今回は確かに日記読んだままでかなり遊んだ実感のある9月中旬の日記。

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9/11
 白昼から『ファントムダスト』で超能力対戦に興じる私とKENとこまんだーさんの3人。見知らぬ人を交え刹那の快楽を満喫。ただ流石にこれで一日を明け暮れるのもどうかという気持ちになったか日が暮れる前に解散。
 日が暮れる頃になって重い体を起こし来週末に行われる次回HALO例会用にスクリーンを購入するため、単身川崎へ向かう。ついに模造紙スクリーンを廃し、きちんとしたスクリーンで対戦することになったのだ。
 HALO例会ももうすぐ2年を迎える。2チーム分のプロジェクターに対応するために作った模造紙スクリーンも現在2代目だが、まさかこんなに長い間HALO例会が続くことになるとは思わなかった。
 それにしても買うならもっと早くすればよかったよ。3ヵ月後にはネット対戦可能な『HALO2』出ちゃいますよ。スクリーン買った途端に例会廃れたらどうしよう(どうもしません)。
 今日は他に用もないので川崎をゆっくり彷徨う。さくらやでバンダイの食玩『ゴジラ全集』を箱買いしたり、BEの古書市でパンフをまとめ買いしたりと散財も抜かりない。
 なお1時間以上の吟味の末、古書市で購入したパンフは以下のとおり。『宇宙空母ギャラクティカ サイロン・アタック』『レモ 第1の挑戦』『サボテン・ブラザーズ』『山猫は眠らない』『ハイランダー悪魔の戦士』『イーストウィックの魔女たち』『メガフォース』。うん、貴重貴重。自分でも何買ってるんだというラインナップとも言えるが。でもやめられないの。
 帰ってきてから再び『ファントムダスト』。今日はよっしーさんが何とsakaiさんを連れてやってきた。声だけじゃ誰かわからなかったけど、去年一緒に宮古で泳いだ(2003/10/4の日記参照)神戸の女の子である。
 よっしーさんが『アイロボット』のオールナイトを観に行ってしまったのでKEN、こまんだーの3人でsakaiさんを接待プレイ抜きで袋叩きに……といいつつ一番最初に死んでるのはいつも私だったりした気もする。
 さっさと寝ようと思っていたのに気がつけば2時。寝る前に点けたテレビでやっていた『オーブラザー!』観出したら4時15分。

9/12・東京的休日
 ヒロターズの買い物に付き合って銀座へ。
 創業天明二年(1782年)の新橋玉木屋で佃煮を買い、創業天保八年(1837年)の久のやで手ぬぐいを買い、大正十三年(1924年)開店の松坂屋で紅茶を買い(電車男で有名なアレ)、明治四十四年(1911年)開店の銀座ライオン・銀座五丁目店で昼食。
 朝食抜きの空きっ腹にビール流し込んだらいい感じで回ってきて視界が白くなっているところで創業明治三十七年(1904年)の伊東屋に到着。「エレベータ待ちが嫌なんで」と7階まで階段を上っていったら危険な状態に。気分はゴーストバスターズ。
 「買い物の邪魔だろうから」と荷物を持ってあげていた私は気がつくと両手に荷物のボーイ状態になっていた。ヒロターズはふと振り向いて私のほうを見ると「なんかサクラ2のすみれエンディングみたいですね」とのたまった。
 私は織姫でしかクリアしてないので見たことないけど想像に難くないので、今日の日記には創業なんかを書いて大正浪漫に思いを馳せてみる。
 手作りかぼちゃプリンで癒されてから帰宅、KENに借りたDVD『パイレーツ・オブ・カリビアン』を観る。
 ディズニー映画だからとたかをくくっていたら冒頭からヒロインが透け乳だったり、むやみやたらと人が死んだりと素直に楽しめた。あと評判どおりジョニー・デップ映画だった。
 透明度の高い海の海中シーンが鮮やかで、シュモクザメの泳ぐ様とか見ているとダイビングいきたい衝動を再燃させるのであった。

9/13・二十六
「ナスのためのナース!」
 といえば『パルテナの鏡』(by「しあわせのかたち」1巻)。今日はナースには会えなかったがナスには会えた。かわいらしいナスだった。
 一仕事終えてから戦利品を手にしみっちょさんやしんのすけさんらとファミレス会議、多分に雑談。
 おふたりから「覚悟を決めました」との言葉を貰い、このボランティア団体の行く末は行けるところまで行けることとなりそう。後は自分がこのプロジェクトから左遷されないように気をつけねばならない。

