やはり余裕かませたのは5月だけだった。でも頑張って遊ぶ6月上旬の日記

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6/1・『ピンクパンサー』
 映画の日。午前半休だけ取得して初回の『ピンクパンサー』を観てから出社。
 過去の「ピンクパンサー」シリーズについてどうこう考えるよりもむしろ久々のベタなスティーブ・マーティンのアホ映画を、しかも単館系ではなく一流ロードショー劇場の大きなスクリーンで観られるというまたとない機会にめぐり合えた稀少な映画である。観に行かないわけにいかない。
 一度完成しながらさらに半年をかけてファミリー向けに作り変えたらしい本作だが、普通にアホ丸出しの映画であった。物語性を残しつつアホな映画というと『裸の銃を持つ男』シリーズ以来の満足度かもしれない。(よくあるネタとはいえラストが『裸の銃を持つ男』1作目のO・J・シンプソンでのネタおよびラストとほぼ同じなのは偶然なのかなあ
 このところファミリー映画専門だったスティーブ・マーティンが根っからのアホを演じているのも久々。ベン・スティラーなどを否定するつもりは全く無いがやはりマーティンは特別。細かいことは言わないので、『天国から落ちた男』とか『オールオブミー』とか『サボテンブラザーズ』とかの70〜80年代の初期マーティン映画の好きな人には是非観て欲しい作品。
 本作で最も残念なのは、多くのネタを既にテレビで観てしまっていることだ。特に笑えるシーンで、劇場で観ても実際面白いのだが、初見なのに二度目のインパクトなのは本当にもったいない。やはり興味のある映画の情報は全く観ないのが得策。(☆☆☆☆)
 で今回最もショックだったことが『トランスポーター2』の劇場予告で、もの凄いネタバレをやられたことだ。中盤の大どんでん返しになる大きなネタを思いっきり紹介するのはナシだろう! 1作目は結構好きだったので楽しみにしていたのにこれでもう劇場行く気が失せました。
 ただ、『トランスポーター2』の予告からスムーズに繋がる映画本編と、先日『ダ・ヴィンチ・コード』を観た後だといろいろなキーワードがダブる(パリが舞台でベンツ乗り回してジャン・レノが刑事で……)ところは非常に奥深くて良い。なお、この映画で久々にジャン・レノが好感度の高い名演を見せてくれているのでジャン・レノ好きだけど仕事選ばなすぎ!と思ってる人にもオススメ……はしないほうがいいのかな。人によって好み違うし。とりあえずこの映画では一生懸命やってるのがよくわかる。

 で快い気持ちで出社すると、突如六本木方面から届いた荷物で仕事が満杯に。久々に午前様となる。
  

6/2
 ゴールデンウィークを含め5月はそんなに忙しくもなく、残業時間も50時間前後と精神的に安定した日々を送ることができたのだが、なぜか今日も仕事が次から次へと舞い込み、気が付けばまた昨日に続き午前様である。まるで神が「はい、お休みは5月で終わりです。もう6月だからね?」と言っているかのようで少し自虐的に笑える。

6/3・サラワク人の挑戦
 KENがまた帰ってきたのでHALO例会開催。彼がサラワクへ赴任して11ヵ月が経った。旅立つことになったときには「2、3年は一時帰国も含め日本に戻ることはほとんど無いだろう」と言っていた彼だが、今回で実に5回目の帰国となる。HALO例会に限って言えば、fatやzhaoさんのほうが圧倒的にレアキャラ。今日久々に参加したzhaoさんなんかいつの間にかペ・ヨンジュンみたいになってるし。ともかくKENの帰国は飲み会の口実程度になりつつあるが、こうしてしょっちゅう会えるのは嬉しいものだ。
 今回の参加者はぶちょー、KEY、おげしょ、しょっちゃん、ゆうちゃん、zhaoさん にKENを含め8名。やはりこの人数が確保できないとプレイが白熱できない。

 今日は主にぶちょー、KEN、おげしょ、zhaoさんチーム対KEY、しょっちゃん、ゆうちゃん、私のチーム構成だった。
 初戦こそ圧勝だったこちらのチームだが、長期戦(2時間近く?)となった2戦目はほぼ完敗。結果はこちら。
結果

