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●映画 し

ジェイコブズラダー■1990米 JACOB'S LADDER
・ 『フラッシュダンス』『ナインハーフ』『危険な情事』と、“物語よりもショッキング&MTVな映像”の印象が強いエイドリアン・ライン監督作品。
  『ロリータ』ではかなり原作に忠実な映像化を目指していたが、映像美の追究は相変わらずだった。
  タイトルは聖書の「ヤコブのはしご」からきている。でも意味はネタバレになるので書かない。
  映画の内容は、ティム・ロビンス扮する主人公ジェイコブが行方不明になった一人息子(ヤクに走る前のマコーレー・カルキン)を探す内に、
  変な世界に入っていく・・・というお話。
  『エリック・ザ・バイキング』でアレだけアホやっていたティム・ロビンスが真面目なので公開当時は
  個人的にギャップにびっくりした。今ではもはやギャグの方が消えかかっている。

『サイレントヒル』(コナミ・PS・1999) SILENT HILL
・ コナミが作ったバイオ系アドベンチャーゲーム。
  主人公が一人娘とドライブ中に迷い込んだ霧につつまれた街。見失った一人娘を捜索していくうちに主人公も霧の中に・・・、というお話。
  バイオとは違う、心理的な見えない恐怖を表現していて評判が高い。
  ……ただあらすじで書くと映画と同じプロットで始まっているのがわかる。
  ちなみに元々スティーブン・キングの有名な短編「霧」をベースにしたゲームだったらしいが、
  それなら何故J・カーペンター監督の名作『ザ・フォッグ』にならなかったのだろう(冗談です)。


地獄のデビルトラック■1986米 MAXIMUM OVERDRIVE
・ 『シャイニング』に「エンジンの無い高級車」と言ってのけたりと多数の映画化作品(キャリー、クリスティーン、炎の少女チャーリーなど)の
  どれもにイチャモンを付けていたスティーブン・キングが、「それなら俺が自分で撮る!」と言ったかどうかはわからないが、
  初監督してしまった映画。原作は『深夜勤務』収録の「トラック」。俗にキング原作映画史上最低の映画と言われている。
・ 内容はマーチン・シーンの息子、エミリオ・エステベスと仲間たちが突然人間を襲いだした機械と戦うB級ホラーSF。
  小説ではハラハラ読める内容も普通に?映像化すると古くからあるB級映画と何もかわらなかった。
  そういや弟のチャーリー・シーンは同年『処刑ライダー』に出てるし、デビュー当時からへんな兄弟だね。

『MOTHER(マザー)』(1)(任天堂・FC、GBA・1989) EARTH BOUND
・ 糸井重里が手掛けたことで話題になり、任天堂ゲームの丁寧さと温かさが見事にゲームに融和した名作RPG。
  アメリカの片田舎をモチーフとした牧歌的な世界観で繰り広げられる一味違ったRPG。
・ 全体の世界観はスティーブン・キングの一連の小説の影響を感じる。そもそものベースが『スタンド・バイ・ミー』っぽいこともあり、
  PSI(超能力)も『キャリー』、『ファイアスターター(炎の少女チャーリー)』などの影響を受けているかもしれない。
  そんな中でスイートリトル工場で登場する敵「デビルトラック」は、デザインこそ違えど映画のタイトルから拾ってきている可能性は高い。
  ついでに言うとよく一緒に出てくる「デビルカー」は『クリスティーン』からと思われる。


地獄の黙示録■1979米 APOCALYPSE NOW
・ 近年「特別完全版」も制作された、ベトナム戦争映画の名作の1本。
・ フランシス・F・コッポラ監督の代表作のひとつで、ワーグナーの「ワルキューレの騎行」をラジカセでかけながら、
  米軍のヘリコプター部隊がベトコンの村を焼き払うシーンは有名。

『チョップリフター』(セガ・SG-1000・1985) CHOPLIFTER
・ 1982年にブローダーバンド社がアップル向けに開発した大ヒットゲームの移植(移植はコンパイル?)。
・ 武装ヘリに乗って、敵地にある捕虜収容所を強襲、捕虜を運んで自陣へ運ぶというゲーム。
・ このゲームのタイトルおよびアドバタイズデモの音楽が「ワルキューレの騎行」
  武装ヘリに「ワルキューレ」といえばもはやこの映画しか考えられない。
・ なお、原作版には音楽は無く(確か)、本ソフトと同じ1985年にアーケード版も発売されている
  (これの移植が海外MASTER SYSTEM版として発売もされている)が、こちらには「ワルキューレ」はかからない。

『フィールドコンバット』(ジャレコ・アーケード、FC・1985) FIELD COMBAT
・ 悪の天才科学者に洗脳された軍隊をキャプチャービームで解放する攻撃母艦「ジェネシス3」の活躍を描く任意縦スクロールシューティング。
  兵士や戦車などを捕まえて、自分の軍隊として使えるという斬新な発想が面白いゲームなのだが、
  「洗脳を解くよりも母艦で虐殺したほうが手っ取り早い」という(致命的な?)ゲームバランスのため(FC版)、
  「ジャレコのゲームはクソゲー」という誤った認識をさらに広げる結果になってしまった、という話も。
  アーケード版の知名度は低いものの、ファミコン版の知名度は(味のありすぎるパッケージの小隊の絵とともに)それなりに高く、
  後年、ジャレコキャラ大挙登場ゲーム『ゲーム天国』(SS・1997)のプレイヤーのひとつとしてジェネシス3が登場している。
・ パクリ部分は(こればっかりだが)ゲーム中BGMが「ワルキューレの騎行」というもの。
  ヘリを使えば兵士を掃討できたり(されたり)するので、その辺が映画をほうふつとさせる。
  元々ヒトラーが愛したワーグナーの音楽なので戦争ものには似合うわけだが、やはりワルキューレでヘリというと、ねぇ。
  (情報提供:B.J様)

