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●映画 エイリアン
■エイリアン■1979米 ALIEN
・ 近年はSFから遠ざかり気味である映像派監督、リドリー・スコット監督の出世作。
多分彼の経歴からこの作品がなくなることはないだろう。
・ 1作目のみのライセンスゲームは存在しないと思われるが、一応『エイリアンVSプレデター』について説明。
これは正規ライセンスを受けたアメコミが原作。カプコンのアーケード版、アクレイムのSFC版、ジャガー版など数種類あり、2004年にはついに映画化された。
『メトロイド』シリーズ(任天堂・FCD、GB、SFC、GBA、GC・1986〜) METROID
・ ほぼスタイルを変えずに古くから続く任天堂の名作横スクロールアクション。
シリーズ通しての高い難易度でプレイする人間を選んだため、第3作目となるSFC版のワゴン送りで一時は終わったかに見えたが、
N64版『スマブラ』でキャラクターの一人として登場した(唯一の女性キャラ)ことで認知度が超大幅アップ、シリーズ再開へと繋がった。
・ スクロール&切り替え式で縦横に延びるダンジョンを進んでいく様はPCの『ザナドゥ』などから派生したアクションアドベンチャーの基本系だが、
多くのゲームが3D化する中1作目のスタイルを固持している姿は非常に稀であり、ここまでスタイルを変えない制作姿勢はむしろ賛美に値する。
(GC版『〜プライム』のみFPSになっているが、こちらは北米外注会社開発なので外伝として認識して構わない)
・ クリアタイム短縮に合わせて主人公サムスのポーズ絵が露出度を上げていく初代エンディング(『ドラゴンバスター』みたいだね)は
伝説だが、あのドット絵のサムスが、まさか十年以上を経て3D化、ストーリー漫画化までされることになるとは思わなかったなあ。
・ さて、指摘部分はそのストーリーの流れにある。
1作目(ディスクシステム版、GBA版『〜ゼロミッション』)は調査船が偶然発見し、連れ帰ろうとした未確認超生命体メトロイドをめぐる物語。
2作目(GB版『〜2』)は前回倒したメトロイドが多数生息する惑星を発見、最後には惑星最深部でクィーンメトロイドと対峙、これを倒す。
3作目(SFC版『スーパー〜』)は、前作のエンディングで殺せなかった最後のメトロイド、ベビーメトロイドをめぐる戦いとなるが、
最後にサムスを救う為唯一の個体であったベビーが自ら命を落とすことで事件は解決する。
4作目(GBA版『〜フュージョン』)は、サムスは命を守る為メトロイド細胞を取り込みパワーアップを遂げる!
と、ここまで書けばお分かりのとおり、プレイしている限りはあまり気付かないものの、あらすじを辿るとかなりのオマージュぶりを発揮している。
・ それと忘れてはいけないのが、サムスのライバルとして登場する宇宙海賊のリドリー! 1作目の監督から名前を取ってたりする。
(情報提供:刺身醤油様)
リドリー比較。左は『エイリアン』の監督。右は『スーパー〜』のリドリー
・ なお蛇足だが、本作は寺沢武一の『コブラ』の影響も大いに受けている。
左腕に内蔵された大型銃はよく言われるが、あのクラゲみたいなメトロイドのデザインも、
実は原作に登場したサイコガンのエネルギーを食う生物(ポピーのLEDゲーム『ザ・サイコガン』のパッケージに載ってた)に設定もデザインも酷似。
ベビーメトロイド誕生の瞬間(画面は『スーパー〜』)
『Rタイプ』(アイレム・アーケード、PCエンジン、mkIII、GB、PS、X68000、MSX、FM TOWNSほか?・1987) R-TYPE
・ アイレムの名を一躍有名にしたシューティングゲーム。
I、II、III、レオ、デルタ、スーパーなどがあり、2003年の『FINAL』が最終作との話。『レゾン』はアリュメ。『ブレイゾン』はアトラス。
・ ここで触れるのはもちろん1作目の1面ボス・ドブゲラドブス。
「似てない」という人もいるかもしれないですけど、『エイリアン』以前に後頭部の伸びた頭というデザインは見たことがないので。
1面のザコにもメカっぽいエイリアン型の敵が首を振りながらやってきますが、
これはむしろ漫画の『ドラゴンボール』に出てきたエイリアン型ロボットに似ているような。
(クリックするとロボエイリアンも)
おまけ・『RタイプIII』(SFC・1993)5面のドブゲラドブス。
『アクトフェンサー』(データイースト・アーケード・1989)
・ デコの『ダーウィン4078』『SRD』に続く進化ものゲーム第3弾。
前2作は縦シューティングだったが本作は横スクロールアクションになった。
サイバスターみたいな自機(こっちのほうが先だけど)のデモなど、見た目はかなり進化したが、激ムズの難易度が圧倒的に客を選んだ。
あと、プレイ中の自機はどうみてもデモに出てくるメカじゃなくて昆虫生物(かオーラバトラー)に見える。
・ で、1面の崩壊した都市に後半、寄生したエイリアン風オブジェが。
卵から飛び出す虫みたいな敵と、どうみてもダンバインな顔をした自機。
『アトミックランナー チェルノブ 〜戦う人間発電所』(データイースト・アーケード、X68000、MD・1988)
・ データイーストが怪しいゲームを続々と出していた頃の集大成。
謎の組織「デスタリアン」の実験により被爆した主人公が、なぜか一生走り続けながら戦う。
発売当時から衝撃的な設定はその後もずっと危険だったので、家庭用(メガドライブ)に移植されたときは設定変更を余儀なくされた。
スペル星人(『ウルトラセブン』13話・遊星より愛をこめて)と同じ運命を辿っていた可能性もあり、封印されずに済んでよかった。
