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早起きして渋谷パンテオン初回の『ディセント』へ直行。 30代前後の女性ばかりの一般人6名が、川口浩ばりに洞窟探検してとんでもないことになるホラー映画。どうせ観る人はほとんどいないと思われるので以下ネタバレ進行。 いきなり仲良くなさそうな3人にギクシャクしてる夫婦なんて痛々しいシーンから始まる前半は、普通というかむしろ朝観るには辛い展開だったが、途中で「実はこの洞窟は前人未到の洞窟だった」という事実が発覚したところから一気にテンションが上昇。洞窟という比較的使用頻度の低いシチュエーションも良好で、洞窟の狭苦しさと「暗闇でドッキリ」演出も連発で、ここから中盤までのテンションの上がり具合はなかなかのものである。 「ゴラム」が群集になって登場してきたあたりから、ちょっとテンションが下がるのだが、ここからはむしろ戦闘よりもここまで登場してきたキャラクターの行動が見もの。映画がここまできてなんで登場人物が女性ばかりなのかがよくわかるドラマが連発する。「自慢ばかりしていて実際は臆病」な奴なんてまだかわいいもの。「こうなったのもあいつのせいなんだから、囮になってしまえばいいのよ」とまで言いながら、「助けてもらったら喜んで抱きつく」奴。「お前なんか死んでしまえ」ってみんな思っただろう。 あと「武器持って錯乱してる人の近くに立ったらそりゃ死ぬわ」ってシチュなのに逆恨みしてどさくさで言ってはいけないことを言う(多分)親友とか。 「うわー女ってホントヤな性格してるよねー」って男がぼやいてしまいそうな、群れてる女のマイナスイメージ行動のオンパレードとなるとんでもない映画になっていくのであった。確かにこんな映画初めてだ。 この映画がどのくらいリアルなのかは女性が見ないと判断つかないけど、合ってるにしろ合ってないにしろ、スリラーシーンの怖さ以前に女性客は皆ひいちゃうんじゃないのかしら。 残念ながらクライマックス後、ラストにかけての演出は典型的すぎてあまり驚くことも無く、ラストカットもあまりピンと来なかったので、どうにも私がいつもイギリス映画(知らないで観たんですが)で感じがちの消化不良感のまま映画館を後にした(☆☆☆)。 『パイレーツオブカリビアン』に行列を作る映画館を出ると、向かいのビルでは『ゲド戦記』の呼び込み。まさに今入れば丁度ぴったりの時間。一瞬考えたけど、無理して観てもあまり幸せになれない気がして帰ってきてしまいました。 ちなみに先月後半全部を悩ませていたハワイ戦が、本日見事一段落した。万歳三唱なのです。 |
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先日頼んだばかりの楽天DVD衝動買い詰め合わせがもう届いていた。料金着払いなので確認作業が無いのが早い理由なんだろうけど、実質2日とかなのでちょっと驚き。 買ったDVDは『スタートレックDS9』のBOX5とBOX6。プレミアムボックスである必要は無かったんだけど半額セールにはそれしかなかったのでまあしょうがない。 後はコーエン兄弟で観損なっていた『レディキラーズ』と、ついで買いの『ブレインストーム』と『ドリームキャッチャー』。後者は当時物凄くKENが怒っていたような気がするのでとても楽しみだ。 早速今日はDS9のボックスから第5シーズン1話(通算99話)を再生。第4シーズンラストから続く「可変種の脅威」後編から始まる。前回のあらすじを観ると確かに見覚えのある話だ。逆にこの程度の記憶であることに、この話を観たのが本当に前であることを感慨深く思う。 新スタートレック(TNG)およびDS9は、私の友人で唯一ケーブルテレビに入っていた小学生からの友人であるこーじんに長い間ビデオに録画してもらって観ていた。そのビデオはまだ実家にあるが、3倍録画で7話入りくらいのビデオがそれこそ数十本になる。今考えても実にめんどくさいことをやってもらったものだ。 このビデオ提供は数年間に渡ってやってもらったのだが、DS9の第4シーズンとヴォイジャーの第1シーズンの放送が終わったところで彼が実家を離れ、東京で一人暮らしを始めることになりビデオの提供も止まってしまったのだった。でも彼の独立を私は心から喜んだ。しかしそれから1年も経たずして、こーじんは突然の病気で亡くなった。 彼が亡くなったのは2001年の4月のことなので、あれからもう5年も経つ。彼は私のためのビデオ録画をしている間にスタートレックのにわかファンになっていた。彼の妹からは誕生日に、当時日本版が出たばかりの(そして出た瞬間に出版社が倒産した)エンサイクロペディア本を貰っていて、多分あの本は今でも実家に残る彼の部屋に並んでいるはずだ。 こうして6年ぶりに見る後編を、当時は持っていなかったプロジェクターの大画面で鑑賞しながら、最後まで観ることができなかった彼のことを想った。 |
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よっしーさんのお呼ばれで、よっしーさんのおともだちのドイツ人の方を囲む酒宴に参加。場所は品川の居酒屋・月の宴。他の参加者は彼のガールフレンドに、ゆっきさんとむっきーさんとたむさん、クモノフの兄弟・粘土さんとそのお友達。この飲み会の共通項はここでは触れないでおく。 私の目的のひとつは"集金"だったので、今回の主役の方のプロフィールは全く存じ上げずに来てしまったのだが、数年前に一部好事家を騒がせた、流出映像と思わせるFAKEムービーを制作した張本人なのだと聞いて非常に驚いた。あのビデオはCG映像の使いどころのそれらしさもさることながら、手持ちカメラで会議室のホワイトボードをパンして映すところのホンモノっぽさは、私の知らないところで進められていたマジ話なんじゃないかと一瞬でも信じてしまいそうになるものだった。そんな話をすると粘土さんが笑いながら、会議室の雰囲気などをホンモノっぽくするための助言を彼がしていたことを告白した。内通者までいたのか。 その後、名付け親秘話やおなじみの搾取話、ゆっきさんの新アイテム「es」とむっきーさんの旧W-ZERO3比較、最後にはゆっきさんとむっきーさんのチャンバー対決など(お二人とも頼みますから無理しないで)珍しい面子らしい奇妙奇天烈っぷりの話を弾ませ、世間の激しい狭さを実感する夜であった。ほとんど主役の方とお話できなかったのはちょっと残念に思ったり。 |
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一日の大半が空室であるからか、最近目を離していると私の部屋に猫が寝ていた、ということが多い。確かに寝る時以外ほとんど使わないので別に構わないのだが。私が寝る時は彼はどこかへ去っていく。 今日も彼はふと部屋を覗いてみると私のベッドの隅でぐっすり寝ていたので試しに横で添い寝してみたら、本人も一応気にしつつ寝続ける。珍しいので暫く続けていたら私もそのまま一緒になって寝てしまった。猫と一緒に寝たのは何年ぶりかわからないが、なんか眠り猫には寝易いオーラだかマイナスイオンかなんかが出ているという8spotsの説は信じてもいい。 |
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「職業は旅人」というゆっきさんの説明も全く違和感のない、実写版スナフキン・おしりさんの、今回の九州(ほぼ)一周旅行は半月に渡る冒険であった。この模様の詳しくは現在某所で日記も連載中だが、その逸話を直接聞くため、そしておみやげをいただくため、宝町の東京バルバリにいつもの面子が集まったのである。 ゆっきさん持参のノートPCで、たくさんの記録写真をスライドショウで鑑賞しながら父猫夫妻らと共におしりさんの解説を聞く。 もちろん今回もほぼすべてが自転車による移動である。先日拝見した初夏の沖縄旅行も山の上の世界遺産の写真が多数あり、暑さや高地をものともしないおしりさんの鉄人ぶりに感心しきりであったが、今回はさらに『風のハルカ』の湯布院やら『三大怪獣地球最大の決戦』な阿蘇山やら、どう考えても自転車で行くところとは思えない高地の写真が続き、それ以外も多くの風景が高台からの見下ろし写真が多い。 旅行のタイミングがもろに大雨が大暴れしていた時だったのでとても心配したのだが、おしりさんはそれを察知し、速攻で屋久島へ非難していた。『もののけ姫』の風景が続く屋久島、人生で一度は行ってみたいところだ。こうやって写真見ているだけでかなり良い気分になり、写真からマイナスイオンが漂ってきそう。 美味い料理で時折話題が中断しつつ、たっぷりとおしりさんのお話を聞いていたら、すっかりゆっきさんの沖縄間味島ウミウシ旅行1週間話を聞きそびれた!(でも沖縄みやげはちゃっかり貰ったわけだが) 食事メモ。バルバリは紅芋酢がブームらしい。父猫さんの頼んだ紅芋酢ビールは不思議な味だったけど私の頼んだ紅芋酢サワーは結構気に入った。デザートはぷみさんが悶絶するほどの絶品メニュー。私は生まれてこの方数十年ぶり?にウニを食べましたよ。追記。いろいろ美味しいご飯を食べたのだが「店には悪いけど、この沖縄の塩があった方がずっと美味い」と持ち込みの塩を皿に出して食していたおしりさんは別の意味でも鉄人。 例によってあまりに胃と会話の充実した2時間が過ぎて今回もあっさりと解散。これが次回も楽しめる秘訣か。帰宅後テレビでやっていた『スウィングガールズ』をプロジェクター鑑賞。 ファンタジーなのはわかっているのだ。でもどこかしらに現実との接点がないと違和感が映画への没入感を遮ってしまう。せっかくジャズという好みの題材なのにどうにも乗りが良くない映画。もちろん部分部分で笑えないこともないんだけど。 いくらド田舎でも山本リンダやコンバットマーチを奏でる吹奏楽部がムーンライトセレナーデやイン・ザ・ムードなんてスタンダードをやらないはずもないだろう。ジャズ礼賛の話にしてはあまりに底が浅い展開は、ジャズへの造詣不足だけでなく、いわゆる「がんばれベアーズ」ものとしての「最初はダメな奴らがあるとき光を放つ」ところがいつの間にか過ぎていた感じも。 先日の、どちらかというと嫌いな部類のゴスロリ&レディースを題材にしながら心にグッと来た『下妻物語』のツボのはまり具合とは対照的な気持ちになってしまいました。(☆☆) 「私はポジティブに映画楽しむ派なので、ほとんどの映画(具体的には『千年女優』以外すべて)を楽しんでますよ!」とゆっきさんに言ったばかりなのに、その日の夜の映画がなんか辛口の感想になってしまった。無念。 |
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宅配便の来訪で朝10時に目覚める。届いたのは先日クラブニンテンドーで注文したポイント景品、DSソフト「ゲーム&ウォッチコレクション」だ。思ったよりもずっと早く到着した。 昼過ぎに再び復活。朝(実際は昼)食を取ってから改めてプレイしてみると、このシビアさこそゲームの原点のような気がしてきて何だかジワジワと感動してくる。 シンプルなゲームシステムが逆に脳が活性化してきている気がする。誰か試しにこれを東北大学でプレイしてきて欲しいよ。でもこれ経験者でも今のゲームを楽しんでいる人にはきっとクソゲー呼ばわりされるんだろう。 夜はDVDで『レディ・キラーズ』。コーエン兄弟ものだ。『ディボーズショウ』と本当に同時期に公開され、同じ時期に2本の作品が上映されているという凄い時期があったのに当時は引越しのどたばたでどちらも見に行けなかったんだっけ。 で内容自体は半年ほど前にDVDで観た『ディボーズショウ』と同じで、肩の力を抜いた小品というべき作品。「人生は短いんだからたくさん映画作っておかないと損だよね」という声が聞こえてきそう。スピルバーグやリドリー・スコットなんかも最近よくそういう映画を作っているが良い傾向だと思う。おっかけしてる方としても付き合い易いし。 『ダ・ヴィンチ・コード』以上に評判の悪そうな髪形のトム・ハンクスが一人熱演していて、残りは知らない役者ばかりという偏ったバランスの映画。ところどころ爆笑できたけど期待以上に驚きに満ちていたわけでもないので平均点。(☆☆☆) ところで今日はたけぴぃがご近所に引っ越してきた予定の日なんだけど、無事に作業終了できたんかしら? 熱死してないことを祈る。 |
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朝から立ち寄り。炎天下になりそうな気配で午前中だというのにぬるま湯のような空気。 お使いを済ませた帰り道にふと思う。 |
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帰ってくると私宛に荷物が届いていた。 遡ること3ヶ月前、数年間続けてきた朝日新聞の購読をやめた直後に駅前で配られていた「日経新聞1週間お試しキャンペーン」。 無料で購読できるならと気軽に応募して、なぜか2週間ほど楽しませていただいたのだが、その購読者から抽選でプレゼントが当たるキャンペーンがあったことは応募した商品も含めてすっかり忘れていた。それに当選してしまったのだ。 これまで35年間の人生でプレゼントに当たったことも数えるほどしかないが、定価2万円の商品なんて生まれて初めてのことだ。 早速セッティングして使ってみる。天井が白くて中央にライトが無くて本当に良かった! マンションで良かった! 電気を消しただけでは全然ダメで、夜に遮光カーテンを閉めて、やっと見えるようになってきた天井に満天の星空。 それでもエアコンの起動中の光とかビデオデッキの時計とか、室内に残るいくつかの照明が非常に鬱陶しく感じるくらいなので結構デリケートな機械だ。 人の目に見える数の十倍以上の星が見えるらしいのだが、本当にただ星が映るだけなので、これで2万円払った場合の反応は十人十色だろう(実際後でamazonとか見ると賛否両論だった)。 「えーっと、死兆星、死兆星……」 「私、本物見たことあるよ」 あまり実際のプラネタリウムでは語られない会話。 ともかくこういうものがヒットしているというのはちょっと興味深い。 それから残ったうちの住民はというと……。 |
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油断していたら上映最終週に残業が続いてしまい、レイトで観ようと思っていたルリヲ君オススメの映画『サイレント・ヒル』を観損ないそうだ。 残り1ヶ月弱であと3本チネチッタで観ればもう1枚貰えるんだよなあ、と今後のラインナップに目を通しているのはまさに踊らされている感じ。 連載終了記念で全巻購入した『デスノート』(12巻だけで終わるなんて素晴らしい!)を8spotsが読破したので私に回ってきた。これを速攻で読めば劇場版に間に合うかもしれない。 早速読み始めたのだが、ジャンプコミックスだとたかをくくっていたのが大間違いで、もの凄く読み応えがあるので1冊読むのに1時間くらいかかる。不足気味の睡眠時間がこのペースだと大変なことに。素直に連載中に買っていくべきだったか? ちなみに第1巻は2006/7/29の30刷。1刷するごとに一体何部刷ってるんだろう。 |
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朝、仕事していたら隣りの部署の世間話が小耳に入ってきた。「もう酷いショックですよ。ブライト艦長は私の心の師匠ですよ」という言葉が聞こえてきて、そこで初めて鈴置洋孝氏の死去の話を聞く。慌ててIEを開いて新聞などのおくやみ欄を検索するがどこにもヒットせず、「はてな」やいくつかのサイトでの情報を経て最終的に見知らぬ若手俳優さんのブログが情報元であることを知った。新聞より早くに世間話にそんな話が入るなんてこの会社意外と凄いのね。 何人かが書いていた「誰だって死ぬんだよ」というブライト艦長の台詞が何度も耳にこだまして、仕事の効率が落ちまくり(言い訳)。なお、その後夕刻になって朝日新聞のおくやみ欄に掲載されていた。 私にとっての鈴置氏の最もよく聞いた仕事は、テレビ朝日の「タモリ倶楽部」の後にやっていた、私の青春の映画教材番組「ショウビズTODAY」のナレーションであった。鈴置氏と高島雅羅嬢はこれで惚れたといっても過言ではない。 会ったこともない人なのに、これは大きな空虚感だ。好きな監督や音楽家の死去のニュースよりもインパクトがあるのは、声優(役者・歌手もそうだけど)というのが声という一次的な手法でその創作物をこちらに伝えてくるからなんだろうなあ。 |