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映画の日なので、『東のエデン』劇場版Iを観に豊洲まで遠征。別に聖地巡礼をしたいからではなく、一番近い上映館がここなのだ。交通費を節約するため、月島から豊洲までは歩いてみる。 なんだこの貧富の差を見せ付ける町並みは。 『東のエデン劇場版I』(☆☆☆) テレビ版を観たときの印象は「元々2クール以上で構想されていたものがスポンサーの都合で1クールになったので半分に詰め込んだ」と言われても信じてしまうほど、よく言えば充実、悪く言えば説明不足なお話だった。レギュラーキャラである「東のエデン」メンバーが集まる話は、DVDに付いているドラマCDで語られているくらい。CDを聴きながら「2クール以上だったらこれも間違いなく映像化したのだろう。ていうか必要だろこれ」なんて思っていた。 急ぎ足で進む話も、投げっ放しと言われても仕方ないような最終回も、好意的に楽しめた反面、皆の記憶に残る作品に成り損なった物足りなさは残念な思いもあった。 で今回の劇場版の前編は、元々TV放映前から予定されていた劇場版ということもあって、話の完結だけでなくその辺の演出にも違いがあるかとも思っていたのだが、当初60分の予定を90分弱に延長したという本作は、クオリティは低くないものの、普通にTVシリーズ3話分をまとめ見したような、おおよそ映画を観ている印象ではない作品だった。そして気付いたのは、TV版で感じた詰め込み感は無理した結果なのではなく、監督の意図的な演出によるものだったということだ。 例えば今回の映画の劇中で「東のエデン」のサーバを停止しようという話が起きるが、そこでみっちょんが、いまや「東のエデン」の利用は学生ばかりでなく企業も含めたライフラインになっているから止めたら大変なことになる、というような事を言う。でも劇中で「東のエデン」が生活に密着しているというような直接的描写は無いので、それを止めるという危機感がまったく私はまったく感じられない。とにかく台詞だけで説明しようとしているというか、描きたいこと以外の演出を拒否しているというか。 平和な日常描写を入れたら入れたで『サマーウォーズ』の前半で顕著だった、退屈で冗長な演出にガッカリするなんてこともありうるけど、なんだか映画(アニメ)を見ているというよりは、人からあらすじを聞いているような気持ちが拭い切れない。 8spotsは本編を見て「アニメにできないなら小説でも書けばいいのに」と言っていたが、実際監督自身による小説が発売された。あまりアニメにこだわりがないのだろうか? ということで、今回は前編ということもあるのかもしれないが、ラスト以外に大きな事件もなく、ここまで引っ張った秘密が明らかになるのを3月まで待ち続けるしかないのであった。 ちなみにこのユナイテッドシネマ豊洲の10番館はこの館で一番良いところらしく、確かに予告の一部はHDでかなりきれいな映像だったが、肝心の本編は全体的に画面が暗く、明度が低いから色味も相当落ちていてびっくり。こんなんでいいの? あとチケットをPC予約するのに手数料取る映画館でびっくりした。 映画が終わると22時。お店の大半は閉まっていたが、おもむろに屋上をチェックしてみたくてエスカレーターを上っていく。いまどき屋上に遊園地……? とはいえ柵の向こうの風景はきれいだ。向きはこっちかな。ニートを拉致したあの穴は見えるかな(ありません)。 |
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昨日遊びすぎて(歩きすぎて)今日は眠すぎる。モチベーション上げて頑張ろうってことで早寝。 |
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雨で寒くてついに冬用のコートを着る。朝はヨドバシの行列に並んで『スーパーマリオブラザーズWii』を購入。これまで私が買った「スーパーマリオ」はディスクシステムの2"だけ"だったので1986から23年ぶり(マリオカートは64とWiiで買ってるけど除く)。3とか遊んだことすらありません。というような話を8spotsにしたら「だって貴方は昔部屋にマリオ(の人形)をロープで縛って逆さ吊りにしていたものね」とツッコミを受ける。そういえば昔そんな部屋の飾りを作った覚えがある。 そして寒いのに夕刻から遠出。常磐線の移動はポケモン四天王戦。着いたら出先で『マリオWii』。4人プレイ楽しい。接待されることもなく死にまくり。出先で久々にO高さんに再会。太ったねと言われる。そんな前に会ったんだっけか。年俸1600万の仕事が舞い込んだら紹介してもらう約束をする。 帰りの電車で最後のワタル戦で憤死(ポケモン)。今更自分の連れてきたパーティーのバランスの悪さに閉口。これ、倒せるのか? |
