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●映画 ら
■ランボー■1982〜米 FIRST BLOOD,RAMBO/First Blood PartII,RAMBO III
・ 『ロッキー』シリーズと並ぶ、シルベスター・スタローンの人気シリーズ。
1作目の悲壮感ただよう映画の印象とは裏腹に2,3ではヒーロー映画へと転落していくところが見もの。
なお1作目の原題は『FIRST BLOOD』だが、日本で主人公の名前『ランボー』というタイトルに変更、
日本でヒットしたのを受け、2作目では本国でもその名前を逆輸入しヒットさせた、という逸話がある。
なお、2作目『怒りの脱出』(1985)の脚本はジェームズ・キャメロン。
・ 権利ものゲームでは、まずパック・イン・ビデオが出したMSX版が印象深い。
「実践並の生存確率」というキャッチコピー通り、ゲーム始まった直後に即死する高難易度が伝説となった。
とはいえ人気はあったらしく、結構シリーズが出ている。しまいには『スーパーランボースペシャル』とかタイトルもやけくそ。
メガドライブ初期に出た『メタルギア』ちょい似のアクションゲーム『ランボーIII』も好き。
秋葉原では「テトリス」とカップリングされていたので(笑)、ちょっと有名なゲームだ。
なお、このゲームではなぜか捕虜としてルトガー・ハウアーが出てくる。
一番の名場面、戦車の射程まで下降して襲ってくるハインドはゲームでも登場。
・ その他、タイトーからアーケード版『ランボーIII』(海外のみ?)などライセンスものゲームも割とある。
『阿修羅』(セガ・マークIII・1986) ASYURA(RAMBO)
・ メガロム化により良質のゲームを出し始めたマークIII陣営の、『ファンタジーゾーン』『北斗の拳』など第1派に続く第2派作品。
難易度はかなり高いものの、当時は珍しい2人同時プレイ可能なアクションゲームとして高い評価を受けた。
『カルテット』『SDI』などを手掛けたセガの人気サウンドクリエイター、ファンキーK.H作品としても密かに有名で、
20年近く経ってから「セガコン」にてCD化されたこともある。
・ 中身は平たく言えばアーケードのヒット作『怒』(1986・後述)のモドキ作品だが、ゲームのグラフィックはより映画2作目『怒りの脱出』に近づいているゲーム。
『怒』ではマシンガンと手榴弾だった武器が『阿修羅』ではマシンガンと爆弾付き弓矢である。
しかも海外版では正規ライセンスゲームとして、そのまんま『RAMBO』(2)として売られているというイワクつき。
・ 映画のパクリで行くなら2Pはベトナム人女性のコー・バオにすればいいのに、あえてこのゲームでは、
2Pは“毘沙門”という、禿頭のごつい男になっている。戦場なのに服が真っ赤だしインパクト十分。セガの男気が感じられる。
パッケージの絵と違いサングラスをしていないチラシイラストと『怒りの脱出』。
・ さらにゲーム画面から1Mbitロムならではのグラフィックを駆使したタイトル画面を比較。
タイトル画面と『怒りの脱出』からのシーン
・ エンディングは……現役の私でも無理だったので現状でも到達不可能(ラス面ムズすぎ)。
ここは、GYOさんの『セガ・オールドマシン博物館』にてエンディングムービーがばっちり閲覧可能ですので比較にご活用ください。
ちなみに私はこのサイトで初めてエンディング見れました。GYOさんに感謝。
これは確かにライセンスものにしないと現地では売れなさそうです……
『怒 ―IKARI―』(SNK・アーケード、FC、MSX2・1986)
・ アーケードで大ヒットした殺戮ゲーム。上半身裸にハチマキ姿の兵士、ラルフとクラークが、単身敵陣へ正面から突入する。
・ カプコンの『戦場の狼』と同コンセプトながら、戦車、B爆弾などのパワーアップ要素と、
ループレバー(チャンネルスイッチ式レバー)の独特の操作、とにかく敵兵士(時には味方)を
倒しまくる快感などの要素で大きな支持を得た。
・ 元々、同コンセプトの戦車ゲーム『TANK』の続編だが、本作のヒットを受け本格的にシリーズ化。
『怒号層圏』、『ゲバラ』、『怒3』などの続編、『バトルフィールド』(ADK)、『ヘビーバレル』(DECO)などの亜流を産む。
・ その後、ラルフとクラークは退役したかと思われたが、1994年、『KOF』で格闘ゲームのキャラとして活躍。
ただし、ハイデルン、レオナ、ウィップなどは『怒』には出てこないのであしからず。
・ パクリとなる部分は、プレイヤーキャラの外観とジャングルでの戦闘というのが、そのまま『ランボー2』。
あんまり似ているので版権をとるところまで話が出ていたそうだが、直前で止めたとのこと。
・ なお、その辺の詳しくは太田出版から出ているゲーム雑誌『CONTINUE』0号にて
18Pにも渡る制作者インタビューが載っているので往年のファンは必読。
ランボー分身の術
『餓流禍』(コナミ・アーケード・1988)
・ 拡大縮小機能を活用した奥へ進む『怒』系ゲーム。
レースゲームのようにスピードがあるわけではないので、キャラクターの粗だけが目立ち、あまり良い発想とは言いづらいゲームであった。
・ ハチマキ巻いた長髪でランニングな男が、一人で銃を持って敵地を進んでいくゲームってあまりに多いので、
映画のことはどうでもよくなりお約束としてのみ存在が残りそう。
・ 3面ボスがハインド(ソ連製の軍用ヘリ。3でランボーが戦った)とかの共通点もあるが、とりあえずタイトル画面がすべてを物語っている。
・ ちなみにこのゲームも2人同時プレイをするとランボー2人になる。
とりあえずタイトルを書き間違っているのはかっこ悪いと思うぞ(正しくは「餓」)。なお画面クリックで一応ゲーム画面も見られます。
『銀河任侠伝』(ジャレコ・アーケード・1987)
・ 詳しくは『めぞん一刻』の項参照。
1面のメカ一刻館の入口でマシンガンを打ち続けている砲台役。5面で再登場する。
ガンからの弾はボクサーグローブ、ってことは別のキャラ?
『魂斗羅』(コナミ・アーケード、FC、MSX2・1987) CONTRA
・ 詳しくは『エイリアン』の項参照のこと。
とりあえず2Pプレイヤーのランス・ビーン上等兵がよく似てます。
下に当時の「ゲーメスト」の広告を載せておきますが、ここに載っている文章を以下に掲載。
「『ランボー』のゲリラ戦術と『コマンドー』の破壊力で、『エイリアン』の人類絶滅の野望をくじけ!」
1Pキャラ・ビル・ライザー上等兵の顔はシュワよりもむしろヴァル・キルマー顔。
追記です。1Pのビルの姿は『ランボー・怒りの脱出』のヘリで捕虜を助け出すシーンのポーズであることが判明しました。
(情報提供:U-CHANG様)
この銃、ホントにあったんですねー
『スーパー魂斗羅』(コナミ・アーケード、FC・1988)
・ 詳しくは『エイリアン2』の項参照のこと。
上の『魂斗羅』に続き、当時の「ゲーメスト」の広告を紹介。
右写真はおなじみ『ランボー・怒りの脱出』のチラシ。
スタローンの肩などにあるミミズ腫れの傷跡が、なぞの筋肉ジワに解釈されているのが面白い。
なお、こっちのビルさんはなんか日本人顔で工事現場のおっちゃん風。
『ザ・スーパー忍』(セガ・MD・1989) THE REVENGE OF SHINOBI
・ 敵キャラクターとして、火炎放射器を持った男が出てくるが、彼の格好は
長髪に赤バンダナ、ランニングというランボーそのものの出で立ちである。
そして彼の名前は「ロッキー」(笑)。
ゲーム画面と「空恐ろしい」取説のイラスト。ゲーム画面のほうが本物に近い?
しかしこのゲームは後にいろいろなキャラをパクったためにいろいろな版権元から抗議を受けたらしく
(詳しくは『ゴジラ』の項参照)、
再販版では元ネタのあるキャラはほとんどグラフィック変更されている。
ランボーも例外ではなく、長髪がハゲになった。
そういえば前述の『阿修羅』の2P(毘沙門)はハゲだったなぁ。
『デッドオアアライブ3』(テクモ・XBOX・2001) DEAD OR ALIVE 3
・ アニメ調3Dキャラが胸を揺らせパンツを見せるコスプレ格闘ゲーム第3弾。
2まではアーケードゲーム出身だったが、3はXBOX専用のコンシューマゲーム専用となった。
女性キャラの露出度ばかりに注目が集まるが、素人でも簡単に派手な大技が出せるところは評価してもよいと思う。
・ 今回の指摘部分はアドバタイズ用CGレンダリングムービーのうちの1シーン。
やってきたヘリコプターを弓矢でやっつけるというシーンがあるのですが、
現用兵器に弓矢で対抗するような人は、私はランボーより前に見たことがありません。
ちなみにゲーム中で弓矢を使うシーンはありませんしヘリも出てきません。
『バトルクロード』(彩京・アーケード・1994)
・ シューティングメーカーの作った、風変わりな対戦格闘。
その中にいるwolfというキャラがちょっとスタローン似。
イメージとしては2,3の超人路線ではなく、1作目の「ひとりぼっちの軍隊」路線。
(追加:アンソニー・ホークさんより、wolfのモデルは「コマンドサンボの達人、RINGSロシアのヴォルグ・ハン」
ではないかとのご指摘をいただきました。やっぱり「ちょっと」だけだったのですね・笑)
ヴォルグ・ハンはその筋では有名な選手で、本作のほとんどのキャラは実在の人なのだそうです。ファイプロみたいなものか。
『ベア・ナックルIII』(セガ・MD・1994) STREET OF THE RAGE 3
・ メガドライブ最後期に登場した人気ベルトアクション(現状の)シリーズ最終作。
大好評だった2作目をベースに様々な部分でパワーアップを計ったものの、トータルの完成度では前2作に及ばず、と言われている不遇作。
なお音楽以外の開発はエインシャントからセガに戻っている。
・ 新プレイヤーキャラはサイボーグ化されたおじいちゃん、1面の中ボスがブルーオイスター系オカマ、2面の中ボスがカンガルーなど
悪ノリ部分が大きくシリアスになり切れてない部分と、評価の高かった古代祐三サウンドが盟友・川島基宏を得てしまった結果
テクノを飛び越えて文字通りノイズ化してしまった(初代メガドライブだとさらに著しい)ことなどが敗因と言われている。
・ いつの間にか無くなっていたバイクシーン、パターンまで描かれながら没になったプレイヤーキャラのアダムなど、悲劇的な要素も強い作品でもある。
・ パクリ部分は、ゲームのOPに登場する主人公キャラ・アクセルのデモ。頭のハチマキを締めるそのポーズは
『怒りの脱出』のクライマックスの決めポーズ、そして『怒りのアフガン』ポスター写真そのもの。
・ なお、途中にニセモノのアクセル(ブレイク)が登場し、正体はロボットというシーンが『ターミネーター』ではというご指摘を
戴いたのですが、映画からの共通箇所をいまいち見出せなかったのでこちらでおまけ紹介します。ご了承ください。
下写真のロボットを見下ろすアングルは『ターミネーター』というより『スナッチャー』のACT2ラストに似てるかも?
『メタルギア2・ソリッドスネーク』(コナミ・MSX2・1990)
・ 数々の名作でハードを牽引してきたコナミ最後のMSXソフト。大容量4Mbitロム。
前作『メタルギア』(1987)のシステムはそのままにすべてをパワーアップした伝説の作品。
ゲームとしての評価はすこぶる高いが、他ハードに移植されなかったため幻の2作目となっている。
これ以上の詳しくはファンサイトも多いので詳しくは他サイトをどうぞ。
・ パクリ部分は登場キャラクターウィンドウ。ほとんどのキャラクターが映画からのパクリ画像である。
もっともツッコミが激しいのが上官のビル・キャンベル。トラウトマン大佐の顔そのままである。
なおソリッド=ランボー説もあり、「『プラトーン』のバーンズ説」と共に真偽を議論したこともあったが、
最終的に「『リーサルウエポン』のリッグス」であることが判明した。
(ゲーム写真提供:Lt.Fukai様)
写真は『ランボー2』のパンフより(画面写真はクリックで拡大します)
『レッドアラート』(日本テレネット・PCエンジンCD−ROM2・1989) Last Alert
・ 日本テレネットの中でも特にクソゲー担当として名高い「(新日本)レーザーソフト」による『怒』系、『ヘビーバレル』風?アクション。
売りは当時おなじみのベラベラ喋ってほんの少し動くビジュアルシーン。ランボー+シティハンターな主人公を神谷明が演じ、
その名演ぶりが当時プレイしていた数少ない人に深い記憶を残した。
詳しくは「GAME KOMMANDER」さん参照のこと。
・ パクリ部分ではっきりわかるのはそのオープニングムービーでの出撃シーンのランボーっぷり。おなじみハチマキを後ろ手に縛る決意のシーンが使われています。
(情報提供:こまんだー様、B.J様 画像提供:こまんだー様)
なおこのシーンは一連の『コマンドー』なシーンにありますのでそちらも要チェック
■ラン・ローラ・ラン■1998米
・ 恋人から突然電話で「20分以内に10万マルクないと死ぬ」と言われた女の子・ローラが街を駆けずり回るドイツ映画。
スタートの物語は同じであるが、映画史上でも類を見ない、マルチストーリー・マルチエンディング映画。
しかも、途中の脇役の登場人物の人生ですらマルチストーリー、マルチエンディングだったりする映画の常識を超えた映画。
それってどういうこと? と思った人はとりあえず観てみてください。
2通りのエンディングを持つ『スライディング・ドア』(1997・米英)という映画もあったけど、あれとはまた違う思い切った演出が見物。
『街(〜運命の交差点〜)』(チュンソフト・SS、PS1、・1998)
・ サウンドノベルシリーズ第3弾は、8人(+α)の主人公の複雑に絡み合った運命を、並列して読み込んでいくゲーム。
・ 21世紀になってからもう暫く経っている2003年になっても、「週刊ファミ通」の「読者が選ぶTOP20」には
未だ「街・サターン・チュンソフト」の文字があるほどの長い人気を持つ。
・ さて上記の年号(1998)を見てもわかるとおり、本作は映画と同年に発売されている。むしろこのゲームの発売(発表)のほうが映画より早い。
だが、複数の登場人物の人生がマルチに展開するという、この映画とゲームの偶然の類似性はあまりにも近く、
このゲームのシステム部分に思い入れがあるならきっと映画も楽しめると思うのであえて掲載してみました。