 ところで昨年夏に引っ越してきた職場だがまた引越しすることになりそうだ。もう好きにして。

9/14
 海洋堂の黒澤明食玩ついに発売。今回は(?)『用心棒』と『椿三十郎』からのセレクトである。
 三船&仲代に交じって"七人の侍"の生き残り・加東大介までいるのは嬉しいが、『用心棒』で居酒屋の親父やってた東野英治郎とか馬場そっくりの木偶の坊・羅生門とか、『椿三十郎』だと加山雄三なんかはいない。
 でも東野英治郎みたいなキタナイ親父がダブった日には目もあてられないのでこればかりは仕方ないかな……(ってそれは加東大介でも同じだが)。
 カラー・白黒の配分関係なくとりあえず箱買い必至なのだが、割引のある地元の店にはまだ入荷していなかった。夕飯抜きで飛ばした自転車の帰りのペダルが重かった。

9/15
 土曜までクリームシチュー片付けていたのに、つい出来心で日曜に作ったカレーがやっと終わった。冷凍していたご飯も切れたが帰宅時間が遅かったのでトーストにバター塗ってちぎって食べる。久しぶりにやると最高に美味い……。もちろんどっちもルーですよ。明日はビーフシチューが食べたくなったりするだろうか。
 夜は、小学生時代からの友人、SAKUがメッセンジャーに3ヶ月ぶりくらいで現れたので声をかける。そこへHALOで毎月会ってるもののメッセンジャーは1年半ぶりくらいの(小学校から高校まで一緒だった)ゆうちゃんがこれまた偶然現れた。あまりに奇遇。こうなればと、メンバリストにいるのはいつも確認していても話しかけるのは正月以来のもうひとりの旧友・ZAPを呼び出し、4人でメッセンジャー内での同窓会。
 たけぴぃから「今度みんなで飲もうぜ」って言われて快諾して(1/4の話)からもう9ヶ月経ってるんだよな……。いい加減何とかせねば。

9/16
 来週のイベントラッシュに向けての準備とか次の仕込みとか。
 1年弱の付き合いのはずだった今のプロジェクトも気がつけば2年近くの長丁場になっていた。
 次の機会をもらえるなら、もう効率よくやりたいと思いながら、既に関わってる短期のはずの別プロジェクトが1年かかってるから始末におえない。
 近々社内組織が大きく変わるため、こんなんだとあっという間に仕事ホサれそうだ。
 恐い恐い。

9/17
 深夜の寿司屋のカウンターで秋刀魚の刺身に秋を感じつつビール。日曜から1週間帰郷するヒロターズに猫の世話を仰せつかった。数日に一度猫を撫でに行くだけなので私は楽だけど(餌やりは他の人がやってくれる)。3度目となる猫のシリ様は、撫でてやると本当に嬉しそうにを立てる。そのシリではないのだから自分で勘違いしてはいけません。
 深夜の電車で帰宅途中にファミコンショップで先日買い損なった『黒澤明 よみがえる巨匠の現場』を1ケース(10個入り)購入。家に帰って開封するとなんと室戸半兵衛(『椿三十郎』の敵役・仲代達矢)が入っていない。必死の形相で斬りつける組み合わせ用・三十郎フィギュアの刀が空しく空を斬る。また後日秋葉でバラ探しか。
 それから別のお店にて2000年の忘年会で偶然出会ったおしりさんの旧友の漫画家さん(2000/12/26の日記参照)がPNを替えて出した初単行本をようやく見つけ購入。単行本出すって凄いことだよなあ。これからもどこまでも頑張って戴きたいものです。
 この日記書くにあたって気付いたのだが、つい先日のことのように思っていたあの忘年会からもう3年9ヶ月も経っていたのか。私もあれから少しは成長できたんだろうか。

