menu
・た
・ち
・つ
・て
・と
・ターミネーター
・TOP
●映画 007
■007シリーズ■1962〜英 007
・ 英国の秘密諜報員ジェームズ・ボンドを主人公とした元祖おしゃれスパイ映画「ダブル・オー・セブン」シリーズ。
『007 ドクター・ノオ(007は殺しの番号)』から数十作作られている。
・ ライセンスもののゲームもいろいろ出ているが、抜群にデキが良いのは任天堂の『ゴールデンアイ』。
映画のシチュエーションをうまくゲーム化している上に、オリジナリティも高い3Dシューティングアクション。
1998年のアメリカで最も売れたコンシューマソフトだ。
ゲームを遊んでから映画を観直してみると、映画のセットを非常に丁寧にポリゴン化しているのがわかる。
特に2面のトイレ〜廊下への階段とか、図書館とか。
・ 個人的に記憶に残っているのは何故かテンゲンの『007・死闘』。
マニュアルの表紙に書かれた言葉が「007は5度死ねる。(コンティニューは1回)」。
・ EAがゲーム権利を得てからゲームはさらに進化。特にレギュラーメンバー総出演・フルボイス、
シリーズ経験者によるシナリオが話題となった『007:エブリシング・オア・ナッシング』(2003)、
ゴールドフィンガー対Dr.NOという謎のFPS『ゴールデンアイ:ローグエージェント』(2005)など傑作・怪作が登場している。
『コンフィデンシャル ミッション』(セガ・アーケード、DC・2001) CONFIDENCIAL MISSION
・ セガの開発子会社ヒットメーカー作によるガンシューティング。
これまでセガのガンシューといえば『バーチャコップ』のAM2研、『ハウス・オブ・ザ・デッド』のAM1研(ワウ)だったので
過去の経験はあまり継承していないタイトルなのが意外。
・ とはいえ大きな新規性は特に無く、超兵器を持つ軍事テロリストと戦うタキシード姿のエージェントという、
007に始まるスパイ映画っぽい展開を楽しむガンシュー、それ以上のものではない。
・ 007の露骨なパクリ部分はパッケージイラスト、およびロゴ。
銃口を内側から見たデザインは007を彷彿とさせるし、ロゴの後ろに見えるCMF(Confidential Misson Force)は「007」のロゴに似せている。
・ なお、タイトル(組織名)は『スパイ大作戦』の組織の名前からのパクリなので詳しくはそちらを参照。
露骨な物語パクリは無さそうですが、それっぽさを味わえます
『サンダーブレード』(セガ・アーケード・1987) THUNDER BLADE
・ 自分の乗り込んだ筐体を自分で操縦桿を引いて動かす、セガ体感ゲームシリーズの中でも地味な1本だが、
『アウトラン』『アフターバーナーII』と共に、マークIII他多数のコンシューマハードに移植された。
・ パクリ部分はアーケード版専用の広告用ポスター。魅惑的な女性の後姿と細い脚の間にブルーサンダー、もといサンダーブレードが。
しかしこのシチュエーション、前にも見た?と思っていたら『ユア・アイズ・オンリー』(1981)のポスターだった。
・ なおこのポスターそっくりの広告を『ターボアウトラン』(セガ・アーケード・1989)(多分)の背景で見ることができる。
右広告はクリックで拡大。飛んでるヘリに突っ込み入れたい場合は別項を参照ください
『シークレットエージェント』(データイースト・アーケード・1989) SLY SPY
・ ジェームズ・ボンドそっくりの紳士風スパイが主人公の横スクロールアクション。
最初に自分の名前を3桁の数字で入力できる。もちろん「007」とも入れられる。
いきなりパラシュート降下からゲームが始まるなど、ステージ背景や演出などに映画の雰囲気が良く出ていた。『エドワードランディ』の前身ともいえる。
・ 以下、本作の007マニアぶりを以下に記載。
『ゴールドフィンガー』(1964)
・ シリーズ第3作。本作では後半面のボスとして「カルノフ坂田」が登場。
映画でゴールドフィンガーの用心棒として登場したオッドジョブ(演じるのはハロルド坂田)のコスプレをしたカルノフが
映画と同様のカッター付きシルクハットを投げて攻撃してくる。
『サンダーボール作戦』(1965)
・ シリーズ第5作。4面?の海中面のダイバーとの戦いは本作がモチーフか。
『黄金銃を持つ男』(1974)
・ シリーズ第9作。KGB出身の殺し屋スカラマンガの持つ自慢の銃はシガレットケース、ライター、カフス、ペンを組み合わせることで完成する黄金銃であった。
本作ではそのものずばり黄金銃(ゴールデンガン)は、主人公のパワーアップ武器として登場。
マップに落ちているアイテムを集めると必殺兵器となる。なお、この武器の弾エフェクト、時間で切れる効果などは同社の『ヘビーバレル』と同じ。
『私を愛したスパイ』(1977)
・ シリーズ第10作。続く11作目『ムーンレイカー』にも連続登場する用心棒「ジョーズ」が中盤のボスとして登場する。
ただしジョーズの姿(衣裳)は『ムーンレイカー』のもの。
海中面で敵として登場するサメ(ジョーズ?)は本作に登場したサメのプールがモチーフかもしれない。
また、クライマックスに登場する潜水艦ドックは本作の敵・ストロンバーグの秘密基地が元と思われる。
『ムーンレイカー』(1979)
・ シリーズ第11作。前述した通り、ジョーズのコスチュームは本作のものになっている(下写真参照)。
また本ゲーム最初の、飛行機から飛び出して空中で戦うという演出は、本作のプレタイトルでのパラシュート奪取の戦いがベースと思われる。
『ユア・アイズ・オンリー』(1981)
・ シリーズ第12作。本作の海中戦闘で登場する潜水服、というよりはむしろパワードスーツのようなものと全く同じ敵がゲームのボスとして登場する。
天窓および側面の4つの窓が特徴なのですぐわかるだろう。なお映画では腕は伸びない。
・ また本作には赤いロータス・エスプリがボンドカーとして登場する(潜水艇にはなるのは白)。ゲームも赤いスポーツカーが登場するが、これはフェラーリかな?