その設定の奇妙さに負けず、グラフィック方面もかなり暴走。ボスも土偶とか変な形のドラゴンとか、どれもこれも怪しいのだけれども、
最後には自由の女神をバックにエイリアンと一騎打ちするというのはどういう思考の末の産物なのだろうか。
そのラスボスのエイリアンがご覧の通り。ジオング状態ではあるが当然能力は十分。
設定の奇妙さが話題として先行しているが、シューティングアクションとしても秀逸であるので腕に自信のある人は是非実際にプレイして欲しい。
(画像提供:こまんだー様)
上半身だけなのは容量の都合? そうだとすると『ボスボロットだい』のチンポンみたい
『アレックスキッド・ロストスターズ』(セガ・アーケード、mkIII・1986) ALEXX KID :
LOST STARS
・ 80年代中期、アレックスキッドを家庭用ゲーム機の看板キャラにしようとしていたセガが、満を持して出した?アーケード版。
その実態は家庭用(ミラクルワールド)とは似ても似つかない「逃げるだけ」ゲームになった。
とはいえ音楽は人気サウンド制作者・HIRO師匠だし、キャラのグラフィックはまあまあきれいだったので、一部の記憶に残っている。
・ ネタは、2面のエネミーとしてチェストバスター(腹から出てくるアレ)が大量にやってくる。
ビックチャップは多いが、チェストバスターだけというのは結構珍しい。
ゲーム発売から17年後に音楽CDが出てビックリなゲーム
『エイリアンクラッシュ』(ナグザット・PCエンジン・1988) ALIEN CRASH
・ ナグザットのピンボール3部作の第1作目で、家庭用TVゲームで発売されたピンボールとしては任天堂の『ピンボール』(1984)以来のソフト
(正確にはココナッツジャパンのFC『スーパーピンボール』が3週間先に出てるが誰も覚えていないので無視)。
TVゲームならではのギミックと斬新なデザインは高い評価を受けた。
続編は、MDに移植もされた『デビルクラッシュ』、SFCの『邪鬼破壊』。
・ なお、このゲームはグラフィックすべてにおいて、H・R・ギーガーのエイリアンの影響を受けている。というかそのものという話もある。
ただし、パクリで終わらないピンボール台へのアレンジセンスも光る秀作。
画面全部がエイリアン。チェストバスターもフェイスハガーもいるのがわかりますか?
『エネミーゼロ』(ワープ・SS、PC・1996) ENEMY ZERO
・ WARPという会社と飯野賢治というクリエイターをゲームファン以外の人々へ名を知らしめた作品。
ソニー主催のPSイベント内でSSへの移籍を発表するという、奇をてらった(悪意のある)発表が話題になった。
『ピアノレッスン』などで世界的に有名な音楽家マイケル・ナイマンなど有名スタッフを加え発売前まではかなり話題となった
(なおマイケル・ナイマンは本作の前にも日本のアニメ映画『アンネの日記』を手がけたりしている)。
ところが発売後は賛否両論であった。しかも否の方が圧倒的に多く、それまで支持していた者が粘着質なアンチファンへと変貌したりと、
ゲームファンの歴史的にも転換期だったように思う。
・ それでは以下ストーリーをネタバレで語る。
狂暴な宇宙生物を地球で兵器として売ろうと考えたとある企業が、宇宙船で空輸しようと考えた。
ところが宇宙生物が輸送中に脱走、宇宙船の乗組員を次々と殺戮していく。
コールドスリープから目覚めた乗組員・主人公ローラは、隠されていた空輸の理由を知らされたり、
実はアンドロイドだった、という乗組員仲間に遭遇したり、生物に口から寄生されたりする。
最後にたった一人生き残ったローラは"エネミー"を倒し、宇宙船を爆破、小型宇宙艇で脱出するのだった。
ということで『エイリアン』知っている人には悶絶もののストーリー。
トータルとしてバランスのとれているオープニングに対しその後のゲーム中のムービーに関してはかなりつたなさが残るものが多く、
セリフの繋ぎに至っては間が全然無かったりと技術的な問題点も多かった。
とにかく、そのストーリーの類似度は有名な映画なだけに反響が大きく、「キング・オブ・パクリ」として
ゲームの存在が忘れられるまで叩かれ続けたゲームである。
・ 最後にフォローしておくと、PCエンジンの『サイレントデバッガーズ』をリメイクしたような戦闘シーンは否定的な人も多いが
見えない敵と戦うところに面白さを見出した人も少なくないようだ。
『ギャラクティックウォーリアーズ』(コナミ・アーケード・1985)
・ 『ツインビー』『グラディウス』で有名な基板「コナミバブルシステム」を使った対戦格闘?ゲーム。
『イー・アル・カンフー』といい、コナミは1対1の戦いに魅せられていたのだなぁ。
・ 音楽は『コナミゲームミュージックVol.2』に収録されているので意外と有名。
・ キャラクターがすべてロボ、世界観は太陽系の星々というSFなのだが、選べるプレイヤーの一人が「ザク」で、
1面の敵が「クラブガンナー」(ダグラム)というのはどうかと思われる。
・ パクリと思われるのは2面の敵。よくみると、下半身はビックチャップのデザインそのまま。
そう思って上半身を見ると、これがまた何となく似ていたり……。
エイリアン対ザク
『銀河任侠伝』(ジャレコ・アーケード・1987)
・ 詳しくは『めぞん一刻』の項参照。
2面の背景でお祭りやっているんですが(笑)、その中で、エイリアンが「金魚すくい」を営業しています。
(クリックするとその他の方々の勇姿が)
・ ちなみにその他に魔法使いサリーがクレープを、アントニオ猪木がたこ焼きを、沖田艦長がワタアメを売ってます。その他はこちらを参照。