9/18・HALOとやだよの本当に長い一日
 今月のHALO例会が今日も無事に開催された。
 本日の参加者はしょっちゃん、しじみ、おげしょ、こまんだー、ぶちょー、KEY、ゆうちゃん、KEN。
 今回よりついに両チーム共に模造紙ではないホンモノのスクリーンになった。ただ参加人数が奇数なのでチームバランスがいまいちなのが痛いところだ。
 いつものようにリハビリ用にスレイヤーを1試合終えると、玄関のチャイムが鳴った。なんとむっきーさんだった。
 私の会社の先輩であるところのむっきーさんには確かに先日メールを送っていたのだが、まさか住所を教えただけで自力で私の家を探り当ててしまうとは。かなり見つけにくい家だと思うのだが大したお人だ。
 ともかくこうして無事に10人揃ったので、挨拶もそこそこに5VS5のCTF対戦が開始された。むっきーさんの参加が功を奏して絶妙なチームバランスとなり、1試合目から長丁場に。結果はこちら。
KEN2本取り
 連日の飲み疲れのKEN、深夜作業で眠そうなKEYなど、いつものエースプレイヤーがなかなか実力を発揮できない序盤を経て、最終的にはKEN、しじみ、こまんだー、ゆうちゃん、しょっちゃんチームの勝利。
 ゆうちゃんは既に中堅クラスの攻撃力をつけてきており、正面からの撃ち合いでは負ける事もしばしば。またしょっちゃんの(大好きな)接近戦能力もかなり上がっていた。
 むっきーさん早上がりのためこの後クレイジーキングで殺戮パーティ。むっきーさんは後半感覚を取り戻しつつあったところなので、1試合で抜けてしまうのは大変残念。是非また次回参加していただきたいものです。

 続いて短め(45分)に終わった第2試合の後、第3試合がこれまた2時間の長丁場となった。
こまんだー3冠
 序盤は数で勝る赤チームが圧倒して、早々と1本先取したものの1時間後に青が同点に追いつき、旗の取り合いとなった2本目同時入手の後、最後に青が逆転という最後まで拮抗した良試合だった。前試合からのゆうちゃん、しょっちゃんの活躍に加え、ついにおげしょまでもがかなりてこずる相手へと成長し油断しているとかなりの確率でやられることに。
 それにしてもなんだこのこまんだーのスコアは! 3冠だし、KILL数ダントツだし……。もう手をつけられない。まさに魂斗羅。
 再来月には続編が出るため、『HALO1』での対戦は次回で一旦終了の可能性が高いが、このブラッドガルチ戦は本当に極まった感もある。半年に一度は戻ってきてもいいかもね。

 その後、KEN、こまんだー、しょっちゃん、ゆうちゃん、しじみ、おげしょと天空で飲み。
 前回(2004/7/31の日記参照「クソ映画を引くのが得意」と書いて憤慨していたゆうちゃんは、この2ヶ月の間に『サンダーバード』を観てきたと恥ずかしながら報告してきた。自分の役割をよくわかっている。これで狙ってないっていうんだから感心する。
 おげしょと別れ、残った面子でもう一度帰宅。先月に引き続き「南斗の拳」対戦を行う。
 今回もKEN、こまんだー、しょっちゃんとの対戦、しじみはなぜかGC版『ガンダム』の経験値稼ぎに精を出し、ゆうちゃんはギャラリー。

北斗=やだよ、こまんだー
南斗=KEN、しょっちゃん(SHIN)