『リビング・デイライツ』(1987)
・ シリーズ第15作。4代目ボンド、ティモシー・ダルトン初作品。とはいってもダルトンは2作しかやってないが。
本作のハイスコア表示画面のバックが映画のポスターデザインそのまま。
『S.P.Y. SPECIAL PROJECT Y.』(コナミ・アーケード海外のみ・1989) S.P.Y. SPECIAL PROJECT Y.
・ 北米のみで発売されたコナミの2人同時プレイ可能横スクロールアクション。
日本で見かけた人はかなりレアだと思われる。
ベルトフロア、ローリングサンダー系横スクロール、餓流禍系奥スクロールなど面によって多彩な展開を見せるが、
グラフィックや操作性、当たり判定など当時としても及第点とは言い難いものであった(ただし音楽はいつものコナミFM音源ノリ)。
・ 何よりも上記で紹介したデコの『シークレットエージェント』と開発年が同じというのは皮肉。
ラス面の核ミサイル発射阻止まで(核ミサイルをバックに戦う画面構成まで)同じだったりするのはどうしたことか。
もちろんこの2作は(デコの『キャプテンアメリカ』とセガの『スパイダーマン』が似てしまったように)異母兄弟です。
(情報提供:U-CHANG様)
・ 本作もシリーズ全般をパクっているため以下に列挙してみる。
『ゴールドフィンガー』(1964)
・ シリーズ第3作。冒頭から微妙だが、後半面に出てくるレーザー車が、コネリーを襲い、フォートノックス銀行を襲ったレーザー兵器がモチーフかもしれないので記載。
『サンダーボール作戦』(1965)
・ シリーズ第5作。ジェットパック奥スクロール面のジェットパックはコネリーが乗ったものかもしれないが、
素直に1984年のロス五輪から来ているだけかもしれない。
『007は二度死ぬ』(1967)
・ シリーズ第6作にしてブロフェルド初登場作品。「車椅子」「膝に猫」「口では礼儀正しい」などが揃った悪役の基本形は彼が元祖である。
シリーズ途中、権利問題でブロフェルドのキャラを使えなくなるという悲劇が起きるまでブロフェルドはボンドの敵として君臨した。
・ 本ゲームでは1面?の建物を自爆させるボスのモニター映像として登場。最終面では別人の人が出てきますが。
なお最終面の核ミサイルも阿蘇山にあったミサイルっぽい、けど、まあこの辺はお約束ですわな。
『ダイヤモンドは永遠に』(1971)
・ シリーズ第8作。コネリーボンドの(一応の)最終作。ブロフェルドの部下として女性2人組が登場。その名もバンビとサンパー。
可愛いのは名前だけでその実は肉体派の格闘超人である。ボンドをプールへ軽く放り投げたりする。
ゲーム後半に登場する2人組の女性エネミーは多分この2人がモチーフではないかと思いここに掲載。実際は片方は黒人だったけど。
『ムーンレイカー』(1979)
・ シリーズ第11作。最終面に登場する敵が本作のジョーズと同様の上(『シークレットエージェント』と同じなので比較写真割愛)、
バリアの向こうのラスボスも本映画のボス、ドラックスを元にしていると思われる。
『美しき獲物たち』(1985)
・ シリーズ第14作。ロジャー・ムーアボンドの最終作。本作のキーキャラクターとなる悪のボンドガール、メイ・デイが本作後半面で登場する。
『ジェームズポンド』(エレクトロニックアーツ・GENESIS他・1990)
・ 「ジェームズ・ボンド」ではなく「ジェームズ・ポンド(鱈)」を主人公としたアクションゲーム。
何が凄いって、名前のダジャレだけで作ったゲームを延々4〜5作もシリーズ化していたこと。
日本で発売されたのは多分『ジェームズ・ポンドII ロボコッド』という、タイトルからしてやる気のない2作目のみ。
ロボットサイボーグ化されたポンドの活躍を描くこのゲームは、メガドライブで発売されるとき、ちょうど皇太子の結婚と
重なった。そこで「ロイヤルウェディング記念」とか書かれたオビを付けて低価格販売に踏み切った(笑)。
シリーズではその後、オリンピックしたりと悪ノリが続く。
「女王陛下の00?」というオビのコメントが傑作。