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冬季賞与。夏と同じくらい。去年の2/3くらい。出るだけラッキーな会社でも少ないのはやはり悲しい。先日PC壊れてから家計簿つけていないのでよくわかんないけど、これで後半年何とか食いつなぐのだ。 夜、昨日返り討ちにあったワタル戦に再チャレンジ。前回歯が立たなかったので、これまで一度も使ってなかった戦闘用アイテムをジャンジャカ使ってみる。おお、先頭の「ヤドにゃん」(ヤドラン)がびくともしないぞ。これで勝つる! というわけで「あくび」→「しねんのずつき」で次々と敵をなぎ倒すヤドにゃん。最後に「しんぴのベール」を使われたときと、直後の敵の攻撃でHPが一桁になるというラストっぽい展開にちょっと焦ったけど無事にクリアー!! そしてミュウの先行配信がとっくに終わっていることに今更気づく。あんなに渋谷まで行ってミュウに会ったりしてたのに……。 |
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いつものように8spotsと青山。用事を終えると雨が降ってきた。Maduでランチを食べているとさらに降ってくるが、せっかくなので渋谷で映画。 『脳内ニューヨーク』(☆☆☆☆) 『マルコビッチの穴』『エターナルサンシャイン』の脚本家であるチャーリー・カウフマンの初監督作品ということで観た。一言でいうと「リアルな夢映画」。これまでの映画も、突飛な世界観や不条理な話なのだけど、そこには主人公など登場人物の「あれ?」という違和感が演出として入っていて、観客がこれが異常事態であることはわかるのだけど、今回のこの映画にはそういった演出が一切無い。ある意味モンティパイソン的な不条理な世界観がストーリーが進んでいく中でどんどん広がっていく感じ。それなのに映画は非常にわかりやすくスムーズ。これはおかしなことがあっても気がつかない夢の中の世界のようで、この「夢」らしさはこれまで作られたどの「夢」映画よりも歳限度が高い。8spotsは観終わってから「カフカみたいな映画だ」と言っていた。私はカフカを読んでいないのでこれが適当な例えかどうかはわからないのだけど、何だか的を得ている気がする。 時代が錯綜するのに大きな混乱もないどころか映画的なクライマックスまできちんと用意されていて、最後はちっともめでたくない話なのに幸せな気持ちになる。これは唯一無二の映画である。 |
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実家で人に頼まれた資料探し。全号揃っているはずの「サターンFAN」のバックナンバーをひっくり返す。なんでも国会図書館にもサターンFANは無いそうだ。 資料をひっくり返したついでに、なんとなくポスターの束が気になっていくつか開けてみる。引越しの際や保存の悪さなどで一部ずいぶん痛んでしまっており悲しいが、今の私が見るとかなり貴重と思われるものもあって、いつかきちんと整理し直したいな。 mixiの日記では「たけしの挑戦状」などゲーム関連のポスターを紹介したのでこちらではそれ以外のものを載せてみる。 探していた雑誌は無事に見つかった。あともうひとつ、毎年恒例、来年の年賀状に使う母の絵を選択、近所のセブンイレブンでコピーして持って帰る。 |
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アメリカの上司から金曜に突然頼まれたプレゼン資料を作り終えたらいつもよりちょっと残業してしまい帰りが遅くなる。 帰宅すると普段以上に猫の歓迎を受けるがお腹が空いていたので適当にあしらう。その後台所で夕飯の支度をした後で自分の部屋に戻ると、ほっちゃんが私のベッドで小便をたらしている最中だった。ついに現場に出くわしてしまった。この腹いせに粗相をするというのは本当に何とかならんものか。ヒロターズのいうようにペットレメディーなのか。 |
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健康診断の再検査。例によって高脂血症なので血液なのだが、去年は「要精密検査」だったものが「要再検査」という1ランク軽いところになった。仕事しなくなったので体が若干健康になったのだ。 早く会社に来たので早く帰る。帰宅後先日NHKでやってた宮川一夫の特集番組を鑑賞。途中で映る『羅生門』や『雨月物語』の美しい映像を観て、私が昔観た映画とまったく違ってると感じる。最近のデジタル技術の進歩は凄すぎて、名画座なんてもはやVHSで観たレベルだ。むしろ、公開当時の映画館や試写室でもここまでの美しい光と影のコントラストは果たして出ていたのだろうか? などと思ってしまう。 プロジェクターで観る映画の色をあまり鮮やかにしないような色温度調整が重要なように、そのうち昔のアニメやゲームも「RFフィルター」とかわざとしょぼくぼけて見えるようなフィルターがそのうち出るんじゃないか。 |
