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今日は映画の日なので会社を休もうと思ったら昼に会議。午後半休を取ろうと思ったら夜に重要メールを受け取る連絡が。そこへさらに急ぎの原稿書きのお願いまで増えて、結局全然休むような状況にならなかった。結果的に会議入らずに休んでいたらもっとやばかったので良いということにして映画は明日にしよう。 |
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昨日映画に行けなかった分は今日にする。『グエムル』はほとんど興味無かったのだが先日観た『殺人の追憶』が思いのほか良かったので、その監督の新作というのと怪獣映画ということで観てみることにした。ちなみに映画観るまで「グムエル」だと思って切符売りのお姉さんにも「グムエルください」と言ったけどちゃんと出してくれたぞ。 怪獣映画大好きな私だが個人的には巨大怪獣が好きなので、エイリアンがトレマーズサイズになった程度のグエムル君は正直私の好みとはいえない。でもカットひとつひとつの説得力はなかなかで、テレビなんかでも結構やってた逃げ惑う群衆とそれに襲い掛かる怪物の描写演出などは結構な迫力でしかも結構長く冗長感なく持たせている。ここのシーンだけで怪獣映画としてまず及第点をあげておいても良い。 その一方で『殺人の追憶』では抜群に良かった人物描写に関しては個人的には空振り。家族の存在について深く描いてるっぽいコメントをしていたのでその辺は結構期待してたんだけど、明らかにお約束的なキャラ設定なのに特に何もないまま終わってる感が強い。 あと観た人の多くが思ったであろう「そんなところでやるか?」というお笑いネタは「えっ? 今のこれ笑うとこ?」という戸惑いが映画館の中に流れた。お国の違いをこういうところで強く感じる。むしろ他の韓国映画で感じるえげつないバイオレンスがこの映画では控えめなのが意外でちょっともったいない。 全般的に決して出来は悪くないのだが、日本で観るにはちょっと売りを見つけにくい映画だ。(☆☆☆) ところでこの映画観てもっともがっかりさせたのは結構後ろの席にいたアベック。予告からスタッフロールまで最後までずーっと喋りっぱなし。飲んでるジュースとか無駄に氷振ってみたりとかするしマナーのカケラもない。何でそんなに喋ることあるんだ。私はまだそれなりに遠かったから良かったものの、真後ろとかだったら流石に途中でキレてたと思う。で、このアベックが喋ってるのが韓国語だったわけですわ。韓国人のマナーの悪さはよく聞くけど初体験。結論としては韓国映画に罪は無いけど韓国人は嫌いだ。 帰宅して夕食後はテレビで録画していた『イルマーレ』を観る。これまた懲りずに韓国映画。最近ハリウッドで『スピード』の2人が主演でリメイクした映画なのだが、その予告を散々観てしまったからか「ああ、これはキアヌではあのシーンだ!」とかいうパズルをはめるような不思議体験をしてしまう鑑賞になった。 こちらは『グエムル』とは全く違い、演出から映像からBGMまで完全に洋画風味。『グエムル』では音楽のセンスが全く日本と違っていて非常に違和感があったのだが、こちらは音楽のおしゃれなこと。ハリウッド的な作風を非常にコピーできていて感心する。映像のテンポや間なども非常によくコピーしている。 私の興味のきっかけとなったSF設定はツッコミどころのあるものだったが、この映画の本質は恋愛映画なのでそれはそれで腹が立つことはない。観始めてすぐにわかる全く意外性のないオチまで安心して楽しめれば結構良い映画なのだと思いますよ。(☆☆☆) なおこの映画で最も驚いたのはヒロインの「マンガ喫茶でアルバイトしながら働く声優の卵」という設定(2000年の映画らしいので『REC』からも結構先駆けてるな)。韓国では偏見無いのねえ。ちなみにハリウッド版では看護婦になってたけどこれはしょうがないか。あとハリウッド版の原題は「THE LAKE HOUSE」なんだけど、それイルマーレ=海じゃないじゃん、ってきっとオリジナル版観た人のほとんどがツッコミいれてそう。 |
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夏の終わり特有のことなんだろうけどどうにもだるくて眠い。 風邪ひいて家にいるという蒲田在住のKENと昼間からチャット。彼は呑川でやっているカヌー大会をマンションから眺めているらしい。呑川ってそんなにでかかったっけ? と思ったけど、送られてきた写真を見たら確かにでかかった。私の勘違いらしい。 ![]() クリックで拡大。ほら、何か想像よりもでかくね? 人がゴミ(以下略) まず家族愛のファミリー映画らしく始めておいて、いきなりハーレムにグロテスクなロボットに下品なデザインのバイクが珍走する悪趣味なパートへ叩き落すところが素晴らしい。後半の「うわなんか終わりそう」と思わせておいて、その後そこで終わらずに物語が続いていき、そこから予想もしない全然違うオチになっていく、という展開が何度も続くところが素晴らしい。