょうがないので、後は上司他にお願いすることに。もしかしたら出られるかもしれないし。手術の説明は月曜の夜にあるそうだ。これで月曜=病院、火曜=定例会議、水曜=手術、木曜=どうたんさん取材 金曜=打ち合わせ 来週の月曜=新人歓迎会 来週の火曜=送別会 ……なんだこれ。ここ数年こんなにスケジュール埋まったことってあったか。でもまあこうしてスケジュールのメモしておくほうが日記っぽい。 |
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昨日の夜、獄・楽さんの日記で、うちの近所のチネチッタで『琉神マブヤー』の上映会があると知り、8spotsの青山付き添いの帰りに行ってみることに。 チネチッタの噴水のところにスクリーンが張られていた。18時半の上映開始時間丁度に着いたのに、機材トラブルで始まらない。 場所が狭いのでスタッフ用専用席なんてないため、マイク持ったの含め3人しかいないスタッフが、観客の目の前でDVDプレイヤー(HDじゃないのかよ)交換したり、プロジェクター交換したり四苦八苦している。 結局プロジェクターの入力がうまく行ってないことがわかり、ソニー製の業務用プロジェクターではなく、小型の民生機のデータプロジェクターで上映開始したのは30分後だった。春とはいえ、日も落ちてきた時間。寒かった。 スタッフがごたごたしているのを見ていたら、横から声をかけられる。後輩のK-510君だった。劇場版『グレンラガン』の舞台挨拶の回がチケぴで買えず、窓口売りが無いかどうか観に来たのだが無かったということらしい。すげえよ今石君、やっぱり君がうちの大学の一番出世だよ! 私のマイミクなのに、彼はこの上映会のことはまったく知らなかったらしい。そういや更新したの深夜だったっけ。ともかくこれから面白い番組が始まるからといって呼び止めておく。彼のタイミングはばっちりで、彼が来て3分と待たずに上映が開始された。 「……なんか『第2話』って書いてありましたけど」 K-510くんから的確なツッコミが入る。主題歌が終わるや否や「すみません! 間違って第2話から流してしまいました!」とアナウンス。そこへ暇つぶしに散歩していた8spotsも帰ってきたので3人でスクリーンの前に座ることにする。 そして番組が始まってすぐ、K-510君が、この番組を見始めると誰もがつぶやく一言を言った。「これ、日本語字幕ないんですか?」 DVDマスターだしデータプロジェクターだし、画質も音質もおしりさんのところで観たものとはくらべるべくもなく、ピーカンの青空もチネチッタの街灯で潰れてしまうくらいの残念な品質だったが1話終わるごとに起きる拍手と、笑いどころはみんなで笑うという、みんなで観るマブヤーは、サンレッド同様なかなか楽しいものだった。 ただ、上映が3話までだったのは残念。私がおしりさんのところで観たのも3話までだったから今日は新作が観られなかったのだ。ただし今日と明日のイベントはプレ上映で、ゴールデンウィーク中の2日から6日までに、毎日2〜3話ずつ、ここで全話上映するそうだ。通わねばならないのか。 サーターアンダーギーを買ったK-510君と別れ、家に帰ろうと思ったが、1時間以上外で風に吹かれていたらすっかり体が冷えてしまい、ジョナサンでご飯食べてから帰ることに。 |
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昼起きで部屋掃除など。春になって猫の毛の抜け方も大変なことになってしまっているため、暫く掃除しないとルンバさん(自動掃除機)が起動中に毛詰まりを起こしてしまうくらいだ。特にほっちゃんの毛の抜け方は半端ないので、猫アレルギーになったらどうしようと心配したくなる。 今日の仕事は先週修理を予約した自転車をラゾーナの無印良品まで運ぶこと。ラゾーナのどこから入れるのかわからずウロウロ。店員さんに愛車を預けると、パンクした後輪以外も自転車がボロボロなのを遠巻きに指摘され額に汗。でも他の部分も直すお金はなさそうなので後輪だけ。受取は早くて1週間後になるみたい。 夜は8spotsを連れてレイトショーで映画。見覚えのある場所だと思ったら先日『サンレッド』のオールナイト観た劇場だ。でも今日は常識的な後ろ側の席。そうか前回はあんな前に座ったのかと一人納得。 『スラムドッグ$ミリオネア』(☆☆☆☆) クイズ番組の映画だけど"謎解き"があるわけでも無く、どちらかというとファンタジー映画として勢いにまかせて楽しむ映画。宣伝に恋愛映画だと書かれてたような気もするんだけど、冒頭から拷問シーンで始まる恋愛映画は無いと思う。さらにいうとインドの貧困層の悲惨な日常風景を次々とねっとりと見せられるので、カップルは結構ひくような要素いっぱい。 どんなエグい場所でも聖地に見えてしまうリドリー・スコットとは違って、ダニー・ボイルは美しい映像の中にその場の空気を真空パックしてくるタイプだ。「インド恐い」「インドきたない」なイメージを産地直送でお送りしてくれた。 ウェス・アンダーソンの『ダージリン急行』(大好きな映画)で金持ち行脚したところと同じ場所で、今回は現地視点で見られる凄惨な日常。ただし映画として面白いのと、そこへ行きたいかというのは別問題だ。パンフの表3対向にはHISのインドツアー広告が入ってるけど、この映画観て「インド行きたい」と思う人ってどのくらいいるんだろう。この映画がアカデミー賞取るというのは、何かとスクリーンを通して現実を直視したがる裕福なアメリカ人的な感覚が必要なんだろうと思った。 |
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水曜のプレゼンに参加できない分、自分の想いを託す打ち合わせ。個々の打ち合わせではテンション上げられるんだけど、日々の生活にはまったく上がらないのが困りものの毎日。 今日は夕刻に早退し父の病院へ。父と叔父夫妻と共に、担当医から手術の詳しい話を聞く(20時)。父はSM2だそうで、PETだとCT上はNのゼロなのだそうだ。VATSとかHALSについての詳しい説明とか。モンスターアタックチームとかデイジーデイジーは関係ない。詳しくメモを取っていると大学の講義を受けている気分になるが、実際のところ家族にできることは外野で待つことだけなんだけど。 最後にラジオアイソトープによる術中術後センチネルリンパ節の確認とセンチネルリンパ節仮説の妥当性の検討についての承諾をして終了。「センチネル」と言われるたびにX-MENのロボットを思い出す程度の私の頭。 1時間ほどの説明を受けて解散。実家の母に報告の電話をすると、手術の当日に来ることにしたという。止めはしないが病人が病人の見舞いに来て病気にならなきゃいいのだけどとも思う。 なんか最近、普通に日記っぽくなってきたよね。 |