結果結果結果結果

 しじみ不在の中でどう旗を奪って来られるかがポイントとなるわけだが、今回は開幕早々のワートホグ2人乗りでの旗取りをはじめ、終始ぶちょーチームのペース。
 おげしょを除く3人は明らかに「試合よりも殺戮」系プレイヤーなのだが、今回はなぜかチームワークで勝利を意識していた。ぶちょーの指揮の下?、平均的に能力の高いバランスプレイヤーになったKENと久々の参加となるzhaoさんのカンの取り戻し具合、着実にレベルを上げつつあるおげしょの構成が、zhaoさん抜きでの7人試合を含め2試合連勝していた我々のチームの攻撃を守りきられてしまう。
 もしかして私が仲間殺しすぎなのも原因なのかもしれないけど。

 この試合の後の最終戦は、こちらが2本先取したあと3タテで逆転の惜敗。くやしいけどこれもいい試合だった。

 BSでやってたNHKのアニソン番組を流し観しながら、残ったKEN、しょっちゃん、ゆうちゃん、おげしょと5人で飲み会へなだれ込む。
 店はチネチッタの建物内にある「さかえや」。「どうせそんなに飲まないんだから飲み放題の店なんて行かなくていいよ」と皆に言われて向かった日本酒が結構揃ったこちらの店で私を除く4人が飲みまくり。酔いまくり。
 禁酒していたはずのおげしょは半年ぶりなのに飛ばしてるし、ゆうちゃんは京急の終電逃すし、KENは明日の昼に二日酔いの頭で帰国だし、ともかく楽しい酒だった。
 ただし刺身が頼んでから50分、鍋は頼んでから1時間(具が来ないので食べるまでにさらに15分)、「すぐ出せます」といった焼き物は何度も確認したのにオーダー入って無かったとか言われて結局40分。ありえないほど料理が出るのが遅いので覚悟しないといけない。

 ところで酔っ払ってすっかり忘れてるかもしれないけど、KENの現地での日記に書けない話をいっぱい聞いたよ。彼の面子もあるのでここにも書かないけど私はそんなに飲んでないから全部覚えてるよー。

6/4
 『モンティパイソンレアリティーズ』のDVDを無事に購入でき安心したのでそれには手を出さず、代わりに先日楽天で『皇帝ペンギン』と一緒に衝動買いした『炎のメモリアル』を観てみた。
 ホアキン・フェニックス主演、トラボルタ共演の消防士ものなのだが、恐ろしいほどの直球映画で呆然とする。
 ストーリーは主人公の消防士としての人生を描いているのだが、文字通り走馬灯のようなハイスピードな展開は観客置いてきぼりというかダイジェストすぎないか。結婚式の次のシーンで子供が生まれてるのはまだしも、次のシーンで大きくなった子供は2人になってるって普通驚くって。でもってオチも直球。少しもカーブしていない。
 前半の主観視点で消防車に乗るシーンなど、ワクワクするシーンもあるし、dtsサウンドの火事現場の臨場感もかなりのものなのだが、いや参りました。まさしく911の影響下による映画。(☆☆)

6/5・十字剣ヌンチャク
 (日付を間違えていたので移動)
 部長が出張から帰ってきたので、先日隣りの部署の先輩に振られた大き目の仕事をやっていていいのかどうかの確認をしたところ「むしろそっちに全力を注ぎなさい。そっちのほうがまだ儲かる望みがある」と、逆に考えればこれまでの私の仕事に対する非常にシンプルかつ率直な感想をいただく。
 これはこれで非常に面白そうだと思っていたプロジェクトなので、今年もそれなりに忙しくなるだろうけど充実した日々になりそうな気配。被害広げるばかりじゃなくたまには会社に貢献したい。

6/6・ぶぶ漬け
 (日付を間違えていたので移動)
 今日お邪魔した会社の本社は京都にあるため前日からドキドキしていたが、お茶は出たけどお茶漬けは出てこなかった。皆さんとても感じのよさそうな人ばかりでホッとした。ただし逆にこちらがついつい「この安定感。金持ちならではだろうか。この人どのくらいの給料なんだろう」という卑しい発想になってしまうため、追い出されても自業自得。

 ところで浜松町に着いた時、最近できたばかりの関係会社のオフィスがここにできる話を思い出した。試しに同行した数人に聞いてみたところ、そこは駅から見えるビルなのだそうで、何でも窓から社長の背中が見えるくらいの距離なんだとか。でも誰もそのビルがどれだか知らないんでみんなで電車の中でキョロキョロしていたら終了。

6/7
 昔いた(といってもバイトだったけど)会社の後輩・K玉君を今の会社で見かけたときは何だか照れ笑いをしてしまったが、彼はその後バイトから社員となり、同じ部の仲間との社内結婚を経てついに昨日、お父さんになりました。おめでとう。このまま順調に行くとそのうちこの会社で私の上司とかになってるかもしれない。

6/8
 朝の来客は2時間待っても来ないので事実上中止みたいなもの。結構失礼じゃないかと思うが担当者からのその後の報告はなし。
 夜は郊外の取引先までぶらり電車の旅。移動だけで結構な時間な上に帰宅ラッシュで社内は満員。
 打ち合わせは片道の移動時間の半分で終わった。重要なのは時間じゃなくて会議の内容だとはわかっているんだけど、何だかもったいない気がする。近所で夕食をご一緒して懇親することで少し自分を納得させてみたり。

6/9
 秋からの仕事の仕込み。朝の会議で個人的には超重要な決定事項がもの凄く簡単かつ適当に決まっていって、こんなことならもっと事前に自分の希望を作っておけば良かったと後悔。でもお気に入りを中に入れられたのでまあよし。
 しかしこの分だとまた秋は仕事で目を回していそうですよ。気が付けば6月だし、今年も沖縄行けないなんてことになったら私はどうなってしまうんだろう。こればっかりはハイビジョン放送の『世界遺産』観ても癒されません。

6/10・『花よりもなほ』『インサイド・マン』
 前々から気になっていた映画が公開しまくっていたので今日は8spotsを連れ映画をハシゴすることにする。
 1本目は『花よりもなほ』
 映画デビュー作の『幻の光』以来、日本人では一番のお気に入り監督である是枝裕和監督の新作はなぜか時代劇。ドキュメンタリー出身らしく、ドラマの中にドキュメントらしい生々しさを取り込む反面、泣かせとか義憤とかを安易に演出しない天邪鬼なつくりがこの監督の定番だ。しかし今回の映画はつくりものの典型である時代劇、しかもその王道の下町長屋の人情話。これはまったく想像ができない展開だった。
 できるだけ前情報を得ずに(監督以外は岡田准一が出てる以外全く知らずに)観たのだが、これが大当たり。彼はドラマも作れる監督であることを示した。少々目立ちすぎな演技派を集めた?キャスティングは絶妙、時代劇の中で現代を描くというベタベタな物語も完璧。そして一切妥協してないように見える美術。こんなリアルな長屋は見たことない(って本当にこうだったかは知らないけど)。
 長屋の住人1人1人に至るまでひとりひとりの登場人物が生き生きとしていて魅力的で、まるで良質の舞台作品を観ているときの、心に見えるリアルな風景をそのまま具現化したかのようだ。
 これまでの是枝映画の中でもっともドラマチックで、言いたいことも映画の中でかなりはっきり言わせている直球メッセージ、とこれまでとは趣向はかなり違うのに、これだけ好感持てるとなんだか嬉しくなる。違う道のりでも私にとってはいつもの是枝監督映画の満足度。(☆☆☆☆☆) ところが、なんかお客さん少ないのですぐ終わりそうです。興味ある人は速攻で行くべし。
 ところで加瀬亮の衣装が『用心棒』の仲代達矢の印象そっくりに見えたり、トミーズ雅が『御法度』そっくりの演技なのはなんかのオマージュなのかしら。

 で30分間の休憩の間にフレッシュネスバーガーを胃にかき込んで続いてスパイク・リー初の?娯楽映画『インサイド・マン』
 銀行強盗映画も結構観た気がするのだが、緊張を訴える過剰な演出はほとんど用意しないが、速いスピードで事件をぐいぐいと見せる。犯人グループのボスと刑事のどちらか一方に肩入れさせずに事件を緊張させながら進ませていくところも新鮮。一方、銀行を包囲する警察の手際のリアルな空気とか、10分に一度は入ってる人種差別ネタとか非常に新鮮な時間を過ごせる映画だ。
 事件最大のトリックのはずの「人質全員に同じ格好をさせる」という技を、序盤から隠しもせず堂々と見せていくのに冗長さは感じずちゃんとクライマックスまで持たせることなんかは演出の妙なんだろう。
 ただクライマックス後の事件を解決していくくだりになって突然テンポを崩し冗長になる(特に銀行の会長に刑事が詰問するシーンとか必要ないと思う)のが大変残念だが、それでもまあ気持ちよく観られたので満足。(☆☆☆☆☆)

 結論としては久々の2館ハシゴだったが、どちらも面白かったので満足。
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