『グラディウスII 〜ゴーファーの野望〜』(コナミ・アーケード、FC、PCエンジン、X68000、PS、SS、携帯電話、PSP・1988) VULCAN VENTURE
・ 伝説から神話になったかは別として、人気シューティングシリーズ一番のヒット作であり、完成度も一番高いと言われる名作。
・ シューティングゲームにエイリアンはよく似合う? のかかなり登場数は多いがその中でも有名なのがこれ。
2面の背景デザインはギーガーそのままだが、特にツッコミを入れるのは地面に産み付けられたエイリアンの卵、
そしてそこから大量に生まれるフェイスハガー。
素早い動きと飛びかかる攻撃はむしろ『エイリアン2』からでしょうが、かなり忠実に再現されています。
ビックバイパーに口は無い
『魂斗羅』(コナミ・アーケード、FC、MSX2、携帯電話・1987) CONTRA
・ コナミの、結果的にコンシューマで長期に続くことになるシリーズ1作目。
各面後半の3D移動面がウリだったのだが、あんまり面白くなかったので後のシリーズでは無くなる。
・ ジャングルや滝など、自然の中で戦っていく戦争ゲームかと思いきや、気がつくと地球外のようなところまで突き進み、
しまいに最終面ではエイリアンと戦うことになることは最初は想像もつかない。
・ 最後、エイリアンの頭そっくりの入口を破壊すると、体内のようなところを突き進む。
エッグから出てくるフェイスハガーの大量発生は、同じコナミの『グラディウスII』にもあるが、こちらが最初。
エッグのアップイラストも載ってる"まんま"な当時の広告はこちらで。
・ なおFC『コナミ・ワイワイワールド』(1988)の最終面はなぜかこのゲームの最終面・前半(音楽もそのままのものがかかる)。
しかしプレイヤーには魂斗羅の2人(ビルとランス)は出てこないのだった。
ラスボスは心臓。ってことはここは体内?
『サイコソルジャー』(SNK・アーケード・1987)
・ マリナーズ佐々木投手夫人が歌う、ケバケバしいグラフィックの『SONSON』。
と書くと実も蓋もないアクションアドベンチャーゲーム『アテナ』(1986)の続編。
業界初の歌うゲームとして有名。ちなみに夫人の当時の名前は「清水香織」。さいこぼぉーるがー♪
このゲームの主題歌はファミコン版『アテナ』にカセットテープとして同梱されたが、本作自身の移植は結局中止になってしまった。
・ パクリ部分、というか何となく見えるだけかもしれないのですが、最終面近くのゲートボスの顔がエイリアンっぽい。
なお面クリアすると口から体内へ、って展開は、実は『魂斗羅』(コナミ・1987)と被ってる。
「がーんば!」 もう1枚はおまけのエンディング画面です。
『サイバーブロール』(セガ・32X・1995) COSMIC CARNAGE
・ メガドライブのパワーアップユニット「スーパー32X」専用、つまり幻のソフト。
開発は『ワンダープロジェクトJ』シリーズや『マジンサーガ』のギプロ(という噂)。
・ 多間接キャラクタによる対戦格闘ゲームの珍しさに加え、『黄金の城』(タイトー・アーケード・1986)のような装甲の概念を加え、
装甲を取られると「その部分が弱くなる」「肌が露出する」というのが懐かしくもモノ珍しかったが、
キャラクターデザインが垢抜けない、というかイマイチだったのでせっかくのヒロインの装甲剥ぎも話題にならないまま終わった。
・ なお、元々海外版(マキシマムカーネイジ)優先で作っていたらしく、日本向けに無理矢理キャラの一部を人間にした感じでヒロインはあまりかわいくない。
・ パクリネタはキャラの1人「フィニッシャー」。キャラ選択顔、および外見、そしてステージ背景がそっくり。
(情報提供:マイク赤城様)
こんな重装甲の女の子操作してもツマラナイ? そうじゃなくて右キャラに注目して下さい。
『サイバーリップ』(SNK・ネオジオ・1990)
・ ネオジオ初期タイトルの1本の2人同時プレイ可能横スクロールジャンプアクション。50メガ 28,000円。詳しくは『ターミネーター』の項参照。
・ 暴走したコンピュータと戦ってるはずなのに5面ボスがなぜか『魂斗羅』ラスボス風エイリアン(卵つき)。もうどうでもよろしい。
(情報提供:SPACE−HIGH様)
映画というより『魂斗羅』っぽい。でも彼らはナナメに撃てない
『サクラ大戦』(セガ・SS、PC、DC、PS2・1996) SAKURA WARS
・ 大手メーカーがギャルゲーを出すと、とち狂ったものか超名作かどちらかが出るのだが、これと『ときメモ』は後者。
ちなみに前者は『中山美穂のトキメキハイスクール』とかエロゲーとタイアップした『キャンディストライプ』とか。
・ スチームパンク風味の架空の大正時代を舞台に、6人の暗い過去を背負った少女たちのトラウマを隊長が解脱していく中間管理職ゲーム。
・ これの後半に登場する「降魔」という敵がまんまエイリアン(成体)なデザイン。羽根くらい生えていてもあんまりかわらない。
強くて恐い敵なんだが、途中ではタライで頭ぶつけたりとか、結構かわいいやつにも見える。
・ なお降魔は続編の『サクラ大戦2』(1998)、『サクラ大戦GB2』(2001)など他のものにも登場する。
OPから登場する降魔。途中まで全く顔を出さないのでかなり最初は謎な存在。
『ジーザス』(エニックス・PC-8801mkIISR、X1turbo、FM−77、MSX2、FCほか・1987) JESUS
・ 近未来の宇宙船内を舞台にしたコマンド選択式アドベンチャーゲーム。
ハレー彗星調査のために送り込まれた宇宙施設「ジーザス」と2つの宇宙船。しかし船内に突如現れたモンスターの前に仲間が1人1人倒れていく。
主人公はヒロインと共にモンスターの弱点を探そうとするのだが、その弱点とは一体!?