そして最終的に待っていたオチが、これまで予想していたどんなものよりもしっくり来てしまうところが素晴らしい。 「ピノキオ」と「オズの魔法使い」と「鉄腕アトム」を上手にミクスチャーした物語もさることながら、確かにこれはスピルバーグが撮ってるスピルバーグ映画であるにも関わらず、確実にキューブリックのテイストが残っているところも素晴らしい。 例えるなら『トータルリコール』の序盤以降の宇宙に出てからの展開は原作に全くないにも関わらずディックのテイストがずっと映画全般に続いているというあの嬉しさに近いのかもしれない。 ラストは『シンドラーのリスト』以来久々にスピルバーグの映画で心が震わされましたよ。とても『太陽の帝国』とか撮っていた監督とは思えない。素晴らしい。(☆☆☆☆☆) で日が暮れたところで一息ついて、夜は8spotsを連れ立って先日復習も済ませた『パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト』。こちらも全く期待していなかったのだが、なんだ凄く面白いじゃないですか。 続編で1作目以上に或いは同等レベルで楽しめる映画は、全然違う映画になった『エイリアン2』を除くと個人的には『ボーン・スプレマシー』くらいしか思い出せないんだけど、これは追加してもいいかもしれない。前作を観た人への最大限のサービスをしつつ、ここ数年まったく息の途絶えていた「海賊」カテゴリーのお約束ごと・アイテムをとにかくありったけぶちこんだアトラクションになっていた。 人食い人種の土人(!)から始まり、デイヴィ・ジョーンズ、さまよえるオランダ人(フライングダッチマン)、クラーケン、手の黒印、鍵と宝箱探しなどなど、1作目でまだ使っていなかった素材がこんなに残っていたのかと感心するほど、ベタなアイテムと名前が続くのは、アトラクション映画として合格。特にクラーケンは『ザ・グリード』をはるかに上回る迫力で、昨日の『グエムル』では消化不良だった怪物映画の爽快感を大いに満たせてくれた。 その一方で続編映画としてはすべてのお約束を満たしながら変化球を投げており、これがツボ。 制作予定の無かった続編映画を制作する場合1作目のキャラの何人かはシナリオ的に(もしくはキャストの都合で)カットされていくのが常だが、今回は最初そう(出ないのかと)思わせておいて、忘れた頃に意外なかたちで登場するという、お約束崩しのシチュエーションが素晴らしい(念のため「提督と犬」のことね)。 また、前作のお約束ネタは今回にも使いながら、多くのネタをストレートには使わない(例えばジャック・スパロウ「船長」と加えるのを他の人物にさせたり、ひっぱたかれるのもジャックじゃなかったりとか)のも、お約束崩しといえなくもない。 この辺のお約束崩しは演出的にもあって、例えば3つ巴のチャンバラシーンは本作の目玉になるべきシーンのはずなのに、始まった当初、カメラは彼らに対して傍観者であり続け、彼らのチャンバラをまともに映さない。むしろ愚かな人々として描いている。 とまあ、お約束であってほしい部分と、映画ファン的なお約束はうまくずらして貰えるというところで、脚本と演出がいかにこの続編を楽しんで制作しているかがわかるというもの。こういう何にも気にせず楽しめる、何度も乗りたくなる遊園地のアトラクションのような映画はツボに入るとまた行きたくなるよねえ。もっとも遅くとも来年の3作目の前にDVDで予習する可能性はありそうだけど。(☆☆☆☆☆) 1日に2本映画観て、どっちにも期待していなかったのにどっちも面白い。これはとっても得した気分になるなっ! |
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夜になって急に今週2日も国内出張が入る。言われた時は特に否定もせずに引き受けたけど、本来私の仕事じゃないんだから明らかにパートナーの尻拭いだよなあ。こういうのをお人よしといいます。 8spotsのお遣いで西口の24時間オープンのスーパーまで足を伸ばしたけど、普段利用しているOKに比べてあまりに値段が高いので驚いた。結局規模のでかいコンビニということなのか。 |
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京からの指令に翻弄される毎日。不眠不休で働く我がパートナーには本当に申し訳ない。それから今日は愛知から来客。こちらのお話は良い方向でまとまる。 |
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自分にリズム感が欠けている、というかむしろ「無い」というレベルなのは、大学時代に笑いものになるくらいで、自身でもかなり理解していたつもりだった。そんな私が今日ふらりと寄り道したヨドバシ梅田店で買った『リズム天国』をプレイしてみたら、リズム感テストでいきなり「19.1点」というスコアを叩き出した。いくらなんでも人として酷すぎませんか。 その後1面ですら一発クリアできるステージはほとんど無く「平凡」を連発。私は脳よりも音感を鍛えた方が良さそうだ。 |