 前回と違い、ツモばかりに終始する前半を経て沈黙を破ったのはSHINだった。
 「うし来たぁ!」と叫んで仕掛けたのは待望の十八番、南斗烈脚斬陣
 両脇にいたKENとこまんだーの2人に仕掛ける。KENはあっさり間合いをとるがこまんだーは2ダメージ。無事に成功。
 こまんだー、そこでSHINに仕返しと思いきや、一子相伝に拘ったか、反対側のやだよへ攻撃。奥義は北斗残悔拳。しかしやだよ、これを大技天破活殺でカウンター! しかしこまんだー、これを空極流舞で避ける。いきなりの北斗技3連弾に沸くギャラリー。
 こまんだー、これを不服としてさらにやだよへ北斗八悶九断。しかしこれが0ダメージ! ラッキーなノーダメージだったものの、これがやだよの怒りに触れる。
 一方SHINはこちらも大技天翔十字鳳を、先ほど避けたKENへと仕掛ける。KENたまらず4ダメージ。
 反対側ではやだよがこまんだーを蹴っていた。踏み込み状態を利用してともかく毎ターン毎ターンこまんだーを蹴り続ける。これを巧みに受け続けていたこまんだーだが、7、8発目の蹴りをついに受ける。その後合計3発の蹴りと1発の突きをくらって、なんと残り1ダメージに。撲殺一歩手前。
 見かねたKENがついに動く。烈脚空舞、しかしこれをやだよ、間合い2枚で回避。そこへ瀕死のこまんだーが二度目の北斗残悔拳! なんとこれが7ダメージ。やだよ残りHPがいきなり3に。
 調子に乗ったこまんだー、さらにやだよを蹴ったところ、やだよそれをカウンターA、撲殺! しかしここでこまんだー、闘気で復活、残り3。
 これで形勢逆転、こまんだー、先ほど0ダメージだった北斗八悶九断を再び仕掛ける! こまんだー、その2つの奥義しか持ってないんか! と突っ込み入れつつ今度はやだよが空極流舞、北斗飛びまくり・回りまくり。
 今回は生き残り続ける(すみません)SHIN、再びKENへ誘幻掌! 北斗白鷺拳大流行。KEN間合い2枚は流石に持っておらず受ける。4ダメージで残りHP2。
 その頃、やだよの怒りを買ったこまんだー、残りHPを突き&蹴りで撲殺されるのであった。初死に。
 やだよ、ここまで来て実はノーダメージのSHINにこまんだー譲りの北斗残悔拳。本日3回目の登場。3ダメージ。さらに同じく3回目の北斗八悶九断。4ダメージで残り3。そこへさらに畳み掛ける蹴り2発。もう一人蹴り殺し。
 さて残るはKENとやだよの南北対決。KENが奥義を固める前にやだよ、KENへ七星点心! やっぱり間合い2枚を避けられないKEN、受けるがこれがダメージ1! 残りHP1。紙一重で踏ん張る。そこをトドメの蹴り。間合いで避けるKENを踏み込みで詰め寄る。KEN、受けを持っておらず蹴り有効。3人目の蹴り殺し。
 結局やだよが3人抜きで終わった。北斗の掟を守った! なお決まり手は全員蹴り殺しだったりするけど。

 ここまでで既に終電は終わっている。このまま勢いでDVDなんか観てしまうか! とか言い出し、KENが鞄から取り出したDVDを再生、しょっちゃんは車で帰宅となり、しじみを除く4人で鑑賞。観たのは

『スクール・オブ・ロック』
 いわゆる『がんばれベアーズ』『とべないアヒル』系映画。社会のつまはじき者となったダメ中年が子供を育てることで社会に適合するお話です。
 ただしこれまでの映画と違うのは、子供に教えるのがスポーツではなくロックであるということだ。あと、ダメな子供を更生するのではなく、ガリ勉生徒にロックを教えて命を吹き込むというシチュエーションに書き換えられているところがある意味現代的かもしれない。
 このロックの部分をどのくらい楽しめるかがこの映画のキモであるといってよい。
 で私は基本的なところは楽しめたのだが『がんばれベアーズ』や『スラップショット』ほどのカタルシスを感じられなかったのは、やはりモノがロックであるからかもしれない。
 というのも、主人公の愛するロックって70年代、いいところ80年代の音楽で終わってるのが、ファミリー映画としては正しくてもやっぱりそれ以上に感じられないのである。そのへんが最後にのめりこむほど楽しめなかった原因なのかも。
 「天国への階段演奏禁止」に爆笑した『ウェインズ・ワールド』(1992)から12年。この時代のロックはついにファミリー向けコメディの題材にまでやってきたってことで納得すればOKなんだろうけど、つい真面目に考えちゃうんです。
 教科書にビートルズが普通に載っているご時世、ジミヘンやディープパープルくらいの古典ともなると授業でやっていても全然違和感がない気がしませんか? そんなの学校で教えるダメ教師はうちの父くらいですか?
 ともかくこのあたりの音楽はすでに"反抗"としてのロックの寿命はとうに全うしてしまっている気がして、だから途中で「モーツァルトとかベートーベンとか……エンヤとか」というセリフがあるんだけど、ああ、そうね、エンヤとかもう入ってそう、とか思っちゃう。
 主人公が時代遅れなのは映画の中でも冒頭で描かれているのだけど、どうしても「なんで今さらツェッペリン? サバス?」とか考えてしまったりするのはそういう人の負けなんだろうかなあ。
 個人的な好みでいうなら今体制に"反抗"するロックを目指すなら(私は別に好きじゃないけど)マリリンマンソンとか(私が今好みの)キルスイッチエンゲージくらいやってくれると物凄く笑える。でもそうじゃないと大会で1位はとれないですよ、きっと。
 10歳の子供くらいならこのくらいで通用するけど、彼らが12歳にもなったらきっと「S先生、まだジミヘンで満足してるの?」とかきっと言うと思う。だからそういう続編に期待。