・ 80年代後半に一世を風靡したPCゲーム全盛期に、ゲーム性、物語性、グラフィック、サウンド、すべてにおいてリードしていたエニックスのこの時代を代表する作品。
PCの中心だったPC-8801mkIISRの数ある作品の中でもベストAVGとしてこれか翌年発売の『スナッチャー』(コナミ)を挙げる人は多い。
・ 後にファミコンにもキングレコードより『ジーザス〜恐怖のバイオ・モンスター〜』として移植される(1989年)。キャラ絵のついたFOZYなど一部変更もあるが、比較的移植度は高いようだ。
ただし発売元が違ったからかJASRAC問題か『ドラクエ』のBGMはカットされている。
・ 本作の物語のメインとなる「エイリアンの弱点を探りながらも次々と手にかけられる仲間たち」という展開、「クモ型から人型へ。出会う度に成長していくエイリアン」は確かに映画のそれと同じではあるため、映画そのものの影響は少なくない。
ただし今ではオーソドックスな恐怖SFというべき映画の物語と比べても本ゲームの物語は、より高いドラマ性を持っていた。
しかも当時はパズル的な瞬間的な謎解きが多く、ストーリー性が低かったアドベンチャーゲームの中で「映画=『エイリアン』みたいなゲーム」との評判とともに緊迫感溢れるドラマ性と演出に評価を受けた本作は、映画的なゲームの進化に大いに貢献したに違いない。
・ なおその後、前作のスタッフの一部が結集して待望の続編が発売されているが、発売は4年後の1991年。ゲームの早い進化の流れに置いていかれたのか88と98のみでの発売だったからか大きな話題にならないまま今日に至る。
(情報提供:puci様)
エイリアンのデザインは、パクリ全盛のこの時代から考えると、あまり似せて描いてないことも驚きかも?
『スティールガンナー2』(ナムコ・アーケード・1991) STEEL GUNNER 2
・ ヒットしたナムコの2人同時プレイガンシューティングゲームの続編。前作はこちら。
基本的なゲームデザインは変更無いものの演出はより派手になった。
・ パクリ部分はやはり1作目と同様、最終面。ラスボスを倒して無事に脱出し、いつものようにガンペリーに戻りラウンドクリア
と思いきや、倒したはずのラスボスが背後からハッチに取り付いている! という演出。
最終的にこれを引き剥がしてラスボスを取り除くのが最終戦闘となる。このボスのしがみつき具合が『エイリアン』と思われる。
なおゲーム中のバイオ兵士培養研究所の試験管など(よくある描写ではあるが)『エイリアン2』なんかもあるのかもしれないが無いかもしれない。
・ なおラスボスの、AKIRAに出てきそうな椅子に座ったブロフェルドみたいな人も一応掲載しておく。
脱出ミッションに失敗すると肝心のエイリアンなイベントは楽しめない
『スプラッターハウス わんぱくグラフティ』(ナムコ・FC・1989)
・ アーケードやPCエンジンでヒットしたホラーアクションゲームをなぜかFCに移植した怪作。
完全再現を目指さずコミカルテイストへと変更、原作からは一部のシチュエーションを流用するのみにとどめた結果、
ホラー映画のパロディを揃えたアクションゲームという新たな生を受けた。
ただし当時の風潮としては原作の完全再現が至上とされていたため、
見た目に反して高すぎる難易度と共にユーザーには広く受け入られなかった。
・ パクリ部分は2面中ボス。実験室風の部屋に『カイの冒険』(1988)のカイ風の少女が横たわっているのだが
(ゲームオーバー画面のパロディ?)、彼女の腹を破ってフェイスハガー風のクモが現われる。しかもいっぱい。ほとんど手品。
なお部屋の周りには『エイリアン2』に登場したフェイスハガーのホルマリン漬けも見られる。
カイ(?)から飛び出すエイリアン。服裂けてるし。リック無視だし。
『ダライアスII』(タイトー・アーケード、MD、PCエンジン、SS・1989) SAGAIA
・ 横に3画面繋げたゲーム画面が話題を呼んだ人気シューティングゲーム『ダライアス』の続編。
本作は横に2画面になり、システムなどもいろいろ変化してかなり印象の異なるゲームになった(その後のシリーズは1画面になってしまった)。
※ちなみに少数だが3画面筐体版もあったがゲームバランスは崩れていた気がする。
これまでメガドライブ、PCエンジン、サターンなどに移植されている。
・ パクリ部分は火星面。地下の様相は『グラディウスII』の2面とおぼしきオブジェでもろギーガー。
おなじみのエイリアンの卵も多数見られるが、ほとんどは背景グラフィックで、たまにドリル状のトゲやミサイルが飛び出る。
火星面ボスの「グランドオクトパス」は、さながら「エイリアンクイーン」なんだろうか?
