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■バーニング■1981米
・ 『13日の金曜日』のジェイソン、『ハロウィン』のブギーマン、『悪魔のいけにえ』のレザーフェイスなどの空前の殺人鬼映画ブームに乗って
キャンプ場で若者を殺しにやってきた殺人鬼、その名はバンボロ。
確かに劇中でそんな名前では呼ばれないが、レザーフェイスだってそんなもんだ! 気にするな!
そしてバンボロの武器は「園芸バサミ」!
……と言葉で聞くとインパクトは無いが、宣伝用スチルのインパクトは最高だったために覚えている人は意外と多いのでは。
・ 『ピアノレッスン』でファンを多く獲得したが実は結構ヘンな役の多い名優ホリー・ハンターがほんの少しだけ出ていることでも密かに話題、らしい。
『スプラッターハウス わんぱくグラフティ』(ナムコ・FC・1989)
・ 人気ゲームの怪移植作として有名なソフト。詳しくは『エイリアン』の項参照。
・ パクリ部分は4面ボス。ダイヤモンドレイクを抜けた先で待っていたのは殺人鬼バンボロ? しかもSDじゃなくリアルな姿だし。
雷のようなフラッシュに浮かび上がるシルエットはまさしく彼、のようだがよくみると持っているのはナイフとフォーク。
『ジェイソンVSフレディ』以前に行われていた『ジェイソンVSバンボロ』! にしては随分アレな画面ですがそこはFCなのでご愛嬌。
画面右の攻撃シーンも何かのパクリだと思うのですが……わかった方はご一報下さい
■パール・ハーバー■2001米
・ SF考証ハチャメチャでありながらラブストーリーとしてヒットしたトンデモSF映画『アルマゲドン』を作ったブラッカイマー製作&マイケル・ベイ監督作品。
今度は歴史考証ハチャメチャな第2次大戦映画を真珠湾から60周年記念に作って失笑されながら、やはりラブストーリーとしてあろうことか日米で大ヒットした。
・ いくら考証がめちゃくちゃだろうと世界でも数少ない、飛行可能な状態の零戦52型と22型が編隊飛行(実際には3機使った)する姿は単純に兵器マニアは歓喜した。
なお「あんな作戦会議あるかよ!」「水面に浮かぶ水兵撃つほど非道じゃねえよ!」「なんで真珠湾なのに零戦が濃紺?」などなど
大きいところから小さいところまでツッコミどころは満載だが、ヒットした人の勝ち。
『メダル オブ オーナー 〜ライジングサン〜』(EA・PS2、GC、PC、海外XBOX・2003)
・ 第2次大戦の米軍を主人公にした超人気FPS、『メダル オブ オーナー』の家庭用シリーズ第2弾。
今回の舞台は太平洋戦争、つまり敵は当然日本軍。真珠湾から始まり東南アジアの島々を転戦する。
アメリカ映画に登場する奇妙な日本人が本作でも登場。銃を使うプレイヤーに奇声を上げて刀で飛び掛ってくる日本人はかなり苦笑ものだ。
・ パクリ部分はオープニングムービー、およびステージ1、2。真珠湾へ迫る零戦の大群がハワイの島をなめるように飛んでいく様は
映画中盤にあるシーンをほぼそのまま再現している。また停泊中の艦内にいて、甲板の機銃で零戦を攻撃するシチュエーションも映画と同じといえる。
同じ歴史を扱っているから同じ、と言ってしまうにはあまりにその演出が似ているため、これはパクリと言ってよいと思うので掲載。
・ なお、前作に引き続き公式HPには「映画『パール・ハーバー』関連作品。」と書かれているかと思ったが残念ながらその表記は今のところ無い。関連してないんだ!
■ハイランダー 悪魔の戦士■1986英 Highlander
・ 巨大イノシシ狩り映画『レイザーバック』(1984・豪)の監督だった映像派監督、ラッセル・マルケイ最大(唯一?)のヒット作。
主演はハードボイルド顔が素晴らしいが出演作に恵まれないクリストファー・ランバートはダイアン・レインの元亭主。
・ 紀元前より歴史の裏では首を落とされない限り死なない人間たちが最後の1人になって宝を得るために戦ってきた。
16世紀のスコットランド高地民(ハイランダー)の主人公・コナーは初老の超人・ラミレス(ショーン・コネリー名演)の指導の下、剣術を学ぶ。
そして物語は20世紀のニューヨークへ。首切り連続殺人事件の陰で、コナーは宿敵との最後の戦いが!
武士道ブームに先駆けて日本刀によるチャンバラをするランバートのカッコよさとマイケル・ケイメンの派手な音楽で
何となく勢いで盛りあがるSFアクション快作。しかし同じ監督にコネリーを含む同じ主演2人で撮った続編『〜2 甦る戦士』(1991)は恐ろしい駄作。
その後もシリーズ化され、今度5作目までがあるそうだが、ほとんどのファンは2で引退。もうついていけません。
『イース』(セガ・マークIII・1988)
・ 1987年のPC-8801mkIISR用の発売以来日本中のゲームファンを魅了した、日本ファルコム(現ファルコム)の傑作アクションRPG『イース』。
ゲームデザイン、プログラムを手掛けた橋本昌哉、シナリオの宮崎友好は後に独立し「クインテッド」を創設、
『アクトレイザー』他の人気作を作るが、SS陣営に入ってからは『ソロ・クライシス』『コードR』などの迷作メーカーとなる。
DCの『ゴジラジェネレーションズ:マキシマムインパクト』あたりからやばい空気のほうが強くなり現在は……まだゲーム作っているのでしょうか。
・ ……とそんな正史とは全く関係なく、こちらはセガマークIII(マスターシステム)用にセガの手で開発された『イースI』の移植版。
ハード後期であったことが仇となったか、発売されたのは何と1作目のみ。事実上の「後編」である『イースII』はとうとう発売予定も無いままであった。
セガハードで『II』が出たのは1998年のこと、時代はメガドライブを過ぎセガサターンになっていた(ファルコムクラシックス2)。
……実はこの悲劇はX68000でもあったのだが、それはまた別のお話。
・ なお本作は本作なりに良移植となっており、個人的には2オペレータのOPL(最も貧弱なFM音源。元は4オペのOPN)で
必死に古代祐三が手掛けた名曲を再現しているところがかなり頑張っている。
(なおPSG版でもタイトルや村の曲は変更されないので"安心して"欲しい)
そんな中でのポイントがビジュアルシーン化したショップや人のグラフィック。
フィーナがリアルすぎてかなり退く人もいそうだが海外の絵本ぽくてこれはこれでいい?
そんな完全リニューアルされた序盤のイベントで盗賊に会ったときのイベント絵が今回の指摘箇所。
盗賊ゴーバンはどうやらハイランダーのようです。かわりにダルク・ファクト倒してくれ。
実は以前『ウィロー』のヴァル・キルマーだと思ってた絵ですが、このたびやっと元ネタが判明。ああすっきりした
■ハスラー2■1986米
・ 1962年のポール・ニューマン主演映画『ハスラー』の続編。
トム・クルーズ扮する若きハスラーとかつての名ハスラー、ポール・ニューマンの物語。
若くて血の気の多い男を指導するポール・ニューマンが、ちょっと「あしたのジョー」の"団平のおっちゃん"みたいで良い。
ポール・ニューマンはこの映画でアカデミー主演男優賞を受賞する。
日本でもこの当時ビリヤードがブームで、かなり話題になった。
『エキサイティングビリヤード』(コナミ・FCD・1987)
・ それまで『ルナーボール』くらいしか無かったファミコンでの初めて本格的なビリヤードゲーム。
しばらくしてからアーケードで『ザ・ハスラー』(そのまんま)としてリメイクされた。
とある場末のプールバーの青年が、アメリカ全土のハスラーたちと勝負していくというストーリーに沿って対戦していく。
後半、COMの思考時間がめちゃくちゃ長くなるのがアレだったが、音楽もJAZZYで
当時としてはアダルト雰囲気満点のゲーム。
・ ゲームでは一人旅と思われますが、パッケージではおなじみの3人組が徒党を組んでいます。
左はショット画面。右は取説。美女?とダンディなじじいと若いやつ。この3人組といえば!
『ザ・ハスラー』(コナミ・アーケード・1987)
・ というわけで『エキサイティングビリヤード』をアーケードにリメイクしたと思われるソフト。
・ ファミコン版ではパッケージにしかいなかったポール・ニューマンが、アーケード版では画面にもいるのが進化点。
パンフを持っていないので映画のスチルと比べられないのが無念。
『サイドポケット』(データイースト・MD・1992)
・ もともとは古いアーケードゲームだったものを、システムはそのままで
グラフィックや音楽関係をパワーアップさせたソフト。
個人的にはアーケード版で脱衣要素を加えた『ポケットギャル』が良かった。
・ オリジナル要素として、トリックショットのパズルみたいな「テクニカルショットモード」があるのだが、
これをクリアすると魅力的な美女のグラフィックが表示される。
ここのCGが『ハスラー2』まんまなものがあったのだ。確か。
・ 補足だが、その後発売されたサターン版『サイドポケット2 伝説のハスラー』(1995)では
映画『ハスラー』のポール・ニューマンのライバル、ミネソタファッツのモデルとなった実在のハスラーが、
実写で「ミネソタファッツ」として登場する(ややこしい)。
そういえば『サイドポケット2』のシステムを流用した
『ボイスアイドルマニアックス プールバーストーリー』(1997)というのがあった
(声優とビリヤードという、意味不明ソフト。なぜかテレビ東京がからんでいる)。
『ポケットギャル』の流れも汲んでいるということか。
■ハタリ!■1961米
・ ジョン・ウェイン主演の猛獣捕獲映画だけどコメディ。
ハワード・ホークスの手腕とヘンリー・マンシーニの音楽が見どころ聴きどころ。
……とかいいつつ、すみません、未見なので詳しいこと書けません。とほほ。
『クレイジークライマー』(日本物産・アーケード,FC,SFC,PS,PC,WS,X68000・1980)
・ ゲーム史上、もっともシュールなゲーム。詳しくは『キングコング』の項参照。
・ このゲームの面スタートの曲が、この映画で最も有名なテーマ「Baby Elephant Walk」(小象の歩み)。
有名すぎる映画音楽は、それが映画が最初であることを忘れますね。
・ なお、JASRACの関係により、SFC版でかかるのはニセ曲です。
■バタリアン■1985米 RETURN of the LIVING DEAD
・ ジョージ・A・ロメロのゾンビ3部作の外伝、というよりオマージュ的作品。
原題はその名も『リターン・オブ・ザ・リビングデッド』。監督はなんとダン・オバノン。
1作目『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』は実話の映画化だった、
という話を中心に、都市全体に群がったゾンビに追われる人間達を描いた"コメディ映画"。
・ ロメロ映画のお約束が通用せず「映画はうそっぱちだ!」と戸惑う人間達がおかしい。
・ 邦題は登場するゾンビに「オバンバ」とか勝手な名前を付けて盛り上げたが、実際のところ
かなりのインパクトがあったらしく、後に「オバタリアン」という流行語(元はマンガだけど)を生む。
・ 好評につきこの映画にも続編がつくられたのだが、観ていないのでどんな話だか知りません。
『バイオハザード3』(カプコン・PS、DC、GC、Windows・1999) Resident Evil 3:NEMESIS
・ サバイバルホラー第3作目。『3』と名は付いているものの中身は『2』と同じ時間軸の話を別主人公で描いた外伝ストーリー。
同時開発されていたDC版『〜コードベロニカ』のほうが正編となっているのにこちらにネクストナンバーが付かなかったのは多分単純に政治的な理由なのだろう。
ということもあって商業的色合いが濃いのか、発売当時はファンの満足度は低かった。
なお2004年に制作された映画第2作『バイオハザード2:アポカリプス』はこの3作目をベースにした映画で、
本作に登場したキャラクターがかなりそのまま登場することでも 笑い 話題に。
・ 街中ゾンビだらけになったラクーンシティを脱出しようとする人間たちのドラマを描いていること自体はロメロの『ゾンビ』なのだが、
この項で突っ込むのはそのラストシーン。
・ 事件を知ったアメリカ大統領が、減菌(事件隠滅のため?)舞台となるラクーンシティにミサイルを落として街は壊滅するのだ。
これは『ゾンビ』のオマージュパロディホラー映画である『バタリアン』のラストのオチと全く同じ。
ラストシーンではラクーンシティに立ち上るキノコ雲があがるのだがその辺の印象もかなり近い。
『コードベロニカ』発売前に連呼されていた3のオチ。エンディングなのにいいのか?(このサイトもいいのか?)
■バック・トゥ・ザ・フューチャー■1985米 BACK TO THE FUTURE
・ 80年代を代表するSF・コメディ・青春映画の集合体。スピルバーグの弟子的存在だったロバート・ゼメキスが
初めてスピルバーグと組んだ作品で、彼の代表作となった。
・ デロリアンを改造したタイムマシンや、派手なタイムパラドックスネタなど、
マンガ的なネタが日本人にも大いにうけた。
・ シリーズは後に2と3を一度に撮影するという、当時はあまりやらない手法で撮影されたことでも話題を呼んだ。
・ 蛇足ですが、ゲームキューブ用ソフト『ユニバーサルスタジオジャパン』に
『バック・トゥ・ザ・フューチャー・ライド』を使った
ドライブゲームのようなものが入っているが、これがパッと見、『ナイトストライカー』そっくりで笑える。
まったくゲームの雰囲気と合っていないテーマ曲の垂れ流しがみじめ。
・ 単独のオフィシャルゲームは日本ではSFCだけだが、北米ではFC版も出ている。
どうしてこうなってしまったのだろう北米FC版(1989)。『トリオ・ザ・パンチ』よろしく延々と同じテーマが流れ続ける。
画面中央下のマクフライ兄弟の写真(段々消えていく)にかろうじて映画の面影がある
新たな挑戦・北米FC版『BTTF2&3』(1990)。ジャンプで敵を潰せ・土管をくぐってワープだ
……背景のビフ看板にかろうじて映画の面影があります
SFCで出た2作目のオフィシャル版は日本版も存在(ビクター・1993)。エアボードを使ったソニック風コカコーラキッド
『クイズ大捜査線』(SNK・ネオジオ・1991)
・ クイズ探偵、ネオとジオが繰り広げるドラマ仕立てのクイズゲーム。
続編も作られていて、意外とファンが多い。
・ 今回の登場箇所は、ストーリーモードの右、マイケル・J・フォックスを依頼人にした場合、
ではなく、セレクト画面左の、少女を依頼人にしたのお話。
・ 途中に登場する情報屋が、映画のラスト、未来から帰ってきたドクター・ブラウンそのまんまです。
マーティ、たいへんじゃ!
『激写ボーイ』(アイレム・PCE、PS1・1992)
・ カメラ小僧「デビッド」を操作して、指定された特ダネを撮影するアクションゲーム。
斬新な発想による新しいタイプのゲームであったが、絵の癖がありすぎたこと、忘れた頃に出たHuカードソフトであったことなどもあり、
あまり大きな話題にならないままワゴンで買ったユーザーが大喜びというカルトゲームの典型だった。
しかし何を思ったか、このゲームの続編を2001年に発売。世間のカルトゲーマーをびっくりさせたが、カルトゲームファンはワゴンに入らないと
ゲームを買わないらしく、やはり1と同じ道を通る羽目に。
なお、2001年に発売されたPS1版(!)はクリア後に2P同時プレイが可能になっている。
・ システム的に近いのは『ポケモンスナップ』『バーチャルカメラマン』だが、ゲームとしてはこちらのほうが完成されていると思う。
・ で、このゲームの1面の課題が「空飛ぶ車」の撮影。
その正体とは、映画のラストシーン、空飛ぶデロリアンが空へ向かって飛んでいきワープするところであった。
消えた後に、炎のタイヤ後が残ります。写真の炎の跡、底部に収納されたタイヤがわかるでしょうか?
飛び立ったと思ったら消えてしまうので1度ではまずクリアできない(笑)。
■バットマン■1989米 BATMAN
・ 超有名アメコミをティム・バートンがハードタッチに実写映像化。
コミカルテイスト溢れるテレビ版とは違い、完全に原作の持つハードなテイストを持った活劇に仕上げた。
・ 主演のマイケル・キートンが、精神的にちょっとヤバイ男を好演。彼が降りてからの3作目以降は
ヴァル・キルマー、ジョージ・クルーニーが演じるが、普通のヤサ男すぎて、あの病的さは表現できなかった。
・ 1作目は監督、共演ジャック・ニコルソン、音楽が“農協牛乳”プリンスなど、最もパワフルな映画になっていたと思う。
・ 本作のゲーム化は、サン電子がファミコンとメガドライブで行っている。
メガドライブ版のmkIII版『北斗の拳』ライクなアクションゲームぶりはなかなか好き。音楽もまぁまぁでオススメ。
『ナイトストライカー』(タイトー・アーケード、メガCD、PS1、SS・1989) NIGHT STRIKER
・ タイトーのライトアップされた大型筐体を使ったカルトシューティング。詳しくは『ブレードランナー』の項参照。
・ パクリかどうかはさておき今回の指摘部分はバットモービル。
宣伝用イラスト(ハイスコア画面)は『ブレードランナー』にも通じるブラックですが、バットモービルの影響も
少なからず受けているのではないかと思われます。
ただしセガCD版『バットマンリターンズ』のバットモービル面の画面の"雰囲気"はなにげに『ナイトストライカー』に似てる。
パクリというほどのものではないですが、丸みを帯びたデザインや光沢などに共通点も見られる?
『麻雀レディハンター』(日本物産・アーケード・1990)
・ バットマン風の怪人に扮し、女に奪われた宝石を取り返すのが目的の脱衣麻雀。
・ 写真をそのまま取り込んだと思われるバッドモービルがタイトル画面なので、1990年に18歳以上だった
アーケードゲーマーなら見覚えあるのでは。
対戦相手の背景に現れるバットマンのマークなど、ほとんど割り切ったパクリ方をしているところが
「まさかfaf eastのゲーセンまでは見てないだろ」と思っていたのか、とにかく潔く使っていて良い。
レディハンターの雄姿をとくとごらんあれ
■ハドソン・ホーク■1991米 HUDSON HAWK
・ 『ダイハード』1,2のヒットにより、一躍トップスターに踊り出たブルース・ウィリスが主演したアクション大作。
ブルース・ウィリス低迷期の象徴。
あの年間駄作映画祭・ゴールデンラズベリー賞で作品、監督、脚本の3部門も受賞している。
ちなみにブルース・ウィリスの前後作は『虚栄のかがり火』『永遠に美しく…』など、
監督にとっても忘れたい映画が次々と(でも『スリーリバーズ』は割と好き)名を連ねるが、
『パルプフィクション』での好演から『ダイハード3』、そして『12モンキーズ』で復活する。
・ なお、ファミコン、ゲームボーイで同名ゲームも発売している(EPICソニー)。
画面は1991年発売のFC版。全くオススメできません。右の敵はしりあがり寿デザイン?
『とんでもクライシス!』(徳間書店・PS・1999)
・ 映画のタイトルをもじったミニゲームの連続からなる「確信犯的」バカゲー。
・ その他の多くの確信犯的バカゲーがそうであるように、意図的に笑わせようという演出により作り出された「バカ」は
多くのユーザーに「こんなもんで笑ってやるもんか」という気持ちを起こさせ消化不良で終わるが、
これもその中の1本に入ると思われる。
・ その中の1本。第2話「種男爆発5秒前」の中の「担架でGO!」のシチュエーションが
まんま映画のCMで散々みたあのシーン、
暴走する救急車からこぼれ落ちた担架にしがみついた主人公のシーンそのものになっている。
・ ちなみにサブタイトルの名前だけのパクリは、きりがないので扱っていないのだが(『サクラ大戦』とかね)、
このゲームにも多数存在する。興味ある方はこちらでご確認ください。
■バトルランナー■1987米 THE RUNNING MAN
・ リチャード・バックマンの小説を拡大解釈して超娯楽映画として生まれ変わった、シュワルツェネッガーのバカSF映画。傑作。
1985年に偽名癌で亡くなった小説家・バックマンの正体は有名すぎるのでわざと書かない。っていうか映画ではすでにバックマンの名前じゃないし。
なお死去までに5作の傑作長編を書いたバックマンの作品では他にも『痩せゆく男』が映画化されている。
監督は『刑事スタスキー&ハッチ』の「スタさん」ことポール・マイケル・グレイザー。
・ 世紀末の娯楽番組「ランニングマン」(原題)は、政治犯を含む囚人同士をコロシアムで殺し合わせる超人気TV番組だった。
謀略により番組に出演することになったシュワは、"人気タレント"を次々に倒し、脱出を試みる。
『SMASH T.V.』(アスキー・SFC・1992) SAMSH T.V.
・ ピンボールで有名なウィリアムズ社のレバー2本でプレイするアーケードゲーム(1990)の移植。日本はSFC版のみの発売なのでSFCで紹介。
残虐描写が多少(解像度の関係で?)マイルドになっている以外はSFC版はアーケード版と同内容である。
・ 映画でいう「ランニングマン」そのものとなるのがゲームの内容。1999年の人気テレビ番組という設定で、
廃墟のような空間で死と隣り合わせの戦闘を行いながら、たまに美女に囲まれた司会の指図を受ける。
映画の1対1という構図では無くなっているものの、殺人ショーとしての性格は同じ。
わらわらと登場する敵や巨大なボスと戦っていけば、最終的に司会者と戦うぞ。
1面ボスの醜悪な顔などが、映画に登場するパズゾーやサブゼロなどの人気キャラクターに似た面影をしているところとか、
ラスボスが司会だったりするところとか基本ラインもそのまま。
画面上2枚はAC、残りはSFC版。細かいキャラのわらわら感がイカスゲームで海外ではヒット
■バニラ・スカイ■2001米 Vanilla Sky
・ フランス、スペインで活躍するアレハンドロ・アメナーバル監督に惚れ込んだトム・クルーズ。
手始めにまず彼の作品『オープン・ユア・アイズ』(1997仏)をトム主演でハリウッドリメイクしたのが本作。
補足だが、脚本にほれ込んで制作を買って出て、妻のニコール・キッドマン主演で作った映画が『アザーズ』(2001米仏スペイン)。
なお『バニラ・スカイ』の監督はキャメロン・クロウだが、ヒロインは元映画と同じペネロペ・クルスである。
トム・クルーズは『バニラ・スカイ』完成後ニコール・キッドマンと離婚して、映画のヒロインのペネロペとくっついたのは皮肉である、
というか実は監督よりもヒロインに惹かれていたんじゃないかと小一時間問い詰めたい。
『プロジェクト ゴッサム:ワールドストリートレーサー』(マイクロソフト・XBOX・2002) PROJECT GOTTHAM RACING
・ ドライブゲーム『MSR:METROPOLIS STREET RACER』(セガ・DC・2000・日本未発売)のパワーアップ移植。
「ゴッサム」とはニューヨークの異名であり、『バットマン』のゴッサムシティと語源は同じだが関係はない。
・ 開発元は『MSR』と同じイギリスのビザーレ。クリエイションズ。なぜセガのゲームがMSで販売できるかというと、きっとセガが阿呆なのだろう。
・ 実名の都市を忠実にシミュレートし、その街を実写感覚で自由に走れるのが本シリーズ最大の魅力だが、
本作ではタイトルの通り『MSR』で走れた3都市(東京・サンフランシスコ・ロンドン)に加えニューヨークが追加されている。
・ 映画の冒頭でトム・クルーズが完全に無人と化したニューヨーク(セントラルパーク横)をフェラーリで走るシーンがあり、
ゲームでは(多分)同じ道を同じように走ることができる。
・ 言うなればそれだけなので、ホントに映画のパクリである可能性は極めて低いが、
ゲームを知っているとかなりシチュエーションがデジャヴっているので、興味ある人は是非映画の冒頭だけでもチェックしてもらいたい。
■ハワイの若大将■1963東宝
・ 加山雄三扮主演の若大将シリーズ第4弾。なおシリーズは10年後に製作された『帰ってきた若大将』を加えると18作にもおよぶ。
スポーツ万能で映画ごとに所属部を替えるスポーツ万能の青年・田沼雄一が青大将こと石山新次郎(田中邦衛)と恋の戦いを繰り広げる。
・ 本作は、若大将のトレードマークとなったウクレレが初登場する映画で、その後も度々彼は海をバックにウクレレの腕を披露する。
・ なお全然映画とは関係ないが、加山雄三ご本人は超ゲーマーであるのは一部で有名。『バイオハザード』のタイムアタックなどもやっているとか。
世が世なら「ファミコンの若大将」とか作ってたのだろうか。
『サクラ大戦2 〜君、死にたもうことなかれ〜』(セガ・SS、DC、PC・1998) SAKURA WARS 2
・ 人気ギャルゲードラマチックアドベンチャー第2作。
前作では正義と中間管理職である職務の下に、6人の部下の少女たちのプライベートへ踏み込んだ上でそのトラウマを暴き出し、
無理矢理解放することで職務だけでなく私生活でもパートナーになるよう誘導した主人公・大神一郎。
しかし彼女たちのトラウマはそれですべてではなかった! その上、自己愛性人格障害と自閉的障害の2人の部下も加わった!
全12(13)話に渡って彼女らの心を解放し、巧みな話術と行動力=口八丁手八丁で8人の少女を最終的に垂らし込む壮絶なゲーム。
・ 前作で救われたはずの少女たちに更なる心の傷があった、という荒療治な設定のためか物語はより凄惨になり、全体的に重い空気が漂う。
・ パクリ部分は本作で登場する主人公の親友・加山雄一。
名前からして怪しいが、その登場はギター(ウクレレではない)を弾きながら「海はいいなあ」。
この個性的なキャラクターがユーザー、特に同人の女性へ与えたインパクトは大きく、その後のシリーズ(や創作系同人誌)で活躍することになる。
初登場シーンより。書き割りの背景をバックに登場する加山雄一
■パンダコパンダ■1972東宝 PANDA! GO PANDA!
・ 東京ムービーの下請け作品としてAプロ時代の宮崎駿、高畑勲コンビで制作された中編アニメーション。
「東宝チャンピオンまつり」(昭和ゴジラの短縮版再映をメインとした子供向け中編集)の中の新作の1つとして上映された。
続編『パンダコパンダ 雨ふりサーカスの巻』(1973)もある。
擬人化されたパンダ親子と少女の交流を描いた作品内容は徹頭徹尾子供向けではあるが、その外見からもわかるとおり後の『となりのトトロ』の原形作品として見て間違いはない。
『スーパーサンダーブレード』(セガ・MD、Windows・1988) SUPER THUNDER BLADE
・ 映画『ブルーサンダー』をモチーフとした3Dシューティングゲームの家庭用改良移植版。詳しくは『ブルーサンダー』の項参照。
・ あまりに映画と関連性の薄い本作だが、ネーム入力の中になぜか「パパンダ」と「パンちゃん」の姿があり、アルファベットのかわりに入力できる。
本作の発売された1988年といえば『となりのトトロ』の公開された年。『トトロ』を観た開発者が『パンダコパンダ』を思い出して思わずドット化してしまったのだろうか?
開発者にファンがいたことは間違いない。中さんじゃなさそうだが。
■バンデットQ■1981英 TIME BANDITS
・ モンティパイソン出身のテリー・ギリアム監督が一躍監督として人気を呼んだ作品。
この映画を製作した故ジョージ・ハリスン(ビートルズ)のハンドメイドフィルムは
モンティパイソン映画の配給でスタートしたが今ではイギリスナンバー1の映画会社になった(らしい)。
ちなみにこの映画が日本で公開されたときに一部のシーンがカットされたのは有名な話だが、
地方併映のみの上映で、その映画がアニメの『幻魔大戦』だったのはあまり知られていない
(なお、カットされたのは『幻魔大戦』との時間合わせのためらしい。ひどすぎ)。
・ ストーリーはタイムトラベルによる泥棒を思いついた7人の神の使いの小人達に巻き込まれた少年の
旅を描いたファンタジー。当時小学5年生だった私をノックアウトした、個人的に一番お薦めの映画。
『激写ボーイ』(アイレム・PCE、PS1・1992)
・ 「カメラアクションゲーム」。詳しくは『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の項参照。
・ 6面の海で船が浮かんでいるのですが、実はその船は巨人の帽子でした!
というオチがつくシャッターチャンス場所がありまして、これがまぁ、映画と同じオチというわけ。
なんかトランプみたいな顔してます。
このゲームの写真撮影するときは、なんか2重にゲームしているみたいでした(笑)。
『ジノーグ』(日本コンピュータシステム・MD・1991)
・ ダークなグラフィックと高い難易度が人気を呼んだ横スクロールシューティング。
『怒首領蜂』の登場するずっと前から「画面上に表示する敵弾数」をウリにしていたゲーム。
・ 実質の続編であるPCエンジンの『超兄貴』は有名。
ここでのツッコミは2面のボス。海底に沈む幽霊船。実はその船は大男の帽子だった、という展開は上記の『激写ボーイ』同様、映画と同じ。
あ、でもゲームの発売はこっちが先。
2段階変化。右画面はカーソルを当てると戦闘中の模様。弾だらけで訳わかんないけど何となく
『ピストル大名の冒険』(ナムコ・アーケード・1990)
・ カルト人気のあったアクションゲーム、超絶倫の人・中村会長、もとい『超絶倫人ベラボーマン』(1988)に登場した
敵キャラクターを主人公にした横スクロールシューティング。ただしキャラのみで世界観としてのつながりは無い。
元々それほど人気のあるキャラでもない彼が何故主役? なぜシューティング? しかもナムコにしてはゲームのつくりが普通すぎないか?
などいろいろ疑問符のつくことの多いマイナーゲームだったが、それからさらに数年後、またしてもなぜか今度はパチンコキャラクターとして復活。
なぜナムコのキャラがパチンコに? しかもなぜピストル大名? などとさらに理論派ナムコファンを悩ませることとなった。
・ パクリ部分はタイトル表示の際に登場する演出。海に浮かんだ船が実は巨人の帽子だったというオチ。
ピストル大名の頭についているのは大砲なのになぜタイトルでは船なのかという疑問もあるが、もう、そういうゲームなのだと割り切ろう。
ここだけ浮世絵姿のピストル大名。全く持って意味不明
このゲームの写真撮影するときは、なんか2重にゲームしているみたいでした(笑)。