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久々に終電を越えた残業。でもそのおかげで少しだけ安心させてくれる成果が見られた。本当はもっと安心させてもらいたかったけど、それは月曜日までのお預けということで。 |
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名古屋暑い! 東京よりも大阪よりも暑い。 出張は滞りなく終わり無事に会社へ戻ってくると、いろいろ問題が発生しており、当然私のところですべて滞っていた。やはりこんなタイミングで他人の尻拭いみたいな出張なんて行ってる場合じゃなかったのだろうなあと思いつつ、後悔していてもしょうがないので来週頑張ることにする。 |
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いつものように青山から帰宅すると前半は傑作揃いな気持ちもある今年の中でも現在ベストに挙げたい映画である『ヒストリー・オブ・バイオレンス』(4/1の日記参照)のDVDがamazonから届いていたので早速観る。 ストーリーを知ってからの2回目鑑賞でもヴィゴのかわいらしさは健在で、ファーストシーンの2人組も健在。ただ、ラストシーン後のエンドクレジットのハワード・ショアの音楽は劇場で観た時以上に安心感を自分に与えてくれた。(☆☆☆☆☆)やはりこれはかなりの勢いで今年ベストですよ。 映画自身は長くも短くも無い90分強なので、そのまま特典映像へ突入。観ていて唯一「?」だった、早朝に自分の店のカウンターにいるヴィゴのシーンで、なんで彼が朝あそこへ向かったのかが没シーンを観て判明したが、このシーンは監督がコメンタリーで言っている通り外して正解。せっかくなんだから全シーンのコメンタリーやってよ、と思いつつ、かなり詳細なメイキングが入っていて見応えも十分あり、買った甲斐のあるDVDだった。クローネンバーグは『スパイダー』と本作でさらに高いレベルへと到達したと思います。小学5年のとき以来惚れているテリー・ギリアム以上に、今一番好きな監督になってるかもしれない。 最後に備考。劇場で唯一あった、不自然なぼかしシーンはDVDでは無くなっています。映倫なんか無くなっちゃえ。(CEROも潰れちゃえ) |
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午後から木曜洋画劇場の録画もの『デッドコースター』鑑賞。地上波デジタルにすると、シーンのカットがあるというTVものの致命的な問題を除くと、16:9、字幕、英語5.1ch、市販DVD以上の画質、という全く言うことなしで、最近ハードディスクに貯まりまくり。(BSデジタルだとさらにノーカット、CMなしなんてこともある) タイトルではわかりづらいこのシリーズ2作目は、前作『ファイナルディスティネーション』のコンセプトのみを使った続編なのかと思いきや、むしろ「アクマイザー3に対する超人ビビューン」(ネタバレかもしれないけどどうせ意味わかんないからいいでしょ)な設定は面白い。ただしその設定を生かせていたかどうかは微妙だけど……。 殺人鬼不在の「殺人鬼もの」映画なため、いまいちクライマックスへの展開がぼやけていた前作に比べ、今回は主人公たちの目的意識がはっきりしていて展開にメリハリができていたのと「日常生活でちょっとだけ気分的に不安になるシチュエーション」に重点を絞った、鑑賞者の経験に根ざしてぞっとする展開が精神的にヤな感じにさせてくれて、続編のアプローチの巧さが好印象。(☆☆☆) ただ、じゃあ3作目を観に劇場へ足を運びますかと言われると「それはないな」なのですが。 そのままテレビを点けていたらBS放送でありがちのCDボックス広告。なつかしの音楽詰め合わせでBGVとしては最適だ。今日はクラシック特集だったのだが、そこで聞いた「カルメン」が妙に耳に残ったためか、夜に観たのは『がんばれ!ベアーズ』(元祖オリジナル版)。 当時テレビシリーズを中心にかなり見ていたはずなのだが全く憶えていない。というか下手すると映画版は観ていなかったのかもしれない。そのくらい新鮮に楽しめた。 「主人公の今は問題をかかえた元優秀な選手がコーチとなってダメチームを立て直す」という一連の映画を総称して私は「がんばれベアーズもの」と呼んでいるのだが、後で調べてみたら本作は1976年。バート・レイノルズの『ロンゲスト・ヤード』は1974年なので(ちなみに『スラップ・ショット』は1977年)、『ロンゲスト・ヤード』のほうが元祖。子供ものにした元祖というところか。 で、テイタム・オニールのかわいらしさに今さら感心しながら今回観て一番驚いたのは「ラストで主人公チームが敗れる」こと。これは意外だった。ただこの潔さが、逆に派生映画の(先日観た)『飛べないアヒル』(1992)あたりと比べても新鮮。ベアーズにいる子供の小憎らしさも、今(の映画)に比べるともう素直この上ないかわいらしさで愛すべきキャラクターたちだったので主演の2人であるウォルター・マッソーとテイタム・オニールが出ない続編2本のDVDもパック買いしてあることだし近々チェックしておこう。(☆☆☆☆) |