エッグからタコの足も生えていたり。
これがクイーン、もとい、グランドオクトパス。子供生んでます。
『バイオメタル』(アテナ・SFC・1993)
・ 『デザエモン』シリーズのアテナ制作による横スクロールシューティングゲーム。
タイトルとぱっと見の画面から、タイトーの『メタルブラック』の親戚かと思われるが、中身はかなり印象の違うゲームである。
武器にもなるバリアを自由に張って攻撃することができるのが本作最大の持ち味であるが、
あえてバリアを張らずにプレイすると、素敵な難易度のシューティングとして2度楽しめるので是非。
・ 『デザエモン2』(SS・1997)のサンプルゲームで『バイオメタルGUST』というのがあるが、その名前通り安かろう悪かろうなので気にしないように。
・ パクリ部分はゲーム全体に登場する半獣半機械な敵全体のデザインがエイリアンぽいこと。
あえてギーガーではなくエイリアンなのはそのまんまの敵がいくつか登場するため。
左から、装甲付きエイリアン、飛び出すシラスみたいなエイリアン、くるくるフェイスハガー
『ファイティングレイヤー』(ナムコ・アーケード・1998) FIGHTING LAYER
・ 『ストリートファイターEX』を作ったアリカ開発のオリジナルキャラクターによる格闘ゲーム。
PS1互換基板でのソフトであり、人間のフォルムを重視するとあまりデコレーションに凝ったデザインが出来ないためか
アーケードの3D格闘ゲームとしては地味めで、その辺が影響したのかどうかはわからないが残念ながら大きく話題になることもなく消えていった。
その後家庭用でも発売されることが無かったため、再起する機会も与えられなかった、ほぼ幻の作品。
・ パクリ部分はプレイヤーキャラのひとり「カプリッチョ」。
どこかの島の原住民的な、全身に刺青のような文様をまとったキャラクターでトリッキーな動きを持つ。
キャラクタ設定や技では全く類似性はないのだが、そのキャラクタのシルエットを見れば一目瞭然だろう。
よくパクられる後方に伸びた頭部はもちろん、背中に生えたエンジンのような複数の排出管までをも再現。でも人間。
(情報提供:遊徒様)
エイリアンって意外と格闘ゲームでも人気あるのね
『ベア・ナックル2 死闘への鎮魂歌』(セガ・MD、GG、PS2・1992) STREET OF THE RAGE II
・ 「セガ版ファイナルファイト」と言われた横スクロールベルトタイプアクションゲームの続編。
「『ファイナルファイト』と言うよりは『ダブルドラゴン』」と言われていたキャラクターのサイズが巨大化し
キャラクターごとの必殺技が加わるなどより豪華なつくりになった本作は、セガCSの代表的なアクションゲームとなった。
・ 開発は1作目では音楽のみを手掛けたエインシャントで、本作では前作以上の厚味のある音楽とSE(実は格闘アクションはこれが重要)が
高い評価を受けた。それなのに、なんでIIIはあんなになっちゃったんだろう……。
・ なお本作の主人公キャラ、アクセルは『ストリート・オブ・ファイヤー』と言えないことは無いが、むしろ"コーディ"なので非掲載。
・ パクリ部分は3面の遊園地の最深部。ホラーハウスのようなアトラクションの壁はエイリアン上のオブジェになっている。
コブナント(HALO)のシールドのようなアイテムボックスは、映画のポスターで発行していたエイリアンの卵のようにも見えるが
破壊すると爆発するので注意。
なお一番奥にはクトゥルー(『ポルターガイストII』風?)な雰囲気のボスが首を伸ばして攻撃してくるが、エイリアンとは関係なさそう。
(情報提供:ダイスマン様)
ビッグチャップがいっぱい潜んでいるように見えるけど背景
『ミューテイション・ネイション』(SNK・ネオジオ・1992)
・ メガドライブの初代『ベア・ナックル』(1991)に随分似ている横スクロールベルトアクション。45M。
ミュータント化した人間たち、つまりショッカーの怪人かデーモンみたいな敵と戦うのだが、残念ながらデザインは洗練されていない。
4面あたりで早くもボスラッシュ(使いまわし)が始まるところにそんなこのゲームの厳しさが現れている。
・ 今回のネタはラスボスなのだが、これが本当にエイリアンかどうかというと結構微妙。
ただ後頭部の伸びた頭とつるつる感、尻尾の形状などに面影があるため一応掲載。
タイトルはあの、宇宙人と地球人の刑事コンビ映画『エイリアンネイション』(1988)から来てるのかな?
(情報提供:SPACE−HIGH様)
「違うんじゃない?」と言われると、そうも思える微妙なデザイン
『メタルスラッグ3』(SNK・ネオジオ、PS2、XBOX・2000) METAL SLUG 3
・ メタスラシリーズ4作目。詳しくは『2001年宇宙の旅』の項参照。
・ パクリ部分は最終面の背景。敵宇宙人の宇宙船の中を進むのですが、ギーガーチックです。
他と違い、それほど露骨ではないですが、シチュエーションも含めるとパクリの範疇内と判断します。
(情報、写真提供:B.J様)
ノストロモ号のクルーが探索した宇宙船を思い起こさせるオブジェ
『ザ・ロード・オブ・キング』(ジャレコ・アーケード、FC・1989)
・ 『ロード・オブ・ザ・リング』ではありません。
ファンタジー横スクロールアクション。斧を持ったプレイヤーを操作して魔獣を倒していく。
・ 特に個性的でもない設定とゲーム性で、アーケード、ファミコン版ともに特に話題にならなかった。
・ ネタは最終面。デモにも登場する魔導師を倒し、クリアかと思うと、そこはもろエイリアンな背景の回廊。
それまでのファンタジーな世界観は何処。
ここの敵はすべてフェイスハガー。途中のトラップはエッグチェンバーから飛び出す槍。
背景にはもろビッグチャップな人影、とパクリ度100%(あ、チェストバスターがいないや)。
最深部に待ち受けるのは、ちょっと『エイリアン3』入った(っていっても公開前なんだけど)、ビッグチャップの姿が。
(情報提供:父猫様)
右も左もラスボスはエイリアン(苦笑)
■エイリアン2■1986米 ALIENS
・ すっかり巨匠になってしまったジェームズ・キャメロン監督の出世作。
ちなみにこの頃キャメロンの奥さんだったキャサリン・ビグローが監督した『ニア・ダーク 月夜の出来事』では、
海兵隊のビショップ、バスケスほか3人の役者がバンパイア役で出演している。姉妹作?
