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●映画 ゆ

遊星からの物体X■1982米
・ 監督と音楽を兼任する数少ない監督ジョン・カーペンター作品(ちなみにこの映画の音楽はエンリオ・モリコーネなので違う)。
  グチャグチャドロドロ内蔵飛び出し系怪物映画の元祖。
    南極観測基地近くに墜落したUFOに乗っていた寄生生命体“物体X”。
  生命体は観測基地の犬や人間へ次々と寄生し、彼らを取り込み、虐殺していく。しかし外は極寒の吹雪で逃げられない。追いつめられた人間達。
  仲間と思っていた人間も、実は寄生されたまやかしの姿かもしれないという懐疑心の中、極限の状態に置かれた男たちのドラマが手に汗握る。
  スプラッタ映画としての話題性だけでなく、誰が敵であるかわからない緊迫感が十分楽しめる。
  (なお、この辺はコナミの『スナッチャー』などに大いに影響を与えた)
・ 数多くのカーペンター映画に主演したカート・ラッセルのヒゲ面も拝めるのも見もの。
・ 映画から20年を経て、PC、PS2、XBOXなどで2002年に続編ストーリーのゲームが発売されたが、
  ゲームの中身は『エクスターミネーション』(PS2・SCEI)のパチモノだそうだ(ルリヲ氏談)。
  
『エイリアンシンドローム』(セガ・アーケード、mkIII、FC・1987)
・ 『エイリアン2』の項で多くは書いたので省略。
・ パクリ部分は、6面?ボス。蜘蛛型のシルエットと人間の顔というとやはりもげた顔を思い出します。

あんまり似てないか?
似てない? 微妙か?


『エイリアンストーム』(セガ・アーケード、MD、海外MS・1990)
・ 『ゴールデンアックス』開発チーム(チーム忍)による『エイリアンシンドローム』の続編。
  詳しくは『ショート・サーキット』の項参照。
  蜘蛛型エイリアンも出てくるので一応補足として加えておくが、あんまり映画の影響は受けてない。

あんまり似てないか?
高速スクロールシューティングステージ。ぴょんぴょん飛び跳ねます


『シャドーダンサー (影の舞)』(セガ・アーケード・1989)
・ アーケード版『忍』シリーズ第2弾でシステム18作品。新たに犬を従え、犬をけしかけるという斬新なアクションが楽しめるようになった。
  海外ではマスターシステム版なども発売。
  本作はメガドライブ版も出ているが、こちらは『ザ・スーパー忍』の物語の続編で、犬システムを使っている以外は基本的に別物。
・ 今回の指摘部分はゲームのアドバタイズで登場する忍犬のデモシーン。連続書き換えの簡単なアニメになっているが、
  このシーンがまるまる映画冒頭の、ノルウェーのヘリに追われる犬が振り向くシーンそのままの取り込み。
  ただし犬の模様は白く塗りつぶされており一見わかりづらい。でも比べてみれば一目瞭然だ。
  ゲーム中でもその凶暴性と、小さくなったり大きくなったりとかわった生態をみせてくれる忍犬だが、なんでそんな真似ができるのかこれで納得できる。
  (情報提供:yoshihiro様)

わんわん しろいねー
はっはっ ほんとにしろいねー
犬にかじられた敵はやがて……そして物語は『エイリアンストーム』へ……続きません

ゲーム画面はこんなです
「喰っていい」のサイン (c)雑君保父



『ディープフィアー』(セガ・SS・1998)
・ 『ザ・デプス』の項でも語ったが、海の『バイオハザード』。
  オープニングの宇宙から謎のポッドが地球に舞い降りるシーンは映画のオープニングを彷彿とさせるのと、
  それまで味方だった仲間が、見た目そのままでも宇宙から来た寄生生命体怪物化している、という展開は『物体X』とよく似ている。
  逃げることのできない閉鎖空間での戦い、破壊されてどんどん行き場を失っていく基地などの展開の類似点もポイント。
  これでもう少しドラマが書けていてゲームとしてもよくできていれば名作に・・・って両方か。

『D2』(ワープ・DC・1999)
・ かつて3DOのキラータイトルとして発売された『Dの食卓』の続編。
  ただし物語的な繋がりはない。
・ 『物体X』との相似点はいくつかある。
  1)オープニングの地球に落ちていく隕石のシーン。まぁこれ自体はよくある映像だけど
  『ディープフィアー』同様、オープニングにあるのが特徴的だ。
  2)オープニングでテロリストの1人の腹から触手が伸びてアストロモンス(ウルトラマンタロウ第1話)
  みたいになるシーンと、その後カニ状の脚が生えて逃げ出すシーン。
  『物体X』の有名な頭がカニになるシーンにそっくり。
  全般的に「人間の体内からカニ状の足と触手が飛び出してうねうねしたモンスター」という形自体がそっくり。
  3)途中、誰がモンスターで誰が人間なのかわからない、ということで、
  とある人物が銃で脅してイスに人間を縛り付けて、
  唯一の確認手段である「血液」で確認しようとするシーンがあること。
  以上のような点が『物体X』からの引用だが、前作『エネミーゼロ』と違い、映画のストーリー根幹のパクリではないところが進歩といえる。
  ちなみに後半は『エイリアン4』ネタがある。
  あと、ネタバレなので伏せ字で書くが、後半の泣かせるシーンのシチュエーションが
  『ディープフィアー』にそっくりなのは笑える。
  具体的には…黒人同士の恋愛下手な片思いカップルの片割れがモンスター化して、もう片方がそれがわかっていながら心中する…という話。

『ファンタシースターII 〜還らざる時の終わりに〜』(セガ・MD、SS・1989)
・ 一枚絵が普通だったエネミーがアニメーションする、というのがウリだったシリーズの第2作。
  このエネミーのなかに一見普通のウサギがいまして、よく見ると腐っていて、お腹が開いて内蔵と肋骨が飛び出します。
  (ダーティアンゴラ、スポイルラビット、スニフィラビット)
  でもこれは「物体X」というよりは『宇宙家族カールビンソン』のジョンに似ている?

でろーんでろでろ
「BEEP!メガドライブ」第1号より。この蟹のような足がまさしく物体X。