 ここでKENとしじみが帰宅。残されたゆうちゃん、こまんだーさんの3人で始発の電車までということでさらにDVD鑑賞。

『オープン・ユア・アイズ』
 『バニラスカイ』の元映画。噂通りもう完璧にそのまんまなので、言われていたのにやっぱりびっくりした。
 ヒロインのペネロペ・クルスはこっちでも可愛いが、こっちではばっちり裸も拝めるので得した気分になる。確かにこのペネロペがヌリアな人になったらびっくりする。キャメロン・ディアスなら「うーん、まあこれはこれでいいか」とか思いそうなのでその辺は原作映画のほうがパワーがある。
 で結論としては『バニラスカイ』は普通に面白かったのだが、これも面白かった。
 ただ、観終えてから思わず『バニラスカイ』の冒頭だけ観直して見たのだが、あまりのゴージャスさに思わず苦笑。確かにこれは原作映画観た人には「こんなの余計だ」とか言われそう。『バニラスカイ』→『オープン・ユア・アイズ』はOKでもその逆はちょっときついのかもしれない。

 途中ゆうちゃんは1時間、こまんだーさんは15分ほど落ちていたみたいなので、ちょっとシナリオが混沌とするこの映画を選んで果たしてよかったのかどうかという話はあるのだが、まあ終わってしまったものはしょうがない。
 こまんだーさんは始発で帰宅し、ゆうちゃんはこのまま帰ると種の家の方まで「トロと休日」してしまいそうなので仮眠をとることとなった。

 長い私の一日もここで一旦幕。

9/19・Excellent!
 起きたら昼の『新選組!』が終わってた……。仕方ないので山南さんがゲストの大相撲やMXの『あらいぐまラスカル』(第2話)観ながら18時の回を待つ。が……いまいちだった。
 久々の徹夜明けのせいかどうにも体調がすぐれないため、夜はDVDで我が心の"スクール・オブ・ロック"、『ビルとテッドの大冒険』(北米版)を観る事にする。
 1989年制作ということで既に15年前の映画ということに軽くめまいを覚えるが、ともかく今観ても十分バカで最高にロックしておりどこまでも面白い。
 公開当時は同世代の心の友だったビル&テッドがもう愛らしい年下として観られたのは新鮮な体験であった。この2人に比べると悪ガキのウェインとガースなんかはやはり愛せない。純粋なバカこそ究極なんだ。
 (なおビル役のアレックス・ウインターは役者よりも監督・脚本方面へ進んでいる模様だが、キアヌ主演映画はやはり流れてる)
 観終わって、本作に比べるとかなり落ちるが再会できただけでも満足の『ビルとテッドの地獄旅行』も観たくなったのだが、こちらはDVDを持ってない。
 はるか昔に国内版DVDが出てるので、そろそろ廉価で出てくれないものかとためしに検索してみたら、なんと11月に出るではないか! しかも『〜大冒険』の国内版DVDもいきなり廉価で同時発売とは。11月が今から楽しみ。
 しかも本作で2人を助けるルーファス役で出ていたジョージ・カーリンの近年の出演作を調べてみたところ、それが『最"狂"絶叫計画』(3作目)で、邦題が付いていることからいつの間にやら日本公開決定(しかも10月)してることを知り大喜び。本作がデビッド・ザッカー&パット・プロフトの最新作であることも初めて知った。どうりで予告が面白そうなはずだ(『ホットショット』は予告"だけ"面白かったけど)。
 『スクール・オブ・ロック』のヒットで日本でもコメディ映画をもっとガンガン輸入して欲しいよ、ホントに。DVDも良いけど映画館で見せて下さい。KENが言っていたとおりで、やはり映画館で皆で笑って皆で感動する体験も映画館の醍醐味なんですよ。