・ なお『エイリアン2』の名前を冠した版権ゲームはいくつかあった。ひとつはアーケード版。コナミから発売。
もうひとつはMSX版。どちらも横スクロールアクションでリプリーが戦っていたが、なかなかダメな感じだった。
『アーマード・コア』(フロムソフトウェア・PS1・1997)
・ 『キングスフィールド』で注目を浴びたフロムソフトウェアが、さらなるファンを生んだ3Dロボット対戦アクションゲーム。
河森正治デザインのロボットをパーツごとに自分で組み立てられるところがポイントで多くのロボットファンを魅了した。
・ 最新ナンバーは「3」だが、その間にも多数の続編が出ており、初代、『プロジェクトファンタズマ』『マスターオブアリーナ』、
『2』『2・アナザーエイジ』『3』『3・サイレントライン』で7作ある。
・ で、この初代作の序盤任務「反抗組織排除」「不法占拠者排除」に登場する敵の作業マシン「WK750R」が
割とパワーローダー似だよね、というのが今回のツッコミ。
個人的には『超時空要塞マクロス』の「デストロイド・スパルタン」(これも河森デザイン)と『戦闘メカザブングル』の「トラッド11」に
むしろ似ていると思うのですが、元々のパワーローダーもパクリ説があるわけだし、そんな話もまた面白いので紹介します。
(情報、写真提供:Lt.Fukai様)
スパルタンって特にキャラ弱かったよなぁ(クリックで拡大)
『エイリアンシンドローム』(セガ・アーケード、マークIII、ファミコン、X68000、PS2・1987) ALIEN SYNDROME
・ わらわら出てくるエイリアンを火炎放射器ほかさまざまな武器でやっつけるアクションゲーム。
今考えると『ガントレット』のエイリアン風なんだね。
この頃のグラフィックではあんまりエイリアンは恐くない。でも一発死になので、
別の意味で緊迫していた。音楽がちょっと恐い。
・ ファミコン版がサン電子から、X68000版が電波新聞社から発売されていた。3D AGES製のPS2版は忠実にポリゴン化。
・ パクリ部分は、救助の人が捕らえられている状態が映画の住人と同じみたいなのと(ってことは卵入ってる?)、
2面のエネミー(画面下)がビックチャップ似なところ。
『エイリアントリロジー』(アクレイム・PS、SS・1996)
・ DOOMタイプの3Dシューティング。ジャガーの『エイリアンVSプレデター』に似ている。
・ 映画1〜3がベースということになっているが、オープニングムービー、シナリオともに『2』がベース。
パクリではないが、「2」と言っているわけでもないので参考として掲載。
2の、海兵隊による住居潜入シーンをCG化したオープニングムービーがファンには嬉しい。
ゲームはよくできているのだが、いかんせん酔う(視点移動OFFでも酔う)。その酔いっぷりは『ソニックアドベンチャー』の比ではない。
『クラッシュ・バンディクー4 さくれつ!魔神パワー』(コナミ・PS2、XBOX・2001)
・ 『マーブルマッドネス』を生み『ソニック』シリーズのサブプログラマだった泣き虫青年マーク・サーニーが生み出した、
PSの顔ともいうべきキャラクターの正統シリーズ第4弾。
・ 長らくSCEの顔として活躍してきたが、4になってからFA宣言をしたらしく、
対応ハードも変化しメーカーと開発元まで変わった。でもあの主題歌と着ぐるみはかわらない。
・ 開発元が『ソニックR』を作ったイギリスのトラベラーズテールズというところは皮肉で面白い。
・ さて、パクリ部分はステージ17。今回クラッシュが新たに乗る乗り物、それが「CRローダー」。
名前からもわかるとおり、そのまんまパワーローダーです。
ちなみにクラッシュの現在の権利元はユニバーサル映画ですが、『エイリアン2』はFOXだったような。
あまりのそっくり具合にたいへん心配になります。
・ 関係ないですが、このソフトの発売日にマークの最新作・スパイロ……
もとい『ジャック×ダクスター』がSCEから発売になりました。
結果は『クラッシュ』の勝ちだったみたいですが、これまでの実績を考えると手放しでは喜べないのかな?
なにかと話題のゲームですね。
『SAR(Search And Rescue)』(SNK・アーケード・1989)
・ 救助のため不時着した宇宙船に入った2人の男が見たものは、大量の死体、怪物と化した乗組員とエイリアンの大群であった……。
・ SNKお得意のループレバーを活用したゲーム最後期の作品。とにかく死体がごろごろしていて、
敵も「ダイナマイトを持った上半身だけの男が這いずって来る」のような気色悪いものばかりなのが特徴的。
バリエーションないのですぐ飽きるけど(笑)。
ところでゲームは敵を倒すばかりで、レスキューしないのですが。
・ パクリ部分は1面中盤で登場するエイリアン。2本足で歩いたり、4つ足で歩いたり、しますが、まんまエイリアンです。
・ なお、3面ではおなじみ蛇のような舌を使った攻撃もします。
・ さらにラスボスはエイリアンクイーンキングともいうべき巨大エイリアンです。
右のラスボス、なんか『ファンタシースター』1作目のダークファルスに激似
『重装機兵レイノス』(日本コンピュータシステム・MD、携帯アプリ・1990) Target Earth
・ アクションゲームに、フェイスウィンドウとメッセージによるリアルタイム会話を盛り込んで
物語性を高めた記念碑的な作品。今なお熱烈なファンを多く持つ。
ここで指摘するのは、プレイヤーのアサルトスーツよりも一回り小さい仲間の乗り物が、
映画でクライマックスに登場する「パワーローダー」そっくりということ。
日本のロボットアニメに影響を受けたに違いない、といわれたパワーローダーはいろいろなアニメやゲームに逆輸入された。
ところでこのゲームのリメイクにあたるPSの『重装騎兵ヴァルケン2』は、ポリゴンシューティングだったはずなのに、
発売されたものは大戦略系シミュレーションゲームになっていた。安彦良和のキャラ絵もオクラ入りに。
ぴょーんぴょーん、って跳ねるのがかわいい。右は取説のイラストです。
『スーパー魂斗羅』(コナミ・アーケード、FC・1988)
・ アクションゲーム『魂斗羅』(上項『エイリアン』参照)の続編。
・ シュワ風の人とスタ風の人が活躍するアクションゲーム第2弾。3D面が無くなり、縦スクロール面が追加された。
・ 後半の面から、敵兵士がそのままビッグチャップの姿になり、前作のフェイスハガーやエッグも登場する。
ボスの中には羽根の生えたビッグチャップも登場。口から歯の生えた舌を伸ばしてくる。
エイリアン大活躍。とにかく多種多彩にたくさん出てきます。
『スペースガン』(タイトー・アーケード・1990)
・ 『オペレーション・ウルフ』でヒットを飛ばしたタイトーにしては珍しいSFガンシューティング。
世界観だけでなくフットペダル付きなのがポイントで、踏むとバック(逆スクロール)することができた。使いどころはイマイチ判りづらいが。
後半の地上面での「スペースインベーダー」ガンシュー版みたいな円盤との戦闘は見どころ。
・ 交信の途絶えた宇宙船に潜入すると中はエイリアンの巣になっていた! というのは宇宙基地→宇宙船になってるだけで映画と一緒。
敵デザインもフェイスハガー似のものやエッグ、粘液で壁に囚われた人間などが映画からのいただき。
また画面下中央にある動体探知機も映画で海兵隊が使っていたものを模倣したと思われる。
左がゲーム画面。右は参考比較のセガ『エイリアン3・ザ・ガン』(1993)。パクリゲームのパクリ?
『ソニックブラストマン』(タイトー・SFC・1992)
・ ビデオゲームの要素を加えたパンチングゲームとしてアーケードでヒットしたタイトルのSFC版。
アーケード版のパンチング部分は面クリア後のボーナスステージとして完全移植する一方、メインはベルトアクションゲームになった。
つまりキャラがイロモノな他は普通のファイナルファイトである。
プレイヤーキャラを増やした続編も登場したが、そんなに人気あったのかな? SFC版。
・ スーパーヒーローらしく他のゲームに比べ攻撃がいちいち派手だが、実はそれは見た目だけ。敵の体力はほとんど減ってないぞ。
・ パクリ部分は3面のボス、および4面の背景、5面ザコなど。アメーバ状の敵を次々と輩出するボスのデザインはエイリアン成体風で、
一方4面ではフェイスハガーの入った実験ラボの中を進むものの、フェイスハガーは敵として出てこない。なんで?
5面ザコに関しては、外見などはあまり面影が無いが、お腹から出る顔パンチ?がエイリアンの舌に似ている。
「私のパンチを受けてみろ!」というだけあって、投げと通常パンチのダメージが同じ。つまり投げると不利
『忍者KIDS』(タイトー・アーケード・1990)
・ 4人同時プレイ可能なベルトタイプアクションゲーム。
UPLの『忍者くん』(NINJA KID)とは関係ない。
世界観が「人形の世界」になっているため、キャラデザインが個性的。プレイヤーの緑忍者はかなり『セサミストリート』入ってる
(ちなみに黄色忍者は白土三平ライク)。
・ パクリ部分は3面のボス。工事現場にいるゾンビが操作しているのは、どこから見てもパワーローダー。
バンディクーだったりゾンビだったり、いろんなやつが操作するなぁ。
『ファイティングバイパーズ』(セガ・アーケード、SS、PS2・1995) FIGHTING VIPERS
・ 空前の大ヒットを飛ばした『バーチャファイター2』(1994)から派生したセガAM2研の新たな3D対戦格闘ゲーム。
同じモデル2を使ったVF2のエンジンや資産を利用しつつ、装甲や壁など新しい概念を導入しバーチャシリーズのファンへアピールした。
ペプシマンの参戦もあったSS版もアーケード版に続きヒットしたが、パワーメモリー内のデータを自動的に破壊する
という超致命的な問題点があるのでパワーメモリーを差したままのプレイは絶対やっちゃダメだ!
・ パクリ箇所はプレイヤーキャラクターの1人、ジェーン。海兵隊ファン(入隊できなかったのです)の
軍人マニアねーちゃん(フリーター)のモデルは、その顔、その赤いバンダナからもわかるように
宇宙海兵隊隊員のひとり、バスケスその人である。
ある意味もっともイカス海兵隊キャラだったバスケスは映画でも格闘強そうだったので違和感なく格ゲーに溶け込み大活躍した。
・ なお1998年には続編も登場したが、奇抜すぎてファンもついてこれなかった。ジェーンも金髪の別キャラになっていたので省略。
VFのラウもどうかと言われていたが、これも実はかなりアレだよなあ
『ファイナルファイトタフ』(カプコン・SFC・1995)
・ SFCでオリジナル展開を進めた『ファイナルファイト』シリーズ第3弾(『〜ガイ』を除く)。
・ 『〜2』では世界に進出した我らがハガー市長だが、今回は再びメトロシティが舞台に。
マッドギアの下部組織だったスカルクロスを相手に、帰ってきたガイや荒木飛呂彦風あんちゃん、女刑事と共に戦いを繰り広げる。
ちなみにコーディだけは今回もいない。……きっと今ごろは刑務所?
・ パクリ部分は最終面の背景。ビルの廊下に謎の展示物としてパワーローダーやリプリーが持っていたパルスライフルなどの姿が。
これ使って戦えば市長たちにも勝てたのではないかと思ったりするけど、ただ映画マニアの小道具展示だったりして。
右写真の展示物はちょっとわかりづらいので下で拡大しています。
パルスライフルのアップを比較。右の火炎放射器もそのまんまなのね
『フィロソマ』(SCE・PS・1995)
・ PS初めての春の話題作であり、SS『パンツァードラグーン』の対抗馬。
ところがゲームそのものは、ムービーの合間に適当に作ったシューティングゲームが遊べるというものだった。
ムービーがまだソフトの売りになっていた時代の産物といえよう。
・ 戦闘機が宇宙から地上に大気圏突入するシーンなど、まんま『エイリアン2』の演出を流用している。
『マイケル・ジャクソンズ ムーンウォーカー』(セガ・アーケード・1990) Michael Jackson's MOON WALKER
・ 限りなくビデオクリップの延長線上だった同名映画のタイアップゲーム化。
という事実も忘れられ、ただのマイケルの入れ知恵によるヘンなゲームとしてしか知らない人も多いのだろう。
・ アーケード版はメガドライブ(マスターシステム)版と異なりクォータービューによる3人同時プレイ可能のなアクションゲーム
となっているが、基本的なルールは同じで、すべての子どもをさらっていって(違)ボスを倒すゲーム。
映画と同様、マイケルはロボット化するがあんまり大きくない。
・ パクリ部分はゲーム全体を通して登場するザコ兵の持っている機関銃がパルスライフルっぽい?
(情報提供:ネクタウサ様)
おさるのバブルスと合体してロボット化(左→右)。映画には兵隊は出てこなかったと思う。ENEMY'S WEAPONですよ、海外の皆様
■エイリアン3■1992米 ALIEN3
・ MTVなどで腕を見込まれた、新鋭の映像派監督であったデビッド・フィンチャーの劇場デビュー作。
映画の前2作ともさらに違う作品に仕上がったが、2のハッピーな部分を根本から破壊したオープニングや、衝撃のラストなど賛否の分かれる作品。
・ ライセンス許諾ゲームも多く、SFCで探索型横スクロールアクションが発売されていた。オープニングを含め、割と映画の雰囲気が出ていると思う。
ちなみに一時期国内でも発売予定があったGENESIS版とはジャンルが同じでも別物なので注意。
当時、ドリームキャストFAN編集部の荒田さんが長い間遊んでいたところをみると、ゲームはGENESIS版の方が面白かった?
アーケード版のガンシューティング版(セガ)は、3といいつつ中身は2のような内容になっていた。
ゲームも、タイトーの『スペースガン』のパクリっぽい。詳しくは上項参照。
『真サムライスピリッツ』(SNK・ネオジオ、PS1・1994) Samurai Shodown 2
・ 『侍魂』シリーズ第2作。大好評だった前作を受けて作られた、その後の物語を描く作品だが、前作ファンの大きな期待を満足させるのは難しかった。
パクリ部分は登場キャラクターの1人、不知火幻庵のステージ。
背景で煮込んでいるかまゆでの中にエイリアン(成体)の顔と尻尾が見えます。まるで風呂に入っているようにも見えますが。
・ なんとなくビッグチャップの頭部の形状が3っぽいので(1は半透明だし)ここに入れました。でも2のやつに似てると後で気づいた……。
(情報提供:SPACE−HIGH様)
こんなの煮込んで何するつもりだったんでしょう
■エイリアン4■1998米 ALIEN:RESURRECTION
・ 『デリカテッセン』、『アメリ』のジュネ監督の手によるエイリアン第4弾。
前作のエンディングから無理矢理復活させるため、クローン再生したリプリーが地球へ帰還しようとする話。
『3』よりもシリーズに近くなったと思うが、それでも否定派の多い作品。私は割と好き。
『D2』(ワープ・DC・1999) D2
・ ゲームについての詳しくは『遊星からの物体X』参照。
映画との相似点は両者のネタバレになっているので注意。
で、その共通項はクローンについての話。
映画では人間とエイリアンのハーフの主人公・リプリーを生み出すまでに、たくさんの出来損ないクローン人間を生み出していた、
という事実が発覚し、リプリーがそのクローン人間の入った試験管群を破壊するシーンがあるが、ゲームでは同様に、
人間と有翼人種のハーフの主人公・ローラが生まれた後、たくさんの出来損ないクローン人間を生み出していたという事実が発覚し、
ローラがそのクローン人間の入った試験管群を破壊するシーンがある。
奇形描写とかがあって、映画ではかなりグロテスクなシーンなのだが、ゲームでもほぼ同様のシーンとなっている。
あと、この面のボスはかなりエログロナンセンス度が高くトホホな気持ちになることうけあい。
前述の『エネミー・ゼロ』に続いて、今回も露骨なパクリが目に付き、その演出のつたなさも手伝ってかなり飯野賢治自身の評価を下げた。
彼と親交のあった入交社長の退陣によりセガに三行半を突きつけられた彼にとって、結果として本作が家庭用ゲーム最後の作品となった。