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●映画 に
ニキータ■1990仏
・ 『フィフスエレメント』以降すっかりトンデモ監督として扱われているリュック・ベッソン監督全盛期に制作された猫型殺し屋映画。
・ チンピラの少女はニキータは、国家機密組織によって育成され、一流の暗殺者となる。
  彼女は自分が殺し屋であることを知らない男と平凡な暮らしを送りながら、その一方で政府の要請によって次々と暗殺を行う……。
・ アンヌ・パリロー扮する少女・ニキータの強さとか弱さを共に持つ主人公の魅力が映画のポイント。
  その一方、映画後半に登場する掃除人ジャン・レノのキャラクターが鮮烈で、次回作『レオン』へと発展したとの話も。
・ 本作は『アサシン 暗殺者』(1993米)としてハリウッドリメイクされた。ヒロインはブジリッド・フォンダ。監督はお馴染みジョン・バダム。
  ジャン・レノがやっていた掃除人はなんとハーベイ・カイテル。音楽はハンス・ジマーだったりする。
  でも仏版の演出そのままなシーンなどもあったりして、オリジナリティが足りない分『ニキータ』ファンには評判がよくない。
  個人的にはアンヌ・パリローがどうにも美人に見えなかったためか、あのオチに「なんじゃこりゃ」と思ったタチなので、
  ブリジッド・フォンダ版のほうが好きだったりする。

『メタルギアソリッド』(コナミ・PS、Windows、GC・1999)
・ MSX2で発売された『メタルギア2:ソリッドスネーク』(1990)から9年、長い沈黙を破って登場したシリーズ第3弾。
・ 本作に登場する武器に「ニキータミサイル」というものがある。
  MSX2版でいう「リモコンミサイル」のことなのだが、なぜ名前が替わったかというとミサイルの主観視点で操作して敵に当てるからである。
  ここでいう「ニキータ」とは、映画でニキータを倒すために敵が放ったミサイルが主観視点で、
  カメラが(サム・ライミのアイボールカムのように)前面へ向かって突き進む演出であったため。ベタ、というか潔い名前ですね。
・ なお、その後『007:ナイトファイア』(EA・2003)などいろいろなゲームで主観視点ミサイルをみかけるようになったが、
  これらは多分『MGS』(ニキータミサイル)のパクリであるので適用外とする。

2001年宇宙の旅■1968米
・ 1999年に亡くなったスタンリー・キューブリック監督の代表作でもあり、観客なりの理解をもとめる「難しい映画」といわれるものの代表作。
  私はリアルタイムでこの映画を観ていないので何とも言えないのだが、それまでの「大衆映画」としての
  SFを「芸術」「作品」というレベルまで引き上げた作品ということでは間違いないだろう。
  サイバーパンクが『ブレードランナー』をひきずっているように(というとW・ギブスンは嫌がりそうだ)、
  『2001』をすべてのSFはひきずっていると思う。
・ 原作(というかノベライズに近い)者のアーサー・C・クラークは2作の続編を執筆し、
  映画も『2010年』という続編がある(監督はP・ハイアムズ)が、こちらは前作のオチに1つの回答を出してしまったため、
  普通の映画になってしまった。
・ なお『2300年 未来への旅』は全く関係ない映画なので注意。これはこれでそれなりに面白かったけど「旅」はしないぞ。
・ 余談だが『ガンダム』(ポッド)、『バイファム』(モノリス)、『ボトムズ』(ラスト)など、
  あからさまなパクリをしているアニメにサンライズが多いのは何でだろうね?
  
『可変走攻ガンバイク』 (SME・PS1・1998)
・ 現在はロックマンの開発元のひとつとして結構な位置にいる開発会社インティ・クリエイツ開発の3Dポリゴンレースアクションシューティング……?
  バイクがロボへと変形するという、モスピーダやメガゾーン23を思わせるロボットデザインとは裏腹に、
  エヴァンゲリオンブームの影響を思わせる異様な展開を見せるお話のほうに話題が集まっているかなりのカルトゲーム。
  ちなみにインティはその翌年、桂正和ギャル&ロボゲー『L&D』も開発している。
  こちらは結構ゲームとしてもマシだと思うんですがやっぱり評判悪いですね。
  で、ノウノ少佐の飛びっぷりはおいといてパクリ部分は最終ボス「霊的指導物体ベラデン」。モノリスです。
  彼はどうやら何かを侵略生物に"進化"させ、旧人類である地球人を襲わせているのです。そしてバックには木星。
  モノリスが登場するゲームは数あれど、これだけ明確なキャラとして、しかも敵ってのは本作だけ? やはり凄いゲームだった。
  (情報、写真提供:Lt.Fukai様)

今見るとプレステ2とXBOXの集合体に見えるよ 木星へとワープ! 船長じゃないです。ロボです。ガンバイクです
本作はもっと語るべきポイントが他にもあるのですが、詳しくは他のサイトへ

『シムアース』(マクシス・PC,SFC,MCD・1990)
・ 爆発的大ヒットした『シムシティ』に続いて出されたSIMシリーズ第2弾。
  あまりのスケールのでかさに少なくとも日本人はついてこれず、ヒットには至らなかった。
  国内ではゲームアーツが移植したというメガCD版がなかなか面白かった。
  このゲームは『2001』に出てきた「モノリス」が映画と全く同じ設定で登場する。
  モノリスの設定は『2001』の小説版作者のアーサー・C・クラークが考えたものだと思っていたが
  どうやら設定も含めてキューブリックの発案とのこと。キューブリックがすごい人物であったことを改めて知る。
・ そういやアニメの『銀河漂流バイファム』にもほぼ同じ設定で出ていたけど、著作権とか大丈夫なのか。
  「火星」(ホルスト)そっくりのBGMは好きだったなぁ、バイファム。

『スイッチ』(セガ・メガCD、PS2・1993)
・ 「モンティパイソン」をうたいながら実のところは「ゲバゲバ90分」になったゲーム。
  ゲロネタが異様に多いギャグベンチャー。
・ ちなみに演出にクレジットされている喰始は「ワハハ本舗」の創始者にして、初代『空飛ぶモンティパイソン』の翻訳担当のひとり。
  (あとは景山民夫とピーター・バラカン)
  シーク時間の長いメガCDでは、ギャグの間が悪すぎて、笑うには努力を要したが、果たしてPS2ではどうなっているのだろうか?
・ ちなみにケント・フリックとチャコには触れてはいけないらしい>PS2版
・ パクリ部分は、途中に出てくるモノリスの画面。モノリスに触れると、「ジェネシス計画」(スタートレック2)のように
  何も無い地表に大自然が誕生したり滅んだりする。

モノリスです
さばくのモノリス。他にも世界各地で多数のモノリスに出会えます。


『ゼビウス』(ナムコ・アーケードほか・1983)
・ 業界で初めて詳細な「世界観」を持った、ドラマチックなシューティングゲーム。
  このゲームがなければ、『ゼビウス』で同人誌デビューした田尻智率いるゲームフリーク=『ポケモン』も
  遠藤雅伸といえば、の迷作『エアーズアドベンチャー』も無かったわけだ。なんて罪作りなゲームだろうか。
  で、映画との関連だけれども、これは必ずしも「そっくり」というわけではないのだが、ゲーセンでは最初
  みんなに「モノリス」と呼ばれていた「バキュラ」のことを書かないわけにはいかないだろう。
  空中をくるくると回りながら飛来するバキュラ。256発撃っても壊れない「無敵」な敵の存在は、
  当時目新しかった。あの独特のリズム感を持ったゲームテンポと相まって、バキュラは非常に印象が深い。
  今ではこんなのんびりしたゲームは絶対ゲーセンでは出会えない。
  あと関係ないが、10年ほど経って『ソルバルウ』という『ゼビウス』をそのまま3Dシューティングにした
  ゲームが登場したが(なんかこのゲーム、『ゼビウス』の歴史から抹消されているような)、
  後半宇宙に飛び出してラスボスと戦うのだ。道理で地上を何ループしてもエンディングに行かない訳だと
  自分なりに納得。
・ 家庭用ではX1,PC-6001,MZ-2500,MSX2,FC,PCエンジン,PS,携帯などに移植されている。

のんびり平和な空
今見るとバキュラもこんなに少ないんですね。きれいな空。


『ダライアスII』(タイトー・アーケードほか・1989)
・ 詳しくは『エイリアン』の項参照。
  太陽系が舞台になった本作の最終面は木星。その中のあるゾーンのボスのひとつ「バイオストロング」(V上とZ下で登場)は、
  他が基本的に魚介類の形状をしたメカがボスなのに対して、なぜか胎児のようなグラフィック。
  実はこれは胎児は胎児でも魚の胎児らしいのだが(笑)、丸い薄膜に包まれた赤ん坊のような姿は、
  映画のラストシーンの赤ん坊(スターチャイルド)とだぶる。
  木星のBGMの曲名「SAY PAPA」と共に、生命の誕生を描いたこのゲームの楽曲のテーマは、
  まさにこの“胎児”に集約されているのかも。
・ その2001年らしさを演出するかのように、途中でモノリスのような板が回転して飛んでくる敵がいますが、
  何発か当てれば壊せますので安心しましょう。

木星じゃなくて月なんです
最初に月で確認される。


こっちは木星です
木星軌道上を回るバキュラ、もといモノリス、いや違うのか


おさかな天国
胎児、そして流れる「PAPA!」の声。



『つるピカハゲ丸・めざせ!つるセコの証』(ジャレコ・FC・1991)
・ 今も昔も小学生の聖典として君臨し続ける「コロコロコミック」の人気漫画(アニメ)のゲーム化。
・ パクリ部分はストーリー全般、およびオープニング。
  電源を入れると出るジャレコのロゴ横のマークが画面中央に移動し、それが地球に変わる。
  そして「ツァラトゥストラはかく語りき」の音楽に合わせて、 惑星直列が起きる(下画面・左)。
・ 物語は以下の通り。
  「2億年前、宇宙より飛来した物体があり、それに触れた猿が知恵に目覚め、『物を蓄えること』、すなわち"つるセコ"に目覚める。
  そしてその物体は"つるセコの証"と呼ばれ……」
  ("つるセコ"というのは、原作でハゲ丸ら家族がセコいことをして物を節約することを言う)、
  タイトルにある"つるセコの証"というは「2001年〜」でいうモノリスのことで、
  実際、ゲームではハゲ丸はそれを求めるために月へ行く。のむらしんぼ meets アーサー・C・クラーク。
  (情報、画像提供、および解説の原文:B.J様。多謝!)

スペースコブラを思い出す  バントホームラン
ゲームが作られたのは1991年なのでサッカーボールにも坊主頭にもならない。右は映画と関係ないオマケ。10円。



『デゼニワールド』(ハドソン・PC・1985)
・ PC黎明期の日本製ギャグベンチャーゲーム『デゼニランド』(1983)の続編。
  名古屋の巨大遊園地を制御する巨大コンピュータ「HAL3」(ハルミ)を止めるため、デゼニマンが復活する。
・ コマンド選択式ゲーム誕生前のコマンド入力式アドベンチャー。様々な国内PCで発売されたが、MSX版は出ていない。
  超高難度だった前作の反省からかかなり難易度が低くなり、純粋に各場所のギャグをツアーしていく、
  ある意味テーマパークをモチーフにした舞台そのもののゲームになっている。
・ パクリ部分はまず事件の原因となったコンピュータの名前と事件そのものだけでも想像つくが(っていうか映画ネタバレ)、
  ゲーム序盤にあるサル山の猿に宇宙艇(ガンダムのボールの元ネタね)が浮かんでいたり、
  サルの名前が「SAL9000」だったり、HAL3を止めようとまずはたくさんあるメモリーを抜いてみたりする。
  その他にもコスモ星丸風3Dパビリオン「コスモイメージ」の中で見られる映像など、
  あちこちで本作を始めとした色々な映画をモチーフにしたネタやグラフィックに出会える。
  (情報提供:アラちゃん様)

サル山と宇宙艇 SAL9000
「"時"を書ける少女」に教えてもらってから出会う猿・"SAL9000"(クリックで拡大)

コスモイメージ HAL3
ちり紙交換みたいなモノリスと物語のクライマックスでやってくるHAL3本体(クリックで拡大)


『テトリス』(セガ・アーケード・1988)
・ ロシア人パジトノフが発案し、アメリカのゲームメーカー・アタリがライセンスを貸与され、
  セガがアーケードゲームにして日本中で大ヒットした元祖落ちものパズルゲーム。
  セガはこれとUFOキャッチャーのヒットで会社を拡大し女性客を呼び込んだ。インベーダーと共に歴史に残る一大傑作。
  その後この人気を受けて任天堂がゲームボーイ版を出し、こちらも相乗効果の大ヒットとなる。
・ ところが任天堂がその後ロシアから権利を直接買ってしまったため、セガは権利の関係で発売直前の家庭用移植版を発売できなくなる。
  このメガドライブの立ち上げの出鼻をくじかれることとなった事件のことを、セガ信奉者は未だに恨んでいる。
  個人的な意見だが、シムス開発による移植版は、アーケード版のきらめきやバランスを移植できていないのできっとヒットしなかったと思う。
・ で、そのセガ製アーケード版オリジナル仕様がゲームオーバー時に登場する猿。
  なんで猿なのか? と考えると、どうやら背景と関係があるようだ。
  ゲームの難易度に合わせて、地上に生命が誕生していくようなグラフィックとして変化する背景。
  「進化」「猿」、つまりテトリスのブロックは、「モノリス」なのだ、というのがセガの発想らしい。
  ちなみに件のメガドライブ版には猿は出てこなかった。やっぱりダメだったと思うよ。メガドライブ版。

すみません、私の腕ではこのへんが限界です
なおこのゲームのヒットのおかげで、同じ基板使っていた『スケバン雀士竜子』はマイナーゲームの扱いに(逆恨み)



『ファイナルブラスター』(ナムコ・PCエンジン・1990)
・ 「『ボスコニアン』完結編」、と銘打たれ、何だかよくわからない人にもその言葉が重く感じられた縦スクロールシューティングゲーム。
  じゃあそのシリーズといえば『ボスコニアン』(1981)の後は、『スターラスター』(1985)、誰もが?だった『ブラストオフ』(1989)だったりして、
  この迷走ぶりを果たしてシリーズと呼ぶのかどうかはさておき、どの作品とも似ていないゲームだ。難易度は当時のPCエンジンとしても激高。
  ちなみに『ギャラクシアン』シリーズとは世界観は別だったので『スターブレード』(1991)以降のUGSFシリーズスタート後、
  「『ボスコニアン』戦役」扱いとして『スターイクシオン』(1999)に言葉は出てくるけど、
  ナムコSFシューティング総集編ということで、そう考えてみるとやはり「完結編」らしい。「すみれ引退」くらい完結。
・ で、その完結編の1面にいきなりバキュラが飛んでくるのは、
  「あーやっぱり完結編だからなー……ってそれ『ゼビウス』じゃん!」と突っ込んだ人多数、と見た(バキュラについては『ゼビウス』の項参照))
  というわけでこれは厳密には『2001年』と関係なさそうですが、オマケとして入れておきます。
・ 面白いかどうかはさておき、スパイシップなどかろうじて『ボスコニアン』の要素を入れていた『ブラストオフ』と違い、
  このゲームを遊んでいる時は『ボスコニアン』らしさは世界観も含め皆無な気がします。先まで遊んでいれば印象変わった?

バキュラいっぱい
1面からこのバキュラの数。もはや神秘さは皆無。


『ファミコンジャンプ 英雄列伝』(バンダイ・FC・1989)
・ 英雄と書いて「ヒーロー」と読む。
  ファミコンの歴史上でも最も期待外れだったゲームとして有名な、「少年ジャンプ」に登場した歴代キャラクターが総登場する
  未だ究極ともいえるキャラクターゲーム。そしてキャラゲー=クソゲーの代名詞ともなった。
  読んでいたジャンプに取り込まれた主人公の少年が、ドラクエ風2Dフィールドを移動しながら、
  ピッコロ大魔王による(ジャンプの)世界征服野望を食い止めるべく各地のジャンプのヒーローを集めていく。
  当時(全盛期)のジャンプの人気キャラを集めているためそれはもう葬送たる、いや錚々たる顔ぶれ。
  例えば……「ドラゴンボール」「聖闘士星矢」「キン肉マン」「魁!男塾」「ジョジョの奇妙な冒険」に加え、
  今ではアレな「シティハンター」「北斗の拳」までもが仲間なのであった。
・ パクリ部分はセーブポイントがなぜかモノリスであったこと。何かの漫画に出てきたのでしょうか?
  (情報提供:南斗琉拳様)

ゲーム開始直後のフィールド画面 そびえるモノリス
『ドラクエIII』でバッテリーバックアップに慣れたユーザーに手厳しいパスワード


『ブレイジングスター』(夢工房・ネオジオ・1998)
・ ネオジオの横スクロールシューティングゲーム『パルスター』(エイコム・1995)の続編。
  なお夢工房という社名は、長らく続いていたメーカー・エイコムの最後の名前である(最終的にはSNK騒動の際に解散)。
  前作は『R-TYPE II』〜『ラストリゾート』系描き込み過多タッチで構成されていたが、
  本作は『ビューポイント』の延長ともいえるCGレンダグラフィック中心となった。
  ロボットの細やかな回転パターンなどの立体的演出が多数あってこれはこれで面白いものだったが、ゲームの知名度はいまひとつか。
・ で、今回のネタはラスボス。なんと"スターチャイルド"なのである。
  ゲームのアドバタイズデモで、その光体に包まれた映画そっくりの姿を確認できる。
  最終的にラスボスとして登場するのだが、この際はかなりおぞましい状態になっていて(しかも3段変化するし)映画の印象はもはや残っていない。
・ その他、タイトル画面に登場する2つの兄弟星が地球と木星に見えるところもポイント。
  (情報、画像提供:B.J様)

宇宙を飛んでいく光体。say papa? ラスボス。なんじゃこりゃあ
宇宙に赤ん坊というとやはりこの映画が最初に



『メタルギアソリッド』(コナミ・PS、Windows、GC・1999)
・ MSX2で発売された『メタルギア2:ソリッドスネーク』(1990)から9年、長い沈黙を破って登場したシリーズ第3弾。
  オリジナリティ高いスニーキングアクションの面白さはそのままに完全3D化、ドラマはより深くなり、世界中に多くのファンを生み出した。
・ 本作のラストにて、この映画の話題が登場する。
  主人公・ソリッドスネークとメタルギアREXの開発者であるオタコンがお互いの本名を明かすシーン。
  そこで語られるのがソリッドの本名「デビッド」(シリーズ中、唯一語られる)と、オタコンの本名「ハル(・エメリッヒ)」
  ソリッドは「まるで木星に行けそうなコンビだな」と語りますが、これは映画に登場した登場人物に関係している。
  主人公のボウマン船長のフルネームは「デビッド・ボウマン」、そして宇宙船のコンピュータ(人工知能)の名前は「HAL(9000)」
  そして宇宙船の向かう先が木星なのだ。
  (情報提供:B.J様)

『メタルスラッグ3』(SNK・ネオジオ、PS2・2000)
・ シリーズ第4作目(ネオポケ版を除く)にして、メタスラシリーズ最強最高の作品。
  開発は1から手がけていたナスカのスタッフと言われている(4からは別スタッフに変わったというのがもっぱらの噂)。
  20世紀最高のドット職人芸を見せるべく、怒涛のキャラクターパターンが繰り広げられた。
・ パクリ部分は2面ボス演出。ボスが空にビームを放つと落ちてくる石版。
  背景の(ライトなどの設置物)と、宇宙人がらみというところから判断して映画からのパクリと認定。
  ただし石版自体のデザインは、これ『銀河漂流バイファム』のガーディアンなんだよなぁ。深い。
  なおガーディアンの使用用途は『シムアース』と同じ。ジェネシス計画(スタートレック2)と同じ。
  (情報、写真提供:B.J様)

バイファムですね
ククトニアンの作ったテラフォーミング装置、ですよね?


『モンスターファーム』(テクモ・PS1・1997)
・ 『バーコードバトラー』のCDメディア版ゲーム。ポケモン以来のモンスター育成要素も含め大ヒット、人気シリーズ化した。
・ そのCDを読み込ませ、配合して出現するレアモンスターの中に「モノリス」というのがいる。
  公式サイトでの紹介(アドバンス2)= http://www.tecmo.co.jp/product/mfa2/mon_ms.htm
  古代には神として崇められていたという石版、しかしモンスターってことは意思も持っているんだろう。……まあいつもの役割ですな。
  (情報提供:モノアイ様)

『ライブ・ア・ライブ』(スクウェア・SFC・1994)
・ スクウェアが小学館の全面協力で開発したオムニバス形式のRPG。
  7つのシナリオのキャラクターデザインはそれぞれ、小林よしのり、藤原芳秀、石渡治、青山剛昌、皆川亮二、島本和彦、田村由美。
  (今改めて作家陣の名前を見て「豪華!」ととるか「微妙……」ととるかはおまかせします)
  小学生に受けそうなキャラクターデザイン(というかバラエティ感ありすぎて1本の作品として破綻してるともいう)なのに
  シナリオは人がぼろぼろ死んでいく、とことん殺伐としたダーク気味の展開満載なため、
  同時期の『クロノトリガー』でなくこっちを買ってしまった子供たちに(いろいろな意味で)トラウマとして大いに貢献したらしい。
・ でパクリとなるのが田村由美キャラデザのSF編「機心」。
  RPGなのに戦闘がラストまで無いところがまず凄いこのシナリオは、ネタバレで話してしまうと
  「5人のクルーを乗せた宇宙船のマザーコンピュータが自我を持ち、クルーを一人一人殺していく」というお話。
  ゲームの場合は主人公がクルーの一人でなく、乗員の一人の作ったロボットというところで視点が違っているものの、
  白で統一された宇宙船内、宇宙船のあちこちにある丸い消防ランプみたいなコンピュータのカメラ、
  第一の殺人が船外活動中の事故、コンピュータの策略により宇宙空間を漂う主人公、などなど、
  映画を彷彿とさせるシチュエーションは少なくないようだ。
  (その他、ちょっと『エイリアン』シリーズも入ってるのかも?)
・ ところで、宇宙船の名前が「コギトエルゴスム」(デカルトの「我思う故に我在り」)じゃあ、自我に目覚めて当然という気もするが。
  ちなみに私この言葉は寺沢武一の『コブラ』で覚えましたー。ハイル・サラマンダー!
  (情報、写真提供:Lt.Fukai様)

宇宙空間に飛ばされた主人公 船内 コンピュータ
左は宇宙空間に飛ばされたところで、右はコンピュータの中。「デイジーデイジー♪」、もしくは「や・め・ろ・キ・リ・コ……」?




二代目はクリスチャン■1985角川書店
・ 角川春樹事務所創立10周年記念映画。
  主演の志穂美悦子扮するやくざと戦うシスターは、薬師丸ひろ子の女子高生やくざと共に角川映画の顔に?(笑)
  脚本(原作)は『蒲田行進曲』に続きつかこうへい。監督は最近へんな目立ち方をして古いファンに逃げられそうな井筒和幸。

『銀河任侠伝』(ジャレコ・アーケード・1987)
・ 詳しくは『めぞん一刻』の項参照。
  主人公のヤッちゃんが、コブラ組に連れさらわれたお嬢さんを助けに行くという物語。
  で、そのお嬢さんの名前がクリスちゃん。そして彼女は二代目。
  そう!「二代目はクリスちゃん」なのです。ばんざーい! ばんざーい!

クリスちゃん  たすけて おねがい
これがクリスちゃん。ラスボスを倒すとパンチラもあるので(笑)頑張れ!





ニューヨーク1997■1981米
・ J・カーペンター監督のカルトSF映画。ニューヨーク島全体が監獄となった近未来(1997年)、
  大統領の乗る飛行機がニューヨークに不時着、監禁された大統領を救いに、スネーク・プリスキン(カート・ラッセル)が
  単身、無法都市と化したニューヨークへと潜入する。
・ 『北斗の拳』や『魔界都市・新宿』の元ネタだったり、『アップルシード』などでパロディされたりと、後世の作品にいろいろ影響を与えた映画。
・ その後、制作された『エスケープフロムLA』(前作の原題は『ESCAPE FROM NEWYORK』)は、
  続編でありながらリメイクでもあるという(?)何ともいえない味わいを持った映画だった。

『クルードバスター』(データイースト・アーケード、MD・1990)
・ 主人公が胴長短足でサングラスをかけたモヒカン男(小林克也似)、というイヤなゲーム。しかも2人同時プレイもできる。
  そういえばザコ敵も髭面で長髪の戦闘員とか小人とか、なんか妙なイヤさが。
・ 『夢工場ドキドキパニック(スーパーマリオUSA)』のように、敵や背景を掴んで武器として投げる
  ことができるというアクションが大変痛快。ただ、ラスボス直前の、
  泣きじゃくる非力なおじいさんを掴んで投げ捨てるというのはどうかと思う(笑)。
・ ヒップホップミュージックが日本で流行し始めのときに、いち早くゲーム音楽として採用していた。
・ パクリ部分は、その設定。廃墟となって無法者の完全自治体となったニューヨークへ乗り込んでいくというところ
  (前に「大統領を救いに行く」と書きましたが、大統領好きのDECOゲーなのに、このゲームは違ってました。すみません) ちなみに、1面の背景には自由の女神が倒壊しています。ビデオジャケットの絵を思い出します。

スネークって呼びな。


『メタルギアソリッド2:サンズ・オブ・リバティ』(コナミ・PS2・2001)
・ 小島監督のライフワーク『メタルギア』正統シリーズ第5弾。
  主人公が主にスネークではなく新キャラクター・雷電であったこと、従来にも増してデモが多かったこと、
  カタルシスを味わうための演出が全体的に乏しいことなどが従来のファンに戸惑いをもたせたものの、
  元祖スニーキングアクションとしては最高のグラフィックとシステムによりより完成度を高めた作品。
・ オマケ要素追加ソフト『〜:サブスタンス』(2002)もPS2、および海外XBOXで発売中。
・ 今回の指摘部分は、ソリッド・スネークが劇中で雷電に使う偽名「イロコィ・プリスキン」
  映画の主人公スネーク・プリスキンをもじったオマージュだとファンならすぐにわかるしゃれた名前であった。
・ なおスネーク・プリスキンは漫画『アップルシード』などにもゲスト?登場している有名キャラ。
  この情報についての詳しくは伊藤計劃さんのサイト『SPOOKTALE』での「イロコイ族とプリスキン」を読めばより一層楽しくなること受けあい。
  (情報提供:NAO様、B.J様、情報協力:伊藤計劃様)