9/20・『バイオハザード2』
 珍作、映画版『ハウス・オブ・ザ・デッド』を共に観て十二分に楽しんだ盟友・KEN、こまんだー(2004/2/21の日記参照)の2人を誘い、評判がすこぶる悪いらしい映画版『バイオハザード2』のレイトショーを観に行くことにする。
 まず手始めにKENから借りたDVDで1人前作を復習。前から評判のコメンタリー音声での鑑賞だったが、噂通りこのコメンタリー最高。世界最高のゲーマーおたく監督ポール・アンダーソン、ハイテンション女優ミラ・ジョボもといミラ・ヨボ、そして意外にゲーマーであるらしいミシェル・ロドリゲスのマニアックなバカ会話が楽しいこと楽しいこと。爆笑に次ぐ爆笑のトークショー状態。
 天然キャラなミラ・ヨボのことがより好きになって、さて外出。
 映画までまだ2時間以上あったので久しぶりに3人でカラオケ行って体力を減らしてからいよいよ映画。

『バイオハザード2』
 前作とかなり趣向の変わった、懐かしの80年代B級ホラー・アクション映画の王道復古のような映画。
 例えるなら『スペースバンパイア』とか『バタリアン』とか『ターミネーター』1作目とか、ああいう類。死ぬためのサブキャラ、『ニューヨーク1997』みたいな背景、道化師役を演じるステレオタイプな黒人……私の学生時代に腐るほど見てきた映画そのものだ。そういう映画が好きな人には佳作映画になってる。
 まんま『バタリアン』の設定パクリゲームでもあるゲーム版『バイオ2』を映画化した結果が、映画まで『バタリアン』に似ているところなんてもうわざとやってるとしか思えない(オチもそのままだし)。

 スタイリッシュさもあって傑作だった前作を新人監督がどう調理するかと思っていたのだが、ポールのやっていたような演出はほぼ捨てて、一転バタ臭い演出続出でゾンビも増量っていうのは思い切ったと思う。それを許容できれば結構イケると思うんだけど。
 今回もろゲーム版の2+3(あと終盤に『コード:ベロニカ』OP・笑)になっている舞台設定は、ゲームの1作目至上主義の人には同じ理由で拒否されるとは思う。でも元々ゲームがそういう流れの進化だったんだからこれは予期しなきゃいけない範囲じゃないか?
 だから「前作の映画は良かったのに!」とかいうツッコミは、ポールが監督降りた時点で諦めて、素直に楽しむのがいいのだ。
 個人的に残念なのはアクションのキレが薄まっているところ。わざとなんだろうけど何やってるのかよくわかんない。これは、廃墟でフルフェイス黒ヘルメット軍団をブったおすところからどうしてもガン=カタと比べてしまうという問題もあるかもしれない。
 同様にクライマックスのミラ(アリス)と追跡者との対戦格闘シーンは、そのさっぱりとした鋭角の背景も伴ってまるでPSでKAZEが作った仮面ライダー格闘ゲームシリーズそっくりだ(というかあれは東映特撮っぽいというべきなのか)。しかしその安さこそがこの映画の魅力となっているからこの辺はまあいいのかな。
 あともう1つ、『バイオ3』のメインキャスト総登場なのは、未プレイの私にはどうでもいいことなのだが、(以下ネタバレ)「あのオチは確かに中途半端なので「核爆発どかーん>生死不明」でよかったようにも思える。それとミラ・ヨボのオールヌードは前作のコメンタリーで「片乳だけかよ! 女優なら両乳見せろよ!」とツッコまれていた汚名?挽回かもしれんけど、あんな扱いでは前作の色っぽさが薄まってもったいなかったね。今回はDVDでコマ送りして見たいとは思わないよなあ。なんでバイオなのに設定が『エイリアン4』へ行ってしまったこととかも(しかも『エイリアン4』の設定は世間では評判悪いのに)ツッコミたい人には色々叩かれる余地を残してるよなあ。
 それだけにきっと作られるであろう映画3作目が『コード:ベロニカ』方面へ行くのか、オリジナルストーリーへ走るのかどうかなども含めて気になるところ。次はどんな映画に変化しているのか楽しみに待つとしよう。

 獄・楽さんに教えてもらったCUBE某で美味しい台湾料理を食べながら(獄・楽さんまたいつか飲みましょう)、そんなバカ映画について3人で熱く語って夜が更ける。
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