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●映画・こ

荒野の七人■1960米 THE MAGNIFICENT SEVEN
・ 黒澤明『七人の侍』(1954)のハリウッド版リメイク。『OK牧場の決闘』など西部劇映画はお手の物のジョン・スタージェスが監督し(後に『大脱走』も撮る)大ヒットした。
  主人公たち侍がガンマンに、野武士が山賊になったが、基本的な物語の根幹は変わらないため『SEVEN SAMURAI 20XX』(2004)ほどのことはないので安心して違いを楽しめる範囲。
・ マックイーン、ブロンソン、ユル・ブリンナー、ジェームズ・コバーン他多数の名優たち、先頃(2004年夏)亡くなったエルマー・バーンスタインの名曲(試聴などはこちら)は一度観たら忘れられない。
・ なお1966年には「数年後のあの村」ということで正統的な続編もつくられた。またしても山賊に襲われる村のために、
  前作で生き残ったガンマン(ユル・ブリンナー以外別キャスト)たちが再び立ち上がるが……まあこちらはお好みで。
・ 以下蛇足だが、『用心棒』のハリウッドリメイクはイーストウッドの『荒野の用心棒』(1964)ではなくウィリスの『ラストマン・スタンディング』(1996)。
  『荒野の用心棒』はイタリア映画の上、パクリ映画として黒澤プロに訴えられたいわくつき。でも名作。
  あと『スター・ウォーズ』は『隠し砦の三悪人』のリメイク映画ではないのでWOWOWで育った人は気をつけよう。

『サクラ大戦V EPISODE 0 〜荒野のサムライ娘〜』(セガ・PS2・2004) SAKURA TAISEN V EPISODE 0
・ 新シリーズの設定を使い本編発売前に発売された異色のアクションゲーム。詳しくは『レッド・サン』の項参照。
・ パクリ部分はオープニングムービーで流れる、田中公平手がけるメインテーマ「サムライ魂」(ショートVer.)
  エルマー・バーンスタインのメインタイトル曲からのかなりのオマージュぶりが楽しめるので是非聴き比べてもらいたい(サンプルはここのほか、この辺でも聴けます)。


ゴーストバスターズ■1984米 GHOST BUSTERS
・ 『グレムリン』『ゴジラ』と共に1984年の年末の映画館を賑わした「3G」のボス映画。
  ビル・マーレイ、ダン・アイクロイドら「サタデーナイトライブ」の人気コメディアンを日本の一般層に知らしめた作品でもある。
  シガーニー・ウィーバーの色っぽいヒロインも印象深い。
  監督は意外と日本での上映作が多いアイバン・ライトマン。
・ 幽霊退治(というか回収)業を始めた3人の天才博士?と破壊の神・ゴーザとの戦いを描く。
  レイ・パーカーJr.の歌う主題歌は日本でも大ヒットし、街中におなじみの標識のようなトレードマークが溢れかえった。
・ 自由の女神が歩く続編も制作されたが、こちらは1作目ほどの話題には至ってない。私は嫌いじゃないけど。
・ なおオフィシャルのゲームはポニーからのPC版のほか、コンパイルが制作したというメガドライブ版アクションゲームなどもあった。
 
『ホラーストーリー』(東亜プラン・アーケード、PCエンジン・1989) DEMON'S WORLD
・ 2人同時プレイ可能な横スクロールアクションシューティング。タイトーの外注制作を多数手掛けていた東亜プランがその名前を表に出し始めた作品。
  ゴースト退治に出かけたプレイヤーが背中に背負った武器で、さまざまなモンスターを倒し続ける。
  見た目のコミカルさとは裏腹に、東亜おなじみの高い難易度が展開されるため、やり応えのあるゲームだった。
・ 発売から4年を経てNECアベニューの手でPCエンジン・スーパーCD-ROM2に移植されたが、特に話題にはならなかった。
  それでもハード初期にラインナップしながら最終的に未発売となってしまった伝説のソフト『ワードナの森』(こちらもオリジナルは東亜プラン制作)よりはマシか。
  指摘部分は主人公のいでたち。背中に背負った機械から伸びるホース上のレーザー発射システムとツナギ姿は、パクリというほどではないまでも明らかに映画の影響を受けていると思われる。
  (情報提供:DAN様)

タイトル画面
突如現れた殺人鬼ジェイソンと戦う2人


『デゼニワールド』(ハドソン・PC・1985) DEZENI WORLD
・ PC黎明期の日本製ギャグベンチャーゲーム『デゼニランド』(1983)の続編。
  名古屋の巨大遊園地を制御する巨大コンピュータ「HAL3」(ハルミ)を止めるため、デゼニマンが復活する。
  詳しくは『2001年宇宙の旅』の項参照。
・ パクリ部分は最後のクライマックス、巨大化したブタ丸になぜかセーラー服のデコレーションがついていて
  映画のクライマックスに登場する巨大な怪物「マシュマロマン」がモチーフになっているのが一目でわかる。
・ パロディだらけのこのゲームの中でも最も有名な、このパロディのほかにも実はもっと前にパロディがある。
  それはパビリオン「スターシップ・ナゴヤ」に入るときに手前にある銅像。額に卍マークがついていて、名前は「寺ドッグ」
  リック・モラニスが変身したゴーザの番犬「テラードッグ」のもじりですね。
 (情報提供:アラちゃん様)

1匹しか出てきませんし、襲っても来ません ここまでくればもうエンディングまで一息、というシーン
ゲームの開発時にきっと一番流行っていた映画だと思われます(クリックで拡大)


ゴジラ■1954〜東宝 GODZILLA

  本作については掲載多数のため、こちら専用ページへ。

ゴッドファーザー■1972〜米 GOD FATHER
・ フランシス・F・コッポラ監督の最高傑作であり、マフィア映画の元祖であり決定版。
  イタリマンマフィア・コルレオーネ一家の血の歴史を描く物語は映画(『〜PartII』1974・『〜PartIII』1990)3部作の他、
  歴史順に再編集された『〜サーガ』もある。
・ 個人的には『〜PartIII』に予定通りウィノナ・ライダーが出ていれば、という想いが強く、
  ソフィア・コッポラの(急遽の登板で仕方ないとはいえ)ミスキャストぶりが痛かった。
  
『ミッドタウン マッドネス3』(マイクロソフト・XBOX・2003) MIDTOWN MADNESS 3
・ キャンペーン版『クレイジータクシー』、もしくはカーチェイスに特化した『GTA3』ともいうべき箱庭ドライブアクションゲーム。
  リアルにシミュレートされたパリとワシントンDCの中で、指定された宅配やカーチェイスをこなしていく。
  XBOX LIVEでの鬼ごっこは映画『TAXi』を思わせる捕り物が繰り広げられるので「MISIRLOU」のCDは必須(?)。
  なお1,2作目はPCでの開発のみで家庭用版は存在しない。
・ パクリ部分はワシントンDCのキャリアモード(キャンペーン)を通じて登場する映画プロデューサー。
  マフィアとの繋がりが怪しまれる彼ら、ステファノとマイケルのトルテリーニ兄弟の登場する際のテーマは
  ニーノ・ロータ作曲の『ゴッドファーザーのテーマ』(The Godfather Waltz)を彷彿とさせるものになっている。
・ ところで何で暴走族珍走団はあんなにこのテーマが好きなんでしょうね。

コマンドー■1985米 COMMANDO
・ シュワルツェネッガーが『ターミネーター』の後に主演したアクション映画。
  この映画も続いてヒットし、シュワファンを日本に定着させた。
  またこの映画で娘役のアリッサ・ミラノが日本で人気を呼び食品のCMにも出演したが、
  その後まともな出演作に恵まれなかったようだ。
パンフより取り込み
パンフより、有名な敵の島上陸後の完全武装シーン

『オペレーション・ウルフ』(タイトー・アーケード、FC、PCエンジン・1987) OPERATION WOLF
・ それまで射撃がメインだったガンシューティングをマシンガンによる連射攻撃メインにした現在のガンシューティングの元祖。
  アドバタイズに登場するプレイヤーキャラの武装シーンが、『コマンドー』でシュワルツェネッガーが海岸で武装するシーンを
  元にしているのがわかる。確かにあのシーンは本映画でも屈指の名場面だった。

その1 その2 その3 その4
決まった!

  ちなみに当時タイトーは特殊筐体で、通常の大人用筐体のほかに子供用というものを作っていたが、
  「子供用オペレーションウルフ」というものもあった。背が低くても画面が覗けて、ガンもUZIからMINI UZIになっていた(笑)。
  でもそんな小さい子に敵兵を撃ち殺すゲームをプレイさせるのはやばくないか? と思うのだが。

『魂斗羅スピリッツ』(コナミ・SFC・1992)
・ コナミの人気シリーズで最も人気を持つシリーズ第3弾。
  ゲームについての詳しくは「GAME KOMMANDER」さん参照のこと。
・ パクリ部分は1面クリア時の画面。下で紹介している『戦場の狼II』でも既にパクリ実績のある写真の逆版になっている。
  (情報、写真提供:こまんだー様)

パンフより取り込み 反転しているわけですね
妙な味のある絵が印象的なデモ画面だがデッサンが狂い気味なのはご愛嬌

『SHINOBI 忍』(セガ・アーケード、mkIII、PCE・1987) SHINOBI
・ ナムコの『ローリングサンダー』のプレイヤーを忍者にしたゲームで、忍者「ジョー・ムサシ」(造型師ではありません)のデビュー作。
  現代忍者という怪しい世界観で人気を呼び、続編『シャドーダンサー』(1989)も登場した。
・ MDで発売された『ザ・スーパー忍』(1989)は、本作のシステムを一部使ったオリジナルゲーム。
・ さて、ザコ敵にバズーカ持ったマッチョがいます。露骨なパクリとは違うのですが、
  きっとデザイナーの頭の中にはコマンドー(やターミネーター)の姿があったのではないかと。いかがでしょう?

しかし、味のある画面
キャラデザイン、色使い、どこをとっても当時のセガ・テーブルゲームの大味さが表現されてます。


『戦場の狼II』(カプコン・アーケード、SS、PS・1990)
・ カプコン初期の傑作でアーケードにリアルなグラフィックを取り入れた戦争ゲームの続編。
  CPシステムならではの美しいグラフィックと珍しい3人同時プレイ可能なことが話題になった。
  基本は縦スクロール一本道ではあるものの、若干左右に自由移動させられるマップや
  『怒』や『ヘビーバレル』を思わせる戦車やエレベーター、機銃座乗り込み、
  ハリアーやハインドとの一騎撃ち(3人だけど)など愉快な展開も見せた。
  ゲームについての詳しくは「GAME KOMMANDER」さん参照のこと(こればっかり)。
・ セガ内作によるMD移植版にはオリジナルのミッションモードが追加されるが、現在では高岡早紀の取り込み画像ばかりが記憶に残るが
  多分肝心のパクリ絵のデモは入ってないので抜いておく。ちなみに海外ではマスターシステム版もあります(参考:「セガ・ゲーム博物館」様)。
・ パクリ部分はプレイヤー1の紹介画面(クリア画面)。典型的なそっくりさんですね。
  (情報提供:こまんだー様)

パンフより取り込み 3人のキャラ全員がパクリ?
なおプレイヤー2は同じくシュワの『ゴリラ』なので同項参照

『レッドアラート』(日本テレネット・PCエンジンCD−ROM2・1989) Last Alert
・ 日本テレネットの中でも特にクソゲー担当として名高い「(新日本)レーザーソフト」による『怒』系、『ヘビーバレル』風?アクション。
  詳しくは「GAME KOMMANDER」の紹介参照。
・ パクリ部分はオープニングムービーでの出撃シーン。シュワの上陸シーンの装備チェックと同様の演出を行っています(比較写真は映画紹介ページ参照)。
  (情報提供:こまんだー様、B.J様 ゲーム画像提供:こまんだー様)

武装チェック 装備チェック 冴羽僚!
武装完了! こうしてみると上述の『オペレーションウルフ』にもよく似てしまっている




ゴリラ■1986米 RAW DEAL
・ シュワルツェネッガーが『ターミネーター』の後に主演したアクション映画『コマンドー』のさらに後に出た主演作。
  ターミネーターとかコナンとか、脳みそが筋肉か機械でできてる役しかやらなかったシュワルツェネッガーが
  「頭のキレる饒舌な男」を初めて演じた映画。公開当時はその違和感に随分戸惑った覚えがある。
  実際それまでほどのヒットはせず、その後の『プレデター』がヒットしたからいいものの、下手すると今のシュワが無かったかもしれない凡作。
・ なおタイトルは同時期公開だったスタローンの『コブラ』に対抗して付けられた邦題、というのは有名な話。

『魂斗羅スピリッツ』(コナミ・SFC・1992) MERCS
・ コナミの人気シリーズで最も人気を持つシリーズ第3弾。
  ゲームについての詳しくは「GAME KOMMANDER」さん参照のこと。
・ パクリ部分はSFC版のパッケージイラスト。そのまんまです。
  (なお移植はGBAなどでされていますが別絵なので掲載しておりません)
  (情報、写真提供:こまんだー様)

ゴリラ 魂斗羅
『スーパー魂斗羅』では『ランボー』だったのが……ここでもシュワ優勢の歴史が


『戦場の狼II』(カプコン・アーケード、SS、PS・1990) MERCS
・ カプコン初期の傑作戦争ゲームの、かなりの年月が経ってから登場した続編。詳しくは『コマンドー』の項参照。
・ パクリ部分はプレイヤー2の紹介画面(クリア画面)。となるとプレイヤー3(およびアドバタイズ)もきっとそっくりさんに違いない
  (情報提供:こまんだー様)

オールバック レッドリボン軍みたい
比較写真は上の『魂斗羅スピリッツ』を参照。右写真はターミネーター風ザコ(ピンクのバズーカ兵)をおまけで紹介