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mixiボイスでクリハラさんが興奮気味な映画が今週で終わるそうなのでチネチッタで観てみるとか思ったらまさかの朝1回のみ。ということで午前半休とって観てくる。 『マイマイ新子と千年の魔法』(☆☆☆☆☆) (mixi日記に感想書いたので今回はそれのコピペ) なかなか心地の良い映画だった。 夏に観た『サマーウォーズ』は、世界観というか田舎の存在感と登場人物の内面的魅力という2つの要素について、圧倒的に不足していた。宣伝でそこを煽っていたのでなおさら感じた気持ちで、とても表層的な映画と感じたのだけど、逆に本作は、世界観と登場人物の存在感と魅力だけで構成されていて、「そうそう、これが味わいたかったんだよ」と今更ながら夏の飢餓感を満たせることができた。 物語は一応起承転結もあるんだけど、あまりそこは重要ではないように見える。演出としてもっとドラマチック(アニメチック)にできる箇所はいくつもあるのに、そういうことをわざと避けているように感じるからだ。 そのかわり昭和の戦後の田舎の風景はアニメなのに恐ろしく生々しい。 鮮やかな色使いとカメラの動きに上手に合わせた昔ながらの多層構造の演出が美しく、その光景を実体験した気になる。映っているものの存在感に心血を注いだ映画かもしれない。 ただ、公式サイトで作者が書いている「現実から逃避した物語で遊びたい人は、きっと失望しますから、見ないでください」という(少々不快感を感じる)言葉は的を得ていて、この映画はリアルな存在感を重視した結果か、普通の人がアニメ・映画として楽しませるための"華"がなくなった。 観客を映画館まで足を運ばせるだけのわかりやすい訴求力が、本編内にも、宣伝にも欠けている。 先日観た『脳内ニューヨーク』なんて、チラシの表に書かれたあらすじが映画とまったく違っていて驚いたけど、映画を宣伝するというのはこのくらいぶちかまさないといけないのかもしれない(『脳内ニューヨーク』のときは、私の前に座っていた「映画観んの『ヱヴァ破』以来だー」とか言っていた若いアベックは、とても不機嫌そうに出て行った)。 どちらにしろ、こういう挑戦的なことを語ってしまう作者の言葉はいらない存在のような気がするけど。 満足した監督と少数の観客を残し、口コミが盛り上がる前に3週間で打ち切られるこの映画は、あまり需要がないところに存在する、残念ながら商売としては正しくない作品のような気がした。 『となりのトトロ』も公開時は赤字だったわけだし、DVDが出て再評価される隠れた佳作になるのかな。 ところでチネチッタのスタンプカードを見ると、あと1つ押せばもう1本状態なのだが、カードの期限が土曜までだ。土曜にもう一度レイトで何か観て来よう。 映画終わってから家で昼食とか取ってからゆっくり出社。アメリカ方面のメールのやりとりが激しい。 夜、帰宅途中にお腹が痛くなってきた。寒すぎるからだろうか。夕食後も不調のままなので、家で横になる。0時になってからタイミングよく仕事の電話。これを受けてアメリカにメール出して今日の仕事終了。風呂入って寝る。 |
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昨日観た『マイマイ新子と千年の魔法』について、部分的に見ることのある「WEBアニメスタイル」で特集されていたことをいしざかさんの指摘で思い出し、これをちょこちょこ読んでみると、片渕須直監督のコラムがあった。デビューというか業界に入るきっかけとなる『名探偵ホームズ』の「青い紅玉」誕生話がとても面白い。機会があればもう一度観たい映画だ。というか、なぜだか人に見せたくなる映画だ。お話自体には特別感心したわけではないのだけど、時間が経つと細かい絵のディティールや風景をもう一度見たくなる。ジブリ映画ほどの入魂の絵ではないのだけど、明らかに人の気持ちの入った絵を感じるというか。 帰宅すると、このところ元気の無かった8spotsが珍しく興奮気味。家事をしながら観た『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』がもの凄く面白かったらしく、ダニエル・デイ・ルイスが乗り移っていた。劇場で観ておけばよかったと後悔している位なので日曜にも私も観よう。公開時、見るつもりだったのにタイミング逃したんだよなあ。こういうときWOWOWに入ってて良かったと思う。 |