止め絵だとかなり意味不明かも……
画面はFC版。攻撃母艦というよりは昔のUFOのような自機の左右を飛ぶのが敵味方のヘリ。



『リターンファイアー』(スタジオ3DO・3DO・1995) RETURN FIRE
・ 戦車、装甲車、ヘリ、ジープを駆使して敵陣の本拠地にある旗を自陣の基地へと奪ってくれば勝利という対戦ゲーム。
  『ヘルツォークツヴァイ』をAI無しでひとりでやってる版、といえばわかりやすいか(わかりづらい)。
  当時珍しかったポリゴンマップ、オーケストラサウンド、ちょっとおバカにもみえる実写映像など、次世代機としてのパワーを見せ付けたソフト。
  画面写真はここで発見したのでご確認ください(イギリスのサイト)
・ 3DOの中では数少ないオリジナルゲームとしてマニアの話題を呼ぶはずが、気がつくと発売されたのは1995年。
  PS・SS対戦の真っ只中であった。
  発売後間もなく3DOは短い寿命を終え、開発元の「スタジオ3DO」はソフト会社になった(どっかで聞いた話だね)。
  それにともないこのゲームもPC、PS、SSへと移植されるが国内版は最終的にすべて発売延期>中止となる。
  (ソフトバンク・黒船サンパチシリーズ……)
・ なお海外3DO版には追加マップ集が出たのだが、世界統一規格の3DOのくせして、この追加マップは国内版では遊べなかった。
  海外ではPCで2が発売されているがどんなゲームになっているのかよく知らない。
・ パクリ部分は、上記の『チョップリフター』と同じで音楽。
  戦車はホルストの「火星」、ジープで旗を奪ってくると「ウィリアムテル序曲」などがオーケストラサウンドで流れる中、
  ヘリのテーマは当然というべきか「ワルキューレの騎行」であった。
  あの音楽を聞きながら敵基地を上空から機銃掃射し、兵士を追いかけていくのは爽快そのものだったのだが……。

『リバレーション』(データイースト・アーケード・1984)
・ 縦可変スクロールのヘリ面で捕虜収容所を発見し、自由スクロールの基地面で戦車やジープを駆使して仲間を助け出すシューティングゲーム。
  この時期デコは既に『B-WINGS』発売後だったのでこちらのゲームを見かけることは少なかった。なおゲームの難易度はかなり高い。
  この時期は他にも『(対戦)空手道』、『ミステリアスストーンズ』などが出ていてなかなか第1次デコ黄金期かも。
・ ゲームスタートファンファーレが「ワルキューレの騎行」、最初の自機がヘリ、ということで。

かなり無名のゲーム
可変スクロールなのがくせもので敵が目の前で出てきてかなり苦戦します





シザーハンズ■1990米 Edward Scissorhands
・ 実はメルヘン映画ばかり撮っているティム・バートン監督のホラーなおとぎ話。
  マッドサイエンティストが作った人造人間エドワードは、腕が完成する前に博士が亡くなってしまい
  カニのようなハサミの手(=シザーハンズ)を持っていた。彼を気味悪がる街の住民と彼をかばう少女。
  エドワードは彼女に恋心を抱くが、彼の腕はハサミだった・・・。
  エドワード役のジョニー・デップ、ヒロインのウィノナ・ライダー共に売り出し中の時期の作品で、
  しかも2人は恋人同士だったため、「ロードショー」系の雑誌で盛り上がっていた気がする。
  ただしその後ウィノナ・ライダーがジョニー・デップよりも売れてしまって、この愛は破局。
  ジョニー・デップの腕には「ウィノナ命」とか書かれた入れ墨があると聞いていたが、最近はああいうのも簡単に消せるんですかね。

『サクラ大戦3 〜巴里は燃えているか〜』(セガ・DC、Windows、PS2・2001) SAKURA WARS 3
・ いつの間にかセガを代表するソフトになってしまった(当時)、人気シリーズのヒロイン全交代となった3作目。
  ゲームの大艦巨砲主義のある意味最高峰に位置する作品で、これをピークにシリーズは予算や開発費の削減により縮小、分散化。
  一度甘い汁を吸ったファンに物足りなさを与えてしまうという厳しい現実が続いた。さてVはどうなるか?
・ ネタ元は『エルム街の悪夢』の続きで、ヒロインのひとり、ロベリアの乗るメカ、光武F2の武装。両腕に鋭い爪、っていったらやはり。

この手ではモノ掴めないどころか直立できません
どうやって直立してるのかは謎。


『真サムライスピリッツ』(SNK・ネオジオ、PS1・1994) SAMURAI SHODOWN 2
・ ハード普及に多大な貢献をした『サムライスピリッツ』、待望の続編。
  しかし一層大味になったバランス、より個性の際立ったグラフィック、
  媚び過ぎて白け気味とも言われたキャラ・チャムチャムの登場や、意味不明のぬいぐるみ変身など、
  ファンの望んだ理想と作り手の方向性が少しずれてしまったため人気は長く続かなかった不運の作品。
  特に(今さらなので書くが)「ナコルルの死」というとんでもないオチがあったことが衝撃的だったようだが、
  後年、この設定は無かったことになったのか、続編は次々と登場した。
  そういえば、ある時ユージンから『サムライスピリッツ』のフィギュアのガチャポンが出たが、ラインナップがナコルル、リムルル、チャムチャム、
  シャルロット、って侍が1人もいないじゃん! というものであった。侍"魂"だからいいのか。
・ で、肝心のパクリネタですが、橘右京のエンディングが『シザーハンズ』そのままだそうです。
  『シザーハンズ』のエンディングは、エドワードが山頂から氷を削って街に雪を降らせますが、
  同じ事を右京さんがやってくれるらしいです。だからあんたもいつまで生きてるんだ。
  (情報提供:ルリヲ様)


史上最大の作戦■1962米 The Longest Day
・ 第二次世界大戦末期、連合軍のノルマンディー上陸を描いた、史上最大の戦争映画。
  米・英・独・仏の4カ国の制作陣〜4人の監督、ジョン・ウェイン、ピーター・フォンダ、ロバート・ミッチャムなど名優も続々登場。
  上映時間は約3時間にもおよぶ文字通りの大作。
・ なお20世紀末に、古い映画にコンピュータで色をつけるのが流行ったが、
  この映画もカラー版があるらしい。
  ホンモノはモノクロ版のほうなので、できれば最初はそっちで見てほしいところ。
・ 『プライベートライアン』の冒頭30分の血の海シーンも同じノルマンディー上陸を描いているので、比べてみるのも一興。

『どこでもいっしょ』(SCEI・PS1・1999)
・ 世の中のさみしい大人たちを癒してくれた、おともだちをつくるソフト。
・ 君が僕の側にいてくれた短い期間、私の心はときめきに満ちていたよ(×5+1)。
・ ポケステというのはこのソフトのための周辺機器であり、それ以上でもそれ以下でもない。
・ で、このミスマッチな『史上最大の作戦』と『どこいつ』の関係であるが、それは音楽。
・ 映画の一番有名なテーマ曲のイントロは口笛で始まるのだが、ゲームで奏でられる“お別れのテーマ”がやはり口笛。
  しかもそのフレーズはクリソツ。おかげでこの曲を口笛で吹こうとすると、必ず別の曲に変化してしまうのだ。
・ その類似具合はまさに「ソフマップ」の歌と「今日のお料理」以上の類似!
  どちらかしか聞いたことの無い人は、是非どこかで聞き比べてみてほしいものだ。

七人の侍■1954東宝 SEVEN SAMURAI
・ 黒澤明作品の中でも最も評価の高い傑作時代劇。
  室町時代、野武士の略奪に苦しむ農村が侍を雇って対抗することを計画。集まった6+1の侍たちが村を救うために命がけの戦いを繰り広げる。
・ 西部劇化(荒野の七人)、戦争映画化(地獄の七人)、宇宙戦争化(宇宙の七人)、SFRPG化(セブンサムライ)、萌え入りSFアニメ化(サムライセブン)など
  さまざまなかたちで現代にまで世界中でリメイクが続けられているのも、その斬新なコンセプトと作品の完成度のたまものである。
  公開された1954年は『ゴジラ』第1作と同じ年であり、日本映画が世界に誇れる年であったと言える。
・   
『ゲームボーイウォーズアドバンス1+2』(任天堂・GBA・2004) ADVANCE WARS,ADVANCE WARS 2:Black Hole Rising
・ ファミコン時代に発売されヒットした『ファミコンウォーズ』の正統進化続編。
  開発は『ファイアーエムブレム』シリーズでおなじみ、任天堂と関係の深いインテリジェントシステム。
  2001年に一度発売予定だったものが無期延期となった後、北米で選考発売されたシリーズ2作を
  日本で1本にまとめて発売したお買い得版である。
・ パクリ部分は1、2両作に登場するイエローコメット軍のショーグン、「キクチヨ」
  「菊千代」という名は本映画で三船敏郎が演じる侍?の一人。映画好きの漫画家・赤塚不二夫が飼っていた愛猫の名としても有名である。
  よくみると、その光栄版信長風の髭面の風貌も三船敏郎のその姿によく似ている。
  ただし映画の菊千代はイットーリョーダンできるほどの剣の腕は無いようだ。ハイスイノジンには違いないが。
・ さらに言うと既発売だった北米版での彼の名は「Kanbei」。映画では志村喬演じる、侍の中心人物の名が「勘兵衛」である。
キクチヨ(Kanbei) 菊千代
画像は2のもの。1のは侍の鎧着てる。
キクチヨに聞いたらきっと菊千代に連なる家系図の巻物とか見せてくれそう

死亡遊戯■1978香港 死亡遊戯 GAME OF DEATH
・ 1971年の『ドラゴン危機一発』で一躍人気になった『グリーンホーネット』の加藤役・ブルース・リーの、実質的最後の主演作。
  撮影中にリーが急逝(1973)してしまい一部吹き替えを使って完成させたため公開が遅れたが、大ヒットした。
・ 未だ人気が衰えないリー人気により、日本でも近年『死亡的遊戯』として香港編集版バージョンが公開された。
  なお近年も『キル・ビルVol.1』や『少林サッカー』などで出てくる、今ではリーの代表的な姿のひとつとなった黄色いトラックスーツ(要するにジャージだ)姿だが、
  あれはこの映画のもの。しかしなんでジャージ、しかも黄色なのかはよくわかっていなかったりする。かっこいいからいいのか。

『イーガー皇帝の逆襲』(コナミ・MSX1・1986)
・ MSXとFCで発売された『イー・アル・カンフー』(1985。アーケード版とはほぼ別物)の続編。
  固定画面による1対1の対戦オンリーだった前作から横スクロール移動シーンが加わってゲーム性が高まったが、ファンはそれよりも
  ポート2に前作のカートリッジを差し込んでおくと主人公の父親のリー(前作の主人公)が助けてくれるという心憎い裏技が嬉しかった。
  なおこの裏技はPS、SS版の『コナミ・アンティークス』でも再現可能なので興味ある方はどうぞ。
・ パクリ部分はソフトのパッケージ。まんま映画の写真を取り込んだようなイラストなんですが、
  絵はおなじみの"ケンシロウ"ポーズのやつです。
  (情報、写真提供:U-CHANG様)


とてもあの3等身キャラのゲームとは思えない劇画調写実主義なパッケージ

 
『スパルタンX』(アイレム・アーケード、FC・1984) KUNG-FU
・ ジャッキー・チェン主演の同名香港映画のゲーム化、となっているが、タイトルとキャラ名以外に特に関連性はない。
・ ボタン2つにキックとパンチを割り当て、横スクロールで進行し、ザコ戦を終えた後、最後にボスが待ちかまえている、
  という、その後の格闘アクションゲームの基本をつくりだした元祖(だよね?)。
・ アーケード版も大ヒットしたが、任天堂発売によるファミコン版は、移植度の高さなどもあって大ヒットした。
  ファミコン初の音声ボイスも衝撃的だった。後に『スーパーチャイニーズ』とかで同じボイスを聴いたりしたが。
  蛇足だが『ファミコンロッキー』の、「隠しボス・シルビアが襲ってくる」も当時の子供には衝撃だった(笑)。
・ で、パクリ部分であるが、塔を上っていって各フロアに待ちかまえる格闘家を倒して最上階のボスをやっつけるという
  ゲーム展開そのものが『死亡遊戯』そのものである。ちなみにこのシチュエーションは漫画などでもよく見かけるがもちろん『死亡遊戯』が元祖。
・ 『スパルタンX』は海外版では『カンフー』という名前になっており、
  シャルロット・ゲンズブール主演の映画『カンフーマスター』にメインで登場する。
  また、映画非ライセンスにした移植として、MSX1にて『聖拳アチョー!』という謎のタイトルでの発売もあった。
  FC版にはアイレム発売による続編も存在し、またアレンジ移植されたGB版もある。

『鉄拳』(ナムコ・アーケード、PS1、PS2・1994) TEKKEN
・ 『4Dボクシング』などもあったものの、セガの『バーチャファイター』(1993)から本格的に始まったといえる3D対戦格闘ゲームブーム。
  満を持する前に、早速セガを追ってナムコが送り出した作品。PS1をベースにした新基板システム11を使用している。
  個性豊かというか"黒く"て"濃い"ローポリのキャラクターたちはゲームセンターでの登場から大ヒット、
  とは行かず、VFファンからは見向きもされなかったが、翌年のPS1移植後はその真価を発揮し大ヒット。
  その後もアーケードとPSで続いたシリーズは現在正編だけで5作も発売されている。
・ なお、この濃いデザインはシリーズが続いていくごとに薄まっていくが、その後もスクウェアの『ブシドーブレード』(1997)、MSの『格闘超人』(2002)に受け継がれていった。
 (というか開発者が流れていってるだけなのかもしれないが)
・ 今回の指摘箇所は言うまでもなくプレイヤーキャラの一人、マーシャル・ロウ(ブルース・ウィリスの映画と関係ありません)。
  黄色いトラックスーツ姿でマーシャルアーツを繰り出す中国人のその姿はあまりにそのまま過ぎたのが問題だったのかPS1版では修正がかかっていた。
  ブルース・リー全般を模倣したキャラなのだが、この1Pキャラのトラックスーツのインパクトでこの項にて紹介。
・ ロウはこの後もシリーズ出演作は多く、この後も歳取ったりジャッキー・チェンと競演したりといった活躍を続ける。
・ PS2版『鉄拳5』(2005)のおまけモードにて待望のアーケード完全移植が実現した。太っ腹ナムコ。

繰り出せ怪鳥音 しかし今見ると実に凄いポリゴンだ
2からキャラデザインもかなりまともになっていく

繰り出せ怪鳥音
おまけ。こっちは2。格好もモデリングも無難になったが個性は失われた。

 

ジミー 〜さよならのキスもしてくれない〜■1988米 A Night in the Life of Jimmy Reardon
・ 『スタンド・バイ・ミー』(1986)のヒットによりブレイクしたリバー・フェニックス人気を受け続いて公開されたリバーの新作。
  坊主頭とかではなく、グラビアに載せてもOKのような今風の格好をしたリバーを眺めることのできる。
  逆に言うと他に見るべきところはない映画、みたい(個人的には未見)。
  しかし、リバーの他の映画というと他も、ジャングル暮らしの『モスキートコースト』とか『インディジョーンズ 〜最後の聖戦〜』とか
  "きれいな"リバーが観られる映画が少ないため、リバーのファンには名作?

『レンタヒーロー』(セガ・MD・1991) RENT A HERO
・ 後のAM2研スタッフが制作した『ヴァーミリオン』のエンジンを流用した?バカアドベンチャー。
・ 特撮ヒーローものをアイロニーで包みつつも熱血もの風ドラマを味付けした物語が好評だった。
  そのカルト人気は後にDCにて「超一流のB級」としてリメイク(2000)されるに至ったが、
  システムの改悪部分(はっきりいうと3D化による弊害)が大きく、いまひとつ面白さの本質とずれたものになってしまった。
・ パクリ部分はMD版のみ。たった一度しかかからないオープニングテーマとともに流れるビジュアルのひとつ、
  ゴーグルを付ければたちまち変身するその人は……ジミー?

そくせきちょーじんーレンタマーン♪
当時はおなじみの写真取り込み>加工ものの典型と思われる

 

蛇鶴八拳■1977香港 蛇鶴八歩 SNAKE&CRANE ARTS OF SHAOLIN
・ カンフー映画ブームとともに70年代以降、香港・日本で大人気を呼んだジャッキー・チェンの数ある主演作の中の一本。
  少林寺幻の奥義「蛇鶴八拳」の使い手であるジャッキーが、その秘伝書を狙ってやってきたツワモノどもの中からある男を捜し出す物語。
  ともかくこの辺の時期のジャッキーの、拳法の名を冠した映画は多すぎて、どれがどれだかもうよくわからない。

『THE 功夫』(ハドソン・PCエンジン・1987)
・ PCエンジンのハードと同時発売された第1弾ソフト。
  大きなキャラクターによるまったりとしたゲーム展開が話題になった。
  3面のボス(といっても何度か色違いが出てくるけど)がジャッキー・チェン。
  プレイヤーがブルース・リーに似ているのでなかなか面白い画面に。
  なお服装から、元ネタは多分この映画だと思うのですが……。もしかすると『ヤングマスター』かも?

近年は少林寺というとチャウ・シンチーのお笑い系を思い出す
俳優そっくりのキャラを作れるようになったのもハードの進歩のおかげか。

 

13日の金曜日■1980〜米 FRIDAY THE 13TH

 本シリーズは掲載多数のため、こちら専用ページへ。


ジュラシック・パーク■1993米 JURASSIC PARK
・ 初めてCGを本格的に導入したスピルバーグ印の怪物映画。
・ 一見CGの技術以外はどうでもいいように思われがちだが、サム"大人ダミアン"ニール、ローラ"ワイルド・アット・ハート"ダーン、
  ジェフ"ハエ男"ゴールドブラムという怪優3人がまともな学者を演じていることも密かに驚きだった。
・ 近年明らかになった「実は恐竜は愚鈍な生き物ではなく鋭敏だった」という説によって
  『のび太の恐竜』みたいに走って襲ってくるティラノサウルス(Tレックス)が話題に。
・ なおオフィシャルゲームとして、セガからMD,MCD,アーケードでそれぞれ別のゲームが出ているが、
  なかでもMD版はアドバタイズにてTレックスが「セガー!」と吼える
・ ちなみに3DOでも『〜インタラクティブ』というのが出てたけど、本当にインタラクティブなソフトだったかは微妙。
・ 映画の続編は『ロスト・ワールド:ジュラシック・パーク』(1997)、『ジュラシックパークIII』(2001)が存在。
  2作目のオフィシャルゲームではクリア後にジェフ・ゴールドブラムの小粋なコメントが動画で見られる。
  3作目はコナミが多ハードで発売。画面を一部任意にスクロールできるアーケード版はちょっと好き。
  
『スピードデビル』(UBIソフト・DC、Windows・1999) Speed Devils
・ フランスのゲーム会社UBIソフトが発売したレースゲーム。海外では続編も発売された。PC版は日本未発売かも。
  レース部分は普通だが、コース上をUFOが襲ってきたり竜巻が邪魔したりするところが特徴。
・ 当サイトではその中の1面「HOLLYWOOD DISASTER」が目玉。
  ガソリンスタジオが爆発したり、落雷でHOLLYWOOD看板が壊れてコースに落ちてくるようなコースのメインはハリウッドのスタジオの中。
  そんなところを通ってレースするという本作のコースのモチーフは「ユニバーサルスタジオ」。その途中にTレックスが登場。
  左右のスタジオの中をいったりきたりしているらしく、しまいには車を噛み付いて投げ捨てたりしてますが、
  プレイヤーやアザーカーの車をかじったりはしないので気にしないように。
・ どうやらこのゲームの世界では、彼ら巨大生物は「実際に生きている」らしく、ジョーズキングコングなんかにも会えます。

がおー  かいじゅー
大暴れ中のTレックス。ちゃんときびだんごをあげておきなさい。



『ワールドアドバンスド大戦略〜鋼鉄の戦風〜』『ワールドアドバンスド大戦略・作戦ファイル』(セガ・SS・1995,1996) IRON STORM
・ メガドライブの傑作SLG『アドバンスド大戦略』を一般向けにチューニングしたソフト。 
  詳しくは『ゴジラ』の項参照。
・ ここで扱う内容は上記の『ゴジラ』と同じで、ゴジラのパロディとして登場するユニット「キョウリュウ」
  中身はゴジラザウルスだが、外見は完全に『ジュラシック・パーク』のTレックス。
  こんなに似ちゃったのは、本作の(廉価)ビデオがリリースされた時期とゲームの開発時期がどんぴしゃりなんだからまあそういうことで。
・ なお「キョウリュウ」は隠しユニットだったが、続編『作戦ファイル』では大量に登場してUFOと激闘を繰り広げる。素敵。


少林サッカー■2001香港 少林足球 SHAOLIN SOCCER
・ 『破壊之王』(日本未公開)で「破壊王ノリタカ!」、『食神』で「ミスター味っ子」と、
  日本の漫画を実写映画として迫力も面白さもそのままにパクるという偉業を成し遂げた
  チャウ・シンチー監督(主演・脚本)・最大のヒット作(香港映画歴代一位)。
  今回の題材は「キャプテン翼」である。はじめてCGを映画に取り入れ、ちょっと『マトリックス』風味になってるのもおかしい。
・ なおこの映画にハマった人には『食神』も絶対オススメ。近所のビデオレンタル屋かネット通販を是非ともチェック!

『爆烈サッカー』(テクモ・PS1・2002)
・ PS2全盛の時代に発売されたPS1ソフトであり、21世紀に生まれた『超人ウルトラベースボール』サッカー版。
  必殺技を駆使してワールドカップ(みたいなもの)を勝ち抜いていくスポーツゲーム。
・ ワールドカップ直前、『少林サッカー』日本公開直前に発売される予定が"諸般の事情により"ワールドカップ後、映画公開後の発売になった。
・ ゲームそのものが必殺技を出し合うサッカーということでまさに映画のイメージそのままだが、このゲームではさらに悪乗り気味でもある。
  こういう破天荒なゲームを、かつて『キャプテン翼』のゲームソフトで支持を受けたテクもから発売されるというのも感慨深い。
・ なお発売に際して、臆面も無く?映画とタイアップしているのが凄い(取説に広告、ゲーム内看板にロゴ)。『クロックタワー1st』と『フェノミナ』以来?

タイガーシュート  キーパーもびっくり  カーソ様のベルリンウォール
映画そのものの必殺技の応酬がこのゲームの肝であり醍醐味。


『レッドカード』(ミッドウェイ・PS2・2002) RED CARD
・ 上記で紹介した『爆烈サッカー』とほぼ同時期に発売された、こちらはPS2用サッカーゲーム。
  タイトルも普通だし、世界50ヶ国の多くが実名選手によるサッカーゲームなので一見平凡なソフトに見えるが、
  実は『爆烈サッカー』がPS2になっていたら、とも考えられるトンデモソフトである。
・ まず必殺シュートの存在。カンフー蹴りのキックで繰り出すこのシュートは、カメラが回りながらスローモーションになり
 (これはマトリックスからの影響である可能性もあるけど)、火花を出した火の玉シュートが地を這う。
  そしてシュートはキーパーさえも吹っ飛ばしてゴールイン。
  審判も倒してさえしまえばファールし放題、それよりむしろドロップキックをしてもレッドカードにならないなどいやがおうにも激しい試合?が展開する。
  このゲームタイトルは別の意味での象徴なのである。
・ 本作が『爆烈サッカー』に及ばない点はその必殺シュートにバリエーションがないこと。
  ただしゲームとしての面白さはまた別のものがあるようなので興味のある方はどうぞ。
  (情報提供:高田馬場様)


ジョーズ・JAWS■1975米 JAWS
・ 巨大実在生物のパニックものの元祖。元々「顎」の意味のタイトルは、「巨大サメ」という意味まで持つことになった。
  シリーズとしても、4作はあったはずで、便乗ものとして『オルカ』(シャチ)『グリズリー』(熊)、『レイザーバック』(猪)などが存在。
  裸で泳いでいる女の子が食われる冒頭のシーンはコメディ映画などでも多数パロられている。
  スピルバーグ監督自身も『1941』でパロってるし。私はこのシーン大好き。「ハリウッドだ!」
・ で、ちなみに主演は『ジャッカー』とか良かったのに最近みかけないロイ・シャイダー。
  こちらもご無沙汰なリチャード・ドレイファスは後年は別人のようだ。

ここでメインテーマがかかるのですが、ファミコンの音ではすぐに気付かない  プレイヤーはダイバーってことはリチャード・ドレイファスが主人公ってことなんだろうか
オフィシャルゲームも存在(1987・北米版)。ジョーズから逃げながらマンタやクラゲを殺戮するゲーム……? 開発はなんとウエストン


『激写ボーイ』(アイレム・PCE、PS1・1992)
・ 「カメラアクションゲーム」。詳しくは『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の項参照。
・ 6面の海で、おなじみの背びれを発見。これを暫く見ていると、ポスターでおなじみの顔を出します。
・ なお続編『激写ボーイ2』(2001)の隠し面「マクハリ大浴場」でも同じ顔に出会えます。

なんか嬉しそう
鮫の顔を正面から出すと、もう大抵この映画とイメージがダブりますね。



『サンダーゾーン』(データイースト・アーケード・1991) Thunder Zone
・ 「OK meeeen! It's SHOWTIME!!」のボイスでおなじみ4人同時プレイ可能アクションシューティング。
  佳作横スクロールアクション『ならず者戦闘部隊ブラッディウルフ』(1988)のシステムをベースにパワーアップされている。
  『ヘビーバレル』(1987)や『ミッドナイトレジスタンス』(1989)などの流れを組んでおり、
  おなじみの巨大兵器との一騎打ち(もしくは1対4)の戦いなどはより豪華に。デコ戦場ゲームのひとつの完成形である。
・ 一方、『空牙』(1989)から始まるギターのフレーズサンプリングを多用したBGMはここにきて最高峰へと至り、
  データイーストのサウンドはこの時期、確かに業界最高だった。
・ パクリ部分はエンディングより。
  敵飛行要塞を破壊、海上へ飛び込んで脱出したプレイヤーたち4人を待っていたのは人食い鮫だった……。
  「ブラッディウルフ」ならナイフでやっつけてしまいそうな巨大鮫も重火器しか武器のないサンダーゾーンの人々には水上では成すすべなしだった……?
  で、この鮫の出現シーンがポスターでおなじみの鮫の正面画であるわけです。もはや鮫の記号になっているマークとも言うべき姿は
  既に恐怖としての演出ではなくコミカルさを持っていたということがわかる。

もはやお笑いとして使われるこの顔。描き込みも凄い。 ボーナスステージではありません
「そして男たちは、魚になった…」
ランボーいっぱい?
これだとどんなゲームだかわかんないのでおまけ。ラスボス(中身)とランボー風な人々


『スピードデビル』(UBIソフト・DC、PC・1999) Speed Devils
・ フランスのゲーム会社UBIソフトが発売したレースゲーム。詳しくは上の『ジュラシック・パーク』の項参照。
  「HOLLYWOOD DISASTER」コース内にあるスタジオ内に設置されたプールの中には巨大な鮫が登場。
  しかも3周のうち、1周目=背びれのみ 2周目=水を切るように顔を出す 3周目=コースの橋をかじる
  と3種類のリアクションを見せてくれます。
・ どうやらこのゲームの世界では、彼ら巨大生物は「実際に生きている」みたいだ。
  その他、Tレックスキングコングなんかも飼ってます。

いるよいるよ!  かじってるよ!
描き割りの背景がいい感じ。ハリウッドではこんなの飼ってるのか。


『スプラッターハウス わんぱくグラフティ』(ナムコ・FC・1989)
・ なぜこれをコミカルに?とファン全員から突っ込まれた怪作。詳しくは『エイリアン』の項参照。
・ パクリ部分は5面。湖になぜかサメがいます。映画の要素は低いですが、全編が映画パロディゲームなので一応これもジョーズ扱いで。

ダイヤモンドレイク 淡水魚
サメよりもむしろ湖の名前「ダイヤモンドレイク」が13金の「クリスタルレイク」っぽくて素敵


『トージャム&アール』(セガ・MD、Wii・1992) ToeJam & Earl
・ ラップの好きな宇宙人2人組が繰り広げるコミカルなローグタイプアクション。開発はアメリカ。
  日本でも『トルネコの大冒険』が出る前から発売されているが「トージャムタイプのゲーム」という形容詞は聞いたことがない。
  このゲームは全編コミカルで、いろいろなもののパロディも多いのだが、中でも池(海?)にいるエネミーのサメが、
  水上のプレイヤーに近付くと「ズンズン」という例のBGMがかかるのだ。
  音楽著作権が気になるが、あの元祖の音楽だって「春の祭典」まんまだからいいのかもしれない。

がぶっ!
遊泳禁止区域です。




ショート・サーキット■1986米 SHORT CIRCUIT
・ 『ブルーサンダー』『ウォーゲーム』などで現代ハイテクものの映画を撮ったジョン・バダム監督作品。
  『E.T.』のデザインを模したような工業用ロボットが、落雷による"ショートサーキット"により感情を持つというハートウォーミングコメディ。
・ 続編『〜2・がんばれ!ジョニー5』(1988)では、前作の主人公ロボット「ナンバー5」が「ジョニー5」と名付けられさらに活躍した。

1作目  2作目


『エイリアンストーム』(セガ・アーケード、MD、海外MS・1990) ALIEN STORM
・ 『ゴールデンアックス』(1989)開発チーム(チーム忍)によるシステム18使用の『エイリアンシンドローム』の続編。
  普段はエイリアンバーガーの店員、有事にはエイリアンバスターとして活躍するゴードンたちの活躍を描く。
  3Pキャラの電磁ムチを使うロボット・スマーティが一部で好評だったらしく、
  その後『クイズ・廊下に立ってなさい』(1991)でも4Pキャラとして登場。謎。
  なおアーケード版の、音楽と合まったラップ調エンディングは当時話題となった。
・ 本作も『ゴールデンアックス』同様、ゲーム終了後は偏差値システムで評価を与えられるのだが、
  オリンピック風評価画面の審査員にナンバー5風のロボットが登場する。ただしこれはパクリというよりは
  80年代の未来ロボットの基本デザインの延長といえるだろう(アポジー&ペリジーみたいなってこと)。

あんまり似てないか?
審査員にはギリウスやエリシン2面ボス?の姿も


『ソニックウイングス』(ビデオシステム・アーケード、SFC、PS2・1992) SONIC WINGS
・ ゲームについての詳しくは『ゴジラ』の項参照。
  なおSS、PS1、アーケードで『〜SPECIAL』などの改良(悪?)版も出ているがプレイヤー機の追加・修正以外はほぼ本作と同じ内容。
・ 本作のプレイヤーキャラとして登場するのがスウェーデンの2Pパイロットとして登場する飛行士が「TEE-BEE A-10」。
  完全自律型戦闘システム端末で、信じられないが1Pキャラのバイキング、コウフル(実は科学者)が開発した。
  で、このロボット顔のデザインとか寸詰まりの全体的なフォルムがナンバー5似じゃあないかと。
  (情報提供:Yosihiro様)

・ (04.11.08追記)ここにきて続報が。『ソニックウイングス』設定資料をまとめた同人誌によると、彼の元ネタはジョニー5ではなく
  「『エリア88』の地上空母の艦載機のカメラがモデル」なのだそうです。まさに衝撃の事実。
  確かに「世界中の誰もが」誤解してそうなこのネタの真実についてわざわざ教えてくださいました
  清涼銀河さん、ありがとうございました。

キャタピラはないようです。  ずっとこの調子。台詞手抜き
ちなみに彼は長く続いた同シリーズでも本作のみの登場。

『パワースパイクスII』(ビデオシステム・ネオジオ・1994) Power Spikes II
・ ビデオシステムのヒット作『スーパーバレー』のシリーズアレンジ作。
  通常のバレーボールゲームとしてだけでなく、未来世界のSFバレーボールも楽しむことができるようになった。
  その未来世界での審判を、上記『ソニックウイングス』のTEE-BEEが友情出演しているのでついでに紹介。
 (ただし彼の本当の元ネタについては蒸気『ソニックウイングス』の項追記参照のこと)

おなつかしや
スウェーデン軍からの払い下げ品、という設定があるかどうかは不明。



ショーン・オブ・ザ・デッド■2004英 SHAUN OF THE DEAD 公式サイト
・ 『ゾンビ』(1978・原題ドーン・オブ・ザ・デッド〜DAWN OF THE DEAD)をモチーフとしたロマンティックコメディ。
  ある朝ゾンビだらけになってしまった街で、中年にさしかかった冴えない男・主人公のショーンは、
  引きこもりでゲーヲタの弟と、関係崩壊寸前のガールフレンドと共に生存のためのサバイバルを繰り広げる。
  『ゾンビ』をネタにした映画はこれまでにも多数存在していたが、ゾンビ映画とロマンティックコメディ映画を高い水準で融合させた、奇跡の作品。
・ イギリスでのヒットに続いて公開されたアメリカでのヒット直後というオリジナルの公開年と同じ年に日本でDVDリリース。
  アメリカ公開から3ヶ月と開かずに観ることができたことはコメディ映画ファンとしては非常に喜ばしい限りのハプニングであった。
  なお現在はユニバーサルの980円DVDメンツ常連に入っているので購入も比較的容易である。ゾンビに抵抗のないロマンティックコメディファンにも必見の映画。
  詳細はこちらの予告動画を(http://www.apple.com/trailers/focus_features/shaunofthedead.html

『デッドライジング』(カプコン・Xbox360・2006) DEAD RISING
・ 「カプコン乱るる時ゾンビ現る」という預言者の言葉があるのかどうかは不明だが、『魔界村』、『バイオハザード』に続いてカプコンの歴史に名を刻んだ名作ゾンビゲーム。
  パッケージ表面にも書かれている通り、映画『ゾンビ』(1978)風のゲームであるのだが、本作はバカゲーとしての方向性も非常に高い。
  特に最高レベルで取得する最後のスキル「ゾンビウォーク」は、ゾンビ歩き(あの"よたよた""ふらふら"歩き)をプレイヤー自身で行うことのできる技で、
  ゾンビの中にまぎれて行えば面白さが倍増する素晴らしい技なのだ!
  そしてこの「ゾンビ歩き」は映画の中でも屈指の名シーンなので、詳しくは上記で紹介している予告動画などを参照のこと。
  (情報提供:こまんだー様)


処刑ライダー■1986米 The Wraith
・ まだ売り出し中だったチャーリー・シーンの主演作のひとつで、ホラーアクション。
  暴走族に殺されたバイク乗りの主人公が黒い車に乗って復活、恨みを晴らす。
  ……それでは『処刑ドライバー』じゃないのか、というのは『仮面ライダー・ブラックRX』と同じ。
  何で生き返ったのか最後まで説明がないことがこの映画最大の謎とされているが、まあいいじゃない。

『真・女神転生』(アトラス・SFC、PCE、MCD、GBA、PS1・1992)
・ アトラスの代表的RPGシリーズ・自社発売第1弾。多くのコアなファンがいるので詳しくは他のサイトで。
  パクリ部分はその悪魔の中の1種。「しょけいライダー」というそのものずばりのキャラクターがいる。
  ガイア教徒のひとり。
  ヘルメットを被ってバイクにまたがっているその姿は、まあ普通の姿で、映画の広告デザインそのまま、というほどではないが、
  その特徴的な名前は普通は思いつくものでもないので、映画をモチーフにしていることが伺える。
  本作ではその他、「ゾンビコップ」(同名映画タイトルから)などもいるが映画とはデザインがあまり似てないので割愛。
  その他「リビングドール」は『チャイルドプレイ』のチャッキー、
  『真・女神転生II』の「クリス・ザ・カー」はキングのホラー小説『クリスティーン』がモチーフと思われる。
  (情報提供:NOYS様)


死霊のはらわたII■1987米 EVIL DEAD II
・ サム・ライミの出世作。タイトル的には2だが、中身は1の監督・スタッフ自らによるリメイク。
  「死者の書」(ネクロノミコン)により呪われた若い男女が山小屋で死闘を……というか、主演のブルース・キャンベルによる一人芝居を楽しむ映画。
  ライダーマンのように右腕をアタッチメント式チェーンソーにした彼の姿は観た者すべての脳裏に焼きつくはず。
・ 続編『キャプテン・スーパーマーケット』は同じ主演、監督により物語の続きを描いた正統的な作品だが、中身はよりコメディ色が濃くなった新機軸映画。
・ ライセンスもののゲームもいくつか出ている。『バイオハザード』風のDC版、
  そして『STATE OF EMERGENCY』のエンジンを流用したPS2&XBOX版である。
  後者は広告がケッサクなので、こちらにそのまま掲載します。

『スプラッターハウス』(ナムコ・アーケード、PCエンジン・1988)
・ ナムコの、元祖ホラーゲーム。詳しくは『13日の金曜日』の項参照。。
  本作の5面に、ぴちぴち跳ねる腕の海をジャンプで抜けていく面があるが、その腕のうち跳ねる腕は前アクションとして
  プレイヤーへ向けて中指を立てて見せる。それこそ、ブルース・キャンベルが映画の中で戦った、自らの右腕そのもの。
  腕は一撃であっさり倒せるし、自分の腕でもないので「武器よさらば(A Farewell to Arms)」しなくてもOKです。
  なお、『悪魔のいけにえ』の項で触れたチェーンソー男も「持っている」のではなく「腕がチェーンソー」なところは本作の影響だろう。

Fuck you!
感動の再会の前に出会う、なんともお下品な敵(画面中央下)



死霊の盆踊り■1965米(日本公開1987) Orgy of the Dead
・ アホな若者たちが墓場に迷い込むと、そこでは裸のおねーさんたち
  (白いメイクしているだけで死者=ゾンビということになっている)がみんなでパーティしていた。
  という、わざわざ物語を書くのもばかばかしい映画。東京国際ファンタスティック映画祭の隣りで公開され、
  公開前に公募でタイトルを募集したものの、結局最初につけた仮名のタイトルのインパクトを越えられずそのまま仮名が採用になったのがこの邦題(だったと思う)。
・ ちなみに名称募集したけどいいのが見つからず全部没になって結局仮名が採用、という話は結構多い。
  『007:ワールドイズノットイナフ』とか「サイボット:ゴジラ」(1984ゴジラで使われた特撮用メカモデル)とか、
  映画じゃないけどSNKの「ループレバー」もそうだったような。
  当時は空前のホラー映画ブーム。死霊のはらわた、死霊のえじき、死霊のしたたり、と似たようなタイトルが続々と登場していたが、
  この人を食ったようなインパクトは格別。
・ ともかく、この映画に関しては、この邦題のインパクトで伝説の映画となったといえる。間違って観ると後悔する。
・ 後にティム・バートンが半生を映画化して注目されたエド・ウッドが、この映画の製作・脚本を手がけていたことがわかり、
  いまいちエド・ウッドという監督を知らなかった日本人にも「あの『死霊の盆踊り』の!」
  ということだけでかの映画監督の功績を理解することができたのである。
  『プラン9・フロム・アウタースペース』と同じで、知っているだけで終わらせておけば、人生をより有意義に過ごせるだろう。

『高機動幻想 ガンパレード・マーチ』(SCEI・PS1・2000)
・ 時代はPS2となり、PS1のゲームは広告費ゼロ。そんな時代にひっそりと発売されたカルトゲーム。
  開発は『ゴジラ爆闘烈伝』や『天外魔境2』など、PCエンジン全盛期に名をはせたアルファシステム。
・ メカ・恋愛・爆発というお約束をてんこもりにした学園もののシミュレーション+アドベンチャー。
・ プレイヤーの選択肢が多いマルチエンディング+恋愛要素、何度もプレイすることによって
  大きな物語を理解させるという最近流行のシステムだが、かなりの作りこみと自由度の高いシステムにより、マニアを喜ばせているらしい。
・ 問題となるのは、商店街にある裏マーケットで売っているアイテム「怪しいビデオ」。説明書きが「墓のまわりでゾンビが盆踊りしているだけ」
  まさにこのビデオこそ『死霊の盆踊り』そのものである。最後の「だけ